古事記

2022年10月25日 (火)

『国語と国文学』最新号は上代特集

 『国語と国文学』の令和4年11月号の特集は「上代文学研究の新潮流」です。
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 目次部分をアップにして載せます。
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 壮観ですねぇ。
 わくわくします。
 そして、このメンバーの中に、当ブログの前身というべきHPの掲示板に、当時高校生だった頃からちょくちょく書き込んでくださった方が含まれているのも嬉しいことです。
 研究者も育てる「まほろば」。←いえ、全く育ててはいません。(^_^;

 編集後記には以下のようにあります。
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 なるほど、その通りの執筆陣、タイトルと思います。
 楽しみに読ませて頂きます。

 私も地味に頑張ります。

2022年9月 4日 (日)

アニメ『いなばの白うさぎ』の台本

 アニメ『いなばの白うさぎ』の台本を入手しました。
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 正確には「アニメ古事記」の『いなばの白うさぎ』です。
 シリーズものの1冊なんでしょうかね。よく分かりません。
 畏れ多くも神社本庁監修です。

 冒頭。
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 島にいる白うさぎの場面から始まっています。
 以後は時間の経過順で、古事記のような複雑さはありません。
 小さい子にはこの方が分かり易いでしょう。
 でも、こうすると主役が大国主ではなくてうさぎになってしまいかねないと、以前、朝倉山のオニさんが書いていらして、なるほどと思いました。

 大国主が治療法を教える場面。
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 うさぎの他に動物たちが登場しています。
 大国主は偉そうじゃなくて、フレンドリーな物言いです。
 治療法は蒲の花粉ではなくて、蒲の穂です。
 あ、ワニはワニザメになっています。

 ラストシーン。
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 衆人環視(じゃなくて、衆動物環視)の中で、ヤガミヒメが夫を選ぶ設定です。
 ヤガミヒメは、八十神達を差し置いて大国主を選びます。

 全体として、主人公はうさぎという感じです。
 タイトルが「いなばの白うさぎ」なので、主人公がうさぎでも問題ありませんね。

 配役。
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 この台本はいつのものか分かりませんが、ワープロ専用機やパソコンの普及前かと思います。
 声優さんの活躍時期や死亡時期が手がかりにならないかと考えました。

 喜多道枝さんと堀勝之祐さんは80代でご健在です。
 他の方々もあらかたご健在な中で、大国主役の長谷有洋氏が1996年7月に31歳の若さでなくなっています。
 はせさん治氏のご子息なのですね。
 長谷有洋氏は、1982年「超時空要塞マクロス」で主役の一条輝役を演じたのがデビュー作のようですから、「いなばの白うさぎ」は1982年(昭和57)~1996年(平成8)のものということになります。

 思わぬ事を知ってしまいました。
 謹んでご冥福をお祈り致します。

2022年6月30日 (木)

飯泉健司氏『古事記全講義』(武蔵野書院)

 飯泉健司氏の『古事記全講義-意図と文学』(武蔵野書院)が刊行されました。
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 6月28日刊という最新刊。
 本文367ページ+索引36ページという大著です。

 内容は帯に簡潔に書かれている通りで、なかなかユニークですてきな著書です。
 主な読者対象は学生や院生、および一般読書人でしょうか。でも、内容は高度で、最新の研究成果が反映されていて、専門の研究者にも大変に有用な著書と思います。

 全ての章段が一律4ページにまとめられていることで大変に読みやすくなっています。
 冗漫になることを避けるという趣旨も十分に反映されていると思いました。

 大部分の章段で、ページの最終行まで埋まっていて、削りに削ったご苦心の跡が伺えます。さぞかしと感じました。
 中には上下に分けてでももう少し詳しく書いて欲しかった章段もありますが、そうするとこの上さらにページ数が増えてしまいますし、キリが無いことになりますから仕方ないですね。

 目次は以下の通りです。
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 じっくり拝読することにします。

2022年6月19日 (日)

古事記学会終了&日本武尊の絵本

 古事記学会の2日目、無事に終了しました。
 オンラインでしたが、居眠りをすることなく参加できました。
 耳で聴きつつ、他のことをしていた時間もありました。
 すみません。でも、ちゃんと聴いていました。(^_^;

 それぞれに丹念な研究で、勉強になりました。質疑応答も活溌でした。
 それを聴いて感じたのは、皆さんそれぞれに25分の発表時間には収まらないような内容だったことが伝わってきました。
 それを制限時間に収めるために言葉足らずになってしまったことが多かったように思います。
 論文にして発表されるのを期待しています。ま、論文も枚数制限があるのですけど。

