史料・資料

2025年12月19日 (金)

『万葉集略解』は耕書堂&スーパー、リニューアルオープン

 毎週楽しみにしていたNHK大河「べらぼう」が最終回を迎えました。
 渋川の家のテレビは壊れているので見ることができません。
 最終回は昨夜やっと見ることができました。
 おもしろかったです。
 宣長が登場した後、「もののあはれ」ということばが何度も登場しましたが、あれは昨年の「光る君へ」との繋がりを意識したものでしょうかね。来年の「豊臣兄弟」への繋がりは見当たりませんでした。
 蔦重が松坂への旅の帰りに、その土地の書店で尾張弁が出てきたのは違いますかね。

 終わりの5回ほどは、個人的には大河の一線を越えているように思いましたが、面白かったので良いです。
 全48回、良いドラマでした。

 わが蔵書にも耕書堂の本がないかと探したら『万葉集略解』がありました。
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 刊記にこうあります。
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 末尾に「製本所」として「耕書堂 蔦屋重三郎」とあります。
 版元ではないのでしょうかね。
 寛政八年というと、蔦重が亡くなる前年ですね。


 話変わって、私の食生活を支えてくれている近所のスーパー、改装のため休業中でしたが、本日めでたくリニューアルオープンしました。
 良かったです。
 ただ、売り場が大きく変わってしまった部分があって、慣れるまでちょっと大変です。
 新たにセルフレジもできました。
 よく分からないので、私は有人レジを使います。
 セルフレジに並んでいる人も結構いました。現代人です。

2025年10月21日 (火)

大正2年の『尋常小学読本』に「虎ト猫」

 昨日に続いてまた昔の教科書の話題です。

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 大正2年の『尋常小学読本 巻八』です。

 この中に「虎ト猫」という単元があります。
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 虎と猫との共通点が様々に挙げられています。
 相違点は最後に挙げられている毛色だけでしょうか。
 虎は大きな猫という結論で良いのかもしれません。

 猫の挿絵を拡大します。
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 今、猫の首輪は革やビニールのような素材が多そうな気がします。
 この猫は昔ながらの布の首輪ですね。柔らかそうです。
 立っているのは縁側でしょうか。
 屋内と屋外とを自由に行き来していそうです。

2025年10月20日 (月)

明治43年『尋常小学修身書』の松平定信

 NHK大河「べらぼう」を毎週楽しみに見ています。
 今、幕閣では田沼意次に代わって松平定信が政治の実権を握り、蔦重達と対立しています。

 少し前に入手した『尋常小学修身書 巻四』に松平定信のエピソードが載っていました。
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 この教科書の奥付。
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 明治43年の発行です。

 定信の話は第23章です。
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 真面目な定信の性格がよく出ているエピソードと思います。

 「べらぼう」の定信は、蔦重との対立を分かりやすく描く必要からでしょうか、やや偏屈な人物として描かれているように思われます。

2025年10月 5日 (日)

「夏休ミ善行一覧表」

 この様なものを入手しました。
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 裏面です。
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 「夏休ミ善行一覧表」。小学館の雑誌「セウガク一年生」の付録です。

 趣旨はこのように記されています。
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 小さいことからコツコツと。大事ですね。

 「夏休ミノ心得」12ヶ条
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 表の冒頭は次のようになっています。
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 オモテ面が7月分、裏面が8月分です。
 夏休みは7月21日から8月31日までで、私が子供の頃と一緒です。

 下の方にある「ナツヤスミ絵トキ心得」を上下に切り貼りして載せます。
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 最後のコマの「蝿ヲセッセト トリマセウ」がそこはかとなく面白いです。
 いや、でも蝿は病気を媒介する昆虫として駆除することが強く求められていたのでしょうね。

