古事記

2019年5月25日 (土)

九州女子大学・九州共立大学で上代文学会

 今日・明日は、2019年度の上代文学会の大会です。
 
 鹿児島本線の折尾駅で降りて会場校に向かって歩いて行くと、会場校の手前に地下歩道がありました。歩道には壁画が。
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 会場校の学生さん達の作品でした。
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 こういう地域貢献は良いことと思います。

 会場校の門。大変に良いお天気でした。
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 会場のある建物。
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 学会挨拶。代表理事の品田悦一先生。
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 会場校挨拶。教育機構副長の中島久代先生。
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 新元号「令和」がらみで、大宰府のことや、大学の校章が梅の花であることなどにも触れられました。

 工藤浩先生の講演。演題は「大嘗祭に関する二、三の問題」。
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 佐藤隆先生の講演。演題は「大伴家持とその意匠ー「白」への関心ー」。
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 このあと懇親会が開かれ、第1日目は無事に終了しました。

2018年12月 4日 (火)

「出雲」ナンバープレート

 もう10日以上前の話題になってしまいますが、出雲地域では、地方版図柄入りナンバープレートのデザインを公募していたようです。

 11月22日(木)に出雲ナンバー推進協議会が開催され、図柄が決定して、国土交通省に提案する運びとなったとのことです。今後、来年度に国による審査が行われ、正式決定すれば、再来年度からナンバープレートの交付開始だそうです。

 最優秀賞は以下の図案です。出雲市のHPに載っています。
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 八岐大蛇ですね。頭がちゃんと8つあります。カラフルできれいです。こういうナンバープレートを付けた車がたくさん走っていたら、壮観でしょうね。でも、運転する人が凶暴化しそうな気がしてちょっと不安。(^_^;

 カラーは寄附金ありのみで、寄附金なしはモノトーンのようです。
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 優秀賞は以下の通りです。
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 右側の図案にはうさぎが登場していて、好感が持てます。稲羽の素兎ですね。左側の図案は出雲大社のしめ縄と八雲ですね。

2018年11月 2日 (金)

映画「日本誕生」のパンフレット

 昭和34年に制作された「日本誕生」という映画があります。主人公はヤマトタケル(三船敏郎)で、嫗(杉村春子)の語る日本神話として、天の岩戸と八岐大蛇の話が劇中劇として描かれます。スサノヲは三船の二役です。この映画のことは当ブログでも取り上げたことがありましたが、この度、そのパンフレットを入手しました。(^_^)
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 中身は一般的な映画パンフレットと同様、配役やあらすじなどが中心ですが、以下の方々の感想文が載っていました。

 西郷信綱氏。
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 久松潜一氏。
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 和歌森太郎氏。
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 和歌森氏の「スサノオノ命のクシイナダヒメの扱いは無理でしょう。」というのが具体的に何を指すのかは分かりません。映画ではクシイナダヒメを櫛に変身させるのですが、それですかねぇ? 八岐大蛇の特撮は円谷英二です(のちのキングギドラに繋がったそうで)。クシイナダヒメを櫛に変えるのも円谷の手になるものと思います。シナリオでなく、実際に映像をご覧になれば、「無理」とは言われなかったかもしれません。いや、やはり言われたかもしれませんが。(^_^;

 こういった方々の感想文が載った映画というのはほとんど例を見ないのではないでしょうか。まさかこういったものが載っているとは思いませんでした。珍しいものが手に入りました。(^_^)

 天照大神の原節子。
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2018年10月26日 (金)

みんな若手

 今日は日帰りで群馬の家に行ってきました。目的は家賃の支払いと郵便物を取り込むことです。

 行ったついでに本を少し持ち帰りました。またリュックに入れて。

 今日持ち帰ったのは以下の面々です。
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 全部辞書類ですね。そこそこ重かったです。(^_^;

 帰りの電車の中で『古事記事典』を読みました。

 あとがきにこのような記載がありました。
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 この本、昭和63年刊です。30年以上前ですね。皆さん、助教授や講師の若手研究者でした。それが、今、学長をされている方もいらっしゃいます。光陰矢の如しです。

 私について言えば、「少年老いやすく学成り難し」ということばが実感されます。

2018年9月11日 (火)

昭和26年の「いなばの白うさぎ」

 ネットオークションで手に入れました。
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 なんか、私っぽくない品物と思われそう。(^_^)

 奥付はこうなっています。
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 私と同い年の本です。本の表紙には「総合学校劇全集」とありますが、奥付には、その前に「教科連関・演出指導」という角書きがあります(本の扉にも)。

 どの辺が「教科連関」かというと、例えば、一番最初に載っている「二十のとびら」という作品には次のようにあります。
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 社会科と理科とに連関しています。演劇を核とした総合学習のような位置づけになりましょうか。

