忠臣蔵

2022年6月10日 (金)

「一力」の端布

 端布も収集品になってしまいました。
 今回は忠臣蔵です。
Ichirikihagire01
 正絹の縮緬です。サイズは38×96センチ。柔らかな手触りです。

 絵柄は、これが1単位になります。
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 提灯のアップ。
Ichirikihagire03
 「一力」と書かれ、「いろは」などの文字も見えます。

 手燭のアップ。
Ichirikihagire04
 「年のせやあしたまた(るる)」とあり、二つ巴の紋所も。

 全体にも「いろは」がちりばめられていて、さりげなく忠臣蔵ですねぇ。

2022年5月20日 (金)

昭和5年の「元禄快挙 大忠臣蔵」

 このようなものを入手しました。
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 昭和5年4月1日発行の「常盤週報」です。
 三つ折りになっていたものを開きました。
 左端が表紙になります。
 右端の上部は最新封切りの「元禄快挙 大忠臣蔵」で大石内蔵助を演じる大河内伝次郎の写真、下部はその映画の解説です。

 中央部は裏表紙で、「目下撮影中」の作品です。アップにします。
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 それぞれに「時代劇」「現代劇」などの分類が書いてあります。
 最初の「女性讃」は「現代ローマンス」とあります。
 また、この作品の出演者のところには「オールスターカスト」とあります。
 「キャスト」でなくて「カスト」ですね。
 「キャメラ」と「カメラ」の関係に似ていますが、今は「カスト」よりも「キャスト」の方が一般的なのに対し、もう一方は「キャメラ」よりも「カメラ」が一般的ですね。でも業界では「キャメラ」が使われていそうな気もします。

 裏側はこうなっています。
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 丸ごと全部「元禄快挙 大忠臣蔵」の配役です。

 字が小さすぎて読めませんね。
 男女別名簿になっていて、主要なものはそれぞれ冒頭にゴチックで印刷されています。
 男子の部の先頭。
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 片岡千恵蔵が大石ではなくて浅野内匠頭を演じています。
 当時27歳。確かに大石ではなくて浅野ですね。
 「棟梁 藤兵衛」というのは、岡野金右衛門の絵図面取りの大工の棟梁でしょうね。

 女子の部の先頭。
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 ゴチックの部の次に山田五十鈴が載っています。当時13歳。何度も計算し直してしまいました。合っているようです。
 役名「雛菊」ですね。

 常盤週報の「常盤」は映画館の名と思われます。
 ググってみると、千葉県の松戸に常盤館という映画館があって、大正時代には存在していたということですが、これかどうか。

2022年4月19日 (火)

忠臣蔵の端布

 このような端布を入手しました。
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 大きさは概略で36cm×106cmです。
 端布も収集品になってしまったわけではありません。たまたまです。
 タイトルには「忠臣蔵の」と書きましたが、これは仮名手本忠臣蔵のことではなく、赤穂事件にまつわる物語の意です。

 松の廊下の刃傷。
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 こらへこらへた 十四日 所もあらふに 松の廊下の 入口で 犬侍じやの 人非人
とあります。ちょっと尻切れトンボです。

 神崎与五郎の詫び証文。
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 武士の 大和心を 其儘に 姿に見する 富士ヶ峯 積りし雪は 千早振 神代より 解けしためしの 有***
とあります。
 恥ずかしながら、末尾の***が読めません。(^_^; 内容的には、「あるはなし」「あるものか」などかと思うのですが、どちらも違うようだし。

 大高源吾の煤竹売り。
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 「年の瀬や 水の流も 人の身も」と記して御座ります
とあります。

 大高源吾と出会った宝井其角。
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 有がとふ御座ると筆をかりスラスラスラト書て其角殿「あしたまたるゝ宝船」
とあります。

 兄の元に今生の別れに赴く赤埴源蔵。
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 糸のほつれや かさの台 頭に戴く 君が恩 忘れぬ程の 武夫とは 義理の足元 降うづむ
とあります。これもやや尻切れトンボのような。

 討入りに臨む大石内蔵助。
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 赤き心や 紅葉ばの 日暮を急ぐ 唐錦 よしや嵐に 乱れても
とあります。これこそ尻切れトンボと思いますが、どうなのでしょうか。

 という端布です。

2022年4月12日 (火)

