万葉集

2024年5月19日 (日)

古事記学会・上代文学会合同大会 第2日

 昨日に引き続き、今日は古事記学会・上代文学会合同大会の2日目です。
 会場は、昨日のノートルダム清心女子大学に代わり、今日は岡山大学です。
 私はまたZoomでの参加です。

 今日は研究発表会で、内容は以下の通りです。

 「タカテラス・タカヒカル小攷」                青山学院大学大学院博士後期課程 西澤 駿介
 「遣新羅使人らの旅程」                    早稲田大学大学院博士後期課程 榎戸 渉吾
 「「霞たなびく『春』」
    ~巻十による景物の形象~」               同朋大学専任講師 山﨑 健太
 「史書に「諱」を記すこと
    ―『先代旧事本紀』の場合」               桃山学院大学講師 星 愛美
 「『日本霊異記』における「天」の表現
    ―天皇との関係から―」                 和洋女子大学准教授 大塚千紗子
 「賀茂真淵と風土記
    ―『文意考』所引『出雲国風土記』国引き詞章を中心に―」 千葉大学教授 兼岡 理恵

 閉会挨拶 古事記学会代表理事 神田 典城

 先代旧事本紀、日本霊異記、賀茂真淵などを含む幅広い内容でした。
 学会はいつも大いに刺激を受けて、自分も頑張ろうという気持ちになるのですが、その気持ちが長続きしないところがダメダメです。

 文字だけだと寂しいので、ぐんまちゃんを貼っておきます。
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 その心は、「困難を乗り越えて研究を進めよう」です。

2024年5月18日 (土)

今日は古事記学会・上代文学会合同大会

 今日・明日は、岡山で古事記学会と上代文学会の合同大会が開催されています。
 対面と遠隔とのハイブリッドで、私は自宅から参加しました。
 ギリギリで、金魚部屋のノートパソコンでログインしようとしたら、Zoomをバージョンアップしろという表示が出て、これが何度繰り返しても終わりません。
 金魚は「ゴハン! ゴハン!」と暴れています。
 「さっき上げたでしょ」と言っても、「もらってない」「食べてない」と聞きません。
 金魚は無視して、居間のデスクトップパソコンでログインすることにしました。
 そんなこんなで、20分くらい遅刻してしまいました。寝坊じゃありません。

 今日は、ノートルダム清心女子大学を会場に、次のようなプログラムでした。

  大会挨拶    上代文学会代表理事       工藤 浩
  大会運営校挨拶 ノートルダム清心女子大学副学長 豊田 尚吾

  講演会テーマ「古代の吉備・播磨」
   「吉備津采女の歌
         ―柿本人麻呂と「われ」と―」  駒沢女子大学教授 三田 誠司
   「『播磨国風土記』と文化圏 
         ―山の道・海の道、そして吉備」 埼玉大学教授   飯泉 健司
   「吉備と倭王権」              岡山大学教授   今津 勝紀

  古事記学会奨励賞・上代文学会賞贈呈式

 講演会は「古代の吉備・播磨」という共通テーマが設定されていましたので、会場の岡山の地(およびお隣の播磨)に関するお話をたっぷり伺うことができました。

 古事記学会奨励賞は該当者なし、上代文学会賞は根来麻子氏『上代日本語の表記とことば』が受賞しました。
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 下の画像はZoomの画像を勝手にキャプチャーしました。
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 ほんとはイケないかもしれません。

 明日は研究発表会で、会場は岡山大学です。

2024年5月 8日 (水)

『萬葉集正義』情報

 昨日のTwitterで『萬葉集正義』(八木書店)が話題になっていました。
 「はて?」と思いましたが、今日、わが家にも八木書店のチラシが届きました。
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 この注釈書のことは、かねてどんな内容なのか気になっていましたので、詳細な内容紹介を待ちかねていました。

 これに書かれていた特徴を切り貼りします。
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 組見本は以下の通りです。
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 題詞の「天皇」「遊〓(けものへんに葛)」などは、従来の注釈書では一般的に訓読していたと思いますが、この注釈書では音読しているのが新鮮でした。なぜ音読するのかは前書きか凡例に書いてあるかもしれません。
 題詞は漢文ですから、音読もありかもしれません。

 現代語訳についてでは、「紫野行き 標野行き」は「散歩」なのでしょうかね?