 何故この本を買ったかというと、この本には「いなばの白うさぎ」(横山健氏)という作品が載っているからでした。全部で18作載っているうちのトリをとっています。

 「いなばの白うさぎ」における「教科連関」は以下の通りです。
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 古事記の「和邇」については諸説ありますが、この台本では「わにざめ」でした。不勉強ながら、この時代に「わにざめ」というのは新しいのではないでしょうか。
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 着ぐるみではなくてかぶり物ですが、それにしてもこれを作るのはかなりハードルが高いように思います。

 冒頭にうさぎが2羽登場します。
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 うさぎAが主人公、うさぎBはその妹です。みんなで船に乗っていなばの国に移住することになっています。でも、うさぎAは待ちきれません。

 うさぎとわに(ざめ)との問答です。
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 小学生レベルの言い合いですね。(^_^) 台本の対象年齢に合わせているのでしょうか。

 大国主がうさぎに治療法を教える場面。
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 中頃の大国主のセリフが心に響きます。教育的ですね。ふと加藤剛扮する大岡越前が目に浮かびました。

 セリフの中にところどころ番号が付いています。これは演出上の注です。今の大国主のセリフにある(28)には、「じッと、うさぎの目をみつめる。それからこのせりふ。ゆっくりと、かんでふくめるように。」、(29)には、「熱心に力強く。」とあります。

 良いものを入手しました。

【追加】
 朝倉山のオニさんから頂いたコメントに関連して、画像を1枚追加します。
 大国主とうさぎの扮装です。
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 大国主の正式扮装はかなり大変そうです。といって、頭だけでは伝わりにくいような……。(^_^;

2018年6月11日 (月)

東海大学で古事記学会(3)

 一昨日の、大会第1日目の夜は懇親会がありました。

 会場は、講演会場・研究発表会場の建物の地下1階にある学食です。
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 下の写真は開会前の様子です。
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 毛利正守代表理事の挨拶。
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 向かって右側のお二人は、懇親会の司会を務めてくださった伊藤先生、小野先生です。小野先生のお顔が切れてしまって済みません。懇親会の直前に司会を依頼されたそうです。なかなか油断のならない世の中です。(^_^)

 講演をしてくださった寺川先生の挨拶。
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 もうお一方の北條先生は、講演の後ご出張に行かれたとのことでした。

 会場に並んでいたお酒。
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 大会会場は高輪校舎ですが、文学部は湘南校舎にあります。北金目(きたかなめ)は湘南校舎の所在地、真田も近くの地名のようです。

 お世話になった東海大学の皆さま。
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 惟光さんをはじめ、皆さまには大変にお世話になりました。ありがとうございました。

 学会に参加した折には近隣の史跡巡りをすることが多いのですが、今回はどこにも行きませんでした。泉岳寺や、討ち入り後に細川家にお預けになった大石内蔵助以下17名の切腹地などはすぐ近くなのですが。(^_^;

 2日とも、地下鉄の白金高輪駅から会場まで往復しました。

 途中にあった天神坂です。
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 標柱をご覧になっている男性は、史跡巡りの途中のようでした。
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2018年6月10日 (日)

東海大学で古事記学会(2)

 昨日の古事記学会の公開講演会のうち、「古事記と景観・天文考古学」という演題で講演をしてくださった北條先生は東海大学文学部歴史学科にご所属で、専門は考古学だそうです。

 講演の目次は以下の通りでした。
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 このうち、3の「大和東南部古墳群の配列と龍王山」が興味深い内容でした。

 箸墓古墳から西山古墳に至るまでの古墳群は、龍王山の520mの山頂を強く意識して営まれているということでした。
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 西山古墳といえば、以前は名前さえ知らなかったのですが、4年前に天理大学で萬葉学会が開催されたときに、蜂矢先生に教えて頂いて見学した古墳です。思わぬところで繋がりました。

 さらに西に目を転ずると、唐古鍵遺跡も同じく龍王山を意識した位置に存在するとのことです。
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 そして、唐古鍵遺跡の位置は、夏至や冬至の太陽の昇る方角とも関係しているということでした。
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 さらにその西の伝応神天皇陵、伝仁徳天皇陵も一直線上に乗るのだとか。
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 これらの誤差は極めて小さく、また、視認可能な位置にあるとも述べられていました。

 その点で、いわゆる「太陽の道」の線上に乗るとされる伊勢の斎宮などや、また出雲大社とあとどこか2ヶ所が一直線上に乗るという説に対しては、誤差の大きさがはっきりしない点、視認できないほどの距離にあるという点で、懐疑的な考えを持たれているようでした。

