古事記

2025年6月13日 (金)

『よくわかる古事記』(ユーキャン/自由国民社)

 また渋川の家に来ました。
 今回は中6日でした。
 今日は13日の金曜日にして仏滅ですが、今のところ何ごともありません。
 13日の金曜日と大安とが重なると、どちらが勝つかという楽しみがありますが、仏滅とじゃねぇ。
 あ、今日は家を出るのが少し遅れたために、3時間35分も掛かってしまいましたが、これは私が悪いのです。

 さて、『よくわかる古事記』(ユーキャン/自由国民社)を著者のおひとりである土居美幸さんから頂きました。
R07yokuwakarukojiki01

 著者は次の方々です。
R07yokuwakarukojiki02
 鉄野先生は古事記の成立など、古事記の概説をお書きになり、他の方々はそれぞれの神話を分担執筆されています。

 目次を載せます。
R07yokuwakarukojiki03
R07yokuwakarukojiki04
R07yokuwakarukojiki05

 古事記全般に亙って、解説、あらすじ、漫画を中心に、地図、挿絵、写真、系図を豊富に載せ、本当に「古事記の世界がゼロからわかる」仕上がりになっています。
 古事記に関心はありながら、敷居が高く感じている方々にとって、恰好の入門書になることでしょう。
 この本を通して古事記ファンが増えることを期待します。

 発行所はユーキャン学び出版、発売元は自由国民社、本年6月13日発行です。
 あ、今日ですね。

2025年4月27日 (日)

古事記編纂1300年切手

 先日、渋川の家で見つけました。
Kojikikitte01
 古事記編纂1300年記念切手です。
 保存状態が悪くヨレヨレです。ダメダメですね。お恥ずかしいです。
 平成24年(2012)7月20日発行です。

 80円切手が10枚ですが、絵柄は以下の4種類です。
Kojikikitte02
 金額の部分を線で消しました。

 上の2枚はともに堂本印象作で、左は「木華開耶媛(このはなさくやひめ)」、右は「火退(ほそけ)」でヤマトタケルを描いています。
 下の2枚はともに八重垣神社蔵の板絵で、左は伝素盞嗚尊、右は伝稲田姫命です。

2025年3月27日 (木)

烏谷知子氏『上代文学の基層表現』(花鳥社)

 烏谷知子氏から近著『上代文学の基層表現』(花鳥社)を頂きました。
R07kisohyogen01
 表紙はヤマトタケル像です。この3月15日の刊行です。
 帯にありますように、叙情的表現はどのように叙事的表現と共存し発展していったのかを、記紀万葉に亙って考察していらっしゃいます。

 目次は以下の通りです。切り貼りして載せます。
R07kisohyogen02
R07kisohyogen03
R07kisohyogen04
R07kisohyogen05

 烏谷氏はこの3月で定年退職だそうです。
 益々のご活躍を祈念致します。

2025年3月25日 (火)

『古事記年報』創刊号&無事帰宅

 本日無事に帰宅しました。
 今回は先週金曜日からの4泊5日でした。
 暖かくて、過ごしやすかったです。

 帰宅してすぐに金魚の様子を見に行きました。
 水温は20度ありました。
 私の姿を見るなり、「ゴハン、ゴハン」と寄ってきました。
 動きも活溌です。
 水温が10度以下ならばあまりゴハンも食べないので、留守にしても心は痛まないのですが、こんなに食欲旺盛だと、心が痛みます。
 ま、苔とか水草とか、食べていてほしいです。

 今回の渋川の家の片づけで、『古事記年報』の創刊号が見つかりました。
Kojikinenpo01a
 裏表紙の内側には日本書房のシールが貼ってありました。
 もうすっかり忘れていましたが、日本書房で買ったのですね。

 目次は以下の通りです。
Kojikinenpo01b
 執筆者もタイトルも多彩です。
 そして、研究年表も創刊号から掲載されているのですね。
 作成してくださった歴代の方々には本当に感謝しています。

 『古事記年報』もいつか電子化されることでしょうが、それはそれとして、紙も良いです。

2025年1月19日 (日)

