かるた

2022年11月27日 (日)

切り絵・郷土かるた「わたしたちの島根」

 このようなかるたを入手しました。
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 編集は島根県社会科教育研究会、絵は松本伴四郎氏です。

 島根県はかつての出雲国と石見国に当たります。
 まずは古代。
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 絵札の裏には解説が書かれています。たとえばこんな感じです。
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 この解説には書かれていませんが、鰐淵寺の観世音菩薩には持統6年(692)と考えられる造像記があります。
 文面は「壬辰年五月出雲国若倭部臣徳太理為父母作奉菩薩」です。

 中世から近代のもの。
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 新島守の歌は後鳥羽院ですね。「鎌倉殿の13人」。

 名産品と郷土芸能など。
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 このかるたには奥付がありませんが、いつのものかを知る手掛かりはあります。
 この2枚の札の解説です。
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 右の札の解説により、このかるたは昭和55年11月以降のものであることが知られます。
 また、左の札の解説によって、このかるたが作られた時には、安部栄四郎氏は存命だったことが分かります。
 安部栄四郎氏が亡くなったのは昭和59年12月18日です。
 ということで、このかるたの成立は、昭和55年11月から昭和59年12月18日までの間ということになります。

 狭い範囲に絞り込めると嬉しいです。♪

2022年11月14日 (月)

「童謡かるた」

 かるたも収集品の1つです。
 どうも収集品が多くて。(^_^;

 「童謡かるた」を入手しました。
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 結構バタ臭い(←死語か)箱の絵ですが、中身は日本の歌が多いです。

 4組だけお示しします。
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 うさぎの登場する札が2組もあるのは、個人的な好みです。

 「は」の札は「春の小川」ですね。
 歌詞が「春の小川は さらさらゆくよ」となっています。

 最初の歌詞は「さらさら流る」だったのが、昭和17年に、当時の国民学校令施行規則では国語で文語文を教えるのは5年生以上と定められていたために、歌詞を「さらさら行くよ」と改訂したということです。
 この改訂は戦後かと思っていましたが、戦中だったのでした。
 このかるたでは「さらさらゆくよ」となっていますので、このかるたは昭和17年以降に作られたものということになります。

 箱の文字の「童謡」の「謡」が「謠」ではなく「謡」となっていますので、当用漢字が制定された昭和21年以降のものでしょう。
 紙の質は悪いです。戦後間もなくの物のない時代かと思います。

 札は帯封の付いたままでした。デッドストックではないでしょうか。
 折角の新品を私が封印切りしてしまいました。

 いろは順に並んでいましたが、「ゐ」「ゑ」「を」「ん」の札はありません。
 これは見識と思います。

2022年8月31日 (水)

未裁断の「おとぎかるた」

 未裁断の「おとぎかるた」を入手しました。
 絵札。
Otogicardn01

 読み札。
Otogicardn02

 4分割して、絵札と読み札とを並べます。
 右上。
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 当ブログでこれまで取り上げてきたおとぎかるたは、日本のおとぎ話だけを対象にしていたものばかりでしたが、このかるたは国際的です。
 おやゆび姫、ピノキオ、アラビアンナイト、マッチ売りの少女などがあります。
 「れ」の札は「れいにもらったたまてばこ」とありますが、お礼じゃないですよね。
 「ろ」の札の「ろばはそのまににげてゆく」は恥ずかしながら分かりませんでした。

 左上。
Otogicardn04
 「ほ」の札の「ほしのくにのはたおりひめ」が分かりません。
 「そ」の札の「そうだんはねこのすず」はイソップでしょうか。
 「わ」の札の「わたしはことばがわからない」は童謡「青い眼の人形」ですよね。おとぎ話じゃない。

 右下。
Otogicardn05
 「ま」の「まとをいとめたテルのゆみ」はウイリアム・テルの逸話ですが、おとぎ話ではないような。
 「し」のガリバーも。
 「ゑ」の「ゑんとつからサンタクロース」もおとぎ話ではありませんね。
 「き」の「きんのふねがそらをとぶ」は分かりませんでした。
 「て」の「てんまでとどいたヂックのまめのき」は、「ジャック」ではなくて「ヂック」とあります。

 左下。
Otogicardn06
 「め」の絵札のカニですが、他の絵札の動物はみな体丸ごとですが、このカニだけは体は人間の姿で頭だけがカニです。
 これは、このかるただけでなく、他のおとぎかるたでも同様に描かれていることが多いです。

 このかるたは、いろはカルタ形式「い」から始まり「京」で終わっています。
 それで、「ゐ」「ゑ」「を」がありますが、これは発音上は「い」「え」「お」と同じなので、絵札の絵を見ないとどちらの札か分かりません。
 それはそれで、お手つきを誘ってゲームとしては楽しくなるかもしれませんが、小さい子には難易度が高くなりましょう。

