日本書紀・風土記

2026年4月12日 (日)

『風土記研究』バックナンバー&初メルカリ

 『風土記研究』の創刊号から第34号までのバックナンバーを入手しました。
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 私、風土記研究会には入っていなかったもので。

 創刊号。
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 昭和60年の創刊ですね。私が群馬に勤め始めた年です。

 第34号。
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 第34号は平成22年の発行ですね。
 それ以後、昨年までに15号ほど発行されているはずです。
 最近の号は、会員でなくても版元から購入できますけど、それ以前の号を集めねば。

 と、思ったのですが、今どきなので、この雑誌、ネット上でも公開されているか、あるいは公開されるようになるかもしれませんね。

 さて、このバックナンバーはネットオークションで購入したつもりでしたが、そうではなくてメルカリでした。
 最近、ヤフオクの中にメルカリ出品のものが混ざるようになって、気づきませんでした。

 品物が手もとに届くと、ヤフオクだと受け取り連絡をして、評価をして終了という運びになりますが、メルカリは初めてでしたので、どうしていいか分かりません。
 放置していたら、運営から取引を完了させるようにとのお達しメールが2回ほど来ました。
 取引サイトを何度か見て、やっとやり方が分かって、無事に取引を完了させることができました。
 初めてのせいかもしれませんが、ヤフオクに比べて分かりにくいように思いました。

2026年3月26日 (木)

『新釈全訳 日本書紀 中巻』刊行

 『新釈全訳 日本書紀 中巻』(講談社)が刊行されました。
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 中巻は2022年に刊行されるはずが、コロナ禍等の不測の事故が重なり、刊行が大幅に遅れたとのことです。
 800ページ近くに及ぶ大冊ですので、校注や編集作業もさぞかし大変だったことと思います。

 まだ今日届いたばかりで、パラパラとしか見ていませんが、雄略天皇の和風諡号の「幼武」の部分はワカタケルではなくてワカタケと訓むべき旨の補注がありました。「日本武尊」もヤマトタケだというのです。理由は書かれていません。

 この注釈書に日本武尊が登場するのは上巻ですので、上巻を見てみました。
 タケルと訓まない理由は、日本書紀ではタケルの語は朝廷に敵対する側に用いられるという中村啓信氏の説に従っています。
 ヤマトタケルではなくて、ヤマトタケになってしまいますねぇ。

 どうなんでしょう。
 ヤマトタケという名は、日本書紀ではカワカミタケルから献上されたことになっています。
 献上した側の名と献上された側の名とが、タケとタケルとで異なってしまうのは問題ないのでしょうかね。
 中村啓信先生のご本を読まねば。←遅い。

2026年3月 2日 (月)

『萬葉集研究 第四十五集』(塙書房)

 『萬葉集研究 第四十五集』(塙書房)を購入しました。
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 この画像は扉です。
 題字は、小島憲之先生とともに初代の編者でいらした恩師五味智英先生の筆になります。
 特徴のあるこの筆跡を目にすると、先生のお顔やお声が浮かんできます。

 目次は以下の通りです。

 ・石川女郎・大伴田主の贈答歌の左注について
    ―典故としての『雑宝蔵経』「鹿女夫人縁」と「已」字の誤った処理―(石井公成)
 ・『万葉集』の「賦」の周辺(釜谷武志)
 ・「去留」考―萬葉集歌表記の一側面―(山﨑福之)
 ・『万葉集』における「作者」と「編纂者」(鉄野昌弘)
 ・天地の開闢神話をめぐるダイナミズム(榎本福寿)
 ・豊後国・肥前国風土記の史実性―景行天皇巡幸伝承を中心に―(荊木美行)
 ・宣命における「拙劣」「拙弱」―漢籍詔勅類からの翻案と熟字―(根来麻子)
 ・副助詞「ばかり」「より」の形成―「り」を持つ形―(小柳智一)
 ・失われた『玉篇』と『新字』―漢字字体史からの再検討―(池田証寿)

 根来先生の宣命の御論文と、荊木先生の西海道風土記の御論文を目当てに買いました。
 今年の2月20日刊行です。ほやほや。

 漢籍や仏典に関わる論文が多い印象を持ちました。
 なかなか難解です。

2026年2月19日 (木)

『国語と国文学』令和8年3月号は上代文学特集

 『国語と国文学』令和8年3月特集号を買いました。
 今号のテーマは「上代文学を読む」です。
Kokugoto202603a

 目次を切り貼りして載せます。
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Kokugoto202603c
 1冊丸ごと全部上代というのは壮観です。

 興味深い論文がたくさんあります。
 ちゃんと読もうと思います。

 『国語と国文学』は、大昔に定期購読していたこともあったのですが、コスパが悪いのでやめてしまいました。
 どういうことかというと、上代関係の論文が1本もないことが珍しくなかったからです。
 上代に限らず、いろいろな時代の論文も読めば良いのですが、どうも守備範囲が狭くて。
 というか、そもそも文学は専門じゃないし。←え? そうなの?

