文字・言語

2022年6月21日 (火)

「しまち(市町)」という読み

 今日、NHKの「首都圏ネットワーク」を仕事をしながら見ていたら、「しまち」という言葉が聞こえてきました。
 初めて聞く言葉でしたので、「へ?」と思って画面を見たら、「市町」でした。
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 なるほどです。
 通常通り「しちょう」と発音すると、「市長」「市庁」「支庁」などと紛れる可能性があるので、日常的にそう呼んでいるのでしょう。
 「ばけがく(化学)」や「いちりつ(市立)」と同類ですね。
 神奈川県庁だけの読み方なのか、もっと広くお役所では一般的な読み方なのか、興味があります。

 紛らわしい同音異義語、多いですね。

2022年6月17日 (金)

方言せんべい(4)

 3月以来、3回に亙って取り上げてきた「亀田のまがりせんべい」(「方言せんべい」「方言せんべい(2)」「方言せんべい(3)」)、その第4弾です。
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 こういった面々です。
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 京都は「おいしおすなぁ」ですなぁ。ほんに。

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 東京の「とてもおいしい」は、こうやって他の方言の中に置くと、どうもよそよそしい気がします。
 共通語ということで、書き言葉に近くなってしまったんでしょうかね。
 日常会話で「とてもおいしい」という発言は、あまり聞かれないように思います。

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 広島と山口という隣県で「ぶち」が共通していますね。
 そういえば、学生時代の部活の先輩で広島出身の人が「ぶち」を使っていました。
 福岡出身の人も「ぶち」を使っていたような。

 方言せんべい、これで18袋、36方言になりました。全体の3/4程になりました。
 今までは幸いにしてあまり重複はありませんでしたが、これからは重複が増えてくると思います。
 コンプリート、頑張ります。

2022年5月20日 (金)

昭和5年の「元禄快挙 大忠臣蔵」

 このようなものを入手しました。
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 昭和5年4月1日発行の「常盤週報」です。
 三つ折りになっていたものを開きました。
 左端が表紙になります。
 右端の上部は最新封切りの「元禄快挙 大忠臣蔵」で大石内蔵助を演じる大河内伝次郎の写真、下部はその映画の解説です。

 中央部は裏表紙で、「目下撮影中」の作品です。アップにします。
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 それぞれに「時代劇」「現代劇」などの分類が書いてあります。
 最初の「女性讃」は「現代ローマンス」とあります。
 また、この作品の出演者のところには「オールスターカスト」とあります。
 「キャスト」でなくて「カスト」ですね。
 「キャメラ」と「カメラ」の関係に似ていますが、今は「カスト」よりも「キャスト」の方が一般的なのに対し、もう一方は「キャメラ」よりも「カメラ」が一般的ですね。でも業界では「キャメラ」が使われていそうな気もします。

 裏側はこうなっています。
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 丸ごと全部「元禄快挙 大忠臣蔵」の配役です。

 字が小さすぎて読めませんね。
 男女別名簿になっていて、主要なものはそれぞれ冒頭にゴチックで印刷されています。
 男子の部の先頭。
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 片岡千恵蔵が大石ではなくて浅野内匠頭を演じています。
 当時27歳。確かに大石ではなくて浅野ですね。
 「棟梁 藤兵衛」というのは、岡野金右衛門の絵図面取りの大工の棟梁でしょうね。

 女子の部の先頭。
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 ゴチックの部の次に山田五十鈴が載っています。当時13歳。何度も計算し直してしまいました。合っているようです。
 役名「雛菊」ですね。

 常盤週報の「常盤」は映画館の名と思われます。
 ググってみると、千葉県の松戸に常盤館という映画館があって、大正時代には存在していたということですが、これかどうか。

2022年5月19日 (木)

『稲荷山古墳出土鉄剣金象嵌銘概報』

 ネットオークションに『稲荷山古墳出土鉄剣金象嵌銘概報』が出品されていましたので、買ってしまいました。
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 これ、持っていたかもしれませんが、行方不明です。(^_^;
 銘文発見の5ヶ月後に埼玉県が発行したものです。

