歴史

2018年6月16日 (土)

第35回群馬学連続シンポジウム

 今日は、群馬県立女子大学で開催された群馬学連続シンポジウムに行ってきました。テーマは「本能寺の変と地域学」です。
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 本能寺の変は、上野国から遠く離れた京で起こった事件でしたが、関東にも大きな影響を及ぼすことになり、のちの秀吉による小田原征伐へと繋がってゆくことになります。

 今回のシンポジウムは、群馬の地域史を日本史との関係性の中で捉えることを目的としているとのことです。

 今年の3月から5月にかけて、群馬県立歴史博物館では「織田信長と上野国」という企画展を開催していました。今回のシンポジウムのテーマは、その二番煎じのような印象があったのですが、どうもそうではなく、大学と博物館とが連動して情報発信すべくわざとこういうテーマにしたようです。

 この企画展、行きそびれてしまったのですが、今日の会場で図録を販売していました。思いがけず入手できて幸いでした。

 雨模様の中でしたが、参加者は600人に達したそうです。たくさんの人が来てくれました。

 でも、中高年の男性が多かったです。多かったというか、あらかたそういう方々。←あ、私もだ。(^_^;

 公式ポスターは冒頭に示したとおりですが、受付担当の事務職員の人が「こういうのもあります」といって、こんなのを見せてくれました。
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 左下が違います。

 その部分のアップです。
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 3人とも群馬県立女子大学の事務職員さんだそうです。3人というのは、ぐんまちゃんの中の人も含めて。(^_^)

 ちょっと羨ましい。

 プログラムは以下の通りです。

 基調講演「本能寺の変から清洲会議まで」金子 拓(東京大学史料編纂所・准教授)

 個別報告
  ・「本能寺の変はどう知らされたか」青木 裕美(群馬県立歴史博物館・主幹(学芸員))
  ・「神流川の戦いを空から見る」中島 直樹(玉村町教育委員会社会教育課文化財保護係長)
  ・「1582年の上信地域―沼田紛争への道―」久保田 順一(群馬県文化財保護審議会委員)
  ・「1582年の北東関東―沼尻合戦への道―」江田 郁夫(栃木県立博物館学芸部長)

 討論 「1582年の歴史的インパクト―国家の目、地域の目―」
 ・パネリスト  金子 拓、青木 裕美、中島 直樹、久保田 順一、江田 郁夫
 ・コーディネーター 簗瀬 大輔(群馬県立女子大学群馬学センター准教授)

 梁瀬氏
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 金子氏
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 青木氏
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 中島氏
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 久保田氏
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 江田氏
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 いつもは13時から16時まで開催される群馬学シンポジウム。今回は12時半から16時までと、いつもよりも30分長かったのですが、それでも個別報告は1人20分でしたし、討論の時間は30分しかありませんでした。
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 興味深い内容ではあったのですが、あまり深い所には行けなかったように思います。ちょっと盛り込みすぎの感があります。シンポジウムの企画はなかなか難しいものです。

2018年6月 5日 (火)

第35回 群馬学連続シンポジウムのお知らせ

 来週の土曜日に群馬学連続シンポジウムが開催されます。
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 内容は以下の通りです。

 開催日時:平成30年6月16日(土)12時30分~16時
 会場:群馬県立女子大学 講堂

 次第
  主催者挨拶 群馬県立女子大学学長 小林 良江

  基調講演「本能寺の変から清洲会議まで」金子 拓(東京大学史料編纂所・准教授)

  個別報告
  ・「「本能寺の変」はどう知らされたか」青木 裕美(群馬県立歴史博物館・主幹(学芸員))
  ・「神流川の戦いを空から見る」中島 直樹(玉村町教育委員会社会教育課文化財保護係長)
  ・「1582年の上信地域―沼田紛争への道―」久保田 順一(群馬県文化財保護審議会委員)
  ・「1582年の両毛地域―沼尻合戦への道―」江田 郁夫(栃木県立博物館学芸部長)

  討論 「1582年の歴史的インパクト―国家の目、地域の目―」
  ・パネリスト  金子 拓、青木 裕美、中島 直樹、久保田 順一、江田 郁夫
  ・コーディネーター 簗瀬 大輔(群馬県立女子大学群馬学センター教員)

