新潮の日本古典集成というと、二色刷りで、古典文学作品の本文のすぐ脇にセピアで語釈が印刷してあるという、ユニークな古典文学全集でした。
その別巻として『南総里見八犬伝』が刊行されています。全12冊という大部なものです。私、これを買っていたのですが、東京に持って行くか、処分するか、迷っていました。持っていってもたぶん読まないしなぁという思いがあります。
八犬伝は、学部の1年の時に、岩波文庫(全10冊)で読み始めて、3冊目あたりで挫折しています。新潮版でリベンジを果たしたい思いもあります。
そんなことで、どうするか迷いつつも、散在している12冊を集めることにしました。
徐々に集まって来ましたが、数冊足りません。もしかしたら、東京に持って行くつもりで梱包してしまったのかもしれません。そうなると、見つかったものだけ不揃いのまま処分するのもイヤなので、東京に持ってゆかざるを得ません。
そんな状況下、行方不明だった数冊が見つかりました。梱包してはいなかったのです。
散在していた冊が少しずつ集まって来る様は、あたかも八犬士が少しずつ集まって来たようです。ということで、全12冊、東京に持って行くことになりそうです。
この八犬伝は、注が一切ありません。大き目の文字で組んであり、行間も広いので読み易いです。高齢者を主な読者として想定しているのでしょうかね。
挿絵はすべて載っているようで、本文の底本は国会図書館所蔵の馬琴の手沢本だそうです。
大体、注なしで読めるのかいなと思いましたが、読んでみたら結構大丈夫です。
思えば、朝ドラの「らんまん」で、すえちゃん(浜辺美波)が八犬伝の版本を愛読していました。江戸から明治の一般庶民も十分に楽しんでいたのでしょう。負けてなるものかは。
最近のコメント