「吉良上野介供養の鰐口(違!)」にコメントを頂きました

 昨年の8月、当ブログに「吉良上野介供養の鰐口(違!)」という記事を書きました。
 ネットオークションに、吉良上野介の供養のために造られて奉納された鰐口が出品されていたという内容です。

 鰐口の写真です。
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 「八幡大菩薩」「元禄十五壬午歳八月十五日」「三州幡頭郡吉良庄行用村氏子中」という文字が刻まれています。
 ここには、吉良上野介の供養のために奉納されたとの文言は一切ありません。

 ところが、この鰐口には箱があって、そこにはこう記されています。
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 ここには、この鰐口は、吉良上野介が討たれた翌年、上野介の郷里の人々が供養のために奉納したとあります。

 真偽不明ですが、1000円スタートでしたので、一応入札してしまいました。
 やがて2万円台になっていましたので、あっさりと撤退を決めました。
 終了後、はじめて「これ違う」と気づきました。

 四十七士の討ち入りは元禄15年の12月です。
 この鰐口に刻まれた元禄15年8月15日には、吉良さんはまだ存命です。
 吉良さんの供養も何もあったもんではありません。(^_^;

 箱書きを書いた人は、鰐口に刻まれた元禄15年の年号と、吉良庄という地名とから、吉良上野介の供養のために作られた鰐口という早とちりをしてしまったのでしょうね。早とちりというより、「かもしれない」という願望、空想を文字にしてしまったのでしょう。
 歴史の捏造と言えそうです。
 あぶないところでした。

 ところが、昨日、この記事にコメントが付きました。

 コメントしてくださったのは、この鰐口を落札された方でした。(^_^)
 こういうこともあるのですね。意外なことでした。

 この方は鰐口などに関心のある方のようで、箱書きの内容が誤りであることを承知の上で落札されたそうです。

 この鰐口の作りは時代が合い、刻印も後世の偽刻の風もないとのことです。
 そして、撞座の形式で時代と地域がつかめるかもしれないという興味から入札されたそうです。
 それで、現地を踏査してみようと思っていて、当ブログの記事を見つけたとのことでした。

 ブログには滅多なことは書けませんね。
 ヘンなことは書いていなかったので安心しました。
 今後も気を付けます。

2022年3月26日 (土)

平成11年「元禄繚乱」絡みのスタンプ帳

 このようなものを入手しました。またまたネットオークションです。
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 切手が貼ってあって、スタンプが捺してあります。

 裏側。
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 こちらにも切手が貼ってあって、スタンプが捺してあります。
 切手は、年賀のうさぎです。平成11年(1999年)はうさぎ年でした。
 下に「あなたの町の郵便局」とあります。
 赤穂の郵便局が作成したものでしょうかね。

 折り本のように、屏風状に6つに畳んであります。
 広げるとこのようになります。
H11akokitte03
 絵は、赤穂市立歴史博物館蔵の安藤広重「義士仇討之図」です。
 それぞれの下に切手が貼ってあって、その下にスタンプが捺してあります。
 切手の絵柄は、赤穂浪士とは関係なく、華やかな花鳥の絵です。

 表紙と裏表紙のスタンプ。
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 「忠臣蔵’99元禄繚乱」とあります。
 この年のNHK大河は「元禄繚乱」でした。
 赤穂ブームを当て込んだものでしょう。

 中身のスタンプ。
H11akokitte05
 こちらにも表紙と同じ文言があります。
 赤穂周辺の郵便局のスタンプでしょう。

 それぞれにある1月15日の日付の意味が分かりません。
 「元禄繚乱」の第1回放送の日付かと思いましたが、この日は金曜日なので、違います。
 討ち入りの12月14日をこの年の太陽暦に換算したものかとも思いましたが、それも違いました。
 成人の日ですけどねぇ。あまり関係なさそうだし。
 今のところ不明です。

2022年3月 7日 (月)

昭和33年の「忠臣蔵 暁の陣太鼓」ポスター

 このようなものを入手しました。
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 昭和33年の松竹映画「忠臣蔵 暁の陣太鼓」のポスターです。

 裏側。
S33akatsukino02
 字が小さいので、部分的に拡大します。

 主な配役。切り貼りしました。
S33akatsukino03
 主役の中山安兵衛を演じている森美樹のことは知りませんでした。
 ググってみたら、かなり多くの映画に出演していましたが、昭和35年に26歳で亡くなっています。
 この映画の2年後ですね。

