万葉集

2020年11月25日 (水)

五味智英先生の色紙

 片づけ中の渋川の家から、五味智英先生の色紙が見つかりました。
Gomimoji01
 原本ではなく印刷ではありますが、懐かしい文字で、五味先生の声が聞こえてきそうな気がします。

 五味先生の文字は、塙書房の『万葉集研究』や、
Gomimoji02

 笠間書院の『論集上代文学』の題字に使われています。
Gomimoji03

 どちらも五味先生ゆかりの叢書ですね。
 先生亡き後も継続的に毎年刊行されているのはすばらしいことと思います。

2020年10月28日 (水)

新町で連続講座(2020年 第5回)

 きょうは、高崎市新町公民館で講座でした。
 隔週5回の連続講座「万葉集をよむ~関東・信州の歌を中心に~」の第5回目で、「上総国・相模国・武蔵国・信濃国の歌」です。レジュメはこちら。

 5回のうち2回半を上野国に費やしてしまいましたので、全部はとても終わらないだろうと思っていましたが、無事に最後まで行きました。♪

 やはり、途中で病気になったりしないか、電車が止まったりしないか、という不安は常にあります。
 最終回が終わってほっとしています。

 担当の方には大変にお世話になりました。
 おかげさまで無事に終了することができました。

 今日は、最終回ということもあって、ぐんまちゃんグッズをたくさん頂きました。
Gunmac_sakehoka

 他にクリアファイルや靴下も頂きました。

 お心遣い頂き、恐縮です。
 御礼申し上げます。

2020年10月15日 (木)

新町で連続講座(2020年 第4回)

 昨日、前橋で「ばらの会」の講演をしたことを書きましたが、午後は、高崎市新町公民館で講座でした。ダブルヘッダーです。
 同じ日に2つ入れてしまえば群馬に行く回数が1度ですむと思ったわけではなく、今回はたまたまです。

 新町は、隔週5回の連続講座「万葉集をよむ~関東・信州の歌を中心に~」の第4回目で、「常陸国の歌(2)・下総国の歌」です。レジュメはこちら

 上のレジュメは実際のレジュメそのものではなく、実際に進んだ範囲です。

 上野国の歌に関しては、あちこち撮影した写真があるのですが、上野国以外の関東地方の写真はほとんど撮っていません。
 でも、幸い、下総国については、真間の手児名ゆかりの地に14年前と8年前に行ったことがあり、その折に撮った写真があります。

 手児奈霊堂。
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 真間の井。
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 14年前に真間に行ったときは、霊堂には行ったものの、真間の井については知らなかったので行かず、残念な思いをしました。
 それで、その6年後にリベンジを果たしました。

 今は、井戸の蓋を取ってみなかったことを後悔しています。
 蓋を取って、中を見てみたかったです。いずれまた。(^_^)

2020年10月14日 (水)

前橋で「万葉集入門」の講演

 今日は前橋で講演をしてきました。「ばらの会」という団体で、これは、8月に講演をした「みくの会」の姉妹団体です。どちらの会も、ともに前橋市内でほぼ毎月学習会を開いています。レジュメはこちら

 会長さん等数人の幹部は共通です。そういう関係で、今日の「ばらの会」も8月の「みくの会」と同じ「万葉集入門」というタイトルで、という依頼でした。

 同じ内容で良いというのは楽ですけど、全く同じというのもなんだかなぁと思い、「主な万葉歌」という章を追加しました。これは、時々当ブログでもご披露しているもので、様々な万葉集の解説書、万葉かるた、教科書などに収録されている万葉歌を集計したものです。対象となる材料が加わると微妙に順位が変動します。