 群馬学シンポジウムのテーマとして本能寺の変というのはやや唐突に思われるかもしれません。

 織田信長が本能寺で討たれたとき、上野国には信長の部将である滝川一益がいました。やがて信長の死を知った北条が攻め寄せてきて、滝川軍との間に合戦が行われました。

 滝川が本陣を置いたという軍配山古墳が玉村町にあります。
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 また、両軍が戦った神流川合戦の碑がお隣の新町にあります。
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 そんなことで、本能寺の変は群馬とも(特に玉村や新町とも)深く関係します。

 このあたりのこと、一昨年のNHK大河「真田丸」でも描かれていましたね。滝川一益は段田安則。

 群馬学シンポジウム、いつもは13時からですけど、今回は30分早いですね。終了時刻は同じなので、内容豊富なのでしょう。楽しみです。

2018年5月26日 (土)

『全国東照宮連合会々報』

 たまたま知った「東照宮連合会」が気に入ってしまっています。(^_^;

 昨日、前橋東照宮の社務所に立ち寄ったら、こういう雑誌がありました。
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 連合会の会誌なので業界誌ですが、自由に持ち帰れるようになっていました。ありがたく頂いてきました。

 表紙裏には家康の遺訓が印刷されています。
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 いかにもです。♪

 新加入神社の紹介ページがありました。
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 新たに連合会の朱印帳も作られたようです。
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 連合会加盟社10社の御朱印を集めると葵御紋の貯金箱が貰えます。大いに心惹かれますけど、別のページの記述によれば、肝腎なこの御朱印帳そのものがもう完売だそうです。

2018年5月25日 (金)

前橋東照宮をゆく

 今まで、前橋東照宮の前を通ったことは何度かありましたが、あまり関心も湧かず、素通りしていました。それで、まだ一度も境内に入ったことはありませんでした。それが、昨日アップした「全国東照宮連合会」で、にわかに関心が湧きました。世の中、何がきっかけになるか、予想もできません。(^_^)

 今日も前橋で仕事がありましたので、帰りに早速行ってきました。県庁からすぐです。

 前橋東照宮への道を歩いていると、このようなのぼり旗が目に入りました。
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 前橋東照宮は自動車のお祓いに力を入れているようです。群馬は車社会ですし。旗の背後に見えているのは、前橋東照宮の社務所の側面です。なかなか現代的。

 神社の入口正面脇には標柱も立っています。
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 鳥居もありますけど、近すぎて、道の向こう側に渡らないと撮せません。手を抜いて撮影は省略しました。(^_^;

 手水鉢には葵の御紋。
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 水戸黄門の影響か、この紋所には権威を感じます。

 社殿。
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 大変にお天気が良いなか、逆光でしたので、写真うつりはあまりパッとしません。未熟です。

 境内に大きな杉の木がありました。幹に何か巻いてありますね。
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 巻いてあった写真のアップです。
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 写真の下にあった解説文。
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 朔太郎と白秋が記念撮影をした杉の木が現存しているのでした。

 境内には、昭和60年に起きた御巣鷹山の日航機事故にまつわる句碑がありました。
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2018年5月24日 (木)

全国東照宮連合会

 昨日、前橋市内でこのような旗(というか、なんというか)を見ました。
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 奥にも小さく見えていますように、この旗は1つだけではなく、前橋駅の北口から、北に延びる道路沿いにたくさん並んでいます。

 以前、前橋育英高校が全国高校サッカーで優勝したときも、同様の祝勝の旗が並びました。

 左側のピンクの旗は、前橋文学館で開催中の企画展の宣伝です。

 そして、右側の旗。全国東照宮連合会の総会が前橋東照宮で開催されるようですね。それに参加する方々を歓迎する旗のようです。

 こういう連合会の存在は初めて知りました。知られざる業界の裏側を垣間見た思いがします。(^_^)

 東照宮というと日光東照宮や久能山東照宮が有名ですが、ググってみると、東照宮は名古屋、和歌山、水戸の御三家所在地を初め、全国各地にあるようです。その総会が各地の東照宮の持ち回りで開催されているのでしょうかね。53回目ですね。

 前橋東照宮は群馬県庁の北にあります。

 県庁前に設置されている前橋城の図。
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 中央左側の「本城(本丸)」とあるあたりに旧県庁舎(昭和庁舎)、その左下に現庁舎があります。

 北の端付近の拡大図。
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 画面下、左寄りの場所に「東照宮」の文字が見えます。前橋城の北の端ですね。

 前橋東照宮は、徳川家康の孫(結城秀康の子)松平直基が、寛永元年(1624年)に当時治めていた越前勝山で創建。その後、松平家が何度かの国替えを経て前橋に移封された時に、東照宮もともに移ってきたそうです。

