文学

2023年9月24日 (日)

五味太郎『百人一首ワンダーランド』

 先日購入した五味太郎氏の『きんぎょが にげた』を気に入ってしまい、五味氏の本を他に何か読みたくなりました。
 たくさんあるので、選びようがありませんでしたが、百人一首を描いたという変わり種がありましたので、これを選びました。
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 中身は以下の3点セットです。
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 本当は中身を載せてはいけないのでしょうが、それでは紹介になりませんので、最低限を。
 まず、絵巻の冒頭です。
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 折り本状になっていて、絵は表から裏に続くという壮大なものです。
 まさに絵巻物といいますか、絵折り本です。
 こんな感じで百首が載っていますが、歌と絵とは直接は関係ありません。

 解説本は、見開きページに1首ずつ載っています。
 右ページは歌の本文と口語訳、注。
 左ページには五味氏の独自のエッセイが載っています。
 たとえばこんな感じです。この文章には「優雅な無責任」というタイトルが付いています。
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 そして、かるた。
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 取り札には、絵札と一部が共通する絵が描いてあります。これも楽しいです。

2023年9月20日 (水)

イソップ寓話集

 先日「イソップかるた」を入手したことで、にわかにイソップに関心が向きました。
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 影響されやすい人間です。

 たまたまネットオークションで講談社の絵本を見かけましたので、早速入手しました。
S12isoppu
 昭和12年の刊行です。
 この表紙の絵は分かります。

 次いで、岩波文庫。
Aesop
 こういうときは岩波文庫。
 1999年(平成11)の刊行です。
 全部で471篇を収録しているとのことです。
 嗜好の大変に偏っている私は、恥ずかしながら岩波の赤帯は数えるほどしか持っていません。
 今さらながらですが、もっと幅を広げねば。

 イソップ、なかなかおもしろいです。

2023年6月25日 (日)

8月5日に昭和女子大学でヤマトタケルのシンポジウム

 少し先ですが、8月5日(土)に昭和女子大学で「ヤマトタケル 敗者の形象」と題するシンポジウムが開催されます。
Yamatotakeru01
Yamatotakeru02

 報告と総括は次の方々です。
Yamatotakeru03

 申し込みは以下から。
Yamatotakeru04

 上に載せたチラシのPDFは以下をご覧ください。
http://kitagawa.la.coocan.jp/yamatotakeru.pdf

2023年5月31日 (水)

創作童話「うさぎとかえる」

 好評の(?)創作童話の第5弾です。

 うさぎの学校ではいろいろなことを学びます。
Kakurezato05
 中でも、「いなばのしろうさぎ」と「うさぎとかめ」は、学習指導要領が変わっても、変わらずに教えられています。
 「いなばのしろうさぎ」からは、人をだましてはいけないということを、「うさぎとかめ」からは、どんな状況でも油断してはいけないということを学びます。
 あとは、うさぎの生き肝を食べても何の効能もないということも学びます。デマと戦うためです。

 「うさぎとかめ」の話を学んだぴょん太は、うさぎがかめに負けたことが残念で堪りません。大昔のことなのに、この話は多くの人に知られています。何とかして名誉回復したいと思いました。
 でも、今さらかめと再戦しても仕方ありません。足の速さは比べものになりませんので、勝って当たり前です。
 そこで、仲良しのかえるのけろきちくんと競走しようと思いました。
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 「ねえねえ、けろきちくん、ぼくとかけっこしない?」
 「いいね。でも、うさぎとかえるとでは勝負にならないよ。そこで、こういうのはどうだい。今年のNHK大河にちなんで、浜松から豊橋まで競走しない? 途中に浜名湖があるから、ぼくは泳ぎ、きみは浜名湖の北の岸を走る。それでハンディになるんじゃないかな」
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 「けろきちくん、相変わらず日本地理に詳しいねぇ。これは、ほら、あの、……」
 「たにぐくのさ渡る極み」(^_^)
 「あ、それそれ。じゃ、1週間後に」

