飯泉健司氏『播磨国風土記を読み解く』(武蔵野書院)
少し前になりますが、8月7日に飯泉健司氏の『播磨国風土記を読み解く-住まうための文学』(武蔵野書院)が刊行されました。
播磨国風土記の詳細な注釈書です。
内容はそれぞれの郡里毎に、訓読文、本文(原文)、訳文、解説から成ります。
それぞれの郡には以下のようなキャッチコピーがついています。
・賀古郡-都鄙を循環する文学
・印南郡-朝廷と播磨の中間で
・飾磨郡-暴れ川が流れる平野の開拓
・揖保郡-豊かな土地の切磋琢磨
・讃容郡-誇り高き山里
・宍禾郡-国を作る
・神前郡-川沿いの奪い合い
・託賀郡-大河と国境
・賀毛郡-国造と開拓民の文学
・美嚢郡-都への憧れ
・逸文-大国の面影
末尾に、地理比定一覧、参考地図、索引がついています。
参考地図は、播磨国全図の他に、各郡がそれぞれ見開きページに収められていて、とても見やすく分かりやすいです。
全部で800ページを超える大著です。
今後、播磨国風土記を研究する上で不可欠な著作になることと思います。
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