古事記

2023年3月 3日 (金)

今日はうさぎの日

 今日3月3日はひな祭りですね。
 そして、「うさぎの日」だそうです。「みみ」の語呂合わせでしょうね。

 パソコン画面から目を上げると、そこには「ウサギぴょんぴょん」カレンダーが掛かっています。
Usacal2023a
 頂き物です。

 3月はこういうのです。
Usacal2023b
 3月はミニウサギです。

 3月3日にはこうあります。
Usacal2023c
 「ひな祭り」だけですねぇ。うさぎのカレンダーなのに。
 どうも、「うさぎの日」というのはあまり浸透していないようです。

 うさぎといえば、サメのぬいぐるみを買いました。
Inabausa01
 稲羽の素兎のイメージで撮ってみました。
 茶色のうさぎですけど、「素兎」の「素」はホワイトではないと考えます。

 このサメはそこそこ大きいかと思ったのですが、以前買った金魚の抱き枕と比べると、だいぶ小さかったです。
Inabausa02

 いい年をして、というより、老人になってから部屋にぬいぐるみが増えるって、どうなんでしょ。

2023年2月27日 (月)

『ならら』最新号の特集は天誅組

 今日、『ならら』の2023年3月号が届きました。
Narara202303a
 特集は天誅組です。

 目次はこのようになっています。
Narara202303b
Narara202303cNarara202303d

 天誅組の乱の年表が載っていました。一部だけ示します。
Narara202303e
 天誅組については詳しく知らなかったのですが、時期は新選組が結成されてから池田屋事件までの間に相当していますね。

 主な隊士達の結末も一覧表になっていました。これも一部だけ示します。
Narara202303f
 多くが戦死したり、斬首になったりした中で、下から6番目の伊藤三彌や1番下の平岡鳩平は維新後に裁判官になったり、県令や衆議院議員になったりしています。
 生き残ったかどうかが大きな差になっています。

 『ならら』の内容は、歴史、考古、行事、風俗などが多いのですが、今号には珍しく国語学の論考が載っていました。
 土居美幸氏の論考で、古事記や万葉集の「参」がテーマです。
Narara202303g
 古事記や万葉集に見える「参入」「参来」「参上」「参向」などは漢語ではなく、和語で「まゐ~」などと訓読すべきものということです。
 後世、これらが音読されるようになれば、和製漢語ということになりましょう。
 逆に、「朝参」は漢語で、万葉集の巻18の4121番歌(大伴家持)の「朝参」は「テウサン」と訓むべきものとの説です。
 大変に分かりやすく、説得力のある論と思います。

2022年12月15日 (木)

『大美和』最新号に菅野先生

 1週間ほど前に『大美和』の144号が届きました。
Omiwa144a
 これが来ると新年が近いことを感じます。
 表紙の写真はたわわに実る稲がメインですけど、奥に見えているのは三輪山でしょうね。
 列車はJRの万葉まほろば線ですね。

 表紙裏に干支の絵馬の絵がありました。
Omiwa144b
 うさぎは良いです。
 年賀状、まだ何もやっていません。
 良い画像が見つからなかったら、これをパクってしまおうかしらん。

 菅野雅雄先生の論文が載っていました。
Omiwa144c
 『大美和』に掲載される論文では、タイトルと著者名は本人の自筆を使用することになっています。
 菅野先生は今多分90歳くらいと思いますが、しっかりした字をお書きです。(←ナゾの上から目線)
 全然震えたりしていませんよね。すごいと思います。

 「はじめに」
Omiwa144d

 「おわりに」
Omiwa144e
 詳細は別稿を用意されているということですので、それを楽しみにします。

 大神神社境内の四季の花が載っていました。
Omiwa144f
 きれいです。

2022年10月25日 (火)

『国語と国文学』最新号は上代特集

 『国語と国文学』の令和4年11月号の特集は「上代文学研究の新潮流」です。
R0411kokugoto01

 目次部分をアップにして載せます。
R0411kokugoto02
 壮観ですねぇ。
 わくわくします。
 そして、このメンバーの中に、当ブログの前身というべきHPの掲示板に、当時高校生だった頃からちょくちょく書き込んでくださった方が含まれているのも嬉しいことです。
 研究者も育てる「まほろば」。←いえ、全く育ててはいません。(^_^;

 編集後記には以下のようにあります。
R0411kokugoto03
 なるほど、その通りの執筆陣、タイトルと思います。
 楽しみに読ませて頂きます。

 私も地味に頑張ります。

2022年9月 4日 (日)

アニメ『いなばの白うさぎ』の台本

 アニメ『いなばの白うさぎ』の台本を入手しました。
Animeinaba01
 正確には「アニメ古事記」の『いなばの白うさぎ』です。
 シリーズものの1冊なんでしょうかね。よく分かりません。
 畏れ多くも神社本庁監修です。