 目次です。
Inariyama02

 この鉄剣自体は昭和43年に出土したものでしたが、錆に覆われていて、銘文があるなどということは全く分からなかったようです。
 後年、保存処理を元興寺文化財研究所に依頼したところ、X線撮影をして、表裏に銘文のあることが分かったのでした。
 昭和53年9月です。
 当時、私は修士課程の3年生でした。他の上代専攻の院生仲間ともども大いに興奮して、稲荷山古墳に行ってしまいました。
 行っても何もないんですけどね。
 でも、実地踏査は大切。
 そのメンバーの1人は今、古事記学会の代表理事です。
 稲荷山古墳も見ましたし、近くにあった丸墓山古墳にも登りました。この古墳は、石田三成が忍城攻めの際に本陣を置いた場所だそうです。
 関ヶ原の敗戦はこの祟りでしょうか。(^_^;

 当時、恩師O先生の後期のお授業もこの銘文一色になりました。
 このころはまだシラバス重視がうるさくなかった時代です。
 こういった未知の貴重な資料が発見されたりしたときには、それで良いのではないかと思います。

 報告書に戻って、X線撮影写真が載っています。
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 鉄剣の表裏に銘文が刻まれていますので、両面の文字が重なっています。

 一部分のアップです。
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 これを表裏に分けたオモテ側。
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 裏側。
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 上のように表裏が重なった文字が、良くぞこのように両面それぞれに分離できたものと思います。

 奥付です。
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 今はもう錆が落とされて、金象嵌銘を直接見ることができますが、それはそれとして、貴重な報告書と思います。

2022年5月11日 (水)

方言せんべい(3)

 3月に「方言せんべい」「方言せんべい(2)」という記事を載せました。
 「亀田のまがりせんべい」の個包装にそれぞれ2府県ずつの方言が載っています。
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 このおせんべい、飽きるといけないと思って、しばらく別のおせんべいに浮気していましたが、久しぶりにまた帰ってきました。
 幸い、今回の個包装に以前の回とかぶるものはあまりありませんでした。
 こういった面々です。
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 これで全体の半分を少し越えたところです。
 早くコンプリートできると良いです。

2022年4月26日 (火)

天寿国曼荼羅繍帳の絵はがき

 天寿国曼荼羅繍帳の絵はがきを入手しました。
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 発行は中宮寺。印刷は京都の便利堂です。

 全部で6枚入っています。1枚はこんな感じです。
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 6枚を並べると、全部繋がります。
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 描かれた亀の背中にそれぞれ4文字ずつ刺繍されています。
 その部分を切り貼りしました。
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 右上は、亀の背中の文字ではなく、月のうさぎです。
 以下、それぞれ以下のような文字です。

 ・孔「部間人公」主
 ・「于時多至」波奈大女郎
 ・天「皇前曰啓」之

 これらのうち、はっきり読めるのは、最初の「部間人公」だけで、あとはちょっと厳しいです。

 天寿国曼荼羅繍帳の画像はどこかに載っているでしょうね。
 至文堂の『日本の美術』なんかにありそうで、持っているかもしれませんが、とりあえず出てこないので、私にとっては貴重な絵はがきです。

2022年4月20日 (水)

ナゾの旧国かるた?

 ちょっとミョーなものを入手しました。
 旧国かるたのようなものです。

 字札。
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 東京府、大坂府、京都、伊勢神宮、横浜、神戸。あとは、旧国の中から大和と上野。
 読み札を読むと、東京、大阪、京都は3府、横浜と神戸は5港のうちの2つです。
 5港というのは、安政五ヶ国条約によって開かれた、箱館・横浜・新潟・神戸・長崎を指します。
 東京には「トウケイ」、大坂には「オオザカ」というルビが付いています。

 絵札のうち、3府、伊勢神宮、神戸・横浜。
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 絵柄はその土地にまつわるあれこれで、時代はまちまちです。
 神戸といえば楠公さん。

