文学

2024年11月17日 (日)

ぐんまビジタートイレの案内板

 この様なものを入手しました。
Gunmac_toile01
 「ぐんまビジタートイレ」の表示板で、アクリル製の円盤です。
 こんな姿を描かれて、ぐんまちゃん、恥ずかしいかもしれません。

 大きさの比較のために、うちの劇団員さんたちに協力してもらいました。
Gunmac_toile02
 向かって左側は、『枕草子』に登場する「翁まろ」です。
 今日の大河「光る君へ」には、道長の「この世をば」の歌が登場しました。
 もはや翁まろの出番はありません。もはやというか、もうとっくにありません。
 予告では、次回は猫が出るようですね。

 さて、このアクリル板、どうしましょ。
 家のトイレのドアに貼っても良いですけど、さて。

2024年11月 7日 (木)

『トランヴェール』最新号の特集は「筑波山、万葉恋の話」

 先日、群馬に行く時に乗った新幹線で、JR東の新幹線車内誌『トランヴェール』をゲットしました。
Trainvert202411a

 特集は「筑波山、万葉恋の話」。
Trainvert202411b

 お話しは上野誠さんです。
Trainvert202411c
 6ページに亙る講義が載っています。
 第1講は万葉集の簡単な概説です。

 その中に次のような一節がありました。
Trainvert202411d
 缶詰のたとえ、よく納得できます。
 うまいですねぇ。さすがです。

2024年10月16日 (水)

紫式部の兄弟

 先日のNHK大河「光る君へ」で、紫式部の弟の藤原惟規(高杉真宙)が亡くなりました。
 惟規は癒しキャラでしたので、ネット上では惟規の死を悼む発言が見えました。

 惟規は明治43年の国定教科書にも載っています。
M43tokuhon10a

 第五課です。
M43tokuhon10b
M43tokuhon10c
 当時の小学生はこういう教科書で学んでいたのですね。なかなか大変です。

 ここでは惟規は兄となっています。

 『紫式部日記』では、これに該当する記事は次のようになっています。

   この式部の丞といふ人の、わらはにて書(ふみ)読み侍りし時、聞きならひつつ、
  かの人はおそう読みとり、忘るるところをも、あやしきまでぞさとく侍りしかば、書
  に心入れたる親は、「口惜しう。男子(をのこご)にてもたらぬこそ、さいはひなか
  りけれ」とぞ、つねになげかれ侍りし。

 兄とも弟とも書いてありません。
 紫式部も惟規も生年には諸説あります。

 紫式部を称えるには、式部は兄以上だったという方が、よりインパクトがありましょうね。
 「光る君へ」では、癒やし系の弟として人物造形していて、それが成功していると思います。

2024年9月22日 (日)

源氏物語の成立年は?

 源氏物語の成立年は不明ながら、1008年には成立していたという認識をしていました。
 しかし、不勉強のため、この1008年の根拠は知らず、調べようともしませんでした。

 そうしたところ、今日のNHK「光る君へ」で、寛弘五年(1008)の親王様五十日の儀が催され、藤原公任が「このあたりに若紫はおいでかな」という言葉を発したことが描かれました。

 「あ、これか!」と思いました。「若紫」ですからね。この時点で完成はしていなくても、若紫のあたりまでは完成していたのでしょう。
 念のため調べてみましたら、紫式部日記に「あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ」という発言の記事があるのですね。
 テレビドラマに教えられました。
 不勉強を恥じるばかりです。

 絵がないと寂しいので、「近江歴史」という絵はがきから紫式部のを貼っておきます。
Oumireki09
 下には「紫式部上東門院の命を受け石山寺に参籠して源氏物語を著し之を上つる文辞絶妙今に至り範を垂る」とあります。
 石山寺ですねぇ。
 上東門院って誰じゃ、と思って調べたら彰子さまでした。
 ほんと何も知りません。
 いや、わざわざ恥をさらすことはないのですが。(^_^;

 ドラマの方は、終わりの5分、10分くらいで、怖ろしいことになってきました。

2024年8月 3日 (土)

