日本書紀・風土記

2023年3月23日 (木)

岩崎本日本書紀の複製(ほるぷ版)

 岩崎本日本書紀推古紀と皇極紀の複製(ほるぷ版)を買いました。
 桐箱。
Shokihorupu01

 中身。
Shokihorupu02

 奥付。
Shokihorupu03
 昭和47年、日本古典文学刊行会の刊行で、製作はほるぷ出版です。

 日本書紀の複製は、戦前の秘籍大観本を持ってはいるのですが、秘籍大観がモノクロなのに対し、ほるぷはカラーですので、意味があるかと。
 あと、お金のことを言ってはなんですけど、ネットオークションでそれぞれ1000円スタートでした。そして、私以外に誰も入札せず、そのまま落札できました。
 2巻で2000円。良い買物をしました。

 推古紀の十七条憲法の部分。
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 皇極紀の入鹿斬殺の部分。
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 その一部のアップ。
Shokihorupu06
 ヲコト点も見えます。
 1行目の下の方、「咄嗟」の右に朱で「ヤア」続けて墨で「トノタマフ」とあります。
 中大兄が入鹿に斬りつけた部分です。「ヤアトノタマフ」ですね。
 左には「ヤアト*ヱテ」とありますが、「*」が分かりません。「ニ」のように見えますが、「ヤアトニヱテ」では意味が通りません。
 「ヤアトホヱテ」なら分かりますが、「*」を「ホ」とは読めないでしょうねぇ。

 裏書もきちんと複製されています。
Shokihorupu07
 推古紀の厩戸皇子誕生の部分です。

2022年10月25日 (火)

『国語と国文学』最新号は上代特集

 『国語と国文学』の令和4年11月号の特集は「上代文学研究の新潮流」です。
R0411kokugoto01

 目次部分をアップにして載せます。
R0411kokugoto02
 壮観ですねぇ。
 わくわくします。
 そして、このメンバーの中に、当ブログの前身というべきHPの掲示板に、当時高校生だった頃からちょくちょく書き込んでくださった方が含まれているのも嬉しいことです。
 研究者も育てる「まほろば」。←いえ、全く育ててはいません。(^_^;

 編集後記には以下のようにあります。
R0411kokugoto03
 なるほど、その通りの執筆陣、タイトルと思います。
 楽しみに読ませて頂きます。

 私も地味に頑張ります。

2022年6月19日 (日)

古事記学会終了&日本武尊の絵本

 古事記学会の2日目、無事に終了しました。
 オンラインでしたが、居眠りをすることなく参加できました。
 耳で聴きつつ、他のことをしていた時間もありました。
 すみません。でも、ちゃんと聴いていました。(^_^;

 それぞれに丹念な研究で、勉強になりました。質疑応答も活溌でした。
 それを聴いて感じたのは、皆さんそれぞれに25分の発表時間には収まらないような内容だったことが伝わってきました。
 それを制限時間に収めるために言葉足らずになってしまったことが多かったように思います。
 論文にして発表されるのを期待しています。ま、論文も枚数制限があるのですけど。

 あと、共通する感想としては、レジュメを画面共有で表示してくれていましたけど、どれも字が小さくて読みにくかったです。
 古事記・風土記を初めとする原文の引用がある関係上、縦書きにすることになりますが、それがPC画面となじまないというか、レジュメ作成の宿命的な難しさと思います。これは人ごとではありません。

 さて、古事記絡みで、最近入手した絵本をご披露します。
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 講談社の『日本武尊』です。
 昭和13年11月発行。50銭。

 川上梟帥殺害。
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 焼津の火難。
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 弟橘媛入水。
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 白鳥となって飛翔。
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 漢字カタカナ交じり文は読みにくい。(^_^;

 ヤマトタケルの話は記紀で相違がありますが、この本では、『日本武尊』という標題の通り、日本書紀に準拠しています。
 兄の殺害、出雲建を騙し討ち、景行天皇の冷たさ、ミヤヅヒメとの歌のやり取り、国偲歌などはどれも書かれていません。
 古事記よりも日本書紀に拠った方が絵本としては作りやすかったことでしょう。戦前でもありますし。

 そういう観点から、こういう絵本もなかなか興味深いです。

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