 その夜、ぴょん太くんは夢を見ました。
 夢に、黒、白、灰色のうさぎが現れました。
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 黒うさぎがこう言いました。
 「この勝負は絶対に勝たないとね。どんな手を使っても。どうだい、知り合いのワニくんに頼んで、背中に乗せて貰うとか、空飛ぶぐんまちゃんに頼んで空を飛ぶか、舞ちゃんに頼んで空飛ぶクルマに乗せて貰うとか」
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 すると、白うさぎがこう言いました。
 「そんなのダメだよ。卑怯な手を使って勝っても意味ないよ。正々堂々と戦わないと」
 「何を言ってるんだい。かめに負けた雪辱戦なんだから、絶対に勝たなくちゃ。バレなきゃいいんだよ」
 「誰も見ていなくたって、お天道様は知っているし、自分だって知っている。ズルして勝ったら、一生後悔するよ」
 「灰色うさぎはどう思う?」
 「それぞれに正しい」

 夢から覚めたぴょん太くんは、正々堂々と競走することにしました。友達のけろきちくんをだます様なことはしたくなかったのです。

 当日、ぴょん太くんは全力で走りました。湖を回り切ったあたりで疲れ果てました。
 ちょっと休憩しようと横になったら、あっという間にそのまま寝てしまいました。
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 どれくらい寝たでしょうか。はっと目が覚めると、日は西に傾いています。
 「しまった!」
 大急ぎで立ち上がると、全力で走り出しましたが、けろきちくんは既にゴールしていました。
 何のことはない、「うさぎとかめ」の再現です。
 ぴょん太くんは家に帰ると、泣きながら寝てしまいました。
 その夢にまた3羽のうさぎが現れました。
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 黒うさぎは、「だから言っただろ。言われたとおりにすれば良かったんだ」と言いました。
 白うさぎは、「ズルをしなかったのは偉いけど、寝ちゃったんじゃ何にもならないよ」と言いました。
 灰色うさぎは、「正々堂々と戦って、立派だったよ。途中で寝てしまったのは、全力で走って疲れたせいだよね。油断したわけじゃないんだから、仕方ないよ。けろきちくんともずっと仲良しでいられるし、良かったんじゃない?」

 一方、けろきちくんは、ぴょん太くんとは別の道を通ったために、ぴょん太くんが途中で寝てしまったことは知りませんでした。
 もし、同じ道を通っていたら、道で寝ているぴょん太くんに気づいたことでしょう。
 そうしたら、けろきちくんの頭の中にも黒いかえると白いかえるが出てきて、
 「お! チャンスチャンス。ぴょん太くんを起こさないように、そうっと脇を通ろう」
 「ダメだよ。起こしてあげないと」
などと、言い争いをしたことでしょう。別の道を通って幸いなことでした。

2023年5月29日 (月)

『トビウオが飛ぶとき』

 前期のNHKの朝ドラ「舞いあがれ!」を毎日楽しみに見ていました。
 あのドラマで、主人公舞ちゃんと結婚した貴司くんは歌人という設定でした。
 貴司くんの作った短歌や、貴司くんを師と仰ぐ秋月史子さんの短歌も登場するなど、短歌はドラマの中でも大きな位置を占めました。
 さらに、この番組を見ていた歌人の俵万智さんがドラマの短歌に反応して応える歌を作るなど、大きな話題になりました。
 貴司くんや秋月さんの歌は、脚本家の桑原亮子さんの作です。
 桑原さんは歌人でもあるそうで、ドラマのそれぞれの登場人物に合わせて短歌を作り分けているわけで、俵さんは桑原さんのことを、源氏物語の作者である紫式部になぞらえたりもしていました。

 本日、桑原亮子さんの著書『トビウオが飛ぶとき』がKADOKAWAから刊行されました。
 作中に登場した歌や登場しなかった歌も含めた歌集です。解説は俵万智さん。
 で、買ってしまいました。(^_^)
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 内容紹介。
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 上で縷々述べたことが簡明に述べられています。(^_^;

