文学

2017年3月20日 (月)

お寺でお彼岸の法事

 今日は菩提寺で春のお彼岸の法要がありました。

 朝10時から法話、11時から法要です。

 法話では、お彼岸の意味などの解説の他に、金子みすゞの「私と小鳥と鈴と」を取り上げたお話しがありました。

  私が両手をひろげても、
  空はちつとも飛べないが、
  飛べる小鳥は私のやうに、
  地面を速く走れない。

  私がからだをゆすつても、
  きれいな音は出ないけど、
  あの鳴る鈴は私のやうに、
  たくさんな唄は知らないよ。

  鈴と、小鳥と、それから私、
  みんなちがつて、みんないい。

 最後の部分は有名ですが、全体は必ずしもそうではありませんね。恥ずかしながら、私も最後以外はあいまいでした。詩の全体をじっくりと読む良い機会を頂きました。良い詩です。

 以前もご紹介したかもしれませんが、このお寺では東日本大震災の殉難者の位牌を作って、ご住職が毎日お経を上げていらっしゃいます。
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 位牌の文字が「東日本大震災」ではなく、「東北関東大震災」となっています。これは「東日本大震災」が正式名称と決まる前の通称ですね。いかに早い時期にこの位牌が作られたのかを物語っています。

 法事のあと、近くのレストランでお昼を御馳走になりました。食べたことのないものばかりでしたので、写真に撮ってしまいました。

 これは前菜の前の料理です。何と呼ぶのでしょう。「付きだし」ではないでしょうが。
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 これが前菜ですね。
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 魚料理。
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 肉料理。
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 デザート。
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 全部説明されたのですが、忘れてしまいました。メモしておかないとダメです。(^_^;

 全てとてもおいしゅうございました。

 ご住職はハチミツがお好きとのことですので、今度尾瀬のハチミツを持参します。♪

2017年1月 7日 (土)

井上ひさし『不忠臣蔵』のサイン本

 井上ひさしに『不忠臣蔵』という作品があります。もとは雑誌『すばる』に不定期に掲載された1話完結の19作品からなる小説です。後に単行本になり、さらに文庫本になりました。
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 私は文庫本で読みました。内容は書名の通り、討入りに参加しなかった19人の物語です。なぜ討入りに参加しなかったのか、参加できなかったのかが描かれています。

 赤穂浅野家の家臣が300人以上いるうち、討入りに参加したのは46~47人ですので、参加したのは1/6ほどでしかない。とすれば、討入りに参加しなかった人たちを描いた方が、日本人というものははっきり出るんじゃないか、といった執筆動機だったようです。

 討入りに参加しなかった人たちについては、役職や石高以外のことはほとんど知られていないと思いますので、大方はフィクションではないかと思いますが、それぞれのドラマや言い分をおもしろく読みました。

 いずれ単行本も買ってみたいとかねがね思っていたところ、ネットオークションに著者サイン本が出ていましたので、つい買ってしまいました。(^_^;

 日頃、著者サイン本に特に興味はないのですが、かねがね買おうと思っていた本の著者サイン本が目の前に降りてきたので、つい、といった感じです。(^_^)
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 初版第1刷でした。刊行が1985年12月10日ですので、刊行直後のサイン本ということになります。

 アンチ忠臣蔵の方々は、忠臣蔵好きの人間はこういった本は読まないものと決めてかかっているのではないでしょうか? なかなかどうして、そんな狭い了見ではありませんよ。(^_^)

2017年1月 6日 (金)

土屋文明記念文学館で方言の企画展

 以前、チラとお知らせしましたように、群馬県立土屋文明記念文学館で方言の企画展があります。
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 チラシの裏です。
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 方言そのものだと展示がしにくいのか、あるいは文学館ゆえか、井上ひさし、伊藤信吉を絡めた企画です。確かにこの方が立体的な企画展という感じがします。

 チラシに載っている井上ひさしの『國語元年』用の地図です。
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 「おやすみなさい」を東京の下町で「おひけなさいあし」と言っているのにちょっと驚きました。少し形は違いますけど、さる筋の業界用語である「おひけえなすって」と似ているなぁと思いましたので。

 同じくチラシから伊藤信吉の原稿。
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 作家のナマ原稿はいいですね。今後、原稿が電子ファイルばかりになってしまったら、もうこういう世界はなくなってしまいますね。

 記念講演会が2本あります。
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 同僚の新井先生も協力しています。
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 同じ群馬県立の組織同士、様々に協力し合えたらと思います。