明治37年の「因幡の兎」

 明治37年発行の『高等小学読本一』を入手しました。
M37koto1a

 最初に載っている話は「因幡の兎」です。
M37koto1b

 概ね古事記に準拠していますが、話の順序を少し変えたところがあります。

 次の見開き。
M37koto1c

 右ページの最後の部分を拡大します。
M37koto1d
 兎が住んでいた島は「沖の島」ではなく「隠岐の島」となっています。
 また、ワニは「わにざめ」となっています。

 その次の見開き。
M37koto1e
 セリフは、「 」で括った上に、1字下げで書かれています。
 左ページの最後の行に「がまのほ」とあります。蒲の花粉ではありません。

 さらにその次の見開き。
M37koto1f

 表記に関しては、先日の同じく明治37年発行の修身の教科書と同じく、オ段長音が長音記号で表記されています。
M37koto1g
 歴史的仮名遣いの中に長音記号が現れると、なんかミスマッチといいますか、違和感があります。←楽しいです。(^_^)

2024年5月19日 (日)

古事記学会・上代文学会合同大会 第2日

 昨日に引き続き、今日は古事記学会・上代文学会合同大会の2日目です。
 会場は、昨日のノートルダム清心女子大学に代わり、今日は岡山大学です。
 私はまたZoomでの参加です。

 今日は研究発表会で、内容は以下の通りです。

 「タカテラス・タカヒカル小攷」                青山学院大学大学院博士後期課程 西澤 駿介
 「遣新羅使人らの旅程」                    早稲田大学大学院博士後期課程 榎戸 渉吾
 「「霞たなびく『春』」
    ~巻十による景物の形象~」               同朋大学専任講師 山﨑 健太
 「史書に「諱」を記すこと
    ―『先代旧事本紀』の場合」               桃山学院大学講師 星 愛美
 「『日本霊異記』における「天」の表現
    ―天皇との関係から―」                 和洋女子大学准教授 大塚千紗子
 「賀茂真淵と風土記
    ―『文意考』所引『出雲国風土記』国引き詞章を中心に―」 千葉大学教授 兼岡 理恵

 閉会挨拶 古事記学会代表理事 神田 典城

 先代旧事本紀、日本霊異記、賀茂真淵などを含む幅広い内容でした。
 学会はいつも大いに刺激を受けて、自分も頑張ろうという気持ちになるのですが、その気持ちが長続きしないところがダメダメです。

 文字だけだと寂しいので、ぐんまちゃんを貼っておきます。
Gunmac_fuchikoe02
 その心は、「困難を乗り越えて研究を進めよう」です。

2024年5月18日 (土)

今日は古事記学会・上代文学会合同大会

 今日・明日は、岡山で古事記学会と上代文学会の合同大会が開催されています。
 対面と遠隔とのハイブリッドで、私は自宅から参加しました。
 ギリギリで、金魚部屋のノートパソコンでログインしようとしたら、Zoomをバージョンアップしろという表示が出て、これが何度繰り返しても終わりません。
 金魚は「ゴハン! ゴハン!」と暴れています。
 「さっき上げたでしょ」と言っても、「もらってない」「食べてない」と聞きません。
 金魚は無視して、居間のデスクトップパソコンでログインすることにしました。
 そんなこんなで、20分くらい遅刻してしまいました。寝坊じゃありません。

 今日は、ノートルダム清心女子大学を会場に、次のようなプログラムでした。

  大会挨拶    上代文学会代表理事       工藤 浩
  大会運営校挨拶 ノートルダム清心女子大学副学長 豊田 尚吾

  講演会テーマ「古代の吉備・播磨」
   「吉備津采女の歌
         ―柿本人麻呂と「われ」と―」  駒沢女子大学教授 三田 誠司
   「『播磨国風土記』と文化圏 
         ―山の道・海の道、そして吉備」 埼玉大学教授   飯泉 健司
   「吉備と倭王権」              岡山大学教授   今津 勝紀

  古事記学会奨励賞・上代文学会賞贈呈式

 講演会は「古代の吉備・播磨」という共通テーマが設定されていましたので、会場の岡山の地(およびお隣の播磨)に関するお話をたっぷり伺うことができました。

 古事記学会奨励賞は該当者なし、上代文学会賞は根来麻子氏『上代日本語の表記とことば』が受賞しました。
Jodainihongo

 下の画像はZoomの画像を勝手にキャプチャーしました。
R06negoro
 ほんとはイケないかもしれません。

 明日は研究発表会で、会場は岡山大学です。

2024年3月10日 (日)

