万葉集

2023年12月 3日 (日)

『奈良旅手帖』2024

 数日前に『奈良旅手帖』が届きました。
Naratabi2024a
 絵柄は「おやつ」です。

 裏側。
Naratabi2024b

 この手帖は2015年から購入しています。
 今度のでちょうど10年になります。
 表紙は、複数あるものの中から好きなのを選べます。
 毎年鹿の絵を選んできたのですが、来年のには残念ながら鹿の絵はなかったので、お菓子にしました。

 奈良旅をするときに役に立つあれこれのページがあります。
 日記ページは見開きに2週間分です。
 各ページの冒頭に当たる左上部分は以下の通りです。
Naratabi2024c
 毎日の奈良情報満載ですね。
 左欄外に市原王の歌が載っています。
 毎ページの冒頭に歌を載せるのは、今回の新機軸です。

 奈良旅手帖の制作者である生駒あさみさんがツイッターにつぶやいたことに私が答えたことがきっかけで、歌を載せることになりました。
 美しい言葉を含む歌を私が60首ほど選び、その中から生駒さんがそれぞれの季節に相応しいものを選んで載せてあります。
 この市原王の歌の場合は「一つ松」です。

 他には、「夕波千鳥」「明日香風」「呼子鳥」「星の林」などなどがあります。


 今までの9年間、私は単なる購入者でしたが、今回初めてささやかながら製作のお手伝いをすることになりました。
 全くのひょうたんから駒で、感無量です。

 おまけのしおり。
Naratabi2024d

2023年11月29日 (水)

新町で公開講座&ぐんまちゃんグッズ2

 今日は高崎市新町公民館で公開講座でした。
 「植物をよんだ万葉歌」の3回目、最終回です。
 第3回の今日は、「春」「夏」につづき「秋」です。レジュメはこちら

 前回、配付資料が全ては終わらず2枚半枚残ってしまいましたので、今回はその持ち越し分から始めました。
 そして、今回の分の資料は5枚のうち1枚半しか進めませんでした。
 今日で終わりなので、もう次回に持ち越すことはできません。
 来年度でしょうか。(^_^;
 新ネタだったもので、見当が付かず、このようなことになってしまいました。
 30年以上も教員を続けながら、面目ないことです。

 新町公民館の館長さんから、再びぐんまちゃんグッズを頂きました。
 ありがたいことです。
 今回のも昭和58年のあかぎ国体の品です。
Akagiemblem
 スタッフの名札のようです。
 上の「風に向かって走ろう」の部分に、名前を書いた紙を挿入することができます。
 初代ぐんまちゃんですし、レアものです。
 大切に致します。

 講座が終わって、東京の家に帰りました。
 金曜日に、前橋の講座のために群馬に来て以来の、久しぶりの東京です。
 帰宅したら、第1に金魚のゴハン。
 ひもじい思いをさせてしまいましたけど、元気でした。

2023年11月22日 (水)

絵はがき「大和と萬葉集」3

 見覚えのある万葉集の絵はがきを6枚入手しました。
 これは、2014年の1月に、当ブログに「絵はがき「大和と萬葉集」1」「絵はがき「大和と萬葉集」2」として載せた6枚の絵はがきと5枚が重なります。

 その時の絵はがきはこういう袋に入っていました。
Yamaman00

 この袋に入っていた6枚の絵はがきと比べて、「香具山:久方の天のかぐ山此の夕べ霞たなびく春立つらしも」の絵はがきがなく、
Yamaman02kagu

 その代わりに次の絵はがきが入っていました。
Yamaman07uda

 この絵はがきの裏側(というか表側)は次の通りです。
Yamaman07uda02

 左下をアップにします。
Yamaman07uda03

 万葉集ではなく、書紀歌謡から採ったものですね。

 以前に載せた絵はがきの袋には「大和と萬葉集 第二輯」とありました。
 とすると、この宇陀高城の絵はがきは第一輯に入っていたものでしょうか。
 いや、万葉集ではなくて書紀歌謡から採ったものであることを考えると、第三輯以降ということになるのでしょうか。
 調べれば分かりそうな気もしますが、まあ。

2023年11月15日 (水)

新町で公開講座&ぐんまちゃんグッズ

 今日は高崎市新町公民館で公開講座でした。
 「植物をよんだ万葉歌」というテーマの隔週3回の講座の2回目です。
 先々週の前回は「総記・春」でした。
 第2回の今日は「夏」です。レジュメはこちら

