民俗・宗教

2023年7月31日 (月)

『ならら』最新号の特集は空海

 今日、『ならら』の8月号が届きました。
Narara202308a
 今号の特集は空海です。

 目次は以下の通りです。
Narara202308b
Narara202308cNarara202308d

 空海と奈良? と不思議だったのですが、「特集2」にちゃんと「空海が歩んだ奈良」という項目が立っていました。
 空海はかなり奈良と関わりがあったようです。
 不勉強でした。お恥ずかしい。

 46ページに「女王卑弥呼はヤマト王権の最初の大王で纏向は王都」という企画特集があります。
 内容は、今年の3月に刊行された中公選書『卑弥呼とヤマト王権』(桜井市纏向学研究センター所長・寺沢薫著)の内容紹介です。
 5ページにもわたる、『ならら』では珍しい分量です。

 このページの直後にこういうページがあります。
Narara202308e
 『ならら』としては、邪馬台国は纏向押しですね。

2023年7月23日 (日)

三種の神器お守り

 ネットオークションで見かけて、つい落札してしまいました。
3jinkimamori01
 「お守りをネットオークションに出すなんて」「お守りをネットオークションで買うなんて」ということはあると思うのですが、いや、まぁ、珍しくも面白く思って。

 バラけさせて撮影するとこんな感じです。
3jinkimamori02
 キンキラのが4つ付いています。玉、鏡、剣と、もう1つは幣帛でしょうか。

 白崎八幡宮というのは岩国の神社だそうです。
 三種の神器のお守りを作っているって、どうなの? と思いましたが、ググってみたら、祭神は応神天皇、仲哀天皇、神功皇后だそうです。
 失礼しました。

 珍しいものが手に入りました。

2023年7月 8日 (土)

人気の大神神社のなでうさぎ

 昨日、大神神社の『大美和』145号が届きました。
Omiwa145a
 表紙はなでうさぎです。
 どーんと正面顔。あまりかわいくはありません。←バチが当たります。(^_^;

 目次の一部。
Omiwa145b
 私がお名前を存じ上げている方としては、笹生衛氏、遠藤慶太氏の論考が掲載されています。

 なでうさぎといえば、今年の『ならら』4月号の表紙もなでうさぎでした。
Narara202304a
 うさぎ年の故か、なでうさぎ、人気です。
 うさぎ年生まれの私は嬉しいです。

 私もなで守を持っています。
Nadfemamori
 平成17年(2005)に参拝した時に頂いたものです。
 デジカメで撮影した写真はタイムスタンプでいつのものか分かるので、便利です。

2023年6月 9日 (金)

複製本『宸翰』(3)東大寺献物帳、道鏡文書、聖武天皇勅書

 先日来の「複製本『宸翰』(1)(2)」の続きです。
 (2)の酒人内親王願文の次は、天平勝宝8歳(756)の東大寺薬種献物帳。
M17shinkan08
 3紙半を切り貼りしました。
 あまりにも小さすぎますね。

 冒頭部です。
M17shinkan09
 東大寺の盧舎那仏に、麝香、犀角など60種の薬を奉納した文書で、全面に天皇御璽が捺してあります。

 末尾の年月日と署名。
M17shinkan10
 5人の署名があります。
 藤原永手以外は紫微中台の官人です。
 ここに永手が加わっている理由は分かりません。

 その次は、天平宝字6年(762)の弓削道鏡真跡文書。
M17shinkan11
 弓削道鏡が東大寺の一切経司所に一切経目録を借り出そうとした文書です。
 署名のみが道鏡の自筆なのか、全文が道鏡の自筆なのでしょうか。

 その次は、天平勝宝元年(753)の聖武帝宸翰封戸勅書。
M17shinkan12
 末尾の「今帝」は孝謙天皇。
 聖武太上天皇、光明皇太后、孝謙天皇の勅命で、東大寺に5000戸を施入するという文書です。
 聖武太上天皇の自筆とされています。

2023年6月 3日 (土)

複製本『宸翰』(2)嵯峨天皇宸翰、酒人内親王願文

 先日の「複製本『宸翰』(1)」の続きです。
M17shinkan01

 巻頭の嵯峨天皇宸翰は3紙に亙ります。それを切り貼りします。
Sagatennou
 「哭澄上人詩」と呼ばれ、「澄上人」は弘仁13年(822)に入寂した最澄のこと。
 最澄の入寂を悲しんだ嵯峨天皇の五言排律(12句60字)の詩で、青蓮院に伝来し、現在は個人蔵とのことです。