 「ゐ」と「ゑ」の読み札は以下の通りです。
Otogicardn07
 どちらも仮名違いで不条理です。
 それはそれとして、それぞれ左側に「ゐの字はこれから(い)をつかう」「ゑの字はこれから(え)をつかう」とあります。
 このかるたはいつのものか分かりませんが、この注記によって、現代かなづかいが制定された昭和21年11月からほど遠からぬ頃に作られたものと推測されます。
 読み札もほぼ現代かなづかいで書かれています。

 紙質もあまり良くなく、あまりもののなかった時代に作られたのだろうことを推測させます。

 このかるたが未裁断であることについては、最初は製作途中のものかと思ったのですが、右上に「おとぎかるた 日光社」とありますので、どうやらこれで完成品ですね。

 あまり厚みもありませんので、買った人が手持ちの厚紙で裏打ちをして、裁断したのでしょう。
 もののない時代、こういう売り方をすれば、日光社は裏打ち用の厚紙も用意しなくて済みますし、箱も作らなくて済みます。裁断してしまうと箱が要りますものね。

 あるいは、このかるたは、おもちゃ屋さんではなく、駄菓子屋さんで売られていたのか、などとも考えました。
 どうでしょ。

2022年7月29日 (金)

「奥の細道」かるた

 「松尾芭蕉「奥の細道」かるた」を入手しました。
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 読み札と絵札はこのようになっています。
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 絵札は2句目からです。

 有名どころの句の絵札を並べてみます。
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 それぞれに味があって良いです。

 蓋の裏に奥付が貼ってありました。
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 残念ながら発行年月日は書かれていません。
 ただ、郵便番号が3桁なのが手がかりになります。
 郵便番号が導入されたのは昭和43年(1968)7月1日とのことです。
 郵便番号が7桁になったのは平成10年(1998)2月2日とのことですので、その間ということになります。30年もありますけど。(^_^;

 話は違いますが、郵便番号制が導入されたときは面倒臭かったです。
 特に、相手の郵便番号が分からないときは郵便番号簿で調べなくてはならないので。
 「ぽすたるガイド」なんて名前でした。

 話は戻って、このかるた、箱はだいぶくすんでいますけど、中身は極めてきれいです。
 未使用かもしれません。

2022年7月 4日 (月)

「おとぎかるた」

 「おとぎかるた」を入手しました。
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 いつ頃のものか分かりません。
 タイトルは左横書きですね。読み札は歴史的仮名遣いです。
 紙質は良くありません。
 戦後すぐ位ではないかと思います。

 いろは47枚+「京」の48枚ですが、残念ながら「あ」の読み札がありません。
 「あ」の絵札は以下の通りです。
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 浦島太郎ですね。
 読み札は「あっというまにおぢいさん」あたりかと思います。

 これまでに、当ブログではおとぎかるたの類を4種類ご紹介してきました。
 今度ので5種類になります。
 内容別に集計すると以下の通りです。
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 右から2つ目の「おとぎかるた1」というのが今回のです。

 どのかるたでも桃太郎が不動の1位です。人気がありますね。
 今回のかるたでも一寸法師と並んで1位ですし、箱の絵にも使われています。

 本来は外国の話である「兎と亀」も全てのかるたに取り上げられています。

 絵札が興味深かったものを2点ご紹介します。
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 上のは浦島太郎が地上世界に戻ってきたところですね。
 「へんなところだ おどろいた」とありますが、こちらが驚きました。
 車が走っている現代ですよね。浦島でこんな絵札は珍しいのではないでしょうか。(^_^)

 下のは舌切雀です。
 帽子をかぶっている雀や、洋服を着ている雀がいます。
 これも新鮮です。

 読み札で興味を惹かれたもの。粗探しをする気はないのですが、つい見つけてしまいました。
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 上の札は文福茶釜。
 「ちゃまが」になっています。

 下の札は浦島太郎。
 「おむかへ」でしょうね。

 同時代資料は楽しいです。

2022年4月20日 (水)

ナゾの旧国かるた?

 ちょっとミョーなものを入手しました。
 旧国かるたのようなものです。

 字札。
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 東京府、大坂府、京都、伊勢神宮、横浜、神戸。あとは、旧国の中から大和と上野。
 読み札を読むと、東京、大阪、京都は3府、横浜と神戸は5港のうちの2つです。
 5港というのは、安政五ヶ国条約によって開かれた、箱館・横浜・新潟・神戸・長崎を指します。
 東京には「トウケイ」、大坂には「オオザカ」というルビが付いています。

 絵札のうち、3府、伊勢神宮、神戸・横浜。
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 絵柄はその土地にまつわるあれこれで、時代はまちまちです。
 神戸といえば楠公さん。

 これ以外の旧国から独断と偏見で12ヶ国を選んでみました。
 おおよそ時代順に並べました。
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 さて、これはなんでしょうね。
 字札と絵札とがあるところをみると、かるたなのでしょうけど、字札はどう使うのでしょうね。
 単に、「東京府」「大坂府」などというように府県名だけを読み上げるのかどうか。
 用途は学習用ですかね。