 お二方目の「神話の体系化と神々―タカミムスヒノカミをめぐって―」という演題で講演をしてくださった寺川先生は、古い皇祖神と考えられるタカミムスヒがアマテラスにその位置を追われることになった結果、

 1.天地創造神としての性格を失った。
 2.多くの氏族の祖となる子神との関係を断たれた。
 3.天孫に設定されたホノニニギとの関係を弱められた。

という3点を、根拠を丁寧に説明なさりながら、述べられました。

 どちらの講演も、大変に興味深く拝聴しました。

2018年6月 9日 (土)

東海大学で古事記学会(1)

 今日明日は、東海大学高輪キャンパスで古事記学会の大会があります。第1日目の今日は公開講演会、総会、懇親会。2日目の明日は研究発表会です。

 総合司会:昭和女子大学教授 烏谷知子氏
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 代表理事挨拶:学会代表理事 毛利正守氏
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 会場校挨拶:東海大学文学部長 平野葉一氏
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 公開講演会
  「古事記と景観・天文考古学」東海大学教授 北條芳隆氏
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  「神話の体系化と神々―タカミムスヒノカミをめぐって―」同志社女子大学名誉教授 寺川眞知夫氏
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 このあと総会があり、夜は学食で懇親会がありました。

 講演の内容等はまた明日以降に。
(つづく)

2018年3月22日 (木)

「トンボの眼」でヤマトタケル

 今日は品川で「トンボの眼」の講座をしてきました。タイトルは「ヤマトタケル伝承」です。レジュメはこちら

 古事記と日本書紀とを比較しました。大筋ではほぼ同じですが、その一方で、かなり異なる部分もありますね。今日はその相違点などを主に話しました。正味110分ではかなり時間が足りず、超特急の進行になりました。

 今日は古事記、日本書紀は次回、という風に分けて話すことも考えたのですが、次回はいつになるか分かりませんし、時間が経ってしまうと、聴いてくださるほうの記憶が薄れてしまいましょう。それに、古事記だけを110分で話したとしてもやはり急いで話すことになりましょう。それならば、いっそ1回で、と思ってしまいました。

 古事記に3/4位の時間を割き、日本書紀の方は相違点を中心に話しました。これで良かったのではないかと思います。

 絵が無いと寂しいので、貼っておきます。熱田神宮の近くにある白鳥御陵です。
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2018年2月 5日 (月)

後手にふきつつ逃げ来

 もう30年ほど前、テレビで「世界まるごとハウマッチ」という番組を見ていました。大橋巨泉が司会で、石坂浩二やビートたけしがレギュラー解答者だったクイズ番組です。

 ある時、その番組で、インドかインドネシアで、亡くなった人を火葬するにあたって、後ろ手で薪に点火するという風習が紹介されていました。

 ぼーっと見ていたのですが、慌ててメモしました。

 というのは、古事記に次のような話があるからです。

 ・御佩かしせる十拳の剣を抜きて、後手にふきつつ、逃げ来つ。(黄泉国訪問)

 ・この鉤を以て其の兄に給はむ時に、言はむ状は、「この鉤は、おぼ鉤・すす鉤・貧鉤・うる鉤」と、云ひて、後手に賜へ。(海幸山幸)

 1番目の例は、追っ手を牽制しつつ逃走するわけですから、牽制のために後ろ手に剣を振ったのだという可能性もありますが、場所が黄泉国ですので、死にまつわる所作、あるいは呪的行為の可能性もあります。

 2番目の例は、呪的行為と思われます。

 そういったことがあったので、火葬の火をつけるときに後ろ手で行う、ということに反応したのでした。

 人の死にまつわる動作なので、非日常の所作で行うということになりましょうか。亡くなった人の死装束の打合せが左前であることと通じそうです。

 番組を見てメモを取ったのでしたが、引越したこともあって、そのメモを無くしてしまい、番組で取り上げられていたのが、インドだったのかインドネシアだったのか、分からなくなってしまいました。

 爾来30年近く。

 ところが、先日の集中講義でその話をしたら、受講生の1人のサウジアラビアからの留学生が、「それはインドですね」と発言しました。

 自信をもって断言していたので、理由を聞いてみたら、イスラム教では火葬はしないということでした。言われてみれば、インドネシアはイスラム教ですね。

 30年来の疑問が氷解しました。(^_^)

 ただ、帰宅してからググってみたら、インドネシアにおけるイスラム教徒の数は9割弱とのことでした。多くの島からなっている国ですし、地域によってはイスラム教徒以外が火葬しているケースがあるいはあるのかも知れませんが、可能性としては、やはりインドの可能性が遥かに高そうです。

 ……と、ここまで書いてからググってみましたら、バリ島では火葬をするとのことでした。(^_^;

 ううむ。振り出しに戻ってしまったかも。
Gunmac_hatena

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