 2番目は「酒人内親王願文」です。これも3紙に亙るものを切り貼りします。
Sakahito01
 現在は「酒人内親王献入帳」の名で呼ばれているようです。
 酒人内親王は光仁天皇の皇女で、母は井上内親王。弟に他戸親王がいます。
 伊勢斎宮であった時に、母と弟が幽閉中に謎の急逝を遂げ、伊勢を退下して桓武天皇の妃となります。
 この献入帳は、弘仁8年(817)に亡くなった娘の朝原内親王の遺言により、翌弘仁9年の一周忌を前に東大寺に施入された経典や荘園等の目録、及びその趣旨を記した文書です。

 冒頭部分。
Sakahito02
 大般若経と金剛般若経、そして3ヶ所の荘園が記載されています。

 署名部分。
Sakahito03
 筆跡が同じと思われますので、全文が酒人内親王本人の自筆ですね。
 内容にも依るのでしょうが、謹直な筆跡と感じます。

 全面に捺された印。
Sakahito04
 「酒」の1文字です。

2023年5月19日 (金)

宝尽しの端布

 数日前からの続きの様な形になりますが、ちょうど宝尽しの端布を入手しました。
Takarazukushi01

 これが1単位になります。
Takarazukushi02

 大きな丸が2つ。
 その1つは宝船です。
Takarazukushi03
 珊瑚、昨日の隠れ傘、巻物などが載っています。

 もう1つは桃太郎が引いてきた様な荷車です。
Takarazukushi04
 ここにもまた隠れ傘。隠れ傘、人気ですね。
 左端には隠れ蓑もあります。
 あとは珊瑚や分銅などが載っています。

 小さな丸もいくつか。
 鶴、打ち出の小槌、分銅、そして隠れ傘。
 大根のぶっ違いの様なものもあります。

 よく分からないものは、また昨日の「空いろ日和」の「宝づくしの柄」を参照しました。
http://sorakara11.blogspot.com/2011/10/blog-post_26.html 

Takarazukushi06
Takarazukushi07
 大根のぶっ違いのようなものは丁子でした。
 あれこれ大変参考になります。

 今まで宝尽くしのことはよく知りませんでしたので、大変勉強になりました。
 詳しい方にはよくご存知のことだったことでしょう。

2023年5月 6日 (土)

『英雄百人一首』(4)

 3日続けた『英雄百人一首』、4回目です。
 毎日続けないで、間を開ければいいようなものですけど。

 100人の冒頭は素戔嗚尊でした。次のページは武内宿祢と聖徳太子です。
Eiyu100nin16
 武内宿祢は、戦前はお札の肖像にもなった著名人です。江戸末期のこの本にも取り上げられています。
 聖徳太子は武人というイメージではありませんけど、上欄には16歳の折に物部守屋と戦ったことが記されています。

 その次のページは、紀朝雄と藤原為憲です。
Eiyu100nin17
 恥ずかしながら、紀朝雄のことは知らなかったので、ググってしまいました。
 それによれば、紀朝雄は『太平記』巻16「日本朝敵事」の記事が最も有名とのことでした。
 天智天皇の御代、時の豪族藤原千方は、従えていた4鬼を使って反乱を起こすが、討伐しに来た紀朝雄の和歌によって4鬼は退散し、藤原千方は滅ぼされた、とのことです。そして、この話は「紀朝雄の一首 千方を誅す」として青森のねぶたの題材にもなっているようです。
 史実外では有名な話のようですね。
 紀朝雄のよんだ歌が千方を誅したということであれば、英雄百人一首に取り上げられて然るべき人物ということになります。

 藤原為憲も「はて?」でした。こちらもググってみたら、承平天慶の乱の折に将門と戦ったのだとありました。
 NHK大河「風と雲と虹と」では中島久之が演じたとも。
 私、この大河は大好きだったのですが、記憶にありませんでした。大好きなだけにお恥ずかしいです。
 上欄にも書いてありますね。工藤、伊東、狩野などの先祖に当たるそうです。それならば、工藤祐経や曽我兄弟の先祖ですね。

 ずっと降って、楠木正成と菊池武時。
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 楠木正成について、上欄には湊川から最期のかたみに添えた手紙の写しが載せられているだけで、説明等は一切ありません。
 もう何も書かなくても周知の人物ということなのでしょう。