2026年1月31日 (土)

『前賢故実』(5)伝承から飛鳥時代の人物

 『前賢故実』の5回目です。
 今回は伝承上の人物から飛鳥時代の人物です。

 水江浦島子。
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 浦島太郎の源流の伝承ですね。
 内容は微妙に異なりつつも、浦島の話は日本書紀、風土記逸文、万葉集に載っています。

 大伴金村。
Zenken21kanamura
 外交的に失政のあった大連ですね。

 物部麁鹿火。
Zenken22arakahi
 九州の磐井の乱を討伐した大連です。

 大伴挟手彦。
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 朝鮮半島に渡るに際して、松浦佐用比売が領巾を振って別れを惜しんだとされる人物です。
 絵の左には「音に聞き目にはいまだ見ず佐用比売が領巾振りきとふ君松浦山」(万葉集883番歌)の歌が書かれています。

 物部尾輿。
Zenken24okoshi
 仏教伝来をめぐって蘇我稲目と争った人物です。

2026年1月30日 (金)

『前賢故実』(4)神話伝承上の人物

 『前賢故実』の4回目です。
 今回は神話伝承上の人物です。

 野見宿祢。
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 相撲の取り組みが始まる場面でしょうか。強そうです。

 武内宿祢。
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 五代の天皇に仕え、歳は300歳に到ったと伝わります。
 蘇我氏の先祖です。

 王仁と阿直岐。
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 百済の博士です。
 王仁は論語と千字文とを伝えたとか。
 左側には「難波津に咲くやこの花」の歌が書かれています。

 衣通姫。
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 日本三大美人の1人ですね。

 少子部螺羸。
Zenken19chisakobe
 誤解から生じたいきさつで孤児たちを大勢育てたとされます。
 わざわざ見開きにもう一人の子供を描くことによって、子供好きの様子がより一層伝わります。

2025年8月13日 (水)

『国語と国文学』最新号に上代2本

 『国語と国文学』の9月号に、日本書紀区分論に関する論文1本と、万葉集に関する書評が1本掲載されています。
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 この号のことは、昨日Twitter(現X)にポストされた根来麻子氏の記事で知りました。
 早速、某アマゾンに注文したところ、今日届きました。速いです。

 文字が小さいので、目次部分を拡大します。
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 日本書紀区分論は木下優友氏の論文で、『漢書』文帝紀の記事を利用した書紀仁徳紀・允恭紀・舒明紀(β群)と、継体紀(α群)との『漢書』利用の違いを具体的に指摘し、書紀の漢籍利用は後事的に一括してなされたものではなく、書紀の叙述段階でなされたのであろうことを指摘しています。
 書紀区分論は森博達氏の一連の論考がほぼ定説のようになってきていますが、近年の葛西太一氏の著書をはじめ、まだまだ修正や深化の余地のあることを考えさせられました。

 書評は、山﨑福之氏『萬葉集漢語考証論』についての根来麻子氏のものです。
 山﨑氏は岩波の新大系本の『萬葉集』と岩波文庫版の『萬葉集』の校注者のおひとりで、そのお仕事を経て著されたご著書です。
 萬葉集に用いられた漢語の本文校訂や訓読について、精確に検討することによって見えてくるものがいろいろとあることが感じられます。
 この本自体は1年前に購入していたのですが、そのままになってしまっていました。
 根来氏の書評に導かれつつ、しっかりと読んでみたいと思いました。

2025年4月 2日 (水)

つい読んでしまう

 渋川の家の片づけ、地味に進んでいます。
 荷物の大半は本なのですが、東京に持って行くか、古書店に売るか、判断に迷うものがあります。
 それらはどうするかといえば、読んでみるしかありません。
 その結果、すぐに売却グループの方に行ってしまうものと、ついつい読み耽ってしまうものとがあります。
 昨日、つい読み耽ってしまったものは以下の3点です。

 青木和夫氏『白鳳・天平の時代』(平成15年5月。吉川弘文館)
Aokihakuho
 青木和夫氏の講演、講座概説、月報などへの寄稿を収録したものです。
 そういった性格の文章なので、大変に読みやすく、また岩波思想大系の古事記や新古典文学大系の続日本紀の編纂にまつわる話なども出てきて、大変に興味深く読みました。

