民俗・宗教

2023年3月28日 (火)

『ならら』最新号の特集は大神神社

 昨日、『ならら』4月号が届きました。今回は早めです。
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 特集は卯年ゆかりの大神神社です。
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 「うさぎにちなんだ授与品紹介」というページがあります。
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 あれこれのうさぎに心惹かれます。

 私が持っているのは左上のだけです。
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 また大神神社にお参りしたいです。

2023年3月11日 (土)

あれから12年

 東日本大震災から12年が経ちますね。
 12年というと、あの年もうさぎ年だったわけですか。今気づきました。

 以前にも書いたことですが、毎年3月12日は国公立大学の後期日程入試の日に当たります。
 入試に備えて、前日の11日に試験会場近くに宿泊した受験生も多かったことと思います。
 移動中に震災が起きて、電車に乗ったまま立ち往生を余儀なくされた受験生や、無事に試験は受けたものの、故郷に帰る電車が動いていないとか、家族と全く連絡の付かないという受験生もいたことと思います。
 どんなにか心配で心細かったことでしょう。
 12日に試験監督をしながらそんなことを考えていました。

 震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

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 この写真もまた以前にも載せたものですが、菩提寺の本堂の位牌です。
 ご住職は毎朝お経を唱えていらっしゃるそうです。
 位牌には「東日本大震災」ではなく「東北関東大震災」とあります。
 この震災の正式名称が「東日本大震災」と決定する以前のもので、この位牌がいかに早く作られたかが分かります。

2023年3月10日 (金)

「般ニャ心経」絵文字類聚(4/終)

 3回に亙って掲載してきた「般ニャ心経」絵文字類聚も今回で4回目、最後となります。

 最初は芸能関係。
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 「げん」は絃のある楽器ですが、ハープ、ギター、三味線と3通りの絵になっています。
 雅楽の笙の絵も2通り。
 ショーはマジックとラインダンス。
 「らー」は合唱ですね。「おんりー」はSMAPと思います。
 下に行って、「せつ」は「火垂るの墓」の節子さんでしょう。
 「じょー」は「あしたのジョー」ですね。
 「ぜーっ」は分かりませんが、何かアニメかと思いました。
 「むーむー」はフラダンス。これも絵は2種類あります。

【追記】
 「ぜーっ」について、Katsuoさんから、水木一郎の歌う「マジンガーZ」の主題歌の「ゼッート!」が由来ではないかとのご教示をいただきました。赤いスカーフの衣装がトレードマークだし、とも指摘されていました。
 そうですね。確かにご教示の通りと思います。
 ありがとうございました。
 おかげ様ですっきりしました。

 次は音。
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 1行目は鶏、蛙、豚の鳴き声。
 2行目は、おしっこの音と魚を焼く音。「尊いお経におしっこ?」と思いましたが、生きて行くにはおしっこも大事です。
 網で焼くのは肉でも良いのでしょうが、やはり猫には魚。
 3行目の「こ」は分かりません。鼓を打つ音か、あるいは「鼓」の字音でしょうか。
 2行目下の「りー」は音というより声でしょうね。
 隣の「のく」は動作ですね。ここに入れるのはおかしいのですが、「りー」の連想で隣に置いてしまいました。

 次はものの名前です。
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 2行目は親子ですね。それぞれよく似ています。
 4行目の「そく」は普通は「あし」ですね。「足」の字音です。

 次は事柄。
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 1行目は1歳。
 2行目は老と死。死も2種類の絵です。
 3行目は3と5。
 4行目は罪と勘。

 最後は、どこかに入れるべきものが落ちてしまいました。
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 どこに入れたら良かったか、なかなか難しいです。
 「くすり」と言えば医薬品全般ですけど、「やく」と言うと特殊な意味になりそうです。
 4つの猫の顔を見ても、ちょっと。(^_^;
 これも薬の他に、動物のヤクもいます。

 ということで、以上で「般ニャ心経」の絵文字を全部分類して載せました。
 同じ音でも様々な絵が描かれていて楽しく感じました。
 本当に手が込んでいますね。とても心惹かれます。

