万葉集

2018年2月21日 (水)

美夫君志会の「萬葉百首」かるた

 ネットオークションで入手しました。
Matsudamanyo01
 オークション上の品名は「萬葉百首 かるた 文学博士 松田好夫 監修 昭和58年 第2版」ということでしたが、届いた品を見たら、それに加えて、美夫君志会選定となっていました。初版は昭和49年10月刊で、これはその第2版です。

 読み札、取り札は以下の通りです。
Matsudamanyo02
 読み札の左下には小さい字で巻と歌番号が書いてあり、右下には歌番号順の一連番号が付いています。

 選ばれた百首の巻別内訳は次の通りです。

  巻 1:13
  巻 2:17
  巻 3:17
  巻 4: 6
  巻 6: 9
  巻 7: 2
  巻 8:14
  巻 9: 3
  巻10: 2
  巻11: 1
  巻13: 1
  巻14: 3
  巻15: 4
  巻17: 2
  巻18: 1
  巻19: 2
  巻20: 3

 巻1から巻3に手厚いですね。全体の半分近くを占めています。そして末4巻に冷たい気がします。(^_^; 巻20に3首あるうちの2首は防人歌ですし。

 巻5と巻16はともにゼロです。相聞歌が比較的多いですが、巻11・巻12は合計1しかありません。作者が分かっている相聞歌に手厚いようです。

 こういう万葉百首って、誰が作っても同じようになってはつまりません。選者次第で相違が見えるのが面白いところです。

2018年1月10日 (水)

古い「飛鳥名所」絵はがき

 飛鳥の古い絵はがきを手に入れました。またまたネットオークションです。4枚セットでしたが、最初からそうだったのかは不明です。

 (飛鳥名所)古来聞えし飛鳥神社
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 4枚セットのうち、この絵はがきにのみオモテにスタンプが捺してありました。
Asukameisho02
 岡寺駅のです。「11.11.7.」とあります。郵便の消印を見たときもいつも悩むのですが、これ、昭和11年11月7日なのでしょうか、それとも昭和7年11月11日なのでしょうか。あ、昭和でしょうね。大正ということはないと思いますが。

 以前私が撮影した写真と並べてみました。
Asukameisho03
 結構違いますね。80年も経っていますから。

 飛鳥井の石柱は同じようです。ただ、現代の方が丸くなったように思います。
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 女の子2人の姿に時代を感じます。存命ならば90歳くらいでしょうか。
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 (飛鳥名所)聖徳太子の御誕生地橘寺の聖観
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 橘寺には何度か行きましたが、HDDを探してもこれと同じ角度からの写真はありませんでした。残念。……というか、どうしてこういう真正面からの写真がないのか不思議です。(^_^;

 (飛鳥名所)飛鳥川の清流
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 本当に清流という感じがします。

 (飛鳥名所)ゆきゝの岡より香具山、耳成山を望む
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 この絵はがきセットを入手したいと思ったきっかけはこの絵はがきでした。

 「ゆきゝの岡」という語は聞いたことがありませんでした。そこで、あれこれ調べてみると、新勅撰集にこういう歌があります。

 「あすか河ゆききのをかの秋はぎはけふふるあめにちりかすぎなむ」(新勅撰集232)

 この歌に、「ゆききのをか」が出てきます。この歌と同じ歌と思われるものが万葉集にあります。

 「明日香河行き廻(み)る丘の秋萩は今日降る雨に散りか過ぎなむ」(1557。丹比国人)

 二句目の原文は「逝廻丘之」です。新勅撰集の歌は、この原文を「ゆききのをか」と訓んだのでしょう。

 飛鳥川がそばを流れている丘ということで、この丘は雷丘か甘橿丘を指しているのでしょうが、この絵はがきが作られた頃、「ゆききの丘」は固有名詞として認識されていたことになりますね。

 この絵はがきには、「ゆきゝの岡より香具山、耳成山を望む」とあります。さて、この写真、雷丘からの眺望でしょうか、甘橿丘からの眺望でしょうか。

 昔の資料は楽しいです。(^_^)