 校訂本文には校異が欲しい気もしますが、底本を校訂した場合は勿論、本文に問題がある場合には注釈のところで述べられるでしょうから、なくても良いのかもしれません。

 あれこれ思うところはありますが、刊行を心待ちにしています。

2024年5月 4日 (土)

『國學院雜誌』万葉集特集(昭和44年)

 『國學院雜誌』の昭和44年11月号がネットオークションに出品されていました。
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 『國學院雜誌』は國學院大學や国文学研究資料館などで閲覧することもできますが、丸ごと1冊万葉集特集ですので、持っていても良いかと思い買ってしまいました。

 目次は以下の通りです。
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 錚々たる方々が執筆しています。
 おもしろそうなタイトルが並んでいます。
 中西進氏の山上憶良帰化人説はこれが初出ではなく、岩波の『文学』にお書きになったものが初出である旨、この論文の注に記載してありました。

 ゆっくり読むことにします。

 ところどころに赤の色鉛筆による傍線が遠慮がちに引かれています。
 前の持ち主が読みながら引いたと思うと、なかなか感慨深いものがあります。

2024年4月21日 (日)

鈴木崇大氏『山部赤人論』(和泉書院)

 4月20日に鈴木崇大氏の『山部赤人論』(和泉書院)が刊行されました。
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 帯の裏表紙側に掲載されている目次を切り貼りします。
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 全部で400ページを超える大著です。
 山部赤人の歌について、広く深く考察されています。
 博士論文に加筆されたものだそうです。
 じっくり拝読して勉強しようと思います。

 鈴木氏は、昨年4月から群馬県立女子大学にお勤めです。
 群馬県立女子大学は良い方に来て頂いたものと思います。

2024年3月31日 (日)

絵はがき「大和と萬葉集」4

 10年前に「大和と萬葉集 第二輯」という絵はがきを入手し、ブログに載せました。
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 選者は佐佐木信綱博士です。
 いつのものか分かりませんが、紀元二千六百年の紀元節の日に記したという佐佐木博士の識語がありますので、昭和15年の発行と思われます。

 袋の中には6枚の絵はがきが入っています。
 例えばこのようなものです。
Yamaman02kagu
 絵は高橋史光画伯です。
 その後、なんと高橋史光画伯のお孫さんからブログにコメントを戴くというサプライズがありました。
 高橋史光画伯は、京都で活動した日本画家(四条派)で、菊池契月のお弟子さんということです。

 それぞれの表側(切手を貼る側)には1首ずつ万葉歌が書いてあります。

 昨年の11月に、同じ高橋史光画伯の手になる、同様の仕様の絵はがきを6枚入手しました。
 6枚のうち5枚は以前入手したものと重複し、宇陀高城の絵はがきのみが新しいものでした。
 歌は「菟田の高城に鴫罠はる……」という日本書紀歌謡でした。萬葉集ではありません。

 さてこの度、同じく高橋史光氏の手になる同様の仕様の絵はがきを8枚入手しました。
 入手済みのものとの重複は1枚だけでした。ラッキーです。

 以下の7枚です。

 橿原神宮:……あきつ島 大和国の 橿原の 畝傍の宮に……(巻20大伴家持)と、
 飛鳥(雷丘):……飛鳥の 旧き都は 山高み 河とほしろし……(巻3山部赤人)
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 安騎野の冬:ひむかしの野にかぎろひの立つ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ(巻1柿本人麻呂)と、
 奈良の都:青丹よし寧楽の都は咲く花のにほふが如く今さかりなり(巻3小野老)
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 藤原宮跡:藤原の大宮づかへあれつぐや処女がともは羨しきろかも(巻1作者不明)と、
 吉野宮滝:よき人のよしとよく見てよしと言ひし吉野よく見よよき人よく見つ(巻1天武天皇)
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 孔舎衛:日下江の入江の蓮はなばちすみの盛人羨しきろかも(古事記 引田部赤猪子)
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 今回の中では、これのみ萬葉集ではなく古事記歌謡です。

 ということで、このシリーズの絵はがきを、重複を除き合計14枚入手したことになります。
 全部で何枚あるのでしょうか。
 今回のは袋に入っていませんでしたが、あるいは「第一輯」なのかもしれません。

2024年3月 9日 (土)

シンポジウム「万葉集禁裏御本の解明」に参加

 今日は、日本女子大学で開催されたシンポジウム「万葉集禁裏御本の解明」を聴きに行きました。
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 内容は次の通りですが、最後の「討議」はありませんでした。
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 おひとり40分ずつの発表で、レジュメもそれぞれA4で12枚程度という詳細なものでした。
 テーマにある「禁裏御本」というのは現存しない写本で、この写本をめぐって、4人の方が様々な方向から多角的に解説されました。

 ただ、こう言ってはナンですが、禁裏御本は仙覚本であり、諸氏の示された諸本の系統図は仙覚本内部にとどまるものでした。そういうことであるなら、万葉集の本文校訂に関しては、資することはほぼありません。
 そうすると、禁裏御本の研究の意義は、中世・近世における万葉集の受容史や研究史という位置づけになるものと思います。