2018年5月20日 (日)

「糸魚川かるた」

 新潟県糸魚川市のかるたを入手しました。正式名称は「ふるさと自慢 糸魚川かるた」のようです。
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 発行者は、糸魚川ふるさと自慢カルタ制作実行委員会。発行日は平成18年11月1日です。読み札は公募で、それを松田護夫氏が監修したもの、絵札は牧江吉三郎氏の手になります。読み札のウラに解説文があり、それは利根川晃義氏など4名が書いています。

 箱の中身。
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 このように、絵札と読み札の幅が違います。絵札は絵が大きく描けるように幅広く、読み札は持ちやすいように狭く、ということなのでしょうね。良い工夫と思います。

 かるたに読まれた場所を示した分布図と、全ての読み札の内容を列挙した紙が付いています。
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 絵札から8枚。
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 それと対応する読み札の裏面の解説文です。字が小さくて読みづらいですね。すみません。
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 「あ」の札、「春よ来い」の作詞者相馬御風は糸魚川の出身なのですね。

 「え」の札の「八福神」は、七福神に奴奈川姫を加えたものだそうです。

2018年5月13日 (日)

「玉村宿まち歩き」

 もとの勤務先がある玉村町には、日光例幣使道が通っています。
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 この道は、江戸時代に勅使が京都から日光東照宮まで奉幣のために毎年通った道です。途中までは中山道と同じで、倉賀野宿の先で中山道から分岐します。
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 この道沿いには古い建物も残っているので、それらを案内した「玉村宿まち歩き」が作られています。

 そこに載っている絵図の全体像です。
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 この図の下から3分の1位のところを東西に通っているのが日光例幣使道です。

 例幣使道の北、西の方には玉村八幡宮が鎮座しています。
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 上の地図のすぐ南の部分。
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 玉村宿は幕末の大火で多くの建物が焼けてしまいました。その中で和泉屋(井田酒造)はその時に焼け残った数少ない江戸期の建物だそうです。

 例幣使道の南には、みよし乃製菓舗、福嶋屋という2軒の菓子屋があります。
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 なぜか両店ともロールケーキが名物です。このうち福嶋屋さんは高崎駅構内にも出店していて、そこでぐんまちゃんのロールケーキも売っています。

 みよし乃製菓補の南には称念寺というお寺があり、その境内に「家鴨(あひる)塚」があります。

 嘉永3年(1850)9月、国定忠治が捕縛され、江戸に送られる道中、玉村宿に17日間留め置かれました。その時に、中風を患っていた忠治に同情した目明かしが、その治療のためにアヒルの生血を飲ませたそうです。「家鴨塚」は、そのアヒルの供養のために、安政5年(1859)に建立されたと伝えられます。

 玉村町もなかなか見どころがあります。

2018年5月 2日 (水)

『群馬県古墳総覧』と『ぐんま古墳探訪』

 かつて昭和10年8月に県下一斉に行われた古墳の現地調査に基づいて、昭和13年に『上毛古墳綜覧』が刊行されました。これには8423基の古墳のデータが収録されています。

 それから長い歳月を経て、『綜覧』には記載されていない古墳や古墳の痕跡が発見され、その一方で開発等によって消滅してしまった『綜覧』古墳もあります。

 そこで、群馬県教育委員会が新たな古墳総合調査を平成24年から5ヶ年計画で実施しました。

 その結果、群馬県内には、すでに失われてしまった古墳を含め、13249基以上の古墳が存在したことが判明しました。そのうち現存している古墳は2400基あまりとのことです。

 この成果は、平成29年5月に『群馬県古墳総覧』として刊行され、県内の図書館や学校に配布されたのですが、市販はされませんでした。それに対して、市販して欲しいという要望が大きかったのでしょう。1年後のこの5月から市販されることになりました。4月半ばにその情報を知って、5月になるのを楽しみにしていました。

 今日、たまたま前橋で仕事がありましたので、市内の書店に寄ってきました。煥乎堂書店という群馬県を代表する書店です。

 ありました。

 『群馬県古墳総覧』は、「本文・一覧表編」と、
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「古墳分布図編」の2分冊です。サイズはA4。本体価格は2730円。
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 これに一覧表のCD-ROMが付属します。
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 内容の一部を示せば、こんな感じです。
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 冊子の方の一覧表は、番号、名称、所在地、現状、墳形、規模、埋葬施設、綜覧古墳番号、文化財指定、図番号という項目からなっています。CD-ROMの方は、これに加えて、残存高、出土遺物、発掘調査、文献、備考という項目が増えています。CD-ROMのレーベルにも記載されているように、冊子データの詳細版になっています。

