老農船津伝次平
最近、戦前の教科書も収集品に入ってきました。
結局、私は昔のものが好きなのでしょう。
この様なものを入手しました。
昭和2年の高等小学読本です。
「農村用」とあります。
一般用の他にこういうのもあったのですね。
他に、商業用や工業用もあったのかどうかは不明です。
この教科書にこういう単元がありました。
この「船津伝次平」の話は全部で5ページに及びます。
船津伝次平は、幕末から明治にかけて活動した農業研究者であり、教育者です。
今、この人物のことを知っている人は少ないことでしょう。
しかし、群馬県だけは違います。
群馬県民はほぼ全員が知っているのではないかと思います。
その理由は「上毛かるた」です。
このかるたは戦後しばらくして生まれたもので、群馬県の子供は誰でも知っています。
その中に「老農船津伝次平」という札があるのです。
群馬県の地理、人物、産業、産物などを幅広く学ぶことのできるこのかるたはなかなか貴重です。
今や「上毛かるた」の中だけの人物になってしまったかのような船津伝次平は、かつては「農村用」限定とはいえ、高等小学読本にも載る全国区の存在だったのですね。もっと顕彰されても良い人物と思います。
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