日本書紀・風土記

2026年9月10日 (木)

群馬県立女子大学で工藤浩先生の講演

 群馬県立女子大学の鈴木崇大先生が院生さんや学生さんを対象に上代文学研究会を主宰されています。
 今日は工藤浩先生が講演されましたので、聴きに伺いました。
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 演題は「壬申の乱後の文学」です。

 参加の皆さん。
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 皆さん、大変熱心に拝聴し、活発な質問も出ました。

 終了後、鈴木先生の研究室で、工藤先生を囲んで、お茶会が開かれました。
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 院生さん・学生さんには顔出し掲載の許可を頂いています。
 目のところに線を入れなくてもOKとのことです。

 ここに掲載した写真はすべて鈴木先生がお撮りになったものです。
 お許しを頂いて使わせていただきました。

2026年5月 3日 (日)

慶長勅版日本書紀神代巻の複製

 慶長勅版日本書紀神代巻の複製を入手しました。
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 昨日に続いてまた複製入手の話題で。(^_^;

 見返しページ。
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 見返しには「日本書紀慶長己亥季春新刊」とあり、左ページには「一誠堂創業廿五周年記念」の印が捺してあります。

 最初のページ。
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 本来の慶長勅版日本書紀の本文は漢字ばかりですが、これには、ところどころにカタカナの訓と、朱の点が指してあります。
 朱は、句読点、ヲコト点、カタカナ訓のアクセントなどです。

 この複製は、一誠堂の創立25周年を記念して、徳富蘇峰が所持していた曼珠院旧蔵本を複製したものです。
 それについては、巻末に徳富蘇峰の文章が2ページ半に亙って記されています。
 その中間をバッサリ削って冒頭と末尾だけを載せます。
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 奥付。
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 300部限定ですね。
 印刷所は、徳富蘇峰が主催していた民友社です。

 冒頭ページの一部を拡大します。
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 中央付近、「清陽」の右に「スミアキラカナル」という訓が付されていて、その左に朱点があります。
 この朱点はアクセントを表すものと考えられますが、カタカナ訓よりもだいぶ左ですね。
 印刷に際して、赤版の位置が左にズレてしまったのでしょう。

 貴重なものが手に入りました。
 あ、これもまたネットオークションです。

2026年4月27日 (月)

『ならら』最新号の特集は「熊野信仰と神武東征」

 今日、『ならら』の最新号が届きました。
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 特集は「熊野信仰と神武東征」です。

 目次は以下の通りです。
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Narara202605cNarara202605d

 特集のうちの「特集1」の冒頭にはこのような図が載っていました。
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 RPGや聖地巡礼というのは『ならら』には珍しい切り口で、ちょっと違和感がありました。
 *意見には個人差があります。

2026年4月21日 (火)

兼岡理恵氏『風土記の歴史』(吉川弘文館)

 兼岡理恵氏の『風土記の歴史』(吉川弘文館)が刊行されました。
 奥付によれば今年の5月1日の刊行です。ほやほや。
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 目次は以下の通りです。切り貼りして載せます。
 先ずはプロローグ。それに続いて古代、風土記の成立についてです。
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 中世は風土記をつかう。歌の世界と、日本書紀や万葉集の注釈に引用された風土記です。
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 近世は風土記の研究と出版です。
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 近現代は風土記の研究の広がりと利用。そして、あとがき、参考文献、年表と続きます。
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 風土記の成立から研究史までが学べます。
 勉強いたします。

2026年4月20日 (月)

群馬県立女子大学上代の院生さん達の論文

 群馬県立女子大学の大学院文学研究科には『大学院諸究』という名の雑誌があり、院生さん達の研究発表の場になっています。
 誌名はこの雑誌を発行することになった当時の日本文学専攻主任の発案によります。

 この雑誌の最新号には上代文学専攻の院生さん達の論文が3本載っています。
 その抜刷を指導教授の鈴木崇大先生からお送り頂きました。
 ブログ掲載OKとのことですので、載せます。
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 三人三様のテーマで、読んでいて楽しかったです。

 それぞれ、大変興味深く読みました。
 3人とも、テーマを絞って、それを深く追求するという共通点があります。
 そして、いずれも実証的で堅実な論文です。それを好ましく感じました。

 牛込さんの論文は、大伴坂上郎女の祭神歌の中にある「生来」の訓詁という、ワンポイントに絞ったものですが、そのテーマを実証的に追求しています。
 訓に関しては「アレキタル」という多くの諸本や諸注釈と同じになってしまいましたが、それは結果ですので問題ありません。
 自分なりに力を尽くして検討した結果、諸注釈の訓みは妥当だということが分かったわけですから、意義のある論文と思います。

 小菅さんの論文は、中大兄皇子が亡母の斉明天皇を偲んだ歌をテーマに考察したものです。
 内容は、「目を欲る」という表現と、繰り返し表現と、その2つに分けて考察しています。
 繰り返し表現については、歌の成立や、歌謡から和歌への変遷といったように、当該歌を離れて、かなり面白い方向に展開可能な問題のように感じました。

 園田さんの論文は、飛鳥の神なびがどの山を指すのかについての考察です。
 文献の博捜ぶりに驚きました。大変だったことと思います。
 実地踏査も行い、さらには飛鳥坐神社の宮司さんからもお話を伺っています。
 結論は岸俊男説のミハ山説が有力というものです。

 3人とも現在修士課程の2年生ですので、(2年で修士を修了するとすれば)修論締切まであと8ヶ月ほど。
 楽しみにしています。

2026年4月12日 (日)

『風土記研究』バックナンバー&初メルカリ

 『風土記研究』の創刊号から第34号までのバックナンバーを入手しました。
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 私、風土記研究会には入っていなかったもので。