 これ、いつのものなのか分かりません。残念です。
 手がかりがないものかと思って眺めると、一覧表の7月21日が日曜日です。
 ありがたい手がかりです。
 7月21日が日曜日である年は、昭和1ケタから終戦まででは、昭和4年、昭和10年、昭和15年が該当します。
 多分これらの3年のうちのどれかと考えられます。

2025年9月19日 (金)

大正13年にメートル法実施

 昨日、大正13年の「メートル双六」を載せました。
 この大正13年という年に日本でメートル法が実施されたということも書きましたが、それについての補足です。

 以前当ブログで書きましたが、3年前に『紙類適用 メートル法換算早見表』を入手しました。
T13metre01

 奥付は以下の通りです。
T13metre02
 これまた大正13年の発行です。
 発行所は、東京紙商同業組合です。
 印刷用紙等の紙を扱う業者にとって、紙の寸法や、紙の重さを表す単位は極めて重要なものでしょう。
 尺貫法からメートル法への移行は重大な事態だったことと思います。

 「メートル法の実施」という項目があります。
T13metre03

 期間限定で尺貫法も併用できるわけですが、そのことによって、新旧両方の度量衡制に対応せざるを得なくなったのではないでしょうか。

 私、メートル法に特に関心があるわけではありませんが、古いものが好きなので、3年前にこの様なものを入手しました。
 今回も、同じく古いものが好きということでメートル双六を入手したわけですが、両者が思いがけずも大正13年繋がりで結びついたことで、ご機嫌です。

2025年9月18日 (木)

大正13年の「メートル双六」

 大正13年の「メートル双六」を入手しました。
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 これは、『白帆』という雑誌の大正13年新年号の附録です。

 左下欄外にこうあります。
T13meter02
 大阪の版元ですね。
 なぜ大正13年かというと、大正13年の5月に日本でもメートル法が実施されることになっていましたので、その準備と思われます。

 双六の振り出しは右下にあることが多いですけど、この双六では右上方にあります。
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 登場人物は、中学校や女学校への進学を目指す3人の児童です。
 左上にありますように、サイコロを振って出た目の数だけ進むのではなく、漢数字で示されたサイコロの目に対応する算用数字のマスに進むシステムです。慣れないと間違えそうです。

 上りは左側です。
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 ということで、メートル法を学ぶことで、中学校や女学校に合格しようという趣旨です。

 こんなマスがあります。
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 次郎君のセリフの末尾が「ないがねー」となっていますが、どこの言葉でしょう?
 上州弁のようにも思えますが、大阪の会社ですからねぇ。

 別のマス。
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 花子さんのセリフの中に「妾(わたし)」が使われています。
 当時の女性の一人称代名詞にこの漢字を使った例はよく見られます。
 
 また別のマス。
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 先生がメートル法の仕組みをわかりやすく説明しています。
 左欄外には、1つ1cmの目盛りが示してあって、長さを体感できるようになっています。

 尺貫法からメートル法への移行はなかなか大変だったことでしょうね。

2025年9月12日 (金)

明治29年の「東京名所案内寿語録」(6)

 明治29年の「東京名所案内寿語録」、まだ続きます。
 なんかすべてのマスを載せてしまいそうな感じです。
 6回目の今回は、江戸時代以来の名所です。

 浅草
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 「公園には種々の見世ものあり」とあります。
 浅草は江戸時代から繁華街でしたが、明治になってからも劇場や映画館ができたりして、栄えていたのですね。
 見世物もたくさん出ていたことでしょう。

 吉原
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 左下の文字はよく分からなかったのですが、Twitterで、相互フォロワーのわこにょさんから、三景容の「夜桜 俄 燈籠」ではないかとのご教示をいただきました。
 「三景容」は、恥ずかしながら聞いたこともなかったのでググってみましたら、吉原においてお客も遊女も盛り上がった三大イベントだそうです。
 春の夜桜、お盆に店の軒先にずらりと並んだ玉菊燈籠、そして俄狂言です。
 わこにょさん、ありがとうございました。 