 桑原さんのコメント。
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 貴司くんの歌。
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 このうち2首目は、万葉集の狭野弟上娘子の本歌取りとされていましたが、あまり納得できません。(^_^;

 秋月史子さんと、編集者のリュー北條さんの歌。
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 リュー北條も短歌を作っていたとは知りませんでした。
 この本の中で、リュー北條の本名は北條龍之介だと知りました。

 目次のあとに、「短歌にしたら 一瞬が永遠になるんやんな?」という舞ちゃんのセリフが引用されていました。
 そうですね。短歌の本質をよく捉えていると思います。

2023年5月25日 (木)

雀の学校の端布(2)

 昨日、「雀の学校の端布」という記事を載せました。
 その端布には雀の絵が3つ載っていて、それぞれに歌詞が書いてありました。
Suzumeno03
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 歌詞は以下の通りです。
 「あさは はよから すずめの がつこう」
 「おうちの おやねから (ぴ)いちく (とん)でくる」
 「こえをからして おうたを うたう」
 絵に隠れている文字は、推定した文字を( )を付けて示しました。

 誰の歌かはググればすぐに分かると思ったのですが、見つかりません。
 そこで、ChatGPTに聞いてみました。
 そうしたら、金子みすゞの作だとのことです。
 確認すべく、金子みすゞの童謡全集を買ってしまいました。
 昨日、某アマゾンに注文して、今日の夕方届きました。
Kanekomisuzu
 こういう本の買い方をしているので、本が止めどもなく増えます。
 で、512編、全部見ましたが、載っていませんでした。
 金子みすゞの作ではなかったようです。
 どうも、ChatGPTは信用しきれません。
 ま、あとからよく見たら、端布の歌詞は現代仮名遣いですね。
 気付くのが遅かったです。
 折角買った本ですので、今度じっくり読むことにします。

 この本は、置き配で届きました。
 片手で掴んだところ、親指と人差し指の付け根の部分に濡れた感じがしました。
 見ると、ナメクジでした。吹いたら飛んで行きました。
 ちょうど手に触れる場所で良かったです。
 そうでないと、気づかないまま、ナメクジを家の中に持ち込んでしまうところでした。
 油断のならない世の中です。

2023年5月13日 (土)

創作童話「うさぎの隠れ里」

 好評の創作童話の第4弾です。

 かえるのけろきちくんが山道を歩いていると、向こうに何か赤いものが見えます。
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 近づいて見たら、束ねたにんじんでした。
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 「はて、お百姓さんが収穫したにんじんを運んでいて落としたんだろうか。落とし主が見つかると良いけど」

 そこへ、向こうから慌てたうさぎがやってきました。
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 「こんにちは。この辺ににんじんが落ちていなかった?」
 「あ、きみが落としたの? ここに落ちていたのをちょうど拾ったとこだよ」
 「うわぁ、ありがとう。助かるよ。あ、ぼくうさぎのぴょん太っていうの」
 「ぼくは、かえるのけろきちだよ。どうぞよろしく」
 「ぼくたちの村はすぐそこなんだ。ちょっと寄っていかない? お礼にご馳走するよ」
 「お礼だなんて、それには及ばないけど、ちょっとくたびれたので、休ませてもらおうか」

 「ここだよ」
 「へー。ぼくは本当にあちこちの土地に行ってきたけど、ここは知らなかったなぁ」
 「けろきちくんは、あちこちの土地に詳しいの?」
 「うん。たにぐくのさ渡る極み、だからね。それにしても、ここは分かりにくいところにあるね」
 「そうなんだよ。うさぎの生き肝を食べると空を飛べるなんていうデマが流れたんで、ぼくたち、狙われかねないんだ」
 「空を飛べる? ぼくが聞いたのは、うさぎの生き肝を食べると、陸上でも水中でも暮らせるっていうことだったけど」
 「最初はそういうデマだったんだけど、それがエスカレートしちゃって。困ったことだよ」