 あと、共通する感想としては、レジュメを画面共有で表示してくれていましたけど、どれも字が小さくて読みにくかったです。
 古事記・風土記を初めとする原文の引用がある関係上、縦書きにすることになりますが、それがPC画面となじまないというか、レジュメ作成の宿命的な難しさと思います。これは人ごとではありません。

 さて、古事記絡みで、最近入手した絵本をご披露します。
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 講談社の『日本武尊』です。
 昭和13年11月発行。50銭。

 川上梟帥殺害。
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 焼津の火難。
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 弟橘媛入水。
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 白鳥となって飛翔。
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 漢字カタカナ交じり文は読みにくい。(^_^;

 ヤマトタケルの話は記紀で相違がありますが、この本では、『日本武尊』という標題の通り、日本書紀に準拠しています。
 兄の殺害、出雲建を騙し討ち、景行天皇の冷たさ、ミヤヅヒメとの歌のやり取り、国偲歌などはどれも書かれていません。
 古事記よりも日本書紀に拠った方が絵本としては作りやすかったことでしょう。戦前でもありますし。

 そういう観点から、こういう絵本もなかなか興味深いです。

2022年5月 4日 (水)

糸魚川・ヒスイの日

 今日は「糸魚川・ヒスイの日」です。
Itoigawahisui

 糸魚川市のHP、派手に宣伝しているかと思って、覗いてきました。
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 何も載っていませんねぇ。

 奴奈川姫はかわいいです。
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 探してみたら、「トピックス一覧」の中の「2014年10月~2014年12月」のところに、このような記事がありました。
Hisuinohi03
 そうか、「糸魚川・ヒスイの日」を制定したのは糸魚川市ではなくて、NPO団体なのですね。
 それで特には宣伝していないのでしょう。
 宣伝しても良いのに。

 このトピックスの「糸魚川・ヒスイの日」の次に、「「紅梅文庫 冬ものがたり」開催中」という記事があります。
 記事を読むと、紅梅文庫というのは、故谷村綾子さんが子供のために開設していた私設図書館の蔵書7万6千冊を糸魚川市に寄贈したものということです。
 貴重な文庫ですね。

2021年11月13日 (土)

「いすくはし くぢらさやる」&金魚4態

 今日はZoomで古事記学会の例会がありました。
 発表は1本で、記紀歌謡の「宇陀の高城に~」です。
 この歌謡、問題点は明瞭で、「くぢら」というのが鯨なのか鷹なのかということと、歌謡の前半と後半との関係ですね。
 今日の発表もそこがポイントでした。
 発表のあと、質疑応答が行われました。

 発表が60分、質疑応答が30分という、ゆとりのある時間設定で、質疑応答も活溌でした。
 質疑応答は、段々にみんなで考えるようなイメージになってきて、充実した会でした。

 明確な結論は出ませんでしたが、とても勉強になりました。
 発表と質疑応答を聴いた結果、個人的には、「くぢら」は鯨。その肉を「こなみ」と「うはなり」とに不公平に分ける、ということで良いのかなぁと考えました。
 そう考えたというより、そういう方向性が浮かび上がってきたように思いますが、参加された方々がどうお考えか分かりません。
 意見には個人差があります。

 それはそれとして、発表内容には、もっと深い考察がありました。
 今日の質疑応答を生かして、さらに進化した論文を発表されるのが楽しみです。

 私は、終始、カメラとマイクとは切ったままで静かに聴いていました。
 でも、画面越しとはいえ、質問された方々のお顔は久し振りに拝見することができて幸いでした。

 金魚の水槽をバックに陣取っていましたが、カメラを切ったままだったので、出番はありませんでした。
 水がやけに澄んでいたので、例会が終わった後、写真を撮ろうとしたら、近づいてきた金魚がいました。

 まずは、根元から芽が出てきたアナカリス。
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 カメラ目線で寄ってきた金魚。
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 歌を歌っている金魚。
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 ボケをかましている金魚。
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 首を傾げて、上から目線の金魚。
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 どれもうまくピントが合っています。
 実は、これだけ撮るのに、全部で70コマくらい撮りました。(^_^;

2021年9月25日 (土)

今日の「ブラタモリ」は淡路島

 毎週楽しみに見ている「ブラタモリ」。今日は「淡路島~神はナゼ淡路島を“はじまりの島”にした!?~」でした。

 私、淡路島にはまだ行ったことがありません。上沼恵美子の所有物であるという認識はありましたが、あまり知ることはありませんでしたので、とても勉強になりました。

 古事記で、イザナキ・イザナミが最初に生んだ島が淡路島であることから話が始まりました。
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 この絵。
 いやぁ、国生みをこんな風にイメージしたことはありませんでした。斬新です。