 畑時能と楠木正行。
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 畑時能も知りませんでした。新田の四天王の1人とのことです。どうも知らないことが多すぎ。(^_^;
 楠木正行の歌は当然「かへらじと かねておもへば 梓弓 なき数にいる 名をぞとゞむる」です。

 宗良親王と源政義。
Eiyu100nin20
 宗良親王は後醍醐天皇の皇子ですが、皇子達の中で一番に載ってしかるべきと考える護良親王がなぜか載っていません。不思議です。
 後醍醐天皇の皇子達には「良」の字が付いています。
 これをかつては「なが」と読んでいました。私が子供の頃、護良親王は「もりなが親王」でした。
 ところが、中央公論社の『日本の歴史』シリーズだったと思うのですが、そこでは「もりよし親王」と読んでいました。
 その読みについて、疑問が寄せられたからでしょうか、何冊か後の月報に、なぜ「もりよし」と読むのかについての解説が付いていた記憶があります。
 さきほど、その記憶を確かめようと思って、何冊か後の月報まで見てみたのですが、見つかりません。
 不思議で堪りません。私の記憶が……。
 もう50年以上も前のことです。でも、年をとって短期記憶は危なくなっても、長期記憶は保たれると思っていましたに。

 あ、それで、この宗良親王には「むねよし」というふりがなが付いています。
 江戸末期には「よし」と(とも)読んでいたのですねぇ。では「なが」の読みはいつどこから、という疑問が湧きました。
 そういえば、昭和天皇の皇后、香淳皇后のお名前の読みは「良子(ながこ)」ですね。

2023年4月13日 (木)

禅語カルタ「だるま」

 このようなものを見つけたので、興味が湧いて購入しました。
Zengocard01

 奥付です。
Zengocard02
 平成20年に花園大学の禅的教育研究室が企画製作したものです。

 枚数は、絵札・字札それぞれ100枚です。
 そのうちの3組。
Zengocard03
 字札が読み札で、絵札が取り札なのでしょうね。
 1組目や2組目は簡単です。一番簡単かも知れません。
 3組目は、絵札の意味はよく分かりますけど、読み手は「心頭滅却」の前の「安禅は……」から読み上げるわけですから、取り手は戸惑いそうです。

 もう3組。
Zengocard04
 こちらも1枚目は読み札の後半が取り札になっていますので、取り手はやはり戸惑いましょう。
 また、内容的には「無一物中無尽蔵」の方が主で、後半はその例示ですので、取り札は前半を描くべきかと思います。←それは超難解。(^_^;
 2枚目・3枚目は難解ですね。「まくもうぞう」「もつしょうせき」と読み上げられて、これらの札を取れと言われても。

 解説冊子が付いています。
Zengocard05
 このかるたは、かるたの形を取ってはいますが、実際には見て楽しむものではないかと思います。
 かるたとして遊ぶには難解すぎます。
 ま、だからこそ、ハードルは高くても、かるたとして遊べば勉強になるかもしれません。

2023年3月28日 (火)

『ならら』最新号の特集は大神神社

 昨日、『ならら』4月号が届きました。今回は早めです。
Narara202304a
 特集は卯年ゆかりの大神神社です。
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 「うさぎにちなんだ授与品紹介」というページがあります。
Narara202304e
 あれこれのうさぎに心惹かれます。

 私が持っているのは左上のだけです。
Narara202304f

 また大神神社にお参りしたいです。

2023年3月11日 (土)

あれから12年

 東日本大震災から12年が経ちますね。
 12年というと、あの年もうさぎ年だったわけですか。今気づきました。

 以前にも書いたことですが、毎年3月12日は国公立大学の後期日程入試の日に当たります。
 入試に備えて、前日の11日に試験会場近くに宿泊した受験生も多かったことと思います。
 移動中に震災が起きて、電車に乗ったまま立ち往生を余儀なくされた受験生や、無事に試験は受けたものの、故郷に帰る電車が動いていないとか、家族と全く連絡の付かないという受験生もいたことと思います。
 どんなにか心配で心細かったことでしょう。
 12日に試験監督をしながらそんなことを考えていました。

 震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

Myokenji01
 この写真もまた以前にも載せたものですが、菩提寺の本堂の位牌です。
 ご住職は毎朝お経を唱えていらっしゃるそうです。
 位牌には「東日本大震災」ではなく「東北関東大震災」とあります。
 この震災の正式名称が「東日本大震災」と決定する以前のもので、この位牌がいかに早く作られたかが分かります。

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