 御茶水
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 「時鳥」とあります。
 お茶の水はホトトギスの名所だったのでしょうね。

 王子
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 「滝あり 夏はすずみ」とあります。
 武蔵野台地の突端である王子近辺には滝が多く、かつては「王子七滝」と呼ばれる7つの滝があったそうです。
 現在は1つしか残っていないそうです。明治29年にはいくつの滝が残っていたのでしょうね。


 永代の渡
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 永代橋の他に、渡し船もあったのでしょうか。

 待乳山
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 「雪見によし」とあります。
 雪見の名所だったのですね。

2025年9月11日 (木)

明治29年の「東京名所案内寿語録」(5)

 明治29年「東京名所案内寿語録」、まだ続きます。
 すみません。もう飽きますよね。
 今回は5回目で、神社仏閣です。

 湯しま
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 「忍ヶ岡のぞむ」とあります。
 湯島天神ですね。お蔦主税。

 神田明神
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 「初日の出」とあります。
 初日の出を拝むのにふさわしい眺望があったのでしょうかね。

 琴平神社
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 「毎月十日例祭」とあります。
 この神社は知りませんでした。
 虎ノ門に金刀比羅宮がありますので、これかもしれません。

 佃島
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 「住吉神社をまつる」とあります。

 増上寺
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 「第一の勧業場あり」とあります。

 深川不動
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 これも有名ですね。

 海晏寺
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 恥ずかしながら、これも知りませんでした。
 調べてみたら、品川にあるお寺で、北条時頼が開基、蘭渓道隆が開山だそうです。
 本尊の観音像は、品川沖でかかった鮫の腹から出たものと伝えられ、一帯の「鮫洲」という地名の由来となっているとのことです。

 知らないことだらけ。

 東京にはお寺がたくさんありますけど、寛永寺などは載っていません。
 載っている社寺ばかりでなく、載っていない社寺に目を向けても面白いかもしれません。

2025年9月10日 (水)

明治29年の「東京名所案内寿語録」(4)

 明治29年「東京名所案内寿語録」、まだ続きます。
 4回目の今回は、明治になってできた名所です。

 帝国大学
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 「本郷にあり」とあります。

 歌舞伎座
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 明治座
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 日本銀行
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 帝国ホテル
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 九段
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 「靖国神社あり」とあります。

 なぜか「帝国大学」には「本郷にあり」、「九段」には「靖国神社あり」となっていて、施設名と地名とが逆になっています。

 これらが明治になってから建てられた新名所といえましょうか。

 ただ、凌雲閣(十二階)は明治23年に竣工しており、また鹿鳴館も明治23年以降は華族会館として現存はしていますが、取り上げられていません。
 他にも、取り上げられてもおかしくなさそうなのに、取り上げられていないものがあるかもしれません。

2025年9月 9日 (火)

明治29年の「東京名所案内寿語録」(3)

 一昨日載せた明治29年「東京名所案内寿語録」の続きです。
 3回目になります。
 今回は年中行事です。

 品川
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 汐干 四月上旬
 今だと「潮干狩り」ですが、「狩り」はありませんね。

 両国
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 七月上旬 川開の花火

 入谷
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 朝がほ 八月上旬
 入谷の朝顔市。

 芝神明
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 九月大祭 名物せうが
 かつて芝大神宮の周辺が生姜畑だったことから、祭りの期間中に生姜市が開かれ、生姜を食べると諸厄が払われ風邪をひかないといわれたことで、買い求める人が多かったということです。

 愛宕山
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 九月廿六夜 月見
 二十六夜の月というと、上の絵に描かれているように、かなり細い月ですね。
 この夜の月光の中に阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩の三尊が現れ、これを拝むと幸運が得られるという月待講の信仰によるマスです。

 酉の市
M29tokyomeisho19
 十一月 酉の日大祭
 今も酉の市は盛んですね。

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