 冒頭。
Animeinaba02
 島にいる白うさぎの場面から始まっています。
 以後は時間の経過順で、古事記のような複雑さはありません。
 小さい子にはこの方が分かり易いでしょう。
 でも、こうすると主役が大国主ではなくてうさぎになってしまいかねないと、以前、朝倉山のオニさんが書いていらして、なるほどと思いました。

 大国主が治療法を教える場面。
Animeinaba03
 うさぎの他に動物たちが登場しています。
 大国主は偉そうじゃなくて、フレンドリーな物言いです。
 治療法は蒲の花粉ではなくて、蒲の穂です。
 あ、ワニはワニザメになっています。

 ラストシーン。
Animeinaba04
 衆人環視(じゃなくて、衆動物環視)の中で、ヤガミヒメが夫を選ぶ設定です。
 ヤガミヒメは、八十神達を差し置いて大国主を選びます。

 全体として、主人公はうさぎという感じです。
 タイトルが「いなばの白うさぎ」なので、主人公がうさぎでも問題ありませんね。

 配役。
Animeinaba05

 この台本はいつのものか分かりませんが、ワープロ専用機やパソコンの普及前かと思います。
 声優さんの活躍時期や死亡時期が手がかりにならないかと考えました。

 喜多道枝さんと堀勝之祐さんは80代でご健在です。
 他の方々もあらかたご健在な中で、大国主役の長谷有洋氏が1996年7月に31歳の若さでなくなっています。
 はせさん治氏のご子息なのですね。
 長谷有洋氏は、1982年「超時空要塞マクロス」で主役の一条輝役を演じたのがデビュー作のようですから、「いなばの白うさぎ」は1982年(昭和57)~1996年(平成8)のものということになります。

 思わぬ事を知ってしまいました。
 謹んでご冥福をお祈り致します。

2022年6月30日 (木)

飯泉健司氏『古事記全講義』(武蔵野書院)

 飯泉健司氏の『古事記全講義-意図と文学』(武蔵野書院)が刊行されました。
Kojikizenkougi01
 6月28日刊という最新刊。
 本文367ページ+索引36ページという大著です。

 内容は帯に簡潔に書かれている通りで、なかなかユニークですてきな著書です。
 主な読者対象は学生や院生、および一般読書人でしょうか。でも、内容は高度で、最新の研究成果が反映されていて、専門の研究者にも大変に有用な著書と思います。

 全ての章段が一律4ページにまとめられていることで大変に読みやすくなっています。
 冗漫になることを避けるという趣旨も十分に反映されていると思いました。

 大部分の章段で、ページの最終行まで埋まっていて、削りに削ったご苦心の跡が伺えます。さぞかしと感じました。
 中には上下に分けてでももう少し詳しく書いて欲しかった章段もありますが、そうするとこの上さらにページ数が増えてしまいますし、キリが無いことになりますから仕方ないですね。

 目次は以下の通りです。
Kojikizenkougi02
Kojikizenkougi03
Kojikizenkougi04
Kojikizenkougi05

 じっくり拝読することにします。

2022年6月19日 (日)

古事記学会終了&日本武尊の絵本

 古事記学会の2日目、無事に終了しました。
 オンラインでしたが、居眠りをすることなく参加できました。
 耳で聴きつつ、他のことをしていた時間もありました。
 すみません。でも、ちゃんと聴いていました。(^_^;

 それぞれに丹念な研究で、勉強になりました。質疑応答も活溌でした。
 それを聴いて感じたのは、皆さんそれぞれに25分の発表時間には収まらないような内容だったことが伝わってきました。
 それを制限時間に収めるために言葉足らずになってしまったことが多かったように思います。
 論文にして発表されるのを期待しています。ま、論文も枚数制限があるのですけど。

 あと、共通する感想としては、レジュメを画面共有で表示してくれていましたけど、どれも字が小さくて読みにくかったです。
 古事記・風土記を初めとする原文の引用がある関係上、縦書きにすることになりますが、それがPC画面となじまないというか、レジュメ作成の宿命的な難しさと思います。これは人ごとではありません。

 さて、古事記絡みで、最近入手した絵本をご披露します。
Yamatotakeruehon01
 講談社の『日本武尊』です。
 昭和13年11月発行。50銭。

 川上梟帥殺害。
Yamatotakeruehon02

 焼津の火難。
Yamatotakeruehon03

 弟橘媛入水。
Yamatotakeruehon04

 白鳥となって飛翔。
Yamatotakeruehon05

 漢字カタカナ交じり文は読みにくい。(^_^;

 ヤマトタケルの話は記紀で相違がありますが、この本では、『日本武尊』という標題の通り、日本書紀に準拠しています。
 兄の殺害、出雲建を騙し討ち、景行天皇の冷たさ、ミヤヅヒメとの歌のやり取り、国偲歌などはどれも書かれていません。
 古事記よりも日本書紀に拠った方が絵本としては作りやすかったことでしょう。戦前でもありますし。

