文学

2019年5月27日 (月)

森鴎外旧居をゆく

 学会出張の折は、近隣の史跡巡りを楽しみにしています。
 今回は、大宰府に行くかなぁ、巌流島かなぁ、などと考えていました。
 でも、実際に行ったのは、宿を取った小倉駅近くのみでした。昔よりも動くのが億劫になりました。(^_^;

 駅の南に森鴎外の旧居があるというので行ってきました。鴎外の旧居の存在は小倉に着いてから知りました。

 門の所から。
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 ぴったりの場所にバイクが止まっていたので、バイク越しの撮影になりました。帰るときにはもうバイクはありませんでしたので、帰りにもう1度撮せばよかったです。そういう知恵はあとから湧いてきます。(^_^;

 解説板。
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 鴎外が住んだのは1年半ほどのようですね。

 全体像。
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 見取り図。
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 この図では上が北になります。玄関は北向きです。写真は北東から南西方向を撮しています。

 通り土間からの撮影。
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 手前が玄関奥の五畳間。その奥が六畳、その奥が八畳の部屋で、鴎外はこの八畳間とその南の部屋を主に使っていたそうです。

 鴎外が主に使っていたという八畳間。
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 1年半ほどしか住んでいなかったとはいえ、実際に鴎外がこの家で暮らし、作品も書いていたのだと思うと感慨深いものがあります。しばしこの部屋でくつろぎました。

 その八畳間を出たところから撮した廊下。いや、縁側か。
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 鴎外の遺書が展示してありました。
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 墓石には「森林太郎墓」以外に1字も彫ってはいけない、書は中村不折に依頼すること、宮内省や陸軍の栄典は一切固辞することなどが書かれています。こんな貴重なものを、と思いましたが、これは複製だそうです。

 鴎外の胸像。
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2019年5月25日 (土)

九州女子大学・九州共立大学で上代文学会

 今日・明日は、2019年度の上代文学会の大会です。
 
 鹿児島本線の折尾駅で降りて会場校に向かって歩いて行くと、会場校の手前に地下歩道がありました。歩道には壁画が。
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 会場校の学生さん達の作品でした。
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 こういう地域貢献は良いことと思います。

 会場校の門。大変に良いお天気でした。
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 会場のある建物。
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 学会挨拶。代表理事の品田悦一先生。
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 会場校挨拶。教育機構副長の中島久代先生。
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 新元号「令和」がらみで、大宰府のことや、大学の校章が梅の花であることなどにも触れられました。

 工藤浩先生の講演。演題は「大嘗祭に関する二、三の問題」。
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 佐藤隆先生の講演。演題は「大伴家持とその意匠ー「白」への関心ー」。
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 このあと懇親会が開かれ、第1日目は無事に終了しました。

2019年4月14日 (日)

朔太郎の家の屋根の上の猫(2)

 今日も昨日に引き続き、前橋で仕事でした。昼休みはまた朔太郎の家に行きました。同じ所ばかりじゃなくて、違う所にも行けば良いようなものですが。(^_^;

 いえ、昨日、屋根の上の猫の写真を撮ったときは、猫の体に朔太郎の詩の一部が彫り込まれているとは知りませんでしたので、改めて見てこようと思った次第です。昨日は抜けるような晴天、今日は薄曇りでした。昨日とは異なる日射しの中で、昨日はよく見えなかった文字が見えるかもしれません。また、昨日は表側しか見ませんでしたが、今日は裏側を見てみようとも考えました。

 右側の猫の胴体。
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 昨日は良く読めませんでしたが、今日は読めました。「おぎゃあ おぎゃあ おぎゃあ」ですね。

 裏側にも回ってみました。
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 右側の猫。
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 背中に「こんばんは」とあります。

 左側の猫。
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 「こんばんは」と裏文字で書いてあります。

 満足です。(^_^)

2019年4月13日 (土)

朔太郎の家の屋根の上の猫

 どうも、タイトルが「の」だらけで。(^_^;