 これ以外の旧国から独断と偏見で12ヶ国を選んでみました。
 おおよそ時代順に並べました。
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 さて、これはなんでしょうね。
 字札と絵札とがあるところをみると、かるたなのでしょうけど、字札はどう使うのでしょうね。
 単に、「東京府」「大坂府」などというように府県名だけを読み上げるのかどうか。
 用途は学習用ですかね。

 なお、箱はなく、字札・絵札ともに北海道、中国、四国、九州は1枚もありません。
 失われてしまったのか、あるいはこれが上巻で、別に下巻があるのか。
 あれこれナゾです。

2022年4月10日 (日)

『出雲国風土記-地図・写本編-』

 八木書店に直接予約注文していた『出雲国風土記-地図・写本編-』(島根県古代文化センター編)が昨日届きました。
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 3月31日刊行予定だったのが、校正段階で大幅な修正が生じたために刊行予定が遅れたという、御丁寧なメールも届きました。
 より良い内容にするための遅延ならば大歓迎です。

 地図編の一部。
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 写本編の一部。
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 写本編のアップ。
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 写本編は、このように主要7写本の校本です。
 形式は『諸本集成 古事記』と同様で、出雲国風土記の全文を1行ずつ切り貼りする形で、諸本を対照させています。
 今後、出雲国風土記の本文研究には欠かせない文献になることでしょう。

2022年4月 2日 (土)

「得鳥羽月」効果再び

 昨日、当ブログのPVがすごい数になりました。1364です。
 毎日数千ものアクセス数を誇るブログからみれば、1364なんてカスみたいなものでしょうけど、零細な当ブログの1日平均のPVは150とかそんなものですので、1000以上なんて途方もない数です。

 原因はまたしても「ねこあつめ」の「今日のあいことば」です。
 昨日のはこれでした。
Etoriha02
 旧暦4月1日の異名だそうです。
 この語、読みが分かりませんよね。読みが分からないと国語辞典では引けません。
 漢和辞典ならば引けますけど、まず立項されていないでしょうね。
 以前だったらお手上げになるところですが、今は便利になって、読みが分からなくても文字列を入力すればググれます。
 去年の4月1日も当ブログのPVは爆上がりしました。
 それは、ググって当ブログに辿りつかれた方が多かったせいでしょう。

 「ねこあつめ」をしている人は意外と多いのでしょう。
 また、あいことばを入力するには文字列さえ入れられれば良いので、意味は関係ありません。
 しかし、読みや意味を調べたくなってググった方が多いのでしょう。

 それで、結論。
 「ねこあつめ」をしている人は、言葉の意味や読みに大きな関心を持っている(こともある)。

2022年3月28日 (月)

かたかご、全て発芽

 1週間前の3月21日に「うちのかたかご」という記事を載せました。
 あの時点では、地上に姿を現したかたかごはまだ2つ。
 そのうちの2番目に姿を現したかたかごはこのような姿でした。
Katakago20220321b
 2つの葉の間に、つぼみのようなものが見えます。

 あれから6日。昨日の姿です。
Katakago20220327a
 6日で茎がこんなに伸びました。
 花、どうでしょうね。おしべは十分に育っているような気がしますが、花びらが薄く小さいです。
 これから花びらが育つのでしょうか? そうでなければ、この花はどうも不形成だったようです。

 このかたかごの向こうに新しく地上に姿を現したのが2つ見つかりました。これで4つです。あと1つ。
Katakago20220327b

 そして今日。
 昨日見つけた新しいかたかごのうち向かって右側のです。
Katakago20220328a
 葉と葉の間に花のきざしのようなものが見えます。

 そして、もう1つ、見つけました。
Katakago20220328b
 これで5つの球根が全て姿を表したことになります。
 めでたいです。♪

 この最後の芽(実際は葉ですが)、ツノのようです。
 これを見たときに、神世七代のツノグヒ・イクグヒを連想しました。
 芽が出るという意味の「つのぐむ」という語もありますね。
 なんかそんなイメージです。

より以前の記事一覧

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