 丹野達弥氏編『村木与四郎の映画美術』(平成10年10月。フィルムアート社)
Murakiyoshiro
 黒澤明監督のもとで美術監督を務めた村木与四郎氏の聞き書きです。
 代表的な黒澤作品のあれこれについて、撮影の裏話が満載で面白かったです。

 能村庸一氏『実録テレビ時代劇史』(平成11年1月。東京新聞出版局)
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 内容は帯に書いてあるとおりで、500ページ近い大著です。
 巻末に、昭和28年から平成10年までのテレビ時代劇のリストが載っています。

 3冊とも読み耽ってしまったほどなので、これらは荷造りの段ボールに収まることになりました。
 読み耽ってしまうものが多いと全く捗りません。
 といって、迷ったものをすべて東京行きにするのも、すべて売却にするのもまずいので、どうしたもんじゃろのぉと困惑しています。

 さらっと目を通しただけでどちらにするかの判断力を信頼するか、読み耽りそうになったらその本はもう東京行き決定とするか、そういうことでしょうねぇ。片づけの最中に読み耽ってはいけません。終わりません。

2024年9月 2日 (月)

飯泉健司氏『播磨国風土記を読み解く』(武蔵野書院)

 少し前になりますが、8月7日に飯泉健司氏の『播磨国風土記を読み解く-住まうための文学』(武蔵野書院)が刊行されました。
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 播磨国風土記の詳細な注釈書です。
 内容はそれぞれの郡里毎に、訓読文、本文(原文)、訳文、解説から成ります。

 それぞれの郡には以下のようなキャッチコピーがついています。
 ・賀古郡-都鄙を循環する文学
 ・印南郡-朝廷と播磨の中間で
 ・飾磨郡-暴れ川が流れる平野の開拓
 ・揖保郡-豊かな土地の切磋琢磨
 ・讃容郡-誇り高き山里
 ・宍禾郡-国を作る
 ・神前郡-川沿いの奪い合い
 ・託賀郡-大河と国境
 ・賀毛郡-国造と開拓民の文学
 ・美嚢郡-都への憧れ
 ・逸文-大国の面影

 末尾に、地理比定一覧、参考地図、索引がついています。
 参考地図は、播磨国全図の他に、各郡がそれぞれ見開きページに収められていて、とても見やすく分かりやすいです。
 全部で800ページを超える大著です。

 今後、播磨国風土記を研究する上で不可欠な著作になることと思います。

2024年5月18日 (土)

今日は古事記学会・上代文学会合同大会

 今日・明日は、岡山で古事記学会と上代文学会の合同大会が開催されています。
 対面と遠隔とのハイブリッドで、私は自宅から参加しました。
 ギリギリで、金魚部屋のノートパソコンでログインしようとしたら、Zoomをバージョンアップしろという表示が出て、これが何度繰り返しても終わりません。
 金魚は「ゴハン! ゴハン!」と暴れています。
 「さっき上げたでしょ」と言っても、「もらってない」「食べてない」と聞きません。
 金魚は無視して、居間のデスクトップパソコンでログインすることにしました。
 そんなこんなで、20分くらい遅刻してしまいました。寝坊じゃありません。

 今日は、ノートルダム清心女子大学を会場に、次のようなプログラムでした。

  大会挨拶    上代文学会代表理事       工藤 浩
  大会運営校挨拶 ノートルダム清心女子大学副学長 豊田 尚吾

  講演会テーマ「古代の吉備・播磨」
   「吉備津采女の歌
         ―柿本人麻呂と「われ」と―」  駒沢女子大学教授 三田 誠司
   「『播磨国風土記』と文化圏 
         ―山の道・海の道、そして吉備」 埼玉大学教授   飯泉 健司
   「吉備と倭王権」              岡山大学教授   今津 勝紀

  古事記学会奨励賞・上代文学会賞贈呈式

 講演会は「古代の吉備・播磨」という共通テーマが設定されていましたので、会場の岡山の地(およびお隣の播磨)に関するお話をたっぷり伺うことができました。

 古事記学会奨励賞は該当者なし、上代文学会賞は根来麻子氏『上代日本語の表記とことば』が受賞しました。
Jodainihongo

 下の画像はZoomの画像を勝手にキャプチャーしました。
R06negoro
 ほんとはイケないかもしれません。

 明日は研究発表会で、会場は岡山大学です。

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