2023年3月 4日 (土)

「般ニャ心経」絵文字類聚(3)

 一昨日の「「般ニャ心経」絵文字類聚(2)」の続きです。

 同じ音でも別の絵にするなど、バラエティに富んでいる「般ニャ心経」ですが、あえて同じ絵を用いたと思われるものもあります。
 たとえば、「僧」「般若」「行」などです。
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 これらは文字の意味通りの絵を用いています(「般若」はちょっと微妙ですけど)。
 ところがこれらも、全く同じ絵だけではなく、別の絵も混ざっています。
 基本的には統一しても、やはり変えたくなるんでしょうかねぇ。(^_^)

 次は猫の鳴き声です。
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 それぞれ騒がしそう。(^_^)

 次は、様々な表情その1。
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 主に「あー」とか「いー」とか、長音のものを集めてみました。

 同じく表情その2。
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 こちらは長音ではないもの。

 次は動作です。
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 なかなか表情豊かです。

 まだ続きます。(^_^;

2023年3月 2日 (木)

「般ニャ心経」絵文字類聚(2)

 一昨日の「「般ニャ心経」絵文字類聚(1)」の続きです。

 「しゅー」「しゅう」。
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 1行目はシュークリームを手に喜んでいるねこさん。ねこの毛色や表情も違いますし、持っている手も左右あります。
 2行目は殺虫剤か何かを噴霧しています。これも左右。
 最後に「臭」。音読ですね。

 「しき」。
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 まずは指揮者。これもねこの種類や向きに種類があります。
 そして、四季が2種類。

 「はら」。
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 お腹を出しているねこ。これも、種類や向きに何種か。
 2行目は大の字です。
 そして、同じ大の字でも3行目は空中と大。
 そして、最後のは巨大化したねこ。

 物陰シリーズ。
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 1行目は、「家政婦は見た」風の物陰から覗いている「みった」と「みた」。
 2行目は「じー」。「みた」とは目の細さが異なります。
 上から4つ目は襖から姿を現しています。戸ですね。
 最後は、下から上に姿を現している「にょー」。

 1回だけ登場する絵文字から。
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 1行目は仏教関係の語です。お経なので当然とも言えますが、必ずしも原義通りではありません。たとえば下から2つ目は「焼香」ではなく「声香」です。
 2行目以下は仏教関係以外です。
 1番上の天童よしみが傑作です。これも、本来の文字は「顛倒」です。
 3行目の1番上の文字は当然ながら「猫」ですねぇ。
 上から2つ目はフェルメール。3つ目はローマの「真実の口」。
 4行目の1番上は特売の「特」か「お得」の「得」かのどちらか。原文では「得」です。
 同じ「とく」でも上から2つ目は「解く」という動詞。
 上から3つ目は「去った」という動詞+助動詞です。
 上から4つ目は猫が馬を「どう、どう」となだめています。猫が馬をなだめているというのも妙におかしいです。

 もうもう、発想が自由自在で楽しいです。
 まだ終わりません。(3)に続きます。

2023年2月28日 (火)

「般ニャ心経」絵文字類聚(1)

 先日、「般ニャ心経」のトートバッグを取り上げました。
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 これについて、「いっこいっこ細かく見たくなる「般ニャ心経」」という感想(リクエスト?)を頂きました。ありがたいことです。
 そこで、あそこに登場した絵文字を分類排列して切り貼りすることにしました。
 データがあると分類排列したくなるのはサガです。(^_^)

 「むー」
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 1行目は口を尖らかして向かって左向きの顔のアップ。
 2行目は向かって右向きのもの。そして、怒ったような顔と、悲しんでいるような顔が1つずつ。
 3行目からは上半身像で、腕を組んでいるのと、顎に手を当てているもの。

 「くう」「くー」
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 「くう」の1行目は魚を咥えている姿。何を咥えていても良いのでしょうけど、猫はやはり魚なのでしょう。
 2行目は空腹か腹痛の姿。
 「くー」は、力を入れている顔、泣いている姿、寝ている顔。