 前回、配付資料が全ては終わらず3枚残ってしまいましたので、今回はその持ち越し分から始め、今回の分の資料は4枚のうち1枚半しか進めませんでした。
 残りの2枚半は次回に持ち越しです。
 あと1回で最後ですが、終わる気がしません。(^_^;
 できる限り頑張ります。

 今日は、新町公民館の館長さんから、ぐんまちゃんグッズの詰め合わせを頂きました。
 ありがたいことです。

 ぐんまちゃんのクリアファイル。
Gunmac_r05shinmachi01

 ぐんまちゃんのシール、その1。
Gunmac_r05shinmachi02

 ぐんまちゃんのシール、その2。
Gunmac_r05shinmachi03

 ぐんまちゃんのマスキングテープ。
Gunmac_r05shinmachi05

 文鎮。
Gunmac_r05shinmachi06

 何も描いていない文鎮のようですが、お気に入りの真っ黒な布「太黒門」を下に敷くと、あら不思議。
Gunmac_r05shinmachi07
 これ、昭和58年に群馬県で開催されたあかぎ国体で、新町がなぎなた競技の会場になった記念品です。
 初代ぐんまちゃんが描かれています。
 レアものと思います。
 貴重なものを頂きました。

2023年11月 1日 (水)

新町で公開講座&無事帰宅

 今日は高崎市新町公民館で公開講座でした。
 新町公民館での講座はコロナ禍でお休みになり、今回は3年振りの講座でした。
 現役の頃は通勤のたびに利用していた新町駅に降り立ったのも3年振りになります。
 懐かしかったです。
 今回の講座は隔週3回で、テーマは「植物をよんだ万葉歌」です。
 前期の朝ドラの主人公が牧野富太郎であったことを意識してこのテーマにしました。ミーハーです。

 第1回の今日は「総記・春」です。レジュメはこちら
 レジュメは、本体が7枚とカラーの別紙が2枚でしたが、本体のうち4枚しか進みませんでした。
 残りは次回に持ち越しです。
 何回か扱っているテーマだと、回を重ねる毎に改訂できますけれども、今回のような新ネタだと、見通しが難しく、つい多めに作ってしまいます。何とかします。

 新町での講座が終わって、東京の家に帰りました。金曜日から5泊6日になります。
 帰宅してすぐに金魚の水槽のところに行きました。
 全員元気でほっとしました。
 不思議なのは、1匹が結構長くて立派なフンをぶら下げていたことです。
 いったい何を食べていたのか。コケだとは思いますが、何か食べていたのならば安心です。
 郵便受けも辛うじて満員になっていなくて良かったです。
Gunmac_stamp02_20231101215001

2023年9月30日 (土)

朝日古典全書本『萬葉集』

 ネットオークションに、朝日新聞社の日本古典全書本『萬葉集』全5冊が出ていましたので、落札しました。
Asahimanyo01

 この本、持っていなかったんですよね。
 論文などで取り上げられることもあまりなかったので、いいかと思って買いそびれていました。

 表紙カバー。
Asahimanyo02

 奥付。
Asahimanyo03
 昭和22年の刊行ですね。
 戦後間もなくです。
 朝日古典全書本は100冊くらい刊行されたと思います。
 第1回配本が何で、いつだったのか調べていませんが、ハンディだし、安価だしということで、大学の教科書などとして広く用いられたのではないでしょうか。

 この万葉集は恥ずかしながら中身を初めて見ましたが、詳細な解説は付いているし、原文も付いているし、きちんとした注釈書と思います。
 ただ、如何せん、注が少ないです。
 1番歌はこんな感じです。
Asahimanyo04

 その後、岩波の日本古典文学大系という画期的な注釈書が刊行され、小学館の日本古典文学全集が続き、朝日古典全書はどうしても見劣りしていったように思います。
 昭和30年代から40年代にかけては、大きな書店には朝日古典全書も結構並んでいた記憶があります。

 当時、私が購入したのは、以下の面々です。
Asahimanyo05

 平家の上巻がないのは、品切れのまま入手し損なったのでしょうね。


【追記】
 『萬葉集』第1冊の奥付ページにある解説者・校註者紹介を載せます。
Asahimanyo06
 校註者の3人は必ずしも万葉集を専門に研究なさっている方々ではありませんね。
 ちょっと不思議な人選と思います。

2023年9月18日 (月)

沼名川の底なる玉

 今日は敬老の日。
 何か高齢者にちなんだネタがないものかと思い、万葉集から「老い」や「老ゆ」の用例を探してみました。
 中臣間人老や小野老のような人名、漢文の序などを除き、歌の中には20例ほどありました。