 そういう観点から、こういう絵本もなかなか興味深いです。

2022年5月 4日 (水)

糸魚川・ヒスイの日

 今日は「糸魚川・ヒスイの日」です。
Itoigawahisui

 糸魚川市のHP、派手に宣伝しているかと思って、覗いてきました。
Hisuinohi01
 何も載っていませんねぇ。

 奴奈川姫はかわいいです。
Hisuinohi02

 探してみたら、「トピックス一覧」の中の「2014年10月~2014年12月」のところに、このような記事がありました。
Hisuinohi03
 そうか、「糸魚川・ヒスイの日」を制定したのは糸魚川市ではなくて、NPO団体なのですね。
 それで特には宣伝していないのでしょう。
 宣伝しても良いのに。

 このトピックスの「糸魚川・ヒスイの日」の次に、「「紅梅文庫 冬ものがたり」開催中」という記事があります。
 記事を読むと、紅梅文庫というのは、故谷村綾子さんが子供のために開設していた私設図書館の蔵書7万6千冊を糸魚川市に寄贈したものということです。
 貴重な文庫ですね。

2021年11月13日 (土)

「いすくはし くぢらさやる」&金魚4態

 今日はZoomで古事記学会の例会がありました。
 発表は1本で、記紀歌謡の「宇陀の高城に~」です。
 この歌謡、問題点は明瞭で、「くぢら」というのが鯨なのか鷹なのかということと、歌謡の前半と後半との関係ですね。
 今日の発表もそこがポイントでした。
 発表のあと、質疑応答が行われました。

 発表が60分、質疑応答が30分という、ゆとりのある時間設定で、質疑応答も活溌でした。
 質疑応答は、段々にみんなで考えるようなイメージになってきて、充実した会でした。

 明確な結論は出ませんでしたが、とても勉強になりました。
 発表と質疑応答を聴いた結果、個人的には、「くぢら」は鯨。その肉を「こなみ」と「うはなり」とに不公平に分ける、ということで良いのかなぁと考えました。
 そう考えたというより、そういう方向性が浮かび上がってきたように思いますが、参加された方々がどうお考えか分かりません。
 意見には個人差があります。

 それはそれとして、発表内容には、もっと深い考察がありました。
 今日の質疑応答を生かして、さらに進化した論文を発表されるのが楽しみです。

 私は、終始、カメラとマイクとは切ったままで静かに聴いていました。
 でも、画面越しとはいえ、質問された方々のお顔は久し振りに拝見することができて幸いでした。

 金魚の水槽をバックに陣取っていましたが、カメラを切ったままだったので、出番はありませんでした。
 水がやけに澄んでいたので、例会が終わった後、写真を撮ろうとしたら、近づいてきた金魚がいました。

 まずは、根元から芽が出てきたアナカリス。
Kingyo_r031113a

 カメラ目線で寄ってきた金魚。
Kingyo_r031113b

 歌を歌っている金魚。
Kingyo_r031113c

 ボケをかましている金魚。
Kingyo_r031113d

 首を傾げて、上から目線の金魚。
Kingyo_r031113e

 どれもうまくピントが合っています。
 実は、これだけ撮るのに、全部で70コマくらい撮りました。(^_^;

2021年9月25日 (土)

今日の「ブラタモリ」は淡路島

 毎週楽しみに見ている「ブラタモリ」。今日は「淡路島~神はナゼ淡路島を“はじまりの島”にした!?~」でした。

 私、淡路島にはまだ行ったことがありません。上沼恵美子の所有物であるという認識はありましたが、あまり知ることはありませんでしたので、とても勉強になりました。

 古事記で、イザナキ・イザナミが最初に生んだ島が淡路島であることから話が始まりました。
Buratamoawaji01
 この絵。
 いやぁ、国生みをこんな風にイメージしたことはありませんでした。斬新です。

 淡路島が外からの攻撃から近畿を守る防御線であるとの指摘がありました。
Buratamoawaji02

 淡路島の成り立ちは、プレートの沈み込みによる圧力を受けたものであること。
Buratamoawaji03

 また、断層も成り立ちに関わっているとの指摘もありました。
Buratamoawaji04
 最近取り上げた諏訪地方と同じ成り立ちだそうです。

 淡路島の周囲には豊富な魚介類が棲息しているとの指摘も。
Buratamoawaji05
 そうですね。古代にも大贄が都に送られていますね。

 淡路島に鎮座している伊弉諾神宮を起点にすると、春分・秋分の日の出・日の入りの方角、夏至の日の出・日の入りの方角、冬至の日の出・日の入りの方角には著名な神社が鎮座しているとの指摘もありました。
Buratamoawaji06
 春分・秋分の日の出の方角は太陽の道と呼ばれていますね。

 淡路島は今回では終わらず、次回の後編に続きます。

より以前の記事一覧

2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

ウェブページ