歴史

2026年1月18日 (日)

『前賢故実』(2)鎌足から4兄弟

 先日ご紹介した『前賢故実』の続きです。
 前回は見開きページで右ページの伝記と、左ページの肖像画とを載せましたが、今回は肖像画だけにします。

 藤原鎌足。
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 添えられた歌は、万葉集の「玉櫛笥みむろの山のさな葛さ寝ずはつひに有りかつましじ」(巻二・94)です。

 藤原不比等。
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 添えられた漢詩は、懐風藻の「淑気天下に光(て)らひ、薫風海浜に扇(はふ)る。……」です。

 藤原武智麻呂と麻呂。
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 添えられた漢詩は、懐風藻の「友に非ず祿を干(もと)むる友。賓は是れ霞を餐(くら)ふの賓。……」です。

 藤原房前。
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 添えられた漢詩は、懐風藻の「聖教千祀を越え、英声九垠(きうぎん)に満つ。……」です。

 藤原宇合。
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 添えられた歌は、万葉集の「玉藻刈る沖へは漕がじ敷栲の枕のあたり忘れかねつも」(巻一・72)です。

 紙があまり厚くないので、前回は裏写りが気になりました。
 それで、今回は袋とじの袋の中に白紙を挟みましたので、大分見やすくなりました。
 前回のもいずれやり直すかもしれません。

2026年1月15日 (木)

『前賢故実』(1)

 『前賢故実』の版本を入手しました。
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 江戸時代に作られた伝記兼肖像画集です。
 収録されている人物の時代は、神話時代から南北朝時代に及びます。
 全10巻20冊です。
 近代の歴史画家に多大な影響を与えました。

 この本のことは、大分前に「開運 なんでも鑑定団」で知りました。

 いくつか載せます。
 柿本人麻呂。
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 太安万侶。
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 大伴旅人。
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 こんな感じで、見開きの右側に伝記、左側に肖像画が描かれています。
 旅人の場合は、酒を讃むる歌13首の中から5首載っています。
 以下の5首です。
  酒の名を聖とおほせし~
  いはむすべせむすべ知らず~
  なかなかに人とあらずは~
  価なき宝といふとも~
  ただにゐてさかしらするは~

 このうち5番目の歌の初句は、今は「もだをりて」が定訓ですが、この本では「ただにゐて」とあります。
 寛永版本が「タヽニヰテ」ですので、寛永版本に拠ったものかと思われます。

 今や、国会図書館のデジタルコレクションで中身を見ることができるのですから、紙の本を買わなくても済むんですけどね。
 さはさりながら、です。

2026年1月14日 (水)

楠妣庵観音寺絵はがき

 このような絵はがきを入手しました。
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 「楠公夫人遺蹟 楠妣庵観音寺絵はがき」です。
 楠公さん、好きなもので。

 その中から。
 観音寺本堂。
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 正平年間に楠正儀が一族の菩提所として建立、大正11年に現在の大伽藍を再建。
 本尊は千手観音像。

 草庵。
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 正平3年から19年までの16年間、楠公夫人隠棲の廬で、大正6年に伊東忠太の設計で当時の様式に則り再建。

 観音堂。
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 楠公夫人の念持仏である十一面観音像を安置。
 大正6年に草庵と同時に当時の様式に則り再建。

 楠公夫人御墓所。
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 楠公母子の像。
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 楠夫人と正行の像です。
 「世のうきもつらきもしのぶ思ひこそ心の道の誠なりけり」という楠夫人の歌が載っています。

 たとうのタイトルを見た時には、内容的に戦前のものと思いました。
 でも、中を見たらカラーでしたので、これはあまり古いものではないと思いました。

 はがきの表はこの様になっています。
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 郵便番号が5ケタですね。
 ウィキペディアによれば、郵便番号が5ケタだったのは昭和43年から平成10年までだそうです。
 7ケタになったのは平成10年だそうで、そんなに最近だったかなぁという気もします。
 いや、平成10年といえば、もう30年近く前ですね。
 意外と昔でした。

 ともあれ、この絵はがきは昭和43年から平成10年までのどこかで発行されたものです。
 それ以上には絞れません。

2026年1月13日 (火)

呉座勇一『平家物語と太平記』(朝日新書)

 呉座勇一氏の『平家物語と太平記 通説の虚像を暴く』(朝日新書)を購入しました。
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 2026年1月30日発行です。
 この本のことはFacebookの相互フォロワーである木下信一氏のポストで知りました。

 目次は項目が多いので、「はじめに」から一部を引用します。
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 岩波の旧大系は、当時としては画期的な注釈書でしたが、あれから時が経ちました。
 書かれていること、まさにその通りと思います。

 本文校訂といっても、特に平家物語や太平記のような軍記物の場合は、本文自体がどんどん変わっていってしまっているので、何を底本に使うかが非常に大きな意味を持ってきます。
 流布本を底本に使うというのも1つの方法ではありますけど、それでは、その作品が生まれた当時の本文からは随分かけ離れたものになってしまう場合がありましょう。
 そんなことを考えさせられる文章です。

 じっくりと読んでみたいです。

2026年1月11日 (日)