 全くの余談ですが、開会の挨拶をされた高野晴代先生は、NHK大河「光る君へ」の和歌考証をされています。
 脚本の大石静氏と日本女子大学の同級で、それ以前(中学?)からのお付き合いだそうです。それは気が合うことでしょうね。
 会場は満席で、教室の後ろに椅子が並ぶほどでした。私は開会の1時ちょうどに教室に入り、かろうじて机のある席に座れました。知り合いの先生方に何人もお目にかかれ、お話しすることができました。

2024年3月 6日 (水)

シンポジウム「万葉集禁裏御本の解明」

 今週の土曜日、3月9日に日本女子大学で「万葉集禁裏御本の解明」と題するシンポジウムが開催されます。
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 ポスターの右下に掲載されているメンバーを拡大します。
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 ポスターの裏面に趣旨が書かれています。字が小さくて済みません。
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 禁裏御本については不勉強で全く知らないのですが、京大本に代赭で書き入れられている異本注記の元本が禁裏御本(現存せず)で、禁裏御本はかながき万葉集(現存)の元本でもあることが昨年判明した、という関係性にある様です。
 かながき万葉集は非仙覚系の写本なのでしょうか?

 参加したい気はしますが、13時開始です。昼夜逆転の日々のため、不覚を取るかもしれません。

2024年3月 4日 (月)

『ならら』最新号の特集は「龍神様に会いにいく」

 本日、『ならら』の3月号が届きました。
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 特集は、辰年にちなんで、「辰年辰の月! 龍神様に会いにいく」です。

 目次は以下の通りです。
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 20ページに、天理大学の大谷歩氏「大伴家持」があります。
 その文章によれば、当初は「大和人物志」なので家持の在京時代の作品を取り上げようと思っていらしたそうです。
 それが、元日の能登半島地震を受けて、越中時代の家持に変更されたとのことです。
 そして、末尾は「家持の愛した北陸地方の、一日も早い復興を願うばかりである。」と結ばれています。
 本当にそのように思います。

【追記】
 三友亭主人さんから戴いたコメントにお応えして、室生龍穴神社の部分を追加します。
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2024年2月15日 (木)

昭和12年の講談社の絵本『浦島太郎』

 昭和12年に刊行された講談社の絵本『浦島太郎』を入手しました。
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 浦島さんイケメンです。歌舞伎役者風。

 最初のページは両親と暮らしている場面です。
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 浦島太郎の話というと、助けた亀を助ける場面から始まるような気がしていましたが、この絵本では両親が描かれています。

 海岸で亀がいじめられている場面。
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 亀は踏んづけられていますね。かわいそうです。
 浦島は子供たちに銭をやって、亀を助けてやります。

 4~5日後に、浦島は海で亀に会います。
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 助けてやったときに比べて、亀は随分大きいです。

 浦島は亀の背に乗って竜宮城に行きます。
 亀の背に乗っている絵や、入口で歓迎される絵もありますが省略します。

 浦島は大歓迎されます。
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 そして、乙姫様自らも踊りを披露します。

 3年経ったある日、浦島は両親のことを思い出します。
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 カーテンの絵柄が貝ですね。
 浦島は乙姫様に訳を話して家に帰ることにします。
 虫麻呂の歌では、浦島は両親に訳を話せば、すぐに戻ってくると言ったことになっていますが、この絵本では帰ることになっています。
 乙姫様は引き留めますが、浦島の決意が固いので、玉手箱を渡して浦島を帰します。

 浦島は亀の背に負って帰って行きます。
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 乙姫様自ら門の所まで出てきて浦島を見送っています。

 故郷に戻ってきた浦島ですが、村の様子は変わってしまい、自分の家も見つかりません。
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 出会った人に聞くと、300年前に海に釣りに行ったきり帰ってこなかった人がいたという話をします。

 どうして良いか分からない浦島は乙姫様からもらった玉手箱を開けてしまいます。
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 すると中から煙が出て、浦島はたちまちお爺さんになってしまいました。
 虫麻呂の歌では、それから浦島は死んでしまいますが、この絵本では、お爺さんになったところでおしまいです。

 よく知られた浦島太郎の話そのままと思いますが、他の絵本と比べていないので、何とも言えません。
 次のページには、唱歌の浦島太郎の歌が載っています。

 裏表紙に名前を書く欄があって、そこに名前が書いてあります。
 文字が薄くなってしまっていて、名字はうまく判読できませんが、名前は涼子さんです。
 昭和12年に10歳くらいだとすると、今ご存命ならば96歳とか97歳ですね。
 「子」の付くお名前は当時としてはハイカラだったのではないでしょうか。

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