文字・言語

2025年11月 6日 (木)

新語流行語対象候補&ぬい活

 先ごろ、2025年度の新語・流行語対象候補が発表されましたね。
Singo2025

 全部で30語。
 私が知っている語は范文雀、じゃなくて半分弱でした。

 今年に限ったことではありませんが、どうも私は世の中の流行についてゆけていないようです。
 でも、この30語が適切かという問題はありますよね。
 「べらぼう」もないし、「ありがた山」もないし、「書をもって耕す」もないし、「どうだろうまあ」もないし、「カモ平」もないし。
 なんか偏っている気がします。

 30語の中の18番目に「ぬい活」がありますので、大昔の私のぬい活の写真を載せます。
Nuikazu

 サービスです。←なっていない。
 昭和30年代の初め頃と思います。

2025年9月26日 (金)

群馬県立女子大学上代文学研究会

 今日は、群馬県立女子大学で、鈴木崇大先生が主催する上代文学研究会が開催されましたので、聴きに行ってきました。
Karube2025a

 今日の回は都留文科大学専任講師の軽部利恵さんの講演でした。
Karube2025b
 講演題目は「ことばの文字化と万葉仮名」です。
 論旨明快、言語明瞭で、大変にわかりやすく、示唆に富む内容でした。

 軽部さんは私の最後の教え子で、かつ唯一の研究者です。

 上代専攻の院生3人と、2年生が1人、1年生が2人、皆さん大変熱心に講演に聴き入り、終了後のお茶会でも鋭い質問が出ていました。
 末頼もしい学生さん達で、今後が楽しみです。
 講演は、群馬県立女子大学の権田先生、新井先生も熱心に聴いていらっしゃいました。

 私も大いに刺激を受け、良いひとときを過ごすことができました。勉強になりました。

【追記】
 研究会の後のお茶会の写真を追加します。
Karube2025c
Karube2025d

2025年9月21日 (日)

2日遅れで

 渋川には木曜日に行く予定でしたが、諸般の事情で、昨日になりました。

 渋川行きは、予定よりも遅れることが多いです。遅れた分を全部まとめれば、片付けはもう終わっていたことでしょう。根性が足りません。

 結果論ではありますが、今回遅れたことによるプラスもありました。

 ひとつは、昨日、回覧板がふたつ届いたことです。回覧板は速やかに回さねばなりません。

 もうひとつは、これも昨日、国勢調査の方が書類を届けてくださったことです。書類の配付はポスト投函でも良かったのでしょうか? もしも手渡し必須ならば、何度も無駄足を運ばせてしまうところでした。

 こういうことを表すことわざがあったなぁ、としばし考えて、「怪我の功名」に思い至りました。合っていますよねぇ? 以前、同じようなケースでことわざを思い出していた時には、これは思い出せませんでした。

2025年9月18日 (木)

大正13年の「メートル双六」

 大正13年の「メートル双六」を入手しました。
T13meter01
 これは、『白帆』という雑誌の大正13年新年号の附録です。

 左下欄外にこうあります。
T13meter02
 大阪の版元ですね。
 なぜ大正13年かというと、大正13年の5月に日本でもメートル法が実施されることになっていましたので、その準備と思われます。

 双六の振り出しは右下にあることが多いですけど、この双六では右上方にあります。
T13meter03
 登場人物は、中学校や女学校への進学を目指す3人の児童です。
 左上にありますように、サイコロを振って出た目の数だけ進むのではなく、漢数字で示されたサイコロの目に対応する算用数字のマスに進むシステムです。慣れないと間違えそうです。

 上りは左側です。
T13meter04
 ということで、メートル法を学ぶことで、中学校や女学校に合格しようという趣旨です。

 こんなマスがあります。
T13meter05
 次郎君のセリフの末尾が「ないがねー」となっていますが、どこの言葉でしょう?
 上州弁のようにも思えますが、大阪の会社ですからねぇ。

 別のマス。
T13meter06
 花子さんのセリフの中に「妾(わたし)」が使われています。
 当時の女性の一人称代名詞にこの漢字を使った例はよく見られます。
 
 また別のマス。
T13meter07
 先生がメートル法の仕組みをわかりやすく説明しています。
 左欄外には、1つ1cmの目盛りが示してあって、長さを体感できるようになっています。

 尺貫法からメートル法への移行はなかなか大変だったことでしょうね。

2025年9月15日 (月)

明治29年の「東京名所案内寿語録」(7)

