台本

2023年9月16日 (土)

竹脇無我の「鞍馬天狗」最終回の台本

 竹脇無我の「鞍馬天狗」最終回の台本を入手しました。
Kuramatengu04
 第26回で、サブタイトルは「池田屋襲撃」です。

 私、竹脇無我の「鞍馬天狗」は、再放送の時に見ていました。院生の頃でした。

 配役。切り貼りしました。
Kuramatengu05
 古谷一行が沖田総司ですので、古い作品ですね。

 近藤勇(若林豪)が池田屋に斬り込んだ時、鞍馬天狗も池田屋の中にいます。
 そして、新選組の隊士達を斬って行きます。
 放送を見ていた時に、嫌みにも天狗が何人斬るのか数えたのですが、10人くらい斬っていました。
 まだ土方隊は到着していない時点です。近藤は何人率いて斬り込んだのか。

 やがて、天狗は沖田総司(古谷一行)と対峙します。
Kuramatengu06
 ということで、天狗は沖田を見逃します。
 実際の放送では、この時、沖田の傍らに近藤はいなかったと思います。
 確かに、天狗が沖田を斬ってしまっては史実と大きく異なることになります。
 うまいセリフで見逃したものです。

 この天狗のセリフを、私は「あたら若い命を」と記憶していました。
 私の記憶違いだったかもしれません。

 毎年、クリスマスの時に、何も変わったことはしませんが、鶏もも肉だけは食べることにしています。
 「鶏♪、鶏♪」といつものスーパーに買いに行くのですが、帰ってからラベルを見ると、「若鶏」って書いてあるのですよね。
 確かに、若鶏の肉は軟らかいのでしょうが、「若鶏」という文字を見ると、少し心が痛みます。
 その時に、「あたら若い命を」ということばとともに、この鞍馬天狗を思い出していました。
 台本には、「あたら若い命を」なんていうセリフはありませんねぇ。
 いい加減な記憶です。

2023年9月10日 (日)

「破れ傘刀舟」の台本

 「破れ傘刀舟 悪人狩り」第120回の台本を入手しました。
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 表紙には放送日が記されていませんが、ウィキペディアによれば、昭和52年(1977)1月11日(火)の放送です。
 右上に(カラー)とありますが、当時、あらかたの番組はもうカラー放送になっていたと思います。

 配役はこういった面々です。
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 女性陣はみな「○○の○○」という二つ名ですね。

 昔の時代劇なので、お若い方はタイトルも御存知ないかもしれません。
 主人公は破れ寺に住む蘭方医、叶刀舟です。
 腕は確かなのですが、貧しい人からは治療費をもらわないので、貧乏暮らしをしています。
 毎回、何らかの事件に巻き込まれます。悪徳商人や悪い役人が、賄賂をもらったり、善良な人々をいじめたり殺したりします。
 それを怒った刀舟が悪人を成敗するという勧善懲悪ドラマです。

 この回のクライマックス。
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 毎回、このように刀舟が悪人の罪状をべらんめぇ調で述べ、最後は「てめえらなぁ、人間じゃぁねえや。たたっ斬ってやる!」(台本と微妙に違いますが、実際のセリフはこんな感じです)の決め台詞で大立ち回りをします。
 いや、大立ち回りというより、短時間でバサバサバサッと。
 この台本では、「斬って斬って、斬りまくる」と、すごい書き方です。(^_^;
 最後に斬られた黒木というのは若年寄です。
 若年寄を斬って大丈夫なのかという気もしますが、次週には、何ごともなかったかのように話が展開します。1話完結です。
 視聴者は、悪人に対する怒りの気持ちでこの番組を見ているので、最後に悪人が刀舟に斬られるのを見ることがカタルシスになるのですね。

 昔懐かしい昭和の時代劇です。

2023年9月 7日 (木)