御物本『和漢朗詠集』の複製

 御物本『和漢朗詠集』の複製がネットオークションに出ていましたので、買ってしまいました。
Wakanroei01
 中古文学にはあまり関心はなかったのですが、NHK大河「光る君へ」の影響です。
 影響、受けやすい。(^_^;
 『和漢朗詠集』の編纂者は藤原公任ですね。町田啓太。

 奥付。
Wakanroei02
 昭和29年初版で、これは昭和55年の版です。

 表紙。
Wakanroei03

 中身はこのようです。
Wakanroei04
 モノクロの複製です。

 解説并釈文が別冊で付いています。
 その中にカラー口絵が2葉あります。
Wakanroei05
 実物はこのように美しい写本なのですね。
 料紙の色と地模様は何種類もあるということです。
 金沢本万葉集を思い出します。

 釈文。
Wakanroei06
 2つ前の画像の部分に相当する釈文です。
 漢文には、現物にはない訓のルビが付いています。
 和歌には振り漢字も付けられています。

2024年7月14日 (日)

蓬左文庫のパンフレット

 蓬左文庫の少し古いパンフレットをネットオークションで入手しました。
Housa01

 興味を持ったからといって、こういうものまで買っていてはキリがありません。(^_^)

 蔵書のあらまし。
Housa02

 蔵書のうちの重要文化財。
Housa03
 現存最古の河内本源氏物語や、現存最古の続日本紀がありますね。
 続日本紀は、多数伝わっている卜部本系統の諸本と異なる別系統の写本である点でも貴重です。

 いくつかのカラー写真。
Housa04

 蓬左文庫の略史。
Housa05

 蓬左文庫の利用案内等。
Housa06

 このパンフレットがいつのものか分かりませんが、下部に記載されている蓬左文庫の所在地の郵便番号が3ケタですので、昭和43年(1968)~平成10年(1998)の期間のものです。

2024年6月17日 (月)

平安京図&パソコン入門期

 昨日の大内裏図の流れで、今日は平安京図を。

 下書き線。
Heiankyozu01

 道路の線を入れる。
Heiankyozu02

 下書き線を非表示に。
Heiankyozu03

 文字を入れて完成。
Heiankyozu04

 一部を拡大。
Heiankyozu05
 こんな感じで、大路・小路の道幅、他より広い朱雀大路と二条大路の道幅は、ちゃんと本来の比率に合わせています。

 さて、私がパソコンを買ったのは昭和63年(1988)の暮れでした。
 その頃のパソコンにはハードディスクは内蔵されていませんでしたので、ソフトウェアはフロッピーディスクでした。
 パソコンと一緒に買ったソフトは、ワープロソフトの一太郎と、データベースソフトのザ・カード、そして「信長の野望」でした。

 パソコンって、本当に魔法の機械というか、夢の機械というか、おもしろくて、楽しくて、いろいろなソフトを買ってきては、使っていました。
 平安京図などを作ったのは、パソコンを買ってからもう10年ちょっと経っていましたけれども、パソコン熱はまだ冷めやらず、嬉々としてこういった図を作っていました。
 教育熱心だったわけではなくて、趣味の世界でした。(^_^)

 ホームページも簡単なものならば自作しました。
 ただ、パソコンの勉強をしたのは、このあたりまでで、もうやめてしまいましたので、音声の編集や、動画の編集はできません。

2024年6月16日 (日)

自作の平安京・大内裏・内裏・清涼殿図

 今日のNHK大河「光る君へ」も面白かったです。
 番組の中で、落飾した中宮定子を一条天皇が職の御曹司に呼び寄せることが出てきました。
 「はて? 職の御曹司ってどこだっけ?」と思い、大内裏図を見てみました。
Daidairizu01
 中央付近にある内裏の北東ですね。すぐ近くです。
 こういう図は、国語便覧や日本史地図帳などに載っています。