 創刊号。
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 昭和60年の創刊ですね。私が群馬に勤め始めた年です。

 第34号。
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 第34号は平成22年の発行ですね。
 それ以後、昨年までに15号ほど発行されているはずです。
 最近の号は、会員でなくても版元から購入できますけど、それ以前の号を集めねば。

 と、思ったのですが、今どきなので、この雑誌、ネット上でも公開されているか、あるいは公開されるようになるかもしれませんね。

 さて、このバックナンバーはネットオークションで購入したつもりでしたが、そうではなくてメルカリでした。
 最近、ヤフオクの中にメルカリ出品のものが混ざるようになって、気づきませんでした。

 品物が手もとに届くと、ヤフオクだと受け取り連絡をして、評価をして終了という運びになりますが、メルカリは初めてでしたので、どうしていいか分かりません。
 放置していたら、運営から取引を完了させるようにとのお達しメールが2回ほど来ました。
 取引サイトを何度か見て、やっとやり方が分かって、無事に取引を完了させることができました。
 初めてのせいかもしれませんが、ヤフオクに比べて分かりにくいように思いました。

2026年3月26日 (木)

『新釈全訳 日本書紀 中巻』刊行

 『新釈全訳 日本書紀 中巻』(講談社)が刊行されました。
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 中巻は2022年に刊行されるはずが、コロナ禍等の不測の事故が重なり、刊行が大幅に遅れたとのことです。
 800ページ近くに及ぶ大冊ですので、校注や編集作業もさぞかし大変だったことと思います。

 まだ今日届いたばかりで、パラパラとしか見ていませんが、雄略天皇の和風諡号の「幼武」の部分はワカタケルではなくてワカタケと訓むべき旨の補注がありました。「日本武尊」もヤマトタケだというのです。理由は書かれていません。

 この注釈書に日本武尊が登場するのは上巻ですので、上巻を見てみました。
 タケルと訓まない理由は、日本書紀ではタケルの語は朝廷に敵対する側に用いられるという中村啓信氏の説に従っています。
 ヤマトタケルではなくて、ヤマトタケになってしまいますねぇ。

 どうなんでしょう。
 ヤマトタケという名は、日本書紀ではカワカミタケルから献上されたことになっています。
 献上した側の名と献上された側の名とが、タケとタケルとで異なってしまうのは問題ないのでしょうかね。
 中村啓信先生のご本を読まねば。←遅い。

2026年3月 2日 (月)

『萬葉集研究 第四十五集』(塙書房)

 『萬葉集研究 第四十五集』(塙書房)を購入しました。
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 この画像は扉です。
 題字は、小島憲之先生とともに初代の編者でいらした恩師五味智英先生の筆になります。
 特徴のあるこの筆跡を目にすると、先生のお顔やお声が浮かんできます。

 目次は以下の通りです。

 ・石川女郎・大伴田主の贈答歌の左注について
    ―典故としての『雑宝蔵経』「鹿女夫人縁」と「已」字の誤った処理―(石井公成)
 ・『万葉集』の「賦」の周辺(釜谷武志)
 ・「去留」考―萬葉集歌表記の一側面―(山﨑福之)
 ・『万葉集』における「作者」と「編纂者」(鉄野昌弘)
 ・天地の開闢神話をめぐるダイナミズム(榎本福寿)
 ・豊後国・肥前国風土記の史実性―景行天皇巡幸伝承を中心に―(荊木美行)
 ・宣命における「拙劣」「拙弱」―漢籍詔勅類からの翻案と熟字―(根来麻子)
 ・副助詞「ばかり」「より」の形成―「り」を持つ形―(小柳智一)
 ・失われた『玉篇』と『新字』―漢字字体史からの再検討―(池田証寿)

 根来先生の宣命の御論文と、荊木先生の西海道風土記の御論文を目当てに買いました。
 今年の2月20日刊行です。ほやほや。

 漢籍や仏典に関わる論文が多い印象を持ちました。
 なかなか難解です。

2026年2月19日 (木)

『国語と国文学』令和8年3月号は上代文学特集

 『国語と国文学』令和8年3月特集号を買いました。
 今号のテーマは「上代文学を読む」です。
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 目次を切り貼りして載せます。
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 1冊丸ごと全部上代というのは壮観です。

 興味深い論文がたくさんあります。
 ちゃんと読もうと思います。

 『国語と国文学』は、大昔に定期購読していたこともあったのですが、コスパが悪いのでやめてしまいました。
 どういうことかというと、上代関係の論文が1本もないことが珍しくなかったからです。
 上代に限らず、いろいろな時代の論文も読めば良いのですが、どうも守備範囲が狭くて。
 というか、そもそも文学は専門じゃないし。←え? そうなの?

2026年1月31日 (土)

『前賢故実』(5)伝承から飛鳥時代の人物

 『前賢故実』の5回目です。
 今回は伝承上の人物から飛鳥時代の人物です。

 水江浦島子。
Zenken20urashima
 浦島太郎の源流の伝承ですね。
 内容は微妙に異なりつつも、浦島の話は日本書紀、風土記逸文、万葉集に載っています。

 大伴金村。
Zenken21kanamura
 外交的に失政のあった大連ですね。

 物部麁鹿火。
Zenken22arakahi
 九州の磐井の乱を討伐した大連です。

 大伴挟手彦。
Zenken23sadehiko
 朝鮮半島に渡るに際して、松浦佐用比売が領巾を振って別れを惜しんだとされる人物です。
 絵の左には「音に聞き目にはいまだ見ず佐用比売が領巾振りきとふ君松浦山」(万葉集883番歌)の歌が書かれています。

 物部尾輿。
Zenken24okoshi
 仏教伝来をめぐって蘇我稲目と争った人物です。

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