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2017年2月28日 (火)

六合えむプロジェクト2016の成果物

 今回の六合えむプロジェクトの主な成果物は、「六合ことのは図鑑」、えはがき、ポスターなどです。

 ことのは図鑑の表紙。
Kunizukan2017a
 2ページ目。
Kunizukan2017b
 3ページ目。
Kunizukan2017c
 裏表紙です。
Kunizukan2017d
 以下、えはがきを。

 野反湖です。手前に横に並んでいる足跡は、うさぎのだそうです。♪
Kunihagaki2016a
 チャツボミゴケとユオウゴケ。なお、六合地区のチャツボミゴケは、今年の2月9日(つい最近ですね)、国の天然記念物に指定されました。
Kunihagaki2016b
 やまのもん(左がはるのもん、右があきのもん)。
Kunihagaki2016c
 すげむしろ。
Kunihagaki2016d

2017年2月12日 (日)

ストレスチェック&「ご健在」

 「労働安全衛生法」が改正されて、労働者が50人以上いる事業所では、労働者に対して毎年1回ストレスチェックを実施することが義務付けられたそうです。

 そんなわけで、うちの職場でもやっています。去年の秋頃でしたか、調査票を書いて提出しました。そのことはもうすっかり忘れていましたが、先日、その結果が届きました。

 結果通知の一部です。
Stresscheck01
 もう1つ。
Stresscheck02
 どうやら、私のストレスは少ないようです。(^_^)

 職場環境は良さそうですね。確かに同僚の教員間や学生との間にストレスはありません。32年間、ほぼ同様だったのは幸いなことです。←「ほぼ」というのはツッコミどころかもしれませんけど、まあ。(^_^)

 それに比べると「生活の健康度」はあまり高くありません。自覚的には、毎日お気楽に暮らしているつもりなのですけど……。

 運動や睡眠に気を配ることにします。

 話は違いますが、学生からレポートがメールの添付ファイルで届きました。そのメールに、「先生の最後の授業に参加できてうれしく思います。これからもご健在でいてください。」とありました。

 「ご健在」はおかしかろうと思いました。「元気で生存していてください」ということですよね。普通、「ご健勝」か「ご壮健」かではなかろうかと思いました。

 でも、念のため日国を見てみましたら、

けん‐ざい【健在】〔名〕(形動)
(1)達者に暮らしていること。さわりがないこと。また、そのさま。壮健。
(2)それまでと変わりなく、十分に力や能力を発揮していること。また、そのさま。
     〈用例省略〉

とありました。

 それなら、「健在」でも全く問題ないことになります。

 私の理解が間違っていたのか、それともこの語の慣用的な用法の問題なのか。

 考えることが多いとストレスが増しそう。(^_^)

2017年1月31日 (火)

穂の国豊橋&大失態

 豊橋駅構内でこのような看板を見ました。「ほの国 豊橋」とあります。
Honokuni01
 このような行き先表示板も。「穂の国とよはし芸術劇場」です。
Honokuni02
 また、駅の近くには「ほのくに百貨店」もあります。

 このように、豊橋では「穂の国」という呼称が目に付きました。

 国造本紀に諸国の国造が地理的な順に排列されていて、東海道には、尾張国造-参河国造-穂国造-遠淡海国造、という順に並んだ部分があります。かつては参河国と遠淡海国との間に穂国があったのでしょう。

 やがて律令時代になると穂国は参河国に吸収され、「穂郡(ほのこほり)」となりました。位置は参河国東部、今の豊橋あたりです。

 平城遷都の頃、郡郷名は漢字二字の好字で記すことになり、この郡の表記は「宝飫郡」となります。こう書いても、読みは「ほのこほり」だったことでしょう。「飫」は「あきる」「たべあきる」という意味の漢字ですので、「宝飫」は宝がありあまるほどある、といった意味になりましょうか。好字ですね。(^_^)

 ところが「飫」という文字はあまり使われない文字である故か、誤写されて「宝飯郡」となり、読みも「ほい」となったようです。

 現在の「穂の国」アピールは古代回帰でしょうか?