 なお、箱はなく、字札・絵札ともに北海道、中国、四国、九州は1枚もありません。
 失われてしまったのか、あるいはこれが上巻で、別に下巻があるのか。
 あれこれナゾです。

2022年2月20日 (日)

ぷくぷくまんぷくかるた

 ネットオークションで面白そうなかるたを見つけたので落札してしまいました。
 「ぷくぷくまんぷくかるた」(チャイルド本社)です。
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 箱の絵から分かるように、食べ物をテーマにしています。

 上の画像では帯に隠れてしまっていますが、帯をずらすとうさぎがいます。
Manpukucard02
 なぜうさぎが旗になっているのか分かりません。
 うさぎも食材ではありますけれども……。
 多分作者がうさぎ好きというような理由かと思われます。

 読み札から厳選6枚。
Manpukucard03
 いずれもリズミカルです。
 こういう語呂合わせのようなもの、韻を踏んでいるものが多いです。
 その中から特に良いと思われるものを選びました。意見には個人差があります。

 これに対応する絵札。
Manpukucard04
 皆かわいいです。

 絵札の裏はクイズになっています。
Manpukucard05
 簡単なのもあれば、難しいのもあります。
 絵札に登場した食材がテーマになっています。
 ハンコは、元の持ち主が捺したのでしょう。

 解説書。
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 かるたの主旨がよく分かります。

 クイズの解説。
Manpukucard07

 楽しいかるたです。

2022年1月13日 (木)

「萬葉百首 絵かるた」(4)

 昨年の12月に3回に亙って「萬葉百首 絵かるた」をご紹介しました。
 最後から1ヶ月近く経ってしまいました。
 忘れた頃にもう1回。
 今回は、絵札の中から、私の気に入ったものを選んでみました。
Manyo100card07

 もう1つ。
Manyo100card08

 順不同のベスト12です。
 ベスト12というのは半端ですね。
 気に入ったのを抜き出していって、そこからさらに絞り込んでいったのですが、この12枚からもう絞れなくなってしまいました。
 順序も付けられません。
 私の審美眼(と言うほど立派なものではありません)の未熟さです。

 こうして並べてみると、動物や植物を描いたものが多いですね。
 こういうのを選んでしまうのは、私の幼さゆえかもしれません。
 枯れてくると、石や岩などを描いたものを選びそうです。(^_^)

 1枚目の画像の右上隅とその左隣は「せ」の署名があり、前田青邨画伯の作と思います。
 金銀を使った似た構図ですね。

 あれこれ眺めていると、見飽きません。

2022年1月 4日 (火)

和菓子かるた

 またお正月ネタです。
 このようなものを入手しました。
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 黒い箱に燦然と輝く虎屋の紋所。

 中身はかるたです。
 絵札の中から8枚。
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 独断と偏見で選びました。

 これに対応する読み札です。
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 「ま」の札は、梅のことを好文木ということにちなむものですね。

 裏側です。
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 絵札の裏は黒、読み札の裏は金です。
 シンプルで、かつ風格があります。

 このかるたは、虎屋に残る大正7年の『御菓子見本帳』に描かれたお菓子を元に作成したものだそうです。
 しかし、虎屋に伝わる和菓子の種類って、48種以上あるのですね。もっとずっとあるのかもしれません。

 お正月には毎年食べていた和生菓子を今年は食べ損なったところに、こんなかるたを見て、益々和菓子を食べたくなりました。
 いつものスーパーに桜餅があったので買ってきました。
 2ヶ月早いですね。(^_^)

2021年12月16日 (木)

「萬葉百首 絵かるた」(3)

 「萬葉百首 絵かるた」の絵札の整理はまだ途中ですので、中間発表です。
 絵札は、1回目に2枚だけアップしましたが、改めて別の5枚を載せます。
Manyo100card05
 鹿を描いた札が2枚あります。鹿、好きなもので。(^_^)

 さて、これらの絵札を見ると、札の右下や左下に1文字の符号のようなものが書いてあります。
 アップにします。
Manyo100card06

 絵を担当したのは、箱の表紙の記載に依れば、
  安田靫彦
  前田青邨
  野田九浦
  小林古径
  平福百穂
の5人の画伯です。

 これと絵札の文字を突き合わせてみると、「九」は野田九浦、「古」は小林古径でしょう。
 「せ」は前田青邨と考えられます。「ゆ」は安田靫彦でしょうか。
 そうすると、消去法で、「ふ」の上に半円が付いたようなのは平福百穂となりそうです。「ふ」のようなのは、「ひらふく」の「ふ」でしょうかね。

 それぞれの枚数は、今のところ、「古」が20枚、「九」と「せ」が各19枚、「ゆ」が17枚、不明が5枚です。
 不明というのは、文字がないのと、文字が読めないのとです。
 たぶん、5人の画伯それぞれに均等に20枚ずつなのだと思います。不明5枚の解明が期待されます。←人ごとのように。(^_^)

 絵札の検討は続きます。

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