 2日置いてまた明治29年「東京名所案内寿語録」に戻ってきました。
 今回は7回目になります。何か言語的に興味を憶えたものや、ナゾのあるものを集めました。

 玉川
M29tokyomeisho33
 「名物あい」とあります。
 「あゆ」のことですね。
 滋賀県で生まれ育った祖父は、「樋(とい)」のことを、「とよ」だったか「とゆ」だったかと言っていました。
 「yu」「yo」は「i」と交替しそうですね。

 赤門
M29tokyomeisho40
 「帝国大学の前にあり」とあります。
 帝国大学自体は独立項目として登場していますので、二重に登場していることになります。
 ま、赤門は元々は前田家の屋敷の門ですから、二重というわけでもありません。

 日暮
M29tokyomeisho44
 これ、「日暮里」のことを明治29年の頃には「日暮」と言ったのかと思いましたが、そうではなさそうです。
 日暮里はもとは「新堀(にひほり)」だったのを、享保の頃から「日暮里」と言うようになったとのことですので、語源的には「里」は切り離せません。
 描かれている竹の子のようなのはなんでしょうね。石碑でしょうか。

 百花園
M29tokyomeisho41
 「四季の草花あり」とあります。
 向島の百花園ですね。
 それは良いのですが、右側の絵が分かりません。
 茶碗を積み重ねて紐で縛ったものとお弁当でしょうか。
 見尽くせないほどいろいろな草花があるので、お弁当持参で見に行ったのか?

 目黒
M29tokyomeisho43
 「不動の滝あり」とあります。
 目黒不動ですね。近くに独鈷の滝があります。
 絵は竹の子でしょうか。竹の子の産地だったのでしょうかね。
 目黒のサンマではありません。


【追記】
 「百花園」について、まほろばメイトの「源さんの後輩」さんからメールでご教示頂きました。
 国会図書館のデジタルコレクションで読むことのできる『日本庭園史話』のP.258が参考になるとのことです。
https://dl.ndl.go.jp/pid/1067114/1/140?keyword=向島%E3%80%80梅干%E3%80%80百花

 早速見てきました。
 バッチリですね。
 平たいのは梅干し、積み上げているのは隅田川焼ですね。
 当時の人は、この絵を見れば、それと分かったのでしょうね。

2025年9月 4日 (木)

「くびちょう」

 3日前になってしまいますが、9月1日夜のNHK「ニュースウオッチ9」で、伊東市の田久保市長の不信任案が可決されたことが取り上げられました。
 そのニュースで、有識者とキャスターとが対談したビデオの左上にこういうコメントが付きました。
Kubicho
 この画面はNHKプラスです。
 左上のコメントは、生放送ではなくNHKプラスで配信される時に付いたものかもしれません。

 「正しくは」という文言に引っ掛かります。
 これでは、なんかふたりがものを知らないようなイメージになります。
 ふたりとも、わざと「くびちょう」と言っているのでしょうに。

 「ばけがく(化学)」「わたくしりつ(私立)」などもそうですよね。

 ところで、「くびちょう(首長)」は何との混乱を避けるためでしょうね。
 「しちょう(市長)」でしょうか? 「しゅうちょう(酋長)」ではないと思いますが。

 「すいせい」(彗星・水星)にはこういう使い分けはなさそうです。
 「流れる方のすいせい」「惑星のすいせい」とでも言わざるを得ないのかも。

2025年8月31日 (日)

昨日の「ブラタモリ」は「東京大学の宝」(個人的には史料編纂所)

 昨日のNHK「ブラタモリ」のテーマは「東京大学の宝」でした。
 安田講堂、史料編纂所、総合研究博物館を見てゆきましたが、個人的にはやはり史料編纂所に一番心惹かれました。
 東大史料編纂所といえば、我々(?)史学徒にとってはあこがれの場所です。

 史料編纂所の中で、特に史料の透き写しがクローズアップされ、その様子が実演されました。
 実演に用いられたのは織田信長の自筆文書です。

 まず原本を置いて、その上に透明のビニールを重ねます。
Buratamoshiryo01
 透き写しをする際、原本に墨が付いてしまうのではないかと心配でしたが、こういう仕掛けになっていたのかと納得しました。
 しかし、ビニールが発明される前は、やはり原本の上に薄紙を置いて書くしかなかったでしょうね。