 「宝飫」という表記は、「木国(きのくに)」を「紀伊国」と表記したのと同様のパターンです。「ほの国」はこの地では「ほぉ」と発音したからこそ、「紀伊型」による二字化が可能だったと推定されます。これが「紀伊型」地名表記の東限で、フォッサマグナの西に当たる、といった話を先日のフォーラムでしました。もう1つ、越後国頸城郡にもこのパターンの郷名表記があります。その地は糸魚川よりもやや東に位置しますので、フォッサマグナの西縁よりは東ですけれども、フォッサマグナ地溝帯の中には入ります。

 以上のようなことは、先日、当ブログに載せたレジュメに書きました。

 さて、ここからが大失態の話になります。

 昨夜、蜂矢真郷先生からメールを頂きました。蜂矢先生は当ブログに掲載のレジュメをご覧くださったのです。

 「紀伊型」の郡郷名には、もう1つ遠江国引佐郡渭伊郷がある、遠藤邦基氏に先行論文がある、という2点のご指摘を頂きました。

 早速両方確認致しました。

 私の大失態でした。今回の発表は、古代における参河と遠江との関係を考えてみようということで、「紀伊型」地名の分布は参河以西に限られるというのはその1つの論点です。西日本のどこかの郡郷名を見落としたのならば(こう言ってはナンですけれども)さしたることはありません。でも、よりによって、遠江の例を落とすとは……。この例をわざと隠したとさえ思われかねません。

 いえ、NHK大河の直虎を見ていて、「井伊」もひょっとしたら「紀伊」と同じパターンかもしれないなぁと思い、会場でもそのように発言したのですが、「井伊」の地名は後世のものと勝手に思い込んでいました。まさか和名類聚抄にすでにあったとは(表記は「渭伊」ですけれども)。

 あれこれ悔まれます。

 そして、遠藤氏の論文(昭和53年のものです)には、「紀伊型」郡郷名(こういう用語ではありませんが)は、遠江以西に偏在しているということが明記してありました。

 蜂矢先生は、「渭伊」については、「遠江の例とは言っても、三河にかなり近いところです。」と言ってくださり、遠藤論文についても「著書に収められていない(多分ですが)ためか、意外に知られていません。」と、それぞれにフォローしてくださり、ありがたいことと存じています。

 今後はもっと慎重であらねばと深く反省しています。

 ただ、不幸中の幸いだったのは、今回の発表は単行本に収録されることになっており、そこで訂正することができることです。蜂矢先生がご教示くださったお蔭で、訂正が可能になったことは何ともありがたいことでした。改めて御礼申し上げます。

2017年1月 6日 (金)

土屋文明記念文学館で方言の企画展

 以前、チラとお知らせしましたように、群馬県立土屋文明記念文学館で方言の企画展があります。
Hogennohojo01_2
 チラシの裏です。
Hogennohojo02_2
 方言そのものだと展示がしにくいのか、あるいは文学館ゆえか、井上ひさし、伊藤信吉を絡めた企画です。確かにこの方が立体的な企画展という感じがします。

 チラシに載っている井上ひさしの『國語元年』用の地図です。
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 「おやすみなさい」を東京の下町で「おひけなさいあし」と言っているのにちょっと驚きました。少し形は違いますけど、さる筋の業界用語である「おひけえなすって」と似ているなぁと思いましたので。

 同じくチラシから伊藤信吉の原稿。
Hogennohojo04
 作家のナマ原稿はいいですね。今後、原稿が電子ファイルばかりになってしまったら、もうこういう世界はなくなってしまいますね。

 記念講演会が2本あります。
Hogennohojo05
 同僚の新井先生も協力しています。
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 同じ群馬県立の組織同士、様々に協力し合えたらと思います。

2016年10月24日 (月)

石川九楊氏の書展

 石川九楊氏の書展が神田神保町で開催されています。

 10月30日(日)まで、会場は朝日神保町プラザ205のギャラリー「白い点」です。

 以前、勤務先で開催されたリレー講座「日本のことばと文化」でご講演をお願いして以来の御縁で、ご案内を頂きました。

 私が伺ったときは会場にいらしていて、御著書に私の名前を書いてくださいました。
Kyuyo201610
 私の名前の下にローマ字でSAMAとあります。左下がご本人の署名と思いますが、どこがどうやら読めません。(^_^; 前衛書ですね。

 良い記念になります。

2016年10月15日 (土)

道標の左右表記のナゾ

 道標というのは、普通は道が分岐しているところに設置してあるものと思います。分かれ道に来て、はて目的地は右か左かという時に、それを教える役割を果たしています。

 先日の奈良出張中に、久米寺の前に下のような道標がありました。
Michishirube01
 右へ行く道に「右~」、左へ行く道に「左~」と書いてあれば分かりやすいのに、なぜ左右が逆なのだろうかと疑問に思いました。一昨日、そのことを当ブログの「久米寺をゆく」で書いたところ、源さんの後輩さんから、これは理にかなっているとのコメントを頂きました。理解力の足りない私はあまり納得できなかったのですが、例を集めてみることにしました。材料は私のハードディスクです。字が好きなもので、今まで旅行中に道標の写真もそこそこ撮っているはずだと思い、探してみました。