 「ふー」
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 1行目は汗を掻いている顔。上の2つと下の3つとでは手が違います。
 そして、3つめと4つめはよく似ていますが、目が違います。
 2行目はお茶を冷ましている姿。3行目は火を吹き消している姿。
 4行目は怒っています。しっぽまでギザギザになっていて、怖いです。

 「ぜー」
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 1行目は汗を掻いている上半身像。
 2行目は汗を掻いている顔。
 「ふー」の1行目も汗を掻いている顔ですが、「ぜー」の方がつらそうです。
 3行目も汗を掻いている顔ですが、手の位置が違います。

 ということで、同じ音でもかなりバラエティーに富んでいて楽しいです。

 続きます。

2023年2月23日 (木)

「般ニャ心経」のトートバッグ

 どうも3日連続で猫ネタになりました。
 そしてまた別の絵心経です。

 このようなトートバッグを入手しました。
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 名称は「般ニャ心経」です。
 全ての文字ではありませんが、あらかたが猫の絵文字です。

 冒頭部。
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 分かりやすいですね。
 いろいろな猫が登場していて、顔つきも楽しいです。
 最後の行には「ふー」が4つ登場しています。
 そのうち、最初のはお茶を吹いて冷ましている姿、2つ目と4つ目は汗を掻いて息を吐いている姿ですが、違う猫で手も逆です。
 3つ目のは怒っている「ふー」ですね。

 もう1枚。
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 こちらも、「しき」に指揮者と四季とがありますが、指揮者のポーズも異なりますし、四季も1行目の行末と3行目の下から4つ目で異なります。

 末尾近く。
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 1行目に天童よしみがいるのも楽しいです。
 3行目の5字目の「じょー」はおしっこですね。
 4行目に3つある「ぎゃー」も楽しいです。

 世の中、猫ブームではあるのでしょうが、般若心経ブームも来ているのでしょうか?

2023年2月20日 (月)

絵般若心経の帆布トートバッグ(3)

 2月8日に絵心経の帆布トートバッグを取り上げました。
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 何度か取り上げるつもりでしたが、2月10日に(2)を書いたきりになっていました。
 久しぶりの続きです。
 絵心経のことをググってみると、橘 南谿が著した『東遊記』にその源流が載っているとのことでしたので、早速探してみました。
 『東遊記』は早稲田大学図書館に所蔵され、その画像も公開されていましたので、それをお借りします。

 『東遊記』後編一之巻に次のような記事がありました。
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 冒頭部を拡大します。あまり大きくなっていませんが。
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 項目名は「盲心経(メクラシンキヤウ)」ですねぇ。
 今どき、「めくら」は差別語とされています。まずいです。
 もっとも、語源的には「目が暗い」ということで、目が光を感じられない、というそのままの意味であって、差別的な意味合いは全くありません。
 ではなぜ差別語扱いされるのかというと、盲目の人を喧るときに使われることがあったのと、そのままの意味だからということから来ているのでしょうね。
 身分の高い人を指すときに、直接名前を呼ばずに、「帝(御門)」や「お屋形様」のように婉曲的な言い方をしますね。
 「めくら」や「いざり(居去り)」のように、直接的すぎる表現はせずに、婉曲的に表現すべきものと考えられるようになってきたのではないかと思います。

 閑話休題。←八犬伝では「あだしごとはさておきつ」というルビが付いていました。

 さてこの「盲心経」。「盲」は文盲のことを指すのでしょうね。文字が読めない人のための般若心経。
 ぱっと見て、般若と田んぼはよく分かりますし、トートバッグにもありましたけど、あとは難解ですね。

 一応、最後に注が付いています。
Mekurashingyo03
 注はこれで全部です。圧倒的に少ない。
 「まかはんにゃはらみたしんぎょう」の「ま」は「目」ということですね。
 「か」は「かわ」ということですが、よく分かりません。木の皮でしょうか。
 「はらみ」は妊娠した女性ですね。