2016年12月11日 (日)

「傾城阿波の鳴門」どんどろ大師

 真田丸跡を訪れた時、途中にありました。
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 どんどろ大師 善福寺です。

 三角形の敷地に建っていて、左へ進むと心眼寺坂です。

 この地は、真田丸の北出丸付近、またはその東に当たると思われます。

 宝暦2年(1752)、大坂の陣の戦死者の霊を弔うため、この地に鏡如庵大師堂が創建されますが、明治の初めに廃庵になり、のち、明治42年(1909)、この地に善福寺が移転してきて、現在は「どんどろ大師 善福寺」となっているようです。大坂の陣の戦没者を供養するためのお堂が建てられたということも、真田丸がこの付近にあったことの傍証になるのではないでしょうか。
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 人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門」の、有名な「して、かか様の名は」の場面がここを舞台にしていることで、門前にお弓・おつるの像があります。
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2016年9月26日 (月)

ドナルド・キーン氏講演会、満席

 群馬県立土屋文明記念文学館でドナルド・キーン氏の講演会が催されることを、23日の記事としてアップしました。150名限定です。その申し込みが今朝9時半からでした。

 私も9時半を待って電話しましたが、お話し中の状態が続いて繋がりません。
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 23日の記事に、「この日この時間から、土屋文明記念文学館の電話は繋がらなくなってしまわないでしょうか。」と書いた予想が当たりました。

 ひたすら掛け続けているわけにも行きませんので、断続的に掛けて、11時過ぎにやっと繋がりましたが、先ほど満員になってしまったとのことでした。

 やはり150名というのは少なすぎますね。土屋文明記念文学館を会場にする限りは150が限界ではありますけど。

 朝9時半から1時間半の間、館の電話は鳴りっぱなしだったことでしょう。今も鳴っていると思います。

 会場設定にも申込方法にも何か工夫があっても良かったのではないかと思います。

2016年7月14日 (木)

現代女性歌人展(土屋文明記念文学館)&余談

 群馬県立土屋文明記念文学館からこのようなチラシが回ってきました。華やかなイメージですね。第93回企画展だそうです。詳細はこちら
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 興味深いテーマと思います。といっても、私が名前だけでも知っている歌人は、馬場あき子氏、俵万智氏の他に3人くらいしかいないのですが。(^_^;
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 話は違いますが、今日の夕方、勤務先から新町駅に向かっているとき、虹が架かっていました。駅の手前の交差点で信号待ちをしつつ、撮影しようとカメラを取り出しましたが、電源を入れても起動しませんでした。必要なときの電池切れは困りますね。

 電車に乗って、高崎駅で降りてホームを歩いていたら、「虹の写真、撮れましたか?」と声を掛けられました。うちの学生でした。どこで誰に見られているか分からないので、油断なりません。(^_^;

 さて、虹。カメラがダメでもスマホで撮るという手があったなぁと、この記事を書きつつ気付きました。普段、スマホでは撮影しないので、スマホでも写真が撮れるという発想がなかなか湧きません。(^_^;

 さて、カメラ。電池を入れ替えてもやはり電源が入りません。故障のようです。厄介です。

2016年3月14日 (月)

啄木かるた

 またネットオークションで購入しました。『啄木かるた』です。
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 石川啄木の歌50首を上の句と下の句とに分けて作ったもので、取り札の絵は中原淳一です。

 雑誌『少女の友』昭和14年1月号の附録として大変な人気を得たそうです。私が入手したのは現物ではなく、昭和60年に国書刊行会から発行された複製です。

 取り札には4句目しか書かれていません。札を探すのはさぞ大変だったろうと思います。(^_^;

 ただ、絵札のウラはこのようになっていて、こちら側も使えます。
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 単に啄木かるたならば買おうとは思わなかったでしょうが、「ぢつと手を見る」の啄木と、『それいゆ』の中原淳一とがあまりにもミスマッチのように思えて、「どんなんかなぁ?」と興味が湧きました。

 50首もあるのに、「ぢつと手を見る」の歌は採られていませんでした。(^_^; やはり合わないのでしょう。

 ちなみに、「花を買ひ来て妻としたしむ」の歌もナシ。妻がいてはやはり合わないのかも。「たはむれに母を背負ひて」もなし。代表作が広く採られているというわけではありませんでした。

2015年12月28日 (月)