 下は群馬県太田市内の追分にあったものです。右左は実際の通りです。ただ、右左の記述は同一平面上ですので、その点が90度の角度で記されている久米寺前の道標とは異なります。
Michishirube02
 下は岐阜市内にあったものです。これも左右の記述は同一平面上にあり、これとは別に90度の角度の面には「北たにくみ道」とあります。
Michishirube03
 下は群馬県高崎市新町の中山道沿いにあったもの。新しいですが、江戸時代のものを復元した可能性があります。これも左右の記述は同一平面上です。
Michishirube04
 下は大阪府南河内郡太子町にあったもの。これは左右の記述が90度の角度で記されています。久米寺前のと正反対ですね。
Michishirube05
 下は二上山山中にあったもの。新しいものです。左右の文字はなく、矢印で示されています。
Michishirube06
 一方、久米寺前のと同じように左右が逆のものもありました。下は大垣市内にあったものです。四角柱ではなく円柱ですが、久米寺前のものと同じ方式と考えられます。
Michishirube07
 下は高崎市内にあったもの。佐野へ行く途中です。新しい木の柱ですが、「左 婦ぢおか(藤岡) ちゝぶミち」とあるところをみると、石碑に彫られた文字をそのまま翻字したものかと思われます。
Michishirube08
 すみません。まだ例を示しただけで、分析、考察に到っていません。この問題、もう少し考えてみます。

2016年10月 2日 (日)

「盛り土」の読みについて

 東京の豊洲市場問題で「盛り土」という語が盛んに登場しています。

 それを「もりど」と発音していますけど、「盛り土」の読みは「もりつち」なのか「もりど」なのか。朝日新聞社に小泉純一郎元首相からも質問が寄せられたとのことで、アサヒコムに採り上げられています。

 それによれば、大手ゼネコンの広報担当者に聞いたところ、「私たち建設業界では、造成工事で山の土を崩して平らにならすことを、『切り盛りする』と言うんです。そこから、切(き)り土(ど)、盛(も)り土(ど)、とも言います。一種の専門用語というか、業界用語です。正しい日本語ではないかもしれないですが……」という回答だったそうです。「そこから」以下、なぜ「土」を音読みするかの答えにはなっていませんね。業界用語ということは分かります。

 そして、国語学者の金田一秀穂氏に聞いた答えが書いてありました。そこには重箱読み、湯桶読みについてのどうということのない説明の後に、「一般用語を使わず、仲間うちだけに通じる特別な言い方をして仲間意識を高めたり、権威やヒエラルキーを示したりすることがあるんですが、これもその一種ではないでしょうか」とあります。

 ま、「もりど」という読みにそこまでの意味合いがあるかどうかは何ともです。

 記事の最後は、この金田一氏の発言を受けて、「そういえば、自治体関係者は「首長(しゅちょう)」を「くびちょう」と読むことがありますね。」と結ばれていました。

 これ、例として適切でしょうかね。

 「首長」を「くびちょう」と読むのは、耳で聞いた時に「主長」と区別するためで、「化学」を「ばけがく」と読んだり、「私立」を「わたくしりつ」と読んだり、「試案」を「こころみのあん」と読んだりするのと同様だと思いますけど。

 ちなみに日国では、「首長」の項に次のようにあります。(用例省略)

(1)集団・団体を統率する長。主宰者。かしら。主長。
(2)行政機関の独任制の長官。特に内閣総理大臣。知事、市町村長などをさすこともある。

 つまり、(1)は「首長」とも「主長」とも書くことがあるけれども、(2)の方は「首長」としか書かないということですね。用例には、「外国の首長」「首長たる内閣総理大臣」が挙がっています。行政の専門用語ということになりましょう。

 ニュースに登場する「しゅちょう」はあらかた「首長」の方なので、それを明示するために「くびちょう」と読んでいるのでしょう。同音異義語のバッティングを避けるためですね。

 「盛り土」を「もりど」と読むのも、もしかしたら一般的に用いる「もりつち」とは違う概念だということを示すためかもしれないと思えてきました。

 またまたちなみに、日国では「もりつち」の項に「土地収用法〔1951〕七五条「修繕又は盛土若しくは切土をする必要が生ずるときは」」という例が挙がっていました。ここに登場する「盛土」「切土」って、冒頭の大手ゼネコン関係者の言葉に登場するものと重なりますね。日国では「もりつち」の用例として挙がっていますけど、漢字表記ですので、読みは「もりど」か「もりつち」か分かりません。

 この法律の文言、建設業界の用語を利用したのか、それとも建設業界の方でこの法律に則した用語を使うようになったのか、先後関係が分かりませんが、密接な関係がありそうです。深そうです。

 この新聞記事のゼネコン関係者、金田一氏、新聞記者、みな踏み込み不足と思われます。
Gunmac_tsuruhashi

2016年9月15日 (木)