 林与一が大石主税役で出演しています。NHK大河「赤穂浪士」の堀田隼人でデビューしたのかと思っていましたが、誤解でした。

 ポスターの裏側は映画館向きのようです。
 「宣伝ポイント」という項目があります。
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 また、「放送原稿」も。
S33akatsukino05
 これも切り貼りしました。
 上段から下段に掛けての文がかなりの長文です。1文が長い。(^_^)

 映画館の裏側を垣間見た思いです。

2022年3月 4日 (金)

昭和34年、日テレの「赤穂浪士」台本

 先日、昭和36年NHKの「忠臣蔵」台本を数回にわたってご披露しました。
 今回、昭和34年の日テレの「赤穂浪士」台本を入手しました。
 第3稿と、
S34ako01

 決定稿の前半です。
S34ako02
 夜8時から9時までの1時間番組です。
 昭和34年、私は小学2年生です。夜8時はそろそろ寝る頃ではないかと思います。

 配役は以下の通りです。切り貼りしました。
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 堀部安兵衛は丹波哲夫とあります。丹波哲郎の間違いか、あるいは別人でしょうか。
 継ぎ目部分の後半に市川小太夫がいます。昭和36年のNHK「忠臣蔵」にも出演していました。

 冒頭部分。
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 後半3行を読むと、もう既にカラー放送が行われていたことが知られます。これはびっくりしました。

 1時間の放送時間で刃傷から討ち入りまでを描いています。
 ドラマ部分は主に刃傷と討ち入りだけです。
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 こんな風に、悲報を赤穂に知らせる早かごはアニメーションになっています。これにも驚きました。

 途中、大石の遊蕩については、中央義士会の会長さんからのコメントが出てきたりします。

 関係者の子孫による座談会もあります。
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 それやこれやひっくるめての1時間番組です。
 ドラマは全体の一部分ということになります。
 私のライフワークの1つである「忠臣蔵配役表」に入れるべきかどうか迷います。

2022年2月16日 (水)

昭和36年のNHK「忠臣蔵」(第5回)

 今まで4回に亙ってご紹介してきた昭和36年のNHK「忠臣蔵」、ネットオークションにもう1冊出てきました。第5回「梅の巻」です。
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 第4回(雪の巻)が最終回かと思っていましたに。ちょっと意外でした。
 ま、第4回は、吉良を討ち取ったところで終わっていましたので、終わり方としては尻切れトンボではありました。
 それは、音楽やカメラワークで最終回っぽくしたのだろうかと思いました。

 これも、作者の村上元三氏に渡されたものですね。
 オークションへの出品者は同じ人です。前回も書きましたが、5冊揃っているなら、揃いで出して欲しかったです。別々の人が落札したら、散逸してしまいます。
 それを避けるために、今回は(も)、何としても落とさねばと思いました。幸いに、ほぼ開始価格で落札できました。

 巻名は、花、月、雲、雪ときて、最後は「梅」でした。
 赤穂浪士の切腹は旧暦の2月4日ですので、梅の季節といえそうです。

 タイトルの「忠臣蔵」の文字が薄いように見えます。拡大します。
S36chu15
 網点の文字です。
 ガリ版印刷ですが、こうした技があるのですね。

 この第5回「梅の巻」の内容は、清水一学の妻のこと、毛利小平太が恋人と心中すること、細川家に預けられた浪士達が細川越中守の意向で厚遇されること、磯貝十郎左衛門と恋人のこと(磯貝の恋人が病を押して縫った肌着が磯貝の元に届けられるが、2月4日の朝、息を引き取る。磯貝はその肌着を着て切腹することになる)です。

 配役の一部。
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 細川家で浪士達の世話をする掘内伝右衛門は市川小太夫が演じています。
 後に三船の「大忠臣蔵」で途中から吉良を演じることになる、あの小太夫でしょうか。
 歌舞伎役者は襲名するので、紛らわしいです。(^_^;

 細川家に預けられた浪士と、その恋人の話ということになると、浪士は大体磯貝ですね。(^_^)
 磯貝の遺品の中に琴の爪があったということから、磯貝がそういう役割になるのでしょう。
 この作品では、琴ではなく小鼓です。

 台本の末尾。
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 切腹が行われる細川家です。
 小鼓を打っているのは磯貝十郎左衛門。
 巻の名にもなっている梅の花が散っています。