 その中に、「沼名川の 底なる玉 求めて 得し玉かも 拾ひて 得し玉かも あたらしき 君が 老ゆらく惜しも」(13・3247)がありました。

 この歌、もしかしたら私が初めて暗記した万葉歌かもしれません。
 以前、何度かブログに書いたことですが、憶えたのは、子どもの頃に見たドラマ「万葉翡翠」でした。
 原作は、松本清張の『万葉翡翠』です。
 原作はいまだに読んでいなくて、テレビドラマだけです。ドラマ化されたのを見て、大いに興味を覚えました。
 この中にあの歌が出てきました。
 ドラマがおもしろくて、歌も憶えてしまいました。

 上の引用は岩波の古典文学大系本に依りましたが、当時ドラマに出てきて私が憶えた歌詞は、「得し」ではなく「得まし」でした。
 子供の頃に憶えたものはなかなか忘れません。

 画像がないと寂しいので、群馬県のシニアパスポートを載せておきます。
Gunma_senior01
 このカードを提示すれば、対応しているお店で割引等が受けられます。
 群馬県民でなければこのカードは持てませんので、定年退職して住民票を東京に移した時に返納してしまいました。
 ぐんまちゃんとの別れはつらかったです。

2023年9月 9日 (土)

越中ことば番附の絵はがき

 越中ことばの絵はがきを入手しました。2枚です。
 1枚目。
Echukotoba01
 上半分の写真には、「立山連峰ノ雄姿(富山湾ヨリ望ム)」とあります。

 2枚目。
Echukotoba02
 下半分の写真には「高岡公園濠端の桜」という解説が付いています。

 越中ことばの部分だけを拡大します。
 1枚目。
Echukotoba03
 「越中ことば番附」という表題の下には、「左記方言は古老間に使はるゝが現代人はあまり使はず」という注記があります。
 これはいつの絵はがきか分かりませんが、今はさらに失われてしまっているかもしれませんね。

 2枚目。
Echukotoba04

 2枚の絵はがきは組なのかどうかは不明ですが、こちらの文章に使われている語は、もう1枚の絵はがきの番附に載っているものが多いです。

 大伴家持が越中守として赴任した頃の越中のことばも都とは違っていたようで、家持の4017番の「東風」には「越の俗語に東風を安由乃可是と謂ふ」とあります。
 当時の越中方言と都のことばとの差は今よりは小さかったのでしょうかね。

2023年8月19日 (土)

「ねこあつめ」に「正述心緒」(4)

 毎日楽しみに遊んでいるスマホゲーム「ねこあつめ」の「今日のあいことば」は「正述心緒」でした。4年連続です。
Neko_seijutsu04

 4年前は「寄物陳思」でした。
Neko_kibutsu

 どちらも極めてマニアックなあいことばと思います。万葉集特有の専門用語です。
 「ねこあつめ」の「今日のあいことば」は、その日にちなんだものが選ばれています。
 8月19日は何か万葉集に関係する事柄があるのだと思います。
 それがなんなのか、4年間ずっと考えているのですけれど、分かりません。
 あ、ずっとではありません。8月19日当日と、精々その翌日くらいまでですけど。

 『万葉集古義』を著した鹿持雅澄の命日ということはわかったのですが、多分これではないと思います。
 正解を知りたいです。

 あ、ついでに。
 画像を示しましたように、「ねこあつめ」ではツイッターのマークは、まだXではなくて青い鳥です。

2023年8月 9日 (水)

「万葉の花かるた」

 このようなかるたを入手しました。
S56manyohanacard01
 向かって左側が箱、右側が外箱です。
 編集と発行は畠中巨骨氏(俳人。広島県大竹市文化財審議官)、絵は片田天玲氏(橋本関雪門。日本南画院評議員)。
 万葉植物の研究で知られる松田修氏が監修をされています。

 万葉集に歌われている花を50種とりあげ、1種に付き1首選んで読み札にしています。
 全部で50組です。
 その中から独断と偏見で、8組を載せます。
S56manyohanacard02
S56manyohanacard03
 梅は、梅花の宴の歌32首の中から主人の大伴旅人の歌が選ばれています。
 朝顔は桔梗説が採用されています。

 解説冊子が附属しています。
S56manyohanacard04

 とりあげられている植物は以下の通りです。
S56manyohanacard05
 春夏秋冬の季節順に並んでいますね。
 個人的には、かたかごがないのは残念ですが、家持の1首しかないので、それで取り上げられなかったのでしょうかね。

 解説はこのような内容です。
S56manyohanacard06

 楽しいかるたです。

より以前の記事一覧

2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

ウェブページ