 「すてきな村だね。あ、あそこでにんじんを育てているんだね」
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 「そう。人間の畑から盗んで捕まると、大変だから。ペンフレンドのピー太くんのお父さんはパイにされちゃったんだって。それで、自分たちで作ることにしたんだ」

 「あっちには子供たちがたくさんいるね」
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 「うん。あそこは学校だよ。20人学級で、担任と副担任がいるんだ。みんな真剣に授業を聴いているでしょ。真面目な子供たちだよ」

 「あっちにはもっと小さい子達」
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 「ここは保育園だよ。オレンジ組とレモン組。どちらも、子供たち10人につき、保育士さんは3人付くんだ。手厚いでしょ」

 「ほんと、すてきな村だねぇ。ヘンなデマに惑わされた連中が来ないと良いね」
 「一応、ガードマンもいるよ。オーイ」
Kakurezato08
 「この村の平和は、われわれ神セブンが引き受けた」「おー!」

 「わっ! びっくりした。ガードマンの神セブンさん?」
 「そう。行き倒れていたのを助けたら、この村のガードマンを引き受けてくれたんだ」

 「われわれは勇者たち神セブンです」
 「ふーん。そうか。うさぎさん達と違って、ねこさんは強力な爪や歯があるものね」
 「それだけじゃないさ。象をも倒すねこパンチが第1の武器さ」
 「いや、象は倒せないでしょ」
 「う~ん、当たり所が良ければ。……いや、子象ならば。……えと、生まれ落ちたばかりで、足許もおぼつかない赤ちゃん象ならば」
 「赤ちゃん象にねこパンチ浴びせちゃダメでしょ? あと、神セブンって言ったけど、5人しかいないよね」
 「今はね。あと2人の勇者は募集中」
 「なら、神ファイブって言わなくちゃ」
 「いやいやいや。我々は『七人の侍』に憧れておるわけで、三船敏郎先生、志村喬先生他の先生方を見習いたく、ここは何としてもあと2人集めて7人になる所存でござる」
 「急に侍言葉になっちゃったな。して、報酬は?」
 「この村にある食べ物、なんでも。そして、チュール1日1本でござる」

 というような隠れ里のうさぎ村。
 この先、続きがあるかないか、それは分かりません。

2023年5月 5日 (金)

『英雄百人一首』(3)

 一昨日、昨日の続きの『英雄百人一首』です。
 引き続き、見開きページに着目しています。

 平敦盛と熊谷直実。
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 これも、一ノ谷合戦で有名なエピソードのある2人ですね。
 そういえば、鎌倉殿には熊谷直実は登場しませんでした。

 源義経と静。
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 これまた著名な2人です。
 静の歌は「吉野山 はなのしら雪 ふみわけて 入にし人の 跡ぞ恋しき」とあります。
 私は、2句目は「峰の白雪」と憶えていました。
 この2人は組合せとしてはよく納得できますけれども、静は英雄か?という思いはあります。
 頼朝の面前で、堂々と義経を慕う歌をうたい、舞を舞ったという点が評価されたのかもしれません。

 佐藤継信と忠信の佐藤兄弟。
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 奥州からずっと義経のために尽した兄弟ですね。

 曽我祐成と時致の曽我兄弟。
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 これも著名な兄弟です。

 100人の中には、私の好きな楠公さん親子も入っています。
 あとは、平将門、平清盛、源頼朝、畠山重忠、梶原景時、新田義貞、などなど。
 私の全く知らない人も入っています。
 あ、北条時政と北条泰時は入っているのですが、義時はいません。
 こしろう……。

 もう1回くらいあるかもしれませんし、今回で終わりにするかもしれません。

2023年5月 4日 (木)

『英雄百人一首』(2)

 昨日の『英雄百人一首』(1)の続きです。
 冒頭の2葉の口絵のあと、「軍器略抄」という項目が15ページ(7丁半)あります。
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 様々な武器に関する話題です。