 現時点の順位20位以内は以下の通りです。

  1.田児の浦ゆうち出でて見れば真白にそ不尽の高嶺に雪は降りける(三・三一八)山部赤人
  2.銀も金も玉も何せむに勝れる宝子に及かめやも(五・八〇三)山上憶良
  3.天地の 分れし時ゆ 神さびて 高く貴き 駿河なる 布士の高嶺を 天の原 振り放け見れば 渡る日の 影も隠らひ 照る月の 光も見えず 白雲も い行きはばかり 時じくそ 雪は降りける 語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ 不尽の高嶺は(三・三一七)山部赤人
  4.瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ 何処より 来りしものそ 眼交に もとな懸りて 安眠し寝さぬ(五・八〇二)山上憶良
  5.石ばしる垂水の上のさ蕨の萌え出づる春になりにけるかも(八・一四一八)志貴皇子
  6.東の野に炎の立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ(一・四八)柿本人麻呂
  7.わが屋戸のいささ群竹吹く風の音のかそけきこの夕かも(一九・四二九一)大伴家持
  8.うらうらに照れる春日に雲雀あがり情悲しも独りしおもへば(一九・四二九二)大伴家持
  9.淡海の海夕波千鳥汝が鳴けば情もしのに古思ほゆ(三・二六六)柿本人麻呂
 10.あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る(一・二〇)額田王
 11.憶良らは今は罷らむ子泣くらむそを負ふ母も吾を待つらむそ(三・三三七)山上憶良
 12.熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな(一・八)額田王
 13.若の浦に潮満ち来れば潟を無み葦辺をさして鶴鳴き渡る(六・九一九)山部赤人
 14.多摩川に曝す手作さらさらに何そこの児のここだ愛しき(一四・三三七四)武蔵国東歌
 15.ぬばたまの夜の更けゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く(六・九二五)山部赤人
 16.ささなみの志賀の辛崎幸くあれど大宮人の船待ちかねつ(一・三〇)柿本人麻呂
 17.紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも(一・二一)天武天皇
 18.春の野に霞たなびきうら悲しこの夕かげに鴬鳴くも(一九・四二九〇)大伴家持
 19.み吉野の象山の際の木末にはここだもさわく鳥の声かも(六・九二四)山部赤人
 20.あをによし寧楽の京師は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり(三・三二八)小野老

 なるほどという歌が並びます。有名な歌なのに20位までのこのランキングに出てこない歌もたくさんあり、万葉集の層の厚さを感じます。

 20位以内には赤人の歌が最も多く、5首も入っているのはちょっと意外でした。トップも赤人の歌です。

 会場は、前橋駅の南にある昌賢学園前橋ホールです。これも8月の「みくの会」と同じでした。
R02bara

2020年9月16日 (水)

新町で連続講座(2020年 第2回)

 今日は、高崎市新町公民館で講座でした。
 隔週5回の連続講座「万葉集をよむ~関東・信濃の歌を中心に~」の第2回目で、「上野国の歌(2)」です。レジュメはこちら

 受講者の皆さんには、前回、「上野国の歌」のレジュメを、まとめてお配りしてあります。上に載せたのは、今日進んだ範囲です。

 上野国の歌、2回使ってもまだ終わりませんでした。残りは、次回の半分弱くらいまで掛かりそうです。全5回の「関東・信濃の歌を中心に」のうち、上野国だけで半分使ってしまうことになりますが、まあ、地元なので、良いことにします。(^_^)

 レジュメの他に、プロジェクターを使って、写真や地図も見てもらいました。
 上野国以外については、手持ちの写真はあまりありません。その分、次回以降はサクサクと進むことでしょう。
Yasakano


2020年9月 2日 (水)

7ヶ月ぶりの新町

 今日は、高崎市新町公民館で講座でした。
 隔週5回の連続講座で、テーマは「万葉集をよむ~関東・信濃の歌を中心に~」です。
 今日は、その第1回目で「上野国の歌(1)」です。レジュメはこちら
 今日、皆さんにお配りしたレジュメは、今日と次回の分を合体した「上野国の歌(1)(2)」で、全部で8ページあったのですが、上に載せたのは、今日進んだところまでの分です。

 先々週の群馬県立図書館の公開講座は、同じく上野国の歌を扱いながら、時間が足りなくなってしまいました。
 今回は時間はたっぷりあります。上野国の歌で2回ちょっとと考えていますが、今日のペースだと3回くらい掛かってしまうかもしれません。
 上野国に時間を掛けすぎると、最終的にはまた時間が足りなくなります。(^_^;

 新町駅は1月28日以来です。その日、群馬県立女子大学で昨年度の最後の授業がありました。
 講義講読では古事記の稲羽之素兎を読みました。そういえば、1月28日は古事記の誕生日です。
 その後のコロナ禍で、大学最寄の新町駅には7ヶ月以上御無沙汰でした。