養老の滝・ごんぎつねキティ

 家の片づけをしていたら出てきました。

 岐阜限定養老の滝バージョンです。
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 最初、ぱっと見た時には元明天皇かと思ったのですが、よく見ると仙人のような杖を持っていますね。装束も仙人のようです。
 特に誰ということもない老人のイメージなのでしょうかね。ひょうたんには養老の滝の水が入っているのでしょう。

 背面。
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 愛知限定半田バージョンごんぎつねキティです。
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 手に持った栗が良い艶をしています。

 背面。
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 ごんぎつね、かわいそうです。
 児童文学の中には心にしみる作品も多いですが、悲しく切ない作品も多いですね。
 そういうのはどうもつらいです。

2025年12月10日 (水)

石井公成『「憲法十七条」を読みなおす』(春秋社)

 石井公成氏『「憲法十七条」を読みなおす』(春秋社)を購入しました。
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 奥付に拠れば、2025年11月20日発行です。
 まだ出たてですね。

 要点は上に見えている帯にも少し書いてありますが、裏の帯に次のようにあります。
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 ここに書いてある以外のこととしては、憲法十七条と三経義疏とには共通する和習が見られる、という点の指摘があります。
 また、日本書紀の一部に見られる和習と共通する点が存在するとの指摘もあります。

 目次は以下の通りです。
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 第二章は憲法十七条の各条についての出典を示した注釈になっています。

 ですます調で読みやすい文章です。
 しっかり読むことにします。

2025年11月28日 (金)

『ならら』最新号の特集は「豊臣秀長と春日若宮おん祭」

 『ならら』の12月号がが届きました。
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 特集は「豊臣秀長と春日若宮おん祭」です。

 来年のNHK大河は「豊臣兄弟」ですからね。大和郡山城主になった秀長はタイムリーです。
 秀長と春日若宮おん祭との関わりは、秀長が大和に入部して以降、春日若宮おん祭の施主を務めたことや、春日大社に舞殿などの建造物を寄進したことなど、様々あるようです。

 目次は以下の通りです。
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 新しいプリンタ複合機では、モノクロの文字だけの画像が綺麗に読み取れなかったのですが、これを読み取る時に、綺麗に取る方法が忽然と判明しました。良かったです。
 追って、『ならら』の前号の目次も取り直して差し換えます。

2025年11月21日 (金)

「鹿児島偉人カルタ55」(燦燦舎)

 「鹿児島偉人カルタ55」(燦燦舎)を購入しました。2020年の発行です。
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 鹿児島県関係の偉人55人が取り上げられています。

 取り札と読み札の一部をご紹介します。
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 今まで本を紹介する時に、画像は原則として表紙と目次のみに留めてきましたので、こんなに8組も載せて良いだろうかという思いはありましたが、カルタに同封されていた手紙に「SNS投稿大歓迎!」とありましたので、恐る恐る。

 このカルタは、読み札の冒頭の音で取るのではなく、人名で取るというシステムになっています。
 例えば、西郷隆盛の札の場合、読み手は「明治維新 薩摩のリーダー 太眼さぁ 西郷隆盛」と読み、取り手は「西郷隆盛」の札を取ることになります。読み札の文句を憶えてしまえば、「明治維新」まで聞けば、西郷隆盛の札を取れます(他に「明治維新」で始まる札がなければ)。

 取り札の右下・左上をご覧頂ければお分かりのように、取り札はトランプとしても使えます。

 「鹿児島偉人カルタの手帖」という冊子が入っていました。このカルタに取り上げられた55名それぞれの解説です。
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 どの札を取り上げるか迷って8組を取り上げました。
 他にも、小松帯刀、五代友厚、調所広郷、桐野利秋、平田靭負、海音寺潮五郎、村田新八なども心惹かれました。
 楽しいカルタです。

2025年10月20日 (月)

明治43年『尋常小学修身書』の松平定信

 NHK大河「べらぼう」を毎週楽しみに見ています。
 今、幕閣では田沼意次に代わって松平定信が政治の実権を握り、蔦重達と対立しています。

 少し前に入手した『尋常小学修身書 巻四』に松平定信のエピソードが載っていました。
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 この教科書の奥付。
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 明治43年の発行です。

 定信の話は第23章です。
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 真面目な定信の性格がよく出ているエピソードと思います。

 「べらぼう」の定信は、蔦重との対立を分かりやすく描く必要からでしょうか、やや偏屈な人物として描かれているように思われます。

2025年10月18日 (土)

「新町文化財マップ」

 先日、講座で新町公民館を訪問した時に、玄関にあったのを見つけて頂いてきました。
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 「新町文化財マップ」です。

 このような地図です。
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 小さすぎて文字が読めませんので、主要部分を拡大します。
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 これでもまだ小さいですね。何とか御判読ください。
 左端下方に新町駅があります。
 左端上方から斜めに右下に延びている道は旧中山道です。この道に面して明治天皇行在所、新町郵便局、八坂神社、神流川古戦場碑などがあります。

 地図に載った文化財には一連番号が振ってあり、それぞれ解説文が載っています。
 いくつか挙げます。

 明治天皇行在所。
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 毎年2月から3月にかけて、この建物をメインにひな人形が飾られます。

 於菊稲荷神社。
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 八坂神社。
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 神流川古戦場碑。
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 この合戦は、本能寺で信長が討たれたあと、当時、上野国にいた信長の部将滝川一益と小田原北条氏との間で戦われました。

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