 今日と明日は前橋で仕事です。昼休み、天気が良かったので、外に行ってみました。ただ、時間も限られていますので、遠くには行けず、1週間前に行ったばかりの前橋文学館にまた行ってきました。先日は桜が満開でしたが、今日はもう盛りを過ぎていました。

 前橋文学館の道を挟んだ向かい側には、萩原朔太郎の家の一部が移築保存されています。桜越しにその家を撮してみました。
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 レトロな郵便ポストも設置されています。このポスト、飾りではなく、ちゃんと現役です。

 川を渡って建物に近づくと、屋根の上に何かいます。

 2匹の黒猫でした。
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 以前、埼玉北部の駅前の家の屋根に鳩の置物があるのをご紹介しました。それと同様な感じです。

 朔太郎の家には何回か来たことがありましたが、屋根の上に猫が乗っていた記憶はありません。

 解説板がありました。
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 昨年制作されたのですね。

 現地ではさらっと読んだだけで、後半はちゃんと読みませんでした。パソコンでじっくり読んだら、これらの猫の胴部や尾部には朔太郎の詩が書かれているとあります。「え! そんな耳なし芳一のようなことになっていたのか」と思い、写真を大きくしてみました。

 書いてありました。左の猫の胴部。
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 「おわああ」ですね。

 右の猫の尾部。
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 「おわあ」です。

 右の猫の胴部。
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 あまり良くわかりませんが、「やあ」が読めます。

 びっしりと書かれている耳なし芳一とはちょっと様子が違いました。

 一度来たことのある場所でも、しばらくしてまた来ると新しいものが増えていたりすることがありますね。油断なりません。(^_^)

2019年3月12日 (火)

寛政11年の『増補 大和詞』

 このようなものを入手しました。
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 サイズはほぼ文庫本大です。

 奥付には寛政11年5月の年月が記載されています。
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 中身はこのような感じです。
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 語頭のいろは順になっていて、「一いもせ とは ふうふをいふ」などという形で記述されています。

 現在、「やまとことば」というと、漢語や外来語に対する和語という意味で用いられますが、この本の場合は、「雅な古語」といった感じでしょうか。江戸時代の人が古典を読むための古語辞典といった用途で作られたのかと思います。

 上のページの2項目目に「一いね とは あねをいふ」とあります。日国を見ると「いね【姉】」という項目は立っていて、「(1)「姉」の女房詞 (2)下女。女中。」という解説文はあるものの、用例は挙がっていません。

 この本に収録されている語はどのようなものなのか興味があります。源氏や伊勢に載っている語、古今集に載っている語、徒然草に載っている語、など。全部翻字して調べてみたい気がします。

 恥ずかしながら、変体仮名が苦手なので、丸ごと翻字すれば、変体仮名の勉強にもなりそうな気がします。

 大学で古典文学を担当しながら、変体仮名が苦手などと言っていてはいけませんが。(^_^;

2019年2月 1日 (金)

ぐんまちゃんおとぎ話カレンダー「笠地蔵」

 2月になりました。愛用の「ぐんまちゃんおとぎ話カレンダー」の2月はこのような絵柄です。
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 笠地蔵ですね。

 下半分のカレンダー部分は次のようになっています。
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 お地蔵さん達がぐんまちゃんの家に米俵などを運んでいます。あ、22日には「ぐんまちゃん誕生日」が記載されています。ぐんまちゃんのカレンダーですからね。(^_^)
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 1月はこのような絵柄でした。
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 上下の絵は繋がっていて、上半分が地上、下半分が地下になっています。

 笠地蔵の2月は、上下で時間が経過しています。仏教的に言えば「因」と「果」ということになりましょうか。

 月毎に、上下の関係が柔軟に構成されています。奥の深いカレンダーです。(^_^)

【追加】
 あとから気付きました。
 お地蔵さんの笠の上の雪の量、それぞれ異なりますね。向かって右端のが一番多く、以下、左に行くにつれて漸減していますね。右から順に笠を載せていったのだと推測されます。
 藝が細かいです。

2019年1月22日 (火)