 昔、国文学概論を受け持ったことがありました。
 今ならば既製品の図をスキャンしてしまえば簡単ですが、当時はまだスキャナを持っていなかったので、さてどうしようかと考えました。
 コピーして切り貼りする手もありますけど、アナログデジタル併用ではおもしろくありません。
 そこで、ジャストシステムの「花子」を使って、作図することにしました。

 まずは、下書き線。
Daidairizu03
 大内裏内の東西南北の道は、大内裏の外の道と重なっています。

 この下書き線の上に各施設の図を描きます。
Daidairizu04

 そして、下書き線を非表示にします。
Daidairizu05
 ここに文字を入れれば、最初の図になります。
 それぞれの施設を色で塗ることはしませんでしたので、これで完成です。

 同様にして、平安京図、内裏図、清涼殿図を作図しました。色を塗ったものもあります。
Heiankyozu
 何ともマメなことです。(^_^)
 でも、楽しかったです。2000年の頃です。
 そして、自分で作図すれば理解も進みますし、記憶にも残る……はずなのですが、職の御曹司の位置、すっかり忘れていました。(^_^;

2024年5月29日 (水)

古代文学会のテーマは「声」

 私、古代文学会には所属していないのですが、シンポジウムのパネリストのおひとりである馬場治氏とたまたまメールのやり取りをした過程で、今年度企画のポスターのPDFをお送り頂きました。
Kodai2024a
 今年度のテーマは、「テキストに立ち上がる<声>」とのことです。

 6月22日(土)に開催されるシンポジウムの内容は次の通りです。
Kodai2024b

 また、8月に開催される夏季セミナーの内容は次の通りです。
Kodai2024c

 このように、同じテーマでシンポジウムと夏季セミナーとを行うというのも一法ですね。
 上代関係は、古事記学会、萬葉学会、美夫君志会、上代文学会、古代文学会、風土記研究会と、学会がたくさんあります。
 明らかに多すぎるとは思うのですが、それぞれに歴史や特色がありますしね。研究発表の場が多いというのは良いことと思います。

 さて、シンポジウムの開催日はまたまた6月22日です。
 群馬県立女子大学の群馬学連続シンポジウム、青山学院大学のAI講演会、昭和女子大学の無声映画に加えて、古代文学会。
 進退これ極まれり、です。

2024年5月24日 (金)

『西Navi』最新号の特集は越前

 今日は前橋で講座の日ですので、群馬に行きました。
 新幹線の車内誌には、我が愛読誌であるJR東日本の『トランヴェール』の他に、JR西日本の『西Navi』も載っています。
 北陸新幹線はJR西日本の地域に延伸しているためです。
 5月号をゲットしました。
Nishinavi202405a
 特集は「平安風情感じる、福井」です。
 福井といえば、越前国。丁度NHK大河「光る君へ」とタイミングぴったりです。

 紫式部公園。
Nishinavi202405b
 紫式部が越前に滞在したのは1年間なのですね。歌碑や金ぴかの銅像があるようです。

 紫ゆかりの館。
Nishinavi202405c

 大河ドラマ館。
Nishinavi202405d

 紫式部が越前往復の道中や越前でよんだ歌は3首伝わっているようです。
Nishinavi202405e

 さて、普通ならば、今渋川の家にいるところですが、今日は東京に帰ってきてしまいました。
 いえ、ずっと渋川の家に行くつもりだったのですけど、超絶寝不足だったのと、超絶暑かった(前橋は32度)のとで、気が変わりました。
 気が変わったのは、前橋での講座が終わり、買物をするために高崎に向かう道中です。
 3分ほど真剣に考えて、結論が出ました。
 こんなことをしていては、いつまでたっても渋川の家が片づきません。何とかします。
 また、渋川の家と同時に、東京の家も片づけないと荷物が入りません。
 今日は早く寝て、明日から東京の家の片づけを頑張ります。

 今朝、東京の家を出るとき、金魚たちには、「しばらくゴハンないよ」と言い聞かせたのですが、思いがけず私が帰ってきたので、金魚たち、喜んでいました。

より以前の記事一覧

2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

ウェブページ