磯部をゆく(3)磯部公園の文学碑

 「磯部をゆく(1)」で、温泉記号の碑があると書いた磯部公園には文学碑がたくさん建っています。この近くの温泉旅館を生家とする大手拓次の縁によるものでしょう。
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 大手拓次の詩碑は(たぶん)3基ありました。そのうちの1基です。
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 下は北原白秋の歌碑。「華やかにさびしき秋や千町田のほなみがすゑを群雀立つ」とあります。
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 この歌は、北原白秋が、昭和12年に大手拓次の墓参に磯部温泉を訪れた折に書き置いたものだそうです。

 下は若山牧水の歌碑です。
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 牧水の歌には葉ざくらがよまれています。磯部にはたくさんの桜が植わっていたようです(今もそうかもしれません)。下はネットオークションで手に入れた磯部の名所絵図(その中心部のみ)です。桜並木が華やかです。戦前のものと思いますが、年代未詳です。今の地図と違って、上が南です。
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 昨日ご紹介した松岸寺は左端にあります。大手拓次の生家磯部館は右下隅です。

2015年11月 3日 (火)

源氏の猫

 今朝の朝日新聞「天声人語」で久し振りに恩師のお名前を見ました。

 いろいろと理不尽な批判をされることもあった恩師ですが、丸谷才一氏と井上ひさし氏は常に変わらず応援団を自任してくださっていました。

 今日の話題は丸谷氏との対談『光る源氏の物語』の中にある「若菜」の巻の猫を取り上げたものです。源氏関係の本はほとんど持っていない私ですが、この本は持って「は」いました。
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 ネコを飼っている人は増えているようですね。散歩をさせなくても良いとか、犬よりも楽な面があるのも一因のようです。

 「天声人語」がこの話題を取り上げたのは、そういうこともありましょうが、一昨日が「古典の日」ということと、今日が「文化の日」ということが主たる理由です。

 「天声人語」の近くには「折々のことば」というコラムも連載されていますし、かつては大岡信氏の「折々のうた」の連載もありました。こういうものが新聞の第1面に毎日載るということは、いかに文学や文化が多くの人の関心を引きつけるものであるのかを如実に語っていましょう。文系の学問は大切です。なのにねぇ……。

 「天声人語」には源氏物語に猫の鳴き声を「ねうねう」と表記していたことが引用されています。「ねこ」の語源は不明で、よく寝るから「寝子(ねこ)」といったというのは納得しそうですが、山口仲美先生の説でしたか、「ねうねう」という鳴き声から来ているのではないかとする説には説得力を感じます。

 今、猫の鳴き声は「にゃーにゃー」と書くのが普通でしょうが、にゃにゅにょという拗音が表記されなかった平安時代には、「ねう」で表したのでしょうね。「にゃん」が「ねう」かな。

 「べーべー」鳴くから「べこ」だとすれば、「ねうねう」鳴くから「ねこ」というのはよく理解できます。

 丸谷氏は、「日本文学史を闊歩するすばらしい猫」が2匹いる、ということで、この「若菜」の猫と漱石の猫とを挙げていることが「天声人語」に書かれています。

 そういえば、NHKの「歴史秘話ヒストリア」で、最近、漱石の猫の回と、忠犬ハチ公の回とがありました。この2回を1枚のDVDに入れて保存しておこうと思っていたら、デッキが不調で、今、修理に出しています。無事に直って帰ってきたら、早速実行しようと思います。

2015年10月23日 (金)

一茶句碑(のようなもの)

 長野駅から善光寺方面に向かう途中にある道標に一茶の句が刻まれていました。

 土日に開かれた萬葉学会に行くのに、土日とも同じ道を歩いて行ったのですが、土曜日には全く気付かず、日曜日の新たな発見です。

 土曜日はぼんやり歩いていたのでしょうかね。(^_^;

 ご開帳の句。
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 「牛に引かれて」。善子さんと光子さんの姿がちらつきます。(^_^;
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 かけ念仏をよんだ句。
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 下は信州大学の東にある西方寺の付近に設置されていたもので、これは、「ようなもの」ではなくて句碑ですね。
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 西方寺は1200年の歴史を持つ古刹で、善光寺が火災に遭った時、ご本尊の避難場所になるなど、善光寺とゆかりの深いお寺だそうです。

 ……ということを、今ネットで知りました。寄れば良かった。(^_^;

 道標には、一茶以外の人のよんだ句を刻んだものもありました。
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 下も。
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 これらの句や作者のことは、調べたのですが、分かりませんでした。

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