 実際の透き写しの様子。
Buratamoshiryo02

 できあがった透き写し(上)と、原本(下)。
Buratamoshiryo03
 墨の濃淡まで見事に再現されていますねぇ。

 極意1。
Buratamoshiryo04
 原本を書いた時のスピードも推定して再現するのだそうです。
 確かに、そうしないと文字の勢いを再現できませんね。

 極意2。
Buratamoshiryo05
 原本にはどのような筆が用いられたのかを推定し、筆の穂先を切るなどして再現した筆を用いるのだそうです。

 このようにして透き写すことによって見えてくることもあるということです。

 今はカメラもあるし、コピー機もあります。
 厳密な複製にはやはり写真撮影が必要なのでしょうが、透き写しならではの意義は今もありそうです。

 本当に面白かったです。
 東大史料編纂所だけで45分か1時間の番組を作って欲しいです。

2025年8月21日 (木)

山口仲美氏『男が「よよよよよよ」と泣いていた』(光文社新書)

 山口仲美氏『男が「よよよよよよ」と泣いていた』(光文社新書)を購入しました。
R07otokogayoyo01
 奥付では8月30日発行となっていますが、本日発売です。

 帯の裏に目次が載っています。
R07otokogayoyo02

 山口先生は日本語の様々なオノマトペの歴史的研究をなさっています。
 本書はその中で、男や女の泣き声の研究をわかりやすくまとめられたものです。
 日本の各時代の古典を博捜された成果にはただただ圧倒されます。
 専門的な内容ではありますが、文章はですます調でもあり、親しみやすく、分かり易い内容になっています。
 413ページという新書としては分厚い本です。

2025年8月20日 (水)

万葉挽歌の人形と大嘗祭木簡のクリアファイル

 標記のクリアファイルを購入しました。
 入手先は、考古学関係の図書等を扱っている六一書房の通販です。

 人形は、平城宮いざない館において開催された、令和6年の奈良文化財研究所の夏期企画展「万葉挽歌(レクイエム)-人形からみる古の奈良-」に展示された永瀬卓氏の作品です。

 有間皇子。
Ningyo_arima

 但馬皇女。
Ningyo_tajima
 裏写りしてしまっていますけど、裏側は穂積皇子です。

 穂積皇子。
Ningyo_hozumi
 クリアファイルになっても、ふたりは裏と表に生き別れですね。
 いや、一心同体として、同じクリアファイルに載っていると考えた方が良いのかもしれません。

 長屋王。
Ningyo_nagaya

 これらのクリアファイルはA5サイズです。

 大嘗祭木簡。
Daijosai01
 右から、濁酒、堅魚、烏賊ですね。
 一番左は「干□」ですね。干したものといえば、干鮑でしょうか?

 裏側。
Daijosai02
 これは出土状況でしょう。
 こんな感じでまとまって出土したのですね。

 このクリアファイルはA4サイズです。

2025年8月10日 (日)

明治35年の『新編 国語読本字引 高等小学校用』

 明治35年の『新編 国語読本字引 高等小学校用 全』を入手しました。
M35kokugojibiki01

 奥付です。
M35kokugojibiki02
 明治35年の発行です。
 この本のどこにも文部省という記載はありませんので、文部省とは関係なく、国語読本の参考書として発行したものでしょう。
 こういうものがあることは知りませんでした。
 児童の予習用ですかね。

 最初のページ。
M35kokugojibiki03
 こんな感じの本です。
 書名は、表紙には「高等小学校用」とありましたが、こちらの内題には「高等小学校児童用」とあります。
 これが正式書名ですね。「児童用」とあるからには「教師用」があったのかもしれませんが、分かりません。

 このページだけ変色が甚だしいです。
 見返しの紙の色が移ったか、あるいは見返しを貼った糊のせいかもしれません。

 字が小さくてよく見えないと思いますが、見出しの文字にふりがなが付いていたり、見出し語の下に何か書いてあったりします。
 ふりがなは、読みが難しい文字の読み方を示したもの、見出し語の下の文字は意味を示したものです。

 別のページを部分的に拡大します。
M35kokugojibiki04
 先日の教科書と同じく、「ボーセキ」「コージョ」などという風に長音記号が使われています。
 1行目の下の方、「工女」の下には「ハタラキヲンナ」とあります。意味が「働き女」というのはいかがなものかとは思いますが、まあ意味は分かります。
 最後の行、「以前の家業」の下には「マイノショーバイ」とあります。「マエ」じゃなくて「マイ」ですね。「エ」が「イ」になっています。

 また別のページから。
M35kokugojibiki05
 1行目、「蝿」に「ハイ」とふりがなが振ってあります。ここもまた「エ」が「イ」です。
 最後の行、「御母上様」の下に「オツカサマ」とあります。
 これが当時の母親の一般的な呼び方だったのでしょうか。

 なんか、細かく見てゆくと、あれこれ面白そうなものが出てきそうです。
 また取り上げるかもしれません。

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