 新町駅の駐輪場に自転車を置きっぱなしにしていましたので、無事にあるかどうか心配していました。
 新町駅の駐輪場では、春休みや夏休みなどの長期休暇の際に、駐めてある全ての自転車に紙が付けられます。休み明けの定められた期日までにこの紙を剥がさないと、持ち主のいない自転車と看做され、撤去されてしまいます。
 こうでもしないと、駐輪場に放置自転車が増えてしまい、スペースが足りなくなります。自転車整理はやむを得ないことと思います。

 ないかもしれないなぁと思いつつ駐輪場に行ったら、無事にありました。♪
Shinmachi_202009a
 青いのが私のです。あまりない色なので、遠くからでも分かります。(^_^)
 サドルには砂埃が積もっていましたが、無事でいてくれて、嬉しかったです。

2020年8月21日 (金)

前橋で講演2つ

 今日は前橋で講演が2つありました。
 前回は2月の安中でしたので、半年ぶりの講演になります。どちらも感染対策をした上での開催でした。

 午前は、「みくの会」という長くお付き合いのある市民団体で、会場は、前橋駅の南にある昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)でした。
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 敷地内にこのような彫刻がありました。
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 作者は分部順治氏です。
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 この方のことは存じなかったので、ググってみたら、高崎市出身の彫刻家で、日本芸術院賞を受賞され、紺綬褒章を受章された方でした。

 講座のタイトルは「万葉集入門」です。先方からの依頼です。去年の令和改元を受けてのものでしょう。意外にもこれは私には新ネタでした。
 レジュメはこちら

 以前、公開講座で「万葉集と百人一首ってどう違うんですか?」という質問を受けたことがあります。それも、時を隔てた別の講座で2回も。
 想定外の質問でしたが、古典にあまり詳しくない人には、この2つは混同されることがあるのですかね。
 どちらも古典だし、和歌だし。ひょっとしたら、「万」と「百」「一」という漢数字が含まれているという共通点も関係あるかもしれません。
 それで、今回は先手をとって、こちらから、「万葉集と百人一首」という項目を立ててしまいました。

 新ネタのため、所要時間が分かりませんでしたが、5分ほど時間を残しました。ばっちり。
 この時間を利用して、うちの金魚の写真を見て貰いました。万葉集と全く関係ないのに。
 いくら、長い付き合いの団体とはいえ、あまりにも自由気儘な振る舞い。(^_^;
 でも、喜んで貰えました。←と思います。(^_^;

 メンバーは100人ほどですが、密を避けるために、600人入るホールを使って、間隔を開けて席が設定してありました。
 私との距離もずいぶんありましたので、マスクはなしで、マイクを使って話しました。

 午後は県立図書館で講演でした。こちらは駅の北。
 タイトルは「群馬の万葉歌」です。レジュメはこちら
 何度もやっている話なのに、大幅に時間が足りなくなりました。(^_^;
 「群馬の万葉歌」で話をするときは、講演の場所によって、その地域の歌を取り上げるようにしているのですが、今回は、会場が県の中央部の前橋ということで、取り上げる歌を絞り損ねました。あと、何度も話すうちに、話す内容が増えていっているような気がします。反省点です。

 県立図書館ですから、勤務している方々は県の職員さんです。館長さんも、担当してくださった方も、どちらも以前県立女子大の事務局にいた方々です。さらに、県立女子大の国文科の卒業生にもお世話になりました。いろいろと懐かしかったです。

 1日2回の講演は初めてでした。
 午前中の講演が先に決まっていて、午後のは後から打診されたのですが、候補日に今日が含まれていましたので、日を重ねれば1日で済むと考えました。良い案と思いましたが、もしも病気にでもなったら、2つともご迷惑をおかけすることになってしまいますので、重ねるのも良し悪しと、あとから思い至りました。
 結果的には無事に済みました。
 お世話になりましてありがとうございました。

2020年8月19日 (水)