新町公民館で出前講座&新町絵図

 今日は高崎市新町公民館で出前講座をしてきました。テーマは毎度おなじみの「日本のことば遊び」です。→レジュメはこちら

 新町駅は通勤時の最寄り駅で、新町はおなじみの場所です。新町は中山道の宿場町です。公民館内の掲示板には新町宿の浮世絵や「古里新町其昔絵図」が貼ってありました。どちらも印刷物です。

 新町宿の浮世絵。
Kiso_shinmachi
 「古里新町其昔絵図」。
Shinmachiezu01
 右下に描かれているのは神流川合戦の様子です。

 特にこの絵図が気に入りました。もしもまだ残部があれば(もちろん有料で)頒けて頂けないかとお願いしたら、残部があるとのことで、タダで頂いてしまいました。おねだりしたようで申し訳なかったです。(^_^;

 そればかりか、新町文化財マップや
Shinmachimap
 新町の本まで頂戴してしまいました。
Shinmachihon
 なんとも厚かましいことでした。(^_^; でも、大変にありがたく存じます。

 中山道を京都から下ってくると、高崎宿の次が倉賀野宿です。倉賀野宿の先で中山道は二股に分かれます。右へ行けば引き続き中山道で、次の宿が新町宿です。左へ行けば日光例幣使街道で、次の宿が玉村宿になります。

 江戸へ行く中山道と、(犬伏などを経て)日光へ行く日光例幣使街道とは、次第に離れて行く一方ですが、それぞれの1つ目の宿である新町宿と玉村宿とはそんなに離れていません。

 頂いた新町文化財マップを頼りに、新町も少し探険したい気分になりました。

2016年9月10日 (土)

ぐんまちゃんの自販機

 今日は朝から前橋で仕事でした。駅前でレンタサイクルを借りて目的地に向かっている時、上毛電鉄の中央前橋の駅前で、このような自販機が目に止まりました。
Gunmac_jomo01
 少し時間に余裕がありましたので、自販機の前に行ってみました。自販機は全部で3台ありました。1台は鉄道むすめの。名前は北原ゆうきですね。
Gunmac_jomo02
 あとの2台はぐんまちゃんです。向かって右側のはSLの様な色です。自販機の上に何か載っています。太陽光発電の設備ではないでしょうか。
Gunmac_jomo03
 仕事は10時40分に終わりました。まだ早い時間でしたので、自転車で前橋市内をふらふらしました。まだまだ前橋初心者です。

 空襲の慰霊碑の前を通りました。小さくて見えづらいですが、母子像の足もとにネコがいました。
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 アップです。これ、偽ネコでした。以前、前橋市内のお店の前で見かけたのとよく似ています(あのネコは目をつぶっていました)。同じメーカーの製品と思います。
Maebashi_sensai02
 さて、「ぐんまちゃんの自販機」というタイトルだと、ぐんまちゃんグッズを売っている自販機のような意味に取られますね。

 「ぐんまちゃんの清涼飲料水が買える自販機」だと、ぐんまちゃんのラベルの付いた清涼飲料水が買える自販機という意味に取られてしまいます。

 「ぐんまちゃんの、清涼飲料水自販機」とすればOKですかね。あるいは、「清涼飲料水の自販機、ぐんまちゃんの絵の付いた」かなぁ。(^_^)

2016年9月 7日 (水)

「大丈夫」の新用法

 最近、若者の使う「大丈夫です」に違和感を感じています。「不要です」などの意味で「大丈夫です」を使うんですよね。別に目新しいことではなく、すでに指摘されていることではあります。

 「呉れなくても支障ありません。平気です。大丈夫です」ということなのでしょう。そう考えれば分からないこともありません。

 コンビニで買い物をしたときに、Suicaで払って、「ピッ!」と音がしたときに「大丈夫です」と言われたこともありました。これは「無事に支払いが受け付けられました。安心してください。大丈夫です」の意味なのでしょう。なかなか用法が広いです。(^_^;

 勤務先では業者が入って、年に2回床にワックスを引きます。私の部屋、雪崩が起きたりして、お互いに厄介なので、ワックス掛けは辞退しています。ドアにこんな張り紙をします。縦書きなのは年齢的な理由でしょうかね。(^_^;
Daijobu01
 辞退者、結構多いです。なぜか国文学科に。(^_^)

 そんな中で、こういう張り紙がありました。
Daijobu02
 この4月に着任した教員です。「おお! 若い証拠だなぁ」と思ったのですが、聞いてみたら、アラフィフだそうです。とてもそうは見えません。見た目だけでなく、気も若いのでしょう。(^_^)

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