 店頭には、もう1点、『ぐんま古墳探訪』という本が並んでいました。
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 こちらも群馬県教育委員会の刊行で、群馬県の古墳のガイドブックといった趣です。『群馬県古墳総覧』よりも一回り小さいB5サイズで本体価格850円です。

2018年4月26日 (木)

『日本書紀の誕生-編纂と受容の歴史-』

 このような本を買いました。版元は八木書店です。
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 八木書店は、新天理善本叢書で日本書紀乾元本の影印を刊行したり、熱田本の影印を刊行したりと、日本書紀関係の出版が相次いでいますね。日本書紀撰進1300年に向けてありがたいことです。

 この本のことは、しばらく前に八木書店からのダイレクトメールで知り、早速予約注文しました。予定通り刊行されて、昨日届いたという次第です。

 目次は以下の通りです。
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 続き。
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 興味のある項目が多いですが、特に、続きの1行目にある「4 木簡と日本書紀の用字」という市大樹氏の論文の存在が、この本を注文した大きな動機でした。この論文だけでなく、あれこれ読みたい論文もあります。じっくり読むことにします。

 ページをめくっていたら、「付録」の「3 日本書紀研究文献目録(抄)」の中に、全く思いがけず私の名前を見つけました。
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 日本書紀私記については1本も論文を書いたことがありませんでしたので、なぜ私のところにこの項目の執筆依頼が来たのか、いまだに分かりません。辞退も考えましたが、歴史大好き少年だった私にとって、国史大系というのは特別の存在でした。その書目解題に原稿を書かせて貰えるという夢のような話を無下に断りたくなく、引き受けてしまいました。

 もちろん、引き受けた理由は動機不純でも、全力を傾けて執筆しましたが、出来映えについては自信がありませんでした。

 本の刊行から16年半。今回、「講書の概要を知るのにはもっとも適した論文」との評価をいただき、なんとも嬉しくありがたいことでした。「概要を知るのには」とあるように、あまり深い内容ではないのですが、限られた枚数での解題ですので、これで良かったのではないかと、自分に甘く考えています。版元の吉川弘文館に対しても何とか責任を果たせた気がします。

 丁本に関して群馬県立女子大学の雑誌に書いた論文も「要読」との評価をいただき、ありがたく思っています。これも、他の文献については「必読」とあるものも多く、「要読」はそこまでは行っていないということになりますけど、「要読」でもう十二分です。(^_^)

 あの時のことを思い出すと、「解題」の原稿が制限字数に収まらなくなりそうになったので、内容の一部を切り離して学会誌に書き、その分「解題」の記述を簡略にしたのでした。学会誌を同じように使ったことが他にもありました。(^_^;

 あれこれ懐かしく思い出しました。

2018年4月 6日 (金)

スマホアプリ「ぐんま古墳探訪」

 このようなスマホアプリができました。群馬県教育委員会が作成した群馬県の公式アプリです。平成30年3月28日に公開を開始したということです。情報の入手が少し遅くなりました。
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 画面左下隅に「検索」とあります。ここをクリックすると群馬県内の古墳の検索ができます。

 検索方法は「エリア」「ジャンル」「分野」の3種があり、例えば「分野」は次のようになっています。
Gunmakohunap02
 検索条件は組み合わせることができ、例えば「エリア」で「県央地域」を選び、「分野」で「前方後円墳」を選べば、県央地域にある前方後円墳を検索できます。

 個々の古墳のページはこのようになっています。
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 「場所」の部分には「地図アプリで見る」「この場所へ行く」という2つのリンクがあります。「地図アプリで見る」をクリックするとGoogleマップが起動して、その位置が示されます。

 東京の自宅から「この場所へ行く」をクリックしてみました。
Gunmakohunap04
 「1日と0時間」と出て、びっくりしました。終電まではまだかなりありますし、明日の初電に乗ってもそんなにはかかりません。よく見たら、徒歩の場合ですね。前回ナビを使ったときに徒歩だったのが生きていたのでしょう。車の場合は2時間21分のようです。

 ここでご紹介した以外に、「掲示板」「クイズチャレンジ」「人気古墳TOP10」などもあります。

 詳細は群馬県の公式HPに、このアプリのページがあります。

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