NHK大河「赤穂浪士」の台本と香盤表

 昭和39年のNHK大河「赤穂浪士」第19回の台本を入手しました。
S39akoroshi19a

 中を見ると、大石内蔵助役の長谷川一夫のセリフのみ赤鉛筆でマークされています。
S39akoroshi19b

 そして、中にこういう表が挟まっていました。
S39akoroshi19c
 コピーではなくて、青焼きですね。
 そして、左上に「長谷川様」とあり、「大石」の名前が丸で囲んであります。
 どうやら、この台本も香盤表も長谷川一夫のものと見て良さそうです。

 そして、香盤表の表の部分のみ載せます。あまり大きくなってはいませんけど。
S39akoroshi19d
 一番左側の列は撮影順でしょう。
 2番目の列には「回」とあります。
 これを見ると第十七回の放送がメインで、次いで第十九回。そして、一部第二十回の分もあります。
 俳優のスケジュールや、セットの効率を考えて、数回分に跨がるまとめ撮りをしているのでしょうね。
 俳優さんは、数回分の台本のセリフを並行して憶えなければならず、大変ですね。

 番組製作の裏側をのぞき見るような気がして興味深かったです。

2023年9月 5日 (火)

昭和54年の「欽どこ」の台本

 先日から堆肥作りを始めています。
 開始するに当たって購入したセットの中に「菌床」がありました。
 類友ではありませんが(←強引)、「欽どこ」の台本を入手しました。
S54kindoko156a
 第156回のです。
 放送日は水曜日ですね。何曜日だったか、すっかり忘れていました。

 ウィキペディアによれば、「欽どこ」の放送は、昭和51年(1976)年10月6日~昭和61年(1986)9月24日だったとのことです。
 私の入手した台本は第156回ですから、放送開始から3年後ということになります。
 昭和54年の日付と曜日を調べてみると、9月26日は確かに水曜日ですので、この台本はその年のものということになります。

 このようなページがあります。
S54kindoko156b
 見栄晴が登場していますが、これもウィキペディアによれば、まだ3歳で子役が演じていたそうです。
 のぞみ、かなえ、たまえの三つ子の3姉妹はもう生まれてはいますが、まだ人形です。

 また次のようなページもあります。
S54kindoko156c
 「推理ドラマ」とありますので、これは食べる順序を当てるクイズですかね。

 どうもあれこれ記憶が定かではありません。
 考えてみれば、これ、今から44年前です。
 昭和54年といえば、1月に太安万侶の墓誌が出土しています。
 前年には稲荷山古墳出土鉄剣銘が発見されています。

 昭和は遠く。

 そもそも「欽どこ」を知っている人は、今50歳以上でしょうか。

 昭和は遠く。

2023年4月23日 (日)

昭和62年「ザ・ベストテン」の台本

 昔懐かしい「ザ・ベストテン」の台本を入手しました。
S62bestten486a
 年が書いてありませんが、486号という号数から昭和62年のものと知られます。
 36年前ですね。毎週見ていた番組ですが、この回の時に物心ついていた人はもう40代半ば近くになっています。
 私はいつの間にそんなに年をとってしまったのだろうと思います。

 裏表紙です。
S62bestten486b
 夜9時からの生放送に備えて、昼頃からもうリハーサルなどが行われています。

 第9位の場合。
S62bestten486c
 これを見ると、順位は既に決まっているのですね。そうでないと歌手を選べません。
 順位は何日か前の段階でのデータで決まるのでしょう。
 でも、得点は「○○○○点」となっています。得点はもう少し新しいのを使うのでしょうか。
 でも、それで順位が変わってしまうと困るし、どうなんでしょ?

 第8位の西村知美の歌のあとに、司会の黒柳徹子と松下賢次との間で、次の様なやり取りがあります。
S62bestten486d
 2人のセリフは、ある程度決まっていて、最後に振られた黒柳徹子のセリフはアドリブなのですね。
 かなりのむちゃ振りですので、これを黒柳徹子がどう返したのか、興味深いです。

 台本は、番組の裏側を見るようで楽しいです。

2023年1月24日 (火)

昭和45年のNHK紅白歌合戦の台本

 昭和45年(1970)のNHK紅白歌合戦の台本を入手しました。
S45kohaku01
 今から52年前のものですね。半世紀。大昔です。
 時間は21:00~23:45です。今よりだいぶ短いですね。
 会場は東京宝塚劇場。NHKホールではありません。