瀬間正之氏『上代漢字文化の受容と変容』(花鳥社)

 3月1日に瀬間正之氏の『上代漢字文化の受容と変容』(花鳥社)が刊行されました。
R0603sema01

 帯にはこのようにあります。
R0603sema02

 文字を持たなかった古代日本人が、中国語を表記するための漢字を用いて、いかにして日本語を表記できるようにしていったのか、その過程を広い視野から多角的に論じています。

 目次は以下の通りです。

  凡例
  初出及び関連論文
  序に代えて

  第一篇 表記と神話-東アジアの文学世界-
   第一章 高句麗・百済・新羅・倭における漢字文化受容
   第二章 〈百済=倭〉漢字文化圏-音仮字表記を中心に-
   第三章 『古事記』の接続詞「尓」はどこから来たか
   第四章 上代日本敬語表記の諸相-「見」「賜」「奉仕」「仕奉」-
   第五章 文字言語から観た中央と地方-大宝令以前-
   第六章 漢字が変えた日本語-別訓流用・字注訓・字形訓の観点から-
   第七章 高句麗・百済建国神話の変容-古代日本への伝播を通して-
   第八章 歌謡の文字記載
   第九章 清明心の成立とスメラミコト-鏡と鏡銘を中心に-

  第二篇 文字表現と成立-達成された文字表現から成立論へ-
   第一章 万葉集巻十六題詞・左注の文字表現
   第二章 『論語』『千字文』の習書木簡から観た『古事記』中巻・下巻の区分
   第三章 藤原宇合の文藻-風土記への関与を中心に-
   第四章 菟道稚郎子は何故怒ったのか-応神二十八年高句麗上表文の「教」字の用法を中心に-
   第五章 欽明紀の編述
   第六章 続・欽明紀の編述
   第七章 『日本書紀』β群の編述順序-神武紀・景行紀の比較から-
   第八章 日本書紀形成論へ向けて

  後記
  総合索引/研究者・辞典類・研究機関索引

 章の下の節は省略しました。
 朝鮮半島における漢字使用も視野に収め、日本の文献も記紀、風土記、万葉集に及び、実に幅広く、圧倒される思いがします。
 じっくり拝読し、勉強いたします。

2024年3月 8日 (金)

ヤマトタケルシンポジウムの報告

 昨年の8月5日に、昭和女子大学で「ヤマトタケル 敗者の形象」と題するシンポジウムが開催され、私もオンラインで参加しました。
Yamatotakeru01
 主催は昭和女子大学近代文化研究所です。なぜ近代文化研究所なのかはよく分かりません。

 本日、『昭和女子大学 近代文化研究所紀要』第19号が届きました。
Sj_yamatotakeru01
 ひょんなことからご縁ができて、この紀要は数年前からお送り頂いています。

 去年のヤマトタケルのシンポジウムについては、報告の形で4ページに亙って掲載されていました。
 最初のページにはプログラムとシンポジウムの趣旨が載っています。
Sj_yamatotakeru02
 このページのあと、パネリスト4氏の発表要旨が2ページ半ほどに載っています。
 おひとり半ページ強ほどです。こちらの掲載は控えますが、こういう形で記録が残って幸いです。

 参加人数は108名(オンライン58名、会場50名)だったそうです。

2024年1月28日 (日)

今日は古事記の誕生日

 古事記の序文末尾に次のようにあります。

  和銅五年正月廿八日 正五位上勲五等太朝臣安萬侶

 ということで、本日1月28日は古事記の誕生日です。
 日本書紀と古事記と、両方が作られ、両方とも今日に伝わっていることは、大変にありがたいことと思います。
 どちらか一方だけでは分からなかったことがたくさんあることでしょう。

 この画像は、真福寺本古事記のクリアファイルです。
Kojiki_cf
 以前、橿原考古学研究所附属博物館のミュージアムショップで購入しました。
 かっけーです。勿体なくて使えません。(^_^)

より以前の記事一覧

2025年6月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

ウェブページ