「ねこあつめ」に「正述心緒」

 毎日楽しみにしているスマホゲーム「ねこあつめ」の「今日のあいことば」は「正述心緒」でした。
Neko_seijutsu
 「おお!」です。

 以前、「寄物陳思」が登場して、その時も「おお!」と思い、その日のブログはもう書いてしまっていたのですが、珍しくも2つ目を書きました。
Neko_kibutsu
 あれはいつじゃったか? と思って探してみたら、ちょうど1年前の今日、8月19日でした。

 「ねこあつめ」の「今日のあいことば」は、二十四節気や季語など、あるいは「今日は○○の日」などという記念日にまつわる語が採り上げられることが多いです。
 「多い」というより、必ず何かその日と関係のある語が選ばれているように思います。

 去年も、どうして今日が「寄物陳思」なのだろうかと考えましたが分かりませんでした。

 そして今日、同じ8月19日に「正述心緒」となれば、これはもう必ず何かあります。

 こういうときに頼りになるのは、日参している「ねこあつめ今日のあいことば」さんのツイッターです。
 いつも、「そうか!」と感心させられることが多いです。
 早速行ってみると、去年も今年も「俳句の日」が指摘されていました。
 「は(8)い(1)く(9)」の語呂合わせで、今日は俳句の日だそうです。

 確かに、俳句と短歌とはお隣同士の文芸ではありましょうが、万葉集と俳句とは遠い気がします。
 また、正述心緒と寄物陳思はともに相聞の下位区分ですから、その点からも俳句との親和性は低いように思います。

 「ねこあつめ」の「今日のあいことば」の考案者(お一人なのかチームなのか分かりませんが)は、かなり俳句に詳しい人のようですので、俳句の日のあいことばは、芭蕉や子規などの関係から選びそうに思います。ひねるにしても万葉集は遠いかと。

 といって代案はないのですが、万葉集関係で「8月19日」を探したら、『万葉集古義』の著者である鹿持雅澄の命日が、安政5年の8月19日であることが分かりました。

 これかなぁ、とも思いますが、あまり自信はありません。
 さらに探してみます。

 勉強になる「今日のあいことば」。

2020年8月11日 (火)

広瀬本万葉集発見の新聞記事

 元勤務先の個人研究室から自宅に送った段ボール箱、3年も経った今頃、ほそぼそと開梱しています。
 箱から出して積み上げていた書類などの山が、今日、雪崩を起こしていました。
Katazuke06
 めげずに頑張ります。

 開梱中に、『古事記 修訂版』やら、おうふう版『萬葉集』などが出てきています。

 広瀬本万葉集が発見されたときの新聞記事も出てきました。平成5年のです。
Hirosebonkiji01
 授業でこれのコピーを配っていたのですが、やがて原本は紛失し、途中からコピーのコピーになってしまっていました。
 研究室を撤収するときに原本を発見し、段ボールに入れました。3年を経て、それが再発見されたという次第です。
 すっかり黄変してしまっています。
 でも、拡大すればちゃんと読めます。
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Hirosebonkiji03

 試みに、PC上でモノクロにして、明るさとコントラストを上げてみました。
Hirosebonkiji04
 こちらの方が良いですかね。

 アップも。
Hirosebonkiji05
Hirosebonkiji06

 古書市で、思いがけない掘り出し物があるものです。
 書写年代が江戸期のものなどで、そう貴重な写本とは気づかなかったのでしょうね。

2020年8月10日 (月)

『古事記 修訂版』と『萬葉集』を発掘

 2週間ほど前に「『古事記 修訂版』を発掘」という記事を書きました。
Kojiki_kenpon
 おうふうの廃業によって、このテキストを入手できなくなって困っていたところ、個人研究室を撤収したときに持ってきた段ボール箱の中から献本を発見したという内容です。

 段ボール箱、その後もほそぼそと開梱しています。
 この度、新たに開けた箱からまた新たな発掘成果がありました。
Kojiki_kenpon02

 『古事記 新訂版』は版違いなので授業では使えませんが、新装幀の修訂版は、中身は一緒です。
 『萬葉集』も4冊見つかりましたが、他の箱にまだありそうです。
 3冊は「おうふう」ですが、もう1冊は「桜楓社」とあり、年代物です。

 もう1つ、大学基準協会の『大学評価マニュアル』が出てきました。
 あまり見たくありません。(^_^;

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