 オープニング。
S45kohaku02
 ガリ版です。文字が小さいので判読してください。
 スクーツメイツの男女200人がエネルギッシュに踊ったようです。
 大掛かりです。

 司会者と歌手入場。
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 司会は宮田輝と美空ひばりです。
 両司会者の登場では、(舌戦あり)ということで、セリフまでは書いてありません。アドリブでしょうか。

 審査員紹介。
S45kohaku04
 日本全国各地8ヶ所から地域別に5人ずつ、合計40人の審査員ということで、超大袈裟、もとい超豪華な審査員陣です。
 関東地方代表の審査員5人の筆頭に坂東玉三郎がいます。芸歴、長いですね。
 この5人の最後に大坪指方(柳生道場師範)がいるのは、翌年の大河が柳生宗矩を主人公にした「春の坂道」であることによるものと思われます。
 審査員陣の中には、近畿地方に三田佳子、中部地方に玉の海、中国地方に田中絹代、九州地方に中山律子、東北地方に志村喬、四国地方に武原はんなどがいます。
 当時私は浪人生でした。紅白は見ていたはずですが、40人もの審査員というのは全く記憶にありません。
 ぼーっと見ていたのでしょう。(^_^;

 トップバッターは水前寺清子です。
S45kohaku05
 一番上の丸数字がカメラです。
 全部の歌詞が書いてあって、どの歌詞のところではどのカメラというカメラ割りが示してあります。

 大トリは美空ひばりです。
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 美空ひばりは、紅組の司会と大トリ、大活躍です。

 細かく見て行くとあれこれおもしろいのですが、キリがないので、この辺で。

2022年9月 4日 (日)

アニメ『いなばの白うさぎ』の台本

 アニメ『いなばの白うさぎ』の台本を入手しました。
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 正確には「アニメ古事記」の『いなばの白うさぎ』です。
 シリーズものの1冊なんでしょうかね。よく分かりません。
 畏れ多くも神社本庁監修です。

 冒頭。
Animeinaba02
 島にいる白うさぎの場面から始まっています。
 以後は時間の経過順で、古事記のような複雑さはありません。
 小さい子にはこの方が分かり易いでしょう。
 でも、こうすると主役が大国主ではなくてうさぎになってしまいかねないと、以前、朝倉山のオニさんが書いていらして、なるほどと思いました。

 大国主が治療法を教える場面。
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 うさぎの他に動物たちが登場しています。
 大国主は偉そうじゃなくて、フレンドリーな物言いです。
 治療法は蒲の花粉ではなくて、蒲の穂です。
 あ、ワニはワニザメになっています。

 ラストシーン。
Animeinaba04
 衆人環視(じゃなくて、衆動物環視)の中で、ヤガミヒメが夫を選ぶ設定です。
 ヤガミヒメは、八十神達を差し置いて大国主を選びます。

 全体として、主人公はうさぎという感じです。
 タイトルが「いなばの白うさぎ」なので、主人公がうさぎでも問題ありませんね。

 配役。
Animeinaba05

 この台本はいつのものか分かりませんが、ワープロ専用機やパソコンの普及前かと思います。
 声優さんの活躍時期や死亡時期が手がかりにならないかと考えました。

 喜多道枝さんと堀勝之祐さんは80代でご健在です。
 他の方々もあらかたご健在な中で、大国主役の長谷有洋氏が1996年7月に31歳の若さでなくなっています。
 はせさん治氏のご子息なのですね。
 長谷有洋氏は、1982年「超時空要塞マクロス」で主役の一条輝役を演じたのがデビュー作のようですから、「いなばの白うさぎ」は1982年(昭和57)~1996年(平成8)のものということになります。

 思わぬ事を知ってしまいました。
 謹んでご冥福をお祈り致します。

2022年7月27日 (水)

「ちびまる子ちゃん」の台本

 「ちびまる子ちゃん」の台本を入手しました。第83話です。
Maruko83a
 右上に「AR台本」とあります。
 「なんじゃろ?」と思ってググってみたら、アフターレコーディング台本の略で、声優がアフレコの時に使う台本のことだそうです。
 なるほど。