八木書店で奈良絵本展

 昨日の記事に書きましたように、現在、神保町の八木書店で奈良絵本の展覧会を開催中です。昨日は玉水物語をメインに、他に浦島と伊勢物語を載せました。展示されている作品は全部で30件あります。そのうち作品名が著名なものを何点かご紹介します。

 酒呑童子
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 百合若大臣
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 鉢かづき
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 徒然草
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 これは豆本のような小さな作品です。会場で頂いた解説書によれば、サイズは6.1cm×4.5cmだそうです。全2冊で、徒然草の全段を収録しているわけではなく、抜粋だそうです。

 一寸法師
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 お椀の舟に乗った一寸法師の小ささがよく描かれていますね。

 拡大です。
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 物くさ太郎
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 竹取物語
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 瓜子姫
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 良い時間を過ごすことができました。眼福でした。(^_^)

 たくさん紹介しましたが、これでもまだ全展示作品の1/3ほどですし、勝手に一部だけトリミングするような形で載せました。可能でしたら、ぜひ会場に。

2019年1月21日 (月)

『玉水物語』の奈良絵本

 神田神保町の八木書店の3階で、奈良絵本の展覧会を開催中です。今度の土曜日まで。

 あまり関心はなかったのですが、先日のセンター試験に出題されて話題になっている『玉水物語』も展示されているということで、俄然、関心が湧いて、行ってきました。『玉水物語』は名前すら知らなかったのに。(^_^;

 2ヶ所のページが開かれていました。
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 もう1ヶ所。
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 あ、ストロボを使わなければ写真撮影OKでした。ありがたいことです。

 興味深く見ましたが、いかんせん、全体のストーリーをよく把握していない中での2場面だけですので、なんとも。『玉水物語』を読んでみたいです。

 ガラスケース越しですので、天井の蛍光灯が写り込んでしまっています。昨春、自由が丘の猫の作品展撮影のために買い求めた偏光フィルターがあれば有効だったかもしれませんが、見当たりませんでした。ほんと、管理が悪いです。

 浦島太郎。
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 手に亀を持っていますね。こちらは、手を翳して蛍光灯の写り込みを防ぎましたが、中途半端で、却ってヘンです。(^_^;

 伊勢物語。
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 筒井筒の場面でしょうね。位置によっては、このように全く蛍光灯の写り込みのないケースもあります。

 他にもあれこれ興味深い作品が並んでいました。続きはまた後日。

2019年1月16日 (水)

土屋文明文学館で「文学者の書」

 群馬県立土屋文明記念文学館で「文学者の書」という企画展を開催中です。
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 会期末までまだ2ヶ月あります。

 展示されている作者は以下の面々です。字が小さくて済みません。
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 3月17日(日)には石川九楊氏の記念講演会があります。館の担当職員による展示解説も3回あります。
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2019年1月 7日 (月)

第6回萩原文庫シンポジウム

 2月2日(土)に、群馬県立女子大学で、第6回群馬学センター萩原文庫シンポジウムが開催されます。
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 テーマは、「西上州・東上州の誕生」で、趣旨は以下の通りです。

 萩原進はその著作『西上州・東上州』(上毛新聞社、1978年)において、様々な角度から上州の東西の地域性とその差違を論じている。つまり、「西上州・東上州」(あるいは西毛・東毛)は群馬県の地域区分の基本構造と理解できるのだが、上州を西と東で区分するという観念は南北朝時代の成立とされる『神道集』にすでに読み取ることができる。では、中世の人びとはなぜ上野国に、西という地域と東という地域があると認識するようになったのだろうか。そして、そのときの西と東とはどこで、何がそれを画したのだろうか。さらに、上州の東西意識がなぜ南北朝時代に顕著になったのだろうか。中世という時代にプログラムされた上州人の地域観を神話と歴史の双方の世界から解析してみる。

 なんか面白そうです。

 群馬県の最東部、館林のあたりは、隣県栃木県の足利・佐野あたりとの交流が深いということは承知していましたが、今回の話は群馬県をもっと大きく東西に分けて考えようということのようです。

 パネリストは次の方々です。
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 大島先生には非常勤講師としてご出講頂いている他、たびたびお世話になっています。ありがたいことです。

 私、多分出席すると思います。

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