 このあと、本題の100人の人物が登場します。1人1ページあてです。
 最初は素戔嗚尊。
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 おなじみの「八雲立つ」の歌が載っています。
 歌詞は、「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごめに 八重垣作る その八重垣を」です。
 この歌、日本書紀では、「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごめに 八重垣作る その八重垣ゑ」
 古事記では「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」です。

 ほとんど同じですが、記紀の相違は、第3句が「妻ごめ」か「妻ごみ」か、第5句が「八重垣ゑ」か「八重垣を」かです。
 英雄百人一首の歌詞は、第3句は書紀と同じ、第5句は古事記と同じで、両者の折衷です。

 最後の100人目は室町幕府の第9代将軍の足利義尚です。
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 このように、時代の範囲は一応戦国時代の初めまでなのですが、例外的に三好長慶や北条氏康が入っています。
 なぜこういった例外があるのか分かりませんが、武田信玄や上杉謙信、今川義元、織田信長、豊臣秀吉などの著名な戦国大名は入っていません。
 これはよく分かります。戦国時代まで含めてしまうと、神君家康公を取り上げざるを得ず、江戸時代の出版としてはそれは恐らく大変に困難なことになるのでしょう。それで、戦国時代の前で切ってしまったものと思われます。

 八幡太郎義家と安倍貞任は左右のページに配されています。
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 ライバルですものね。
 「吹く風を」の歌は義家のだったのですね。(^_^;

 木曽義仲と巴も左右のページです。
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 和田殿、お気の毒ですが、仕方ありませんね。
 上段には、木曽義仲が討ち死にした後、巴は和田義盛の妻になり、91歳で往生を遂げたという伝承も記されています。

 続きます。

2023年4月 8日 (土)

おとぎ話の謎解き風端布

 格子状の枠に描かれたおとぎ話の端布を入手しました。
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 サイズは36cm×39cm程で、モスの端布です。
 図案化されていて少し分かりにくいものもあります。

 花咲か爺
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 殿様は描かれていなくて、日の丸の扇だけ描かれています。

 猿蟹合戦
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 これは、猿と蟹と柿の木が描かれています。

 舌切雀
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 中央に立っている、大きな節のある植物は竹でしょうね。
 その枝にとまっている鳥の種類は不明ですが、竹との組合せだと多分スズメでしょう。
 ということで、舌切雀と思われます。ハサミもお婆さんも描かれていません。

 兎と亀
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 手前にうさぎ、奥に亀が描かれています。

 浦島太郎
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 浦島太郎も亀も玉手箱も描かれていませんが、魚と竜宮城風の建物が建っていますので、多分浦島太郎でしょう。

 かちかち山
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 これ、最初は全く分からなかったのですが、沈みかけている舟かと思えてきて、じゃあかちかち山か。
 すると手を挙げているのはたぬきか。という順番で見えてきました。
 そうなると、もう、そうとしか見えなくなりました。
 うさぎは描かれていません。

 これは分かりません。
Otogikoshihagire08
 これは全く分かりませんが、まさかりか斧が描かれています。
 まさかりが登場するおとぎ話は金太郎しか思い浮かびません。
 そう思えば、この動物は熊に見えてきます。
 左側の切れている部分には金太郎が描かれているのでしょうかね。
 熊のような動物の足元に円弧をなしているのは何でしょうね。
 橋のようにも見えますが、金太郎ならば土俵でしょうか。
 でも、まさかりを持って土俵に上がるというのは不穏です。
 左側を見てみたいです。

 これもよく分かりません。
Otogikoshihagire09
 動物は犬とキジのようです。
 それならば桃太郎が思い浮かびますが、猿も桃太郎もいません。
 中央の、柊のような葉が付いているのは何の木でしょうかね。
 主なおとぎ話という方向から考えてみると、桃太郎がないのは不思議ですから、その点からも桃太郎らしいと思えますが、中央の木がねえ。
 桃の木ということはないでしょうねぇ。

 謎解きも楽しめる端布。

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