2022年2月 5日 (土)

昭和36年のNHK「忠臣蔵」(第1回)

 昭和36年NHKの「忠臣蔵」の第1回を入手しました。
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 「花の巻」ですね。第2回は「月の巻」、第3回は「雲の巻」、第4回は「雪の巻」。
 第1回の「花」、第4回の「雪」は鉄板ですが、「月」と「雲」は予想できませんでした。どちらかは「風」かと。

 4冊とも同じ人の出品です。2-3-4-1という不思議な順序での出品でした。
 幸い、私が全部落札できましたけど、4冊散逸しないように、一括して出してくれれば良いのにと思いました。

 演出は5名です。
S36chu11
 この5人が全冊を分担したか、共同執筆したかなのでしょう。
 大河に深く関わられた大原誠氏の名前があります。

 第4冊の表紙にだけ「演出」として和田勉氏の名前があるのを不思議に思っていましたが、第1冊に和田氏の名前を載せなかったためと考えれば納得できます。
 第1冊に名前があるどなたかと差し換えたか、あるいは途中から加わることになったか、という事情がありそうです。

 配役表の一部。
S36chu12
 浅野内匠頭の名前がありません。
 台本ができた時点で、未定だったようです。
 ネットで得た情報に依れば、浅野内匠頭は佐竹昭夫だったようです。納得できます。

 多門伝八郎を河野秋武が演じています。
 河野秋武は古武士のような風格の俳優さんで、好きでした。
 民放の大河「徳川家康」で本多作左衛門、三船の「大忠臣蔵」で奥田孫太夫を演じています。
 NHKで主演の田中正造を演じたこともこともありました。
 この「忠臣蔵」の多門伝八郎は適役と思います。

 その多門が登場している場面。
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 内匠頭の辞世は、「いかにとやせん」か「いかにとかせん」か揺れていたようです。

 この第1冊では、浅野内匠頭の刃傷と切腹とが描かれますが、冒頭附近には清水一学が登場します。
 品川御殿山で、清水がごろつき達とケンカになったのを、磯貝十郎左衛門が仲裁に入ります。
 そして、花見をしている堀部安兵衛たち浅野家の同僚達の席に招き入れます。
 清水と、礒貝、堀部の3人は同じ剣術道場で腕を磨いたもの同士で、清水は浪人です。
 どうもこの作品では清水一学の位置づけが大きいようです。

 しかし、元禄14年の春に浅野家の武士達がのんびりと花見をしているというのも不思議です。
 勅使接待の準備で忙殺されていたのではないでしょうか。(^_^;

2022年1月29日 (土)

昭和36年のNHK「忠臣蔵」(第4回)

 これまで2回ご紹介してきた昭和36年のNHK「忠臣蔵」の第4回の台本を無事に入手することができました。
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 巻の名は「雪の巻」。これはそれ以外には考えられませんね。
 元禄15年夏以降の、清水一学の話、毛利小平太の話、討ち入りを前にした堀部親子の話、そして討ち入りです。
 吉良の首を取ったところまでで、引き揚げはありません。
 吉良上野介役は薄田研二です。薄田研二は、様々な映画で吉良役または堀部弥兵衛役で出演しています。

 表紙の左下に、「演出 和田勉」とあります。これまでの2回には演出家の名前は一切載っていませんでした。
 和田勉が演出したのは全回なのか、この回だけなのかは不明です。

 和田勉についてググってみました。
 和田勉は昭和5年(1930)6月3日生まれ。
 昭和28年(1953)にNHK入局。
 昭和34年(1959)には「日本の日蝕」で第14回芸術祭奨励賞受賞。29歳。
 昭和36年(1961)12月の「忠臣蔵」当時は31歳です。
 新進気鋭の期待の演出家でしょうか。
 和田勉の作品のうち、私が熱心に見ていた「文五捕物絵図」は昭和42年、大河ドラマ「竜馬がゆく」は昭和43年、「朱鷺の墓」は昭和45年となります。

 この雪の巻が最終回でしょうね。
 その後の、4大名家にお預けになった浪士達の暮らしから、切腹までを描いた回があったかどうか?
 多分ないと思いますが、当時の新聞の縮刷版のテレビ欄を見れば明らかになります。
 いずれそういうページもネットで見ることができるようになると嬉しいです。

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