 一方、トートバッグはこのようです。
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 「まか」は「釜(かま)」が逆さまになった姿、「はらみた」は「腹」「箕」「田」で分かりやすく、洗練されたように思います。

 そのうちまた取り上げそうな気がします。

2023年2月10日 (金)

絵般若心経の帆布トートバッグ(2)

 一昨日、絵心経のトートバッグを載せました。
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 眺めているうちにいくつか興味深いものが見つかりました。

 まずは、今年の干支でもあり私の好きなうさぎを。
 うさぎがいました。
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 原文は「無有恐怖」です。「有(う)」をうさぎで表現しています。

 もう1つ。うさぎが4羽。
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 原文は「無苦集滅道」です。このうちの「集(しゅう)」を4羽のうさぎで表現しています。
 「四卯(しう)」なのでしょう。
 うさぎが集まっていて嬉しいです。

 次に「空即是色」を次のように表現しています。
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 2字目は矢が2本的にあたっています。これが「そく」の文字を表現しています。
 2本の矢が的中することを「束」とか「束中(そくちゅう)」と言います。弓道の専門用語です。
 私は学生時代に弓道部に所属していました。もう「束(そく)」などという語はすっかり忘れてしまっていましたが、この絵を見て、「あれ、なんかあった」と考えて思い出しました。懐かしいです。

 重箱の絵がいくつか登場しています。次の通りです。
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 これが全てではなく、あといくつかあります。
 原文は以下の通りです。
  受想行識
  是故空中
  即説呪曰
 これらのうちの最初の「受(じゅ)」、2番目の「中(ちゅう)」、3番目の「呪(しゅ)」です。
 原文の文字も異なりますし、読み仮名も異なります。
 それらを全て同じ重箱の絵で表しています。
 この絵心経は、原文の文字にはとらわれず、読誦するときの発音で絵を選んでいるのでしょう。
 発音ならば、これらは「じゅーそーぎょーしき」「ぜーこーくーちゅー」「そくせつしゅーわつ」となりそうですので、そうなると重箱の絵はそれぞれ「じゅー」「ちゅー」「しゅー」となって、より近い発音になります。
 清濁についても、時代や宗派や地域によっても異なるでしょうから、あるいはこれらは「じゅー」と発音して、重箱の絵を宛てたのかもしれません。

 いろいろと興味深いです。

2023年2月 8日 (水)

絵般若心経の帆布トートバッグ

 絵文字で書いた般若心経の帆布トートバッグを買いました。
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 これはネットオークションではなく、新品です。
 ググってみると、絵心経は元禄時代に陸奥国で考案されたのが最初とのことです。
 トートバッグは、Suicaペンギンのと真田六文銭のと2つを持っていて、用途に応じて使い分けていますので、間に合っています。
 このトートバッグは絵心経目当てです。

 冒頭部を載せます。
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 最初の「摩訶」は釜(かま)が逆さまになっていて「まか」です。
 「はんにゃ」「はら」は分かりやすいです。
 「み」は農具の「箕(み)」ですね。今は一般的にはあまり使われない語でしょうから、このあたりは江戸時代の名残と思われます。
 一方、3行目の2字目の「くう」を「喰う」で表すこと自体は江戸期のものと考えてもおかしくありませんが、絵は現代のものですね。
 そんな風に、この絵心経は江戸期のものを土台にしつつ、現代風にアレンジしたものではないでしょうか。

 1行目の1番下の「しんぎょう」はよく分かりません。1つの絵で「しんぎょう」ですね。絵自体がよく分かりません。
 「神鏡」かなぁとも思います。神鏡では神仏混淆(?)のようではありますけど。
 日国で「しんきょう(神鏡)」を引くと、「日蓮遺文‐神国王御書〔1275〕「一代聖教の中に法華経は明鏡の中の神鏡なり」」という用例が挙がっていました。
 法華経が神鏡であるならば、般若心経も神鏡と言えるかもしれません。←意見には個人差があります。

 じっくりと眺めて、おもしろそうな部分やよく分からない部分があればまた載せることにします。

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