 放送日は分かりませんが、配役表にはおじいさん(友蔵さん)の声を富山敬さんが担当していますので、Wikipediaによれば平成7年(1995)の9月17日以前の放送です。

 冒頭部分。
Maruko83b
 上段に画面、下段にセリフが書かれています。

 まる子がラジオ体操に向かう場面。
Maruko83c
 下段中央のナレーションの言い回しはおなじみの口調です。
 最後の行のまる子のセリフの末尾も、まる子っぽいです。

 妄想?(劇中劇?)場面。
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 遠山の金さんと水戸黄門の合体です。
 上段中央部、黄門様は東野英次郎です。初代ですね。古い。(^_^)

 夜中に、まる子とおじいさんがTVを見ている場面。
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 月亭可朝が出ています。
 これまた古い。

 「ちびまる子ちゃん」の時代設定は、さくらももこの子供時代なのですよね。

2022年6月 3日 (金)

『魔法使いサリー』43の台本

 先日の『ひみつのアッコちゃん』の台本に続き、『魔法使いサリー』の台本を入手しました。
 私、正直言って、この両者、記憶がかなりごっちゃになっています。(^_^;
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 第43話とあります。
 ウィキペディアによれば、第43話は「こまった生徒」のタイトルで、1967年(昭和42年)9月25日放送です。
 先日のアッコちゃんの放送日は1969年(昭和44年)の4月21日ですので、今回のサリーの方が1年半ほど早いです。

 こちらにも、冒頭に「製作意図」が載っています。
Sari43b
 これまた、製作意図と言えるかどうか。

 テーマソング。また冒頭のみ載せます。
Sari43c
 懐かしいです。
 アッコちゃんのテーマソングも同じく小林亜星の作曲でした。

 配役。
 縦に長いので二分割しました。
Sari43d
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 サリーのところに「かわいい魔法使いの少女」とありますが、「魔」の字が、まだれに「マ」と書いてあります。画数が多いですからねぇ。
 サリーちゃんのママは、魔法の国の女王様だったのでしたか。記憶が曖昧でした。

 台本部分の冒頭。
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 セリフだけではなく、情景も書かれています。
 この台本ができあがってから作画にも取り掛かったのでしょうかね。
 あるいは、声優さんにとって、セリフだけの台本ではやりにくいので、情景も書いたのか。

 やはりナマの資料は楽しいです。

2022年5月23日 (月)

「ひみつのアッコちゃん」の台本

 「ひみつのアッコちゃん」の台本を入手しました。
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 「TVアニメ」ではなく「TV漫画映画」とあります。
 そうですね。この時代は「漫画映画」でした。

 裏表紙に日付が書いてあります。
Akko16b
 昭和43年(1968年)の11月14日です。

 ウィキペディアを見ると、「ひみつのアッコちゃん」の毎回のタイトルと放送日が書いてありました。
 それによると、この「ドラがあぶないッ」は第16回で、放送日は昭和44年(1969年)4月21日です。
 どういうことでしょうね。台本ができあがったのが昭和43年11月14日で、実際に放送されたのが5ヶ月後の翌年4月21日ということですかね。

 冒頭に「製作意図」が載っています。
Akko16c
 内容的には、製作意図といえるかどうか。

 次のページに「テーマソング」と「サブテーマ」とが載っています。
 懐かしい歌詞ですが、丸ごと載せて音楽著作権協会から何か言われると困るので、それぞれ冒頭部だけ載せます。
 冒頭部でもアウトかもしれませんけど。
Akko16d
 放送の冒頭にテーマソング、最後にサブテーマが流れました。サブテーマを歌ったのは漫画家の水森亜土でした。

 役名欄。
Akko16e
 声優欄もありますけど空白でした。
 台本ができたのが放送の5ヶ月前だったとすれば、声優はまだ決まっていなかったのかもしれませんね。

 台本の冒頭です。
Akko16f

 あれこれ懐かしいです。

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