 淡路島が外からの攻撃から近畿を守る防御線であるとの指摘がありました。
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 淡路島の成り立ちは、プレートの沈み込みによる圧力を受けたものであること。
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 また、断層も成り立ちに関わっているとの指摘もありました。
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 最近取り上げた諏訪地方と同じ成り立ちだそうです。

 淡路島の周囲には豊富な魚介類が棲息しているとの指摘も。
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 そうですね。古代にも大贄が都に送られていますね。

 淡路島に鎮座している伊弉諾神宮を起点にすると、春分・秋分の日の出・日の入りの方角、夏至の日の出・日の入りの方角、冬至の日の出・日の入りの方角には著名な神社が鎮座しているとの指摘もありました。
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 春分・秋分の日の出の方角は太陽の道と呼ばれていますね。

 淡路島は今回では終わらず、次回の後編に続きます。

2021年9月 6日 (月)

記紀の冒頭に登場する神々

 必要があって、記紀の冒頭に登場する神々を一覧表にしてみました。
Kikitop
 神名の前に付いている数字は「神世七代」の順番です。
 また、日本書紀の方で、神名の後ろに付いている数字は一書の順番です。
 たとえば、可美葦牙彦舅尊の後ろにある「一の236」は、「第一段の第2の一書、第3の一書、第6の一書」の意です。

 これを見て考えるに、単純に多数決では決められないにしても、クニノトコタチ、クニノサヅチ、トヨクモノという3神を最初の神とする伝承が古いのではないでしょうか。
 そして、その前にウマシアシカビヒコヂとアメノトコタチとを置く伝承が現れ、さらに、アメノミナカヌシ等の造化三神を置く伝承が現れた。
 古事記はその姿を反映していると見ることができる。

 神世七代については、古事記は、日本書紀の第二段の元になった伝承(3神+2神×4組)と、第三段の元になった伝承(同じく3神+2神×4組だけれども出入りがある)とを合体させたもの(2神+2神×5組)と見ることができます。
 その際、古事記ではクニノサヅチが邪魔になったので、これは除外した。

 ただ、除外したクニノサヅチは、神生みの段の所で、アメノサヅチとセットにして、オホヤマツミとノヅチとが山野に持ち別きて生んだ神の部分に登場させた。

 きれいな結論と思いますが、どうでしょうか。
 既にどなたかが同様のことを論文にしているかもしれません。
 探してみなければと思っています。

2021年7月21日 (水)

真福寺本古事記の複製を買った

 真福寺本古事記の複製を買ってしまいました。
 これまで真福寺本古事記はおうふうの影印本を使っていました。
 安価だし、鮮明だし、何の問題もありません。ありがたい出版でした。

 ところが、戦前の複製がネットオークションに1000円スタートで出品されました。
 1000円となると話は別です。早速入札しました。
 あまり値が上がるようなら撤退するつもりでしたが、結局10,508円で落札しました。
 ネットの日本の古本屋を見ると、この値段ならばまあまあかと思いました。
 1000円で落とせたら良かったんですけどね。

 箱。
Shinpukujikojiki01
 壊れていますので、木工用ボンドで修繕せねば。

 全三帖+山田孝雄による解説。
Shinpukujikojiki02

 箱に貼られた奥付。
Shinpukujikojiki03
 なんと、昭和20年6月発行です。
 もののない時代によくぞ刊行できたものと思います。
 紙も決して悪くはありません。

 冒頭部分。
Shinpukujikojiki04

 無駄にならないように、ちゃんと活用することにしましょう。

2021年7月 9日 (金)

『大美和』141号の表紙は久延彦神社参道

 昨日、『大美和』の最新号が届きました。
Omiwa141
 表紙は、大神神社の末社である久延彦神社の参道です。
 夜桜がきれいですね。
 三輪山フォトコンテスト優秀賞の作品だそうです。

 久延毘古が登場するのは古事記だけでしょうか。
 かかしの神格化ですよね。

 語源は「崩(く)え彦」ともされます。
 それが正しければ、でき立てではなくて、風雨にさらされて崩れたかかしですね。
 「足は行かねども、ことごと天の下の事を知らす神ぞ」とありますので、生まれ立てではなく、経験を積んでいないとまずいのでしょう。
 1200年以上も前からかかしがあったというのも興味深いですが、考えてみれば、鳥を追い払うために人の姿を模したものを立てるという発想は、そう難しいものではないと思います。
 当時のかかしがどんな姿をしていたのか気になります。

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