2017年12月23日 (土)

「トンボの眼」の万葉集講座07

 今日は池袋で講座をしてきました。

 毎月恒例の「トンボの眼」の講座です。今日のタイトルは「山上憶良」でした。レジュメはこちら

 絵がないと寂しいので貼っておきます。
Aki7a
 もう1枚、セットで。
Aki7b
 春日大社の境内で撮しました。

2017年12月15日 (金)

TSUTAYAが主婦の友社を買収

 NHKのニュースを見ていたら、「TSUTAYA」が「主婦の友社」を買収したという報道がありました。

 主婦の友社といえば、お茶の水図書館。お茶の水図書館といえば西本願寺本万葉集が思い浮かびます。

 お茶の水図書館もツタヤ図書館になってしまうのだろうか、西本願寺本の扱いは? などが気になりました。

 「お茶の水図書館」でググってみましたら、「一般財団法人 石川武美記念図書館(旧 お茶の水図書館)」のホームページがヒットしました。

 それによれば、お茶の水図書館は、平成25年4月1日をもって新法人「一般財団法人 石川武美(いしかわ・たけよし)記念図書館」に移行したとのことでした。「お茶の水図書館の事業を継承し、より一層公益の増進に寄与すべく努めてまいります。」とありました。

 ということは、お茶の水図書館はすでに主婦の友社からは離れていたということになりましょうか。

 このHPによれば、もと佐佐木信綱の蔵書であった約2000冊(約660タイトル)の万葉集関係の資料を、昭和19年に石川武美が購入したそうで、西本願寺本万葉集もそのコレクションの1つだそうです。
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 万葉集のテキストとして極めて著名で貴重な西本願寺本万葉集ですが、私は不勉強でそうした来歴を知りませんでした。お恥ずかしいことです。(^_^;

 今回、TSUTAYA買収のニュースで知ることができました。

2017年12月 6日 (水)

新町公民館で古典文学講座5

 今日は、高崎市新町公民館の古典文学講座で話をしてきました。隔週で開講しているこの講座、第5回目になりました。最終回です。

 今日は「大津皇子・大伯皇女」というタイトルで話をしました。

 レジュメはこちら

 皆さん、大変熱心に聴いてくださり、とてもやりやすく、楽しかったです。
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2017年12月 5日 (火)

富山の家餅(やかもち)

 富山駅構内の土産物店で見つけて、思わず買ってしまいました。ネーミングが良いです。(^_^)
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 蓋を開けると、中はこんなです。
Yakamochi02
 本体です。
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 中にはあんこが入っていました。
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 食感はもちもちしていますけど、いわゆる「餅」ではありません。味は今川焼きに似ています。おいしゅうございました。

2017年12月 2日 (土)

富山大学で全国大学国語国文学会(1)

 今日明日は富山大学で全国大学国語国文学会の冬季大会があるので、昨日の夕方から富山市に来ています。

 今回の大会、先月ブログに書きましたように、第1日目は一部、富山県との共催です。
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 昨日、19時前のNHKローカルニュースを見ていたら、そのお知らせが出ました。♪
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 昨日は小雨が降っていましたが、今日はきれいな青空でした。この季節の富山では珍しいとのことです。
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 学会会長の中西進氏の挨拶。
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 富山県知事の石井隆一氏の挨拶。
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 富山大学人文学部長の磯部祐子氏の挨拶。
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 基調講演の五木寛之氏と新井満氏は撮影不可ということで、五木氏の撮影は我慢しました。講演タイトルは「家持と親鸞」です。このタイトルは中西先生からの依頼だそうで、五木氏も困られたようです。

 新井満氏の撮影も控えました。講演タイトルは「音楽と文学の遭遇-もし大伴家持の和歌にメロディーをつけたなら-」で、これも中西先生からの依頼で、越中時代の家持の歌を対象にして欲しいということだったそうです。

