明治37年の「因幡の兎」
明治37年発行の『高等小学読本一』を入手しました。
最初に載っている話は「因幡の兎」です。
概ね古事記に準拠していますが、話の順序を少し変えたところがあります。
次の見開き。
右ページの最後の部分を拡大します。
兎が住んでいた島は「沖の島」ではなく「隠岐の島」となっています。
また、ワニは「わにざめ」となっています。
その次の見開き。
セリフは、「 」で括った上に、1字下げで書かれています。
左ページの最後の行に「がまのほ」とあります。蒲の花粉ではありません。
さらにその次の見開き。
表記に関しては、先日の同じく明治37年発行の修身の教科書と同じく、オ段長音が長音記号で表記されています。
歴史的仮名遣いの中に長音記号が現れると、なんかミスマッチといいますか、違和感があります。←楽しいです。(^_^)
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