 新井満氏は越中時代の家持の歌を繰り返し読まれて、立山の賦を選ばれました。

 作ってくださった歌は次の通りです。

   「神々の山・立山」
                 大伴旅人+新井満

1番
 ①都から 遠くはなれた ひなの地に
   その名も高き 立山がある
 ②さむき冬 暑き夏でも ふりつもり
  とけることなき 雪の峰峰
 ③はるかなる 彼方あおげば 青い空
  白く輝く 神々の 神々の山

2番
 ④立山に ふりおける雪を とこなつに
  見れども あかず かむからならし
 ⑤かたかひの かはの瀬きよく ゆくみずの
  たゆることなく ありがよひ見む
 ⑥立山の ゆきしくらしも はいつきの
  かはの わたりせ あぶみつかすも あぶみつかすも

 ⑦はるかなる 彼方あおげば 青い空
  白く輝く 神々の 神々の山 神々の山

 作詞・作曲された新井満氏が、みずから歌ってくださいました。撮影は遠慮していたのですが、遠景ならばいいかと思い、1枚だけ撮ってしまいました。
H29zenkoku06
 お二人の基調講演の後は公開講演が2本ありました。

 金沢大学名誉教授上田正行氏の「千石喜久という詩人-「日本海詩人」を視野に入れつつ-」
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 東北大学教授の佐藤伸宏氏の「室生犀星の〈抒情小曲〉-俳句と近代詩-」
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 豪華な1日でした。

2017年11月25日 (土)

「トンボの眼」の万葉集講座06

 今日は池袋で講座をしてきました。

 毎月恒例の「トンボの眼」の講座です。前回から講座名が「古代史を背景に『万葉集』をよむ」に変わっています。

 今日はその第2回目で、タイトルは「大伴旅人」でした。レジュメはこちら

 絵がないと寂しいので、貼っておきます。
Tabitocard
 万葉文化館の「万葉歌留多」です。勝手に使っていいかどうか。(^_^;

2017年11月22日 (水)

新町公民館で古典文学講座4

 今日は、高崎市新町公民館の古典文学講座で話をしてきました。隔週で開講しているこの講座、第4回目になりました。全5回なので、あと1回です。

 今日は「肉親の情愛をうたった歌」というタイトルで話をしました。

 レジュメはこちら

 子を思う親の歌、親を思う子の歌、兄弟姉妹間の歌、という順に話をしました。

 親子の情愛をうたった歌としては防人の歌を多く拾いました。それで、以前、このブログでもご紹介した絵はがき「大和と萬葉集」の中から防人の歌を描いたものを貼っておきます。
Yamaman06ikoma
 用意したレジュメの中で、最後の部分、大伯皇女の歌は時間切れでできませんでした。次回は、この積み残しの大伯皇女の歌を扱って、さてそのあとはどういうテーマの歌を扱おうか迷っていたら、受講者の中から、大伯・大津の歌を詳しく話してください、とのリクエストを頂きましたので、それを承けて、次回は、2時間丸ごと大伯・大津の話をすることにしました。

 5回シリーズのこの講座、恋の歌、四季の歌、肉親の情愛をうたった歌、と続いて、その次に大伯・大津の歌というのでは統一感を欠きますが、リクエストを第一に考えました。柔軟です。(^_^)

2017年11月14日 (火)

「日本海を望む詩心」

 昨日、大伴家持生誕1300年記念の演劇の話題を載せました。

 家持生誕1300年繋がりで、このような講演会があります。12月2日(土)です。
Nihonkaishishin
 このチラシには「全国大学国語国文学会連携企画」とありますが、それはこのチラシが富山県が作成したものだからで、全国大学国語国文学会の側からは、「富山県共催」ということになります。学会の今年度の冬季大会です。翌日の日曜日は研究発表会です。

 大物お二人の講演ですので、学会単独ではとても実現不可能だったと思います。

 家持絡みで富山県となれば、高岡の万葉歴史館が頭に浮かびますが、今回の会場は富山市の富山大学です。

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