忠臣蔵

2017年7月 1日 (土)

昭和14年の『東宝映画』

 『東宝映画』をいう雑誌を入手しました。大きさはB4よりも少し大きく、グラフ誌といった感じです。
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 表紙は大石内蔵助の大河内伝次郎と、浅野内匠頭の長谷川一夫です。

 奥付を見ると昭和14年の4月号です。
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 表紙から分かるように忠臣蔵特集で、配役もびっしりと並んでいます。
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 ごくごく一部を紹介すると、次の通りです。

 大石内蔵助:大河内伝次郎
 浅野内匠頭:長谷川一夫
 吉良上野介:丸山定夫
 内蔵助妻お陸:入江たか子
 お軽:山田五十鈴

 一力のスタッフが目に付きました。

 一力女中おてる:原節子
 一力女中あぐり:高峰秀子
 一力女中おいさ:霧立のぼる
 一力仲居おさん:清川虹子
 一力仲居おくら:沢村貞子

 どれだけ豪華な一力、と思いました。この女優陣、当時はまだこれから、といった立場だったのでしょうかね。

 大石吉千代:仁科周芳、というのもありました。仁科明子のお父さんの岩井半四郎ですね。まだ子役。

 お笑い系では、艶辰大尽:横山エンタツ、阿茶古大尽:花菱アチャコ、畳職人八公:榎本健一、というのも見えました。

 なかなか興味深いです。

 大判な誌面を生かした名場面集も載っていました。
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 忠臣蔵以外の記事もあります。
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 これ、ちょっと意表を衝かれて、「マルコポーロって誰だっけ?」と思ってしまいました。(^_^; 東方見聞録のマルコポーロですね。ゲーリー・クーパー。日米開戦の2年半前の段階では、まだこうした映画も上映されていたのですね。次のページには淀川長治氏(懐かしい)の解説があります。

 雑誌本体の記事中、横書きは全て右からです。間に挿入されている広告も右横書きが多いですけど、左横書きも多少あります。
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 上の2つの広告は切り貼りしたものです。フナキヤは右横書き、野田屋食堂は左横書きです。

 フナキヤさんはチェーン店なのですね。「フナキヤチエーン」とあります。当時、このような言葉がすでにあったのですね。神戸の元町二丁目が本店でしょうか。他に元町三丁目、元町六丁目、三宮二丁目にも支店があったようで、繁盛していたのでしょう。

 裏表紙はどーんと丸ごとナショナルの1社提供です。これが丸ごと左横書きです。右上隅にある懐かしいナショナルのマークの文字も左横書きですね。
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 同時代資料は本当に面白いです。

2017年1月 7日 (土)

井上ひさし『不忠臣蔵』のサイン本

 井上ひさしに『不忠臣蔵』という作品があります。もとは雑誌『すばる』に不定期に掲載された1話完結の19作品からなる小説です。後に単行本になり、さらに文庫本になりました。
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 私は文庫本で読みました。内容は書名の通り、討入りに参加しなかった19人の物語です。なぜ討入りに参加しなかったのか、参加できなかったのかが描かれています。

 赤穂浅野家の家臣が300人以上いるうち、討入りに参加したのは46~47人ですので、参加したのは1/6ほどでしかない。とすれば、討入りに参加しなかった人たちを描いた方が、日本人というものははっきり出るんじゃないか、といった執筆動機だったようです。

 討入りに参加しなかった人たちについては、役職や石高以外のことはほとんど知られていないと思いますので、大方はフィクションではないかと思いますが、それぞれのドラマや言い分をおもしろく読みました。

 いずれ単行本も買ってみたいとかねがね思っていたところ、ネットオークションに著者サイン本が出ていましたので、つい買ってしまいました。(^_^;

 日頃、著者サイン本に特に興味はないのですが、かねがね買おうと思っていた本の著者サイン本が目の前に降りてきたので、つい、といった感じです。(^_^)
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 初版第1刷でした。刊行が1985年12月10日ですので、刊行直後のサイン本ということになります。

 アンチ忠臣蔵の方々は、忠臣蔵好きの人間はこういった本は読まないものと決めてかかっているのではないでしょうか? なかなかどうして、そんな狭い了見ではありませんよ。(^_^)

2016年11月 1日 (火)

高崎で出前講座(忠臣蔵)

 今日は高崎で出前講座をしてきました。テーマは「忠臣蔵を考える」です。専門外なのに、大それた講演をしています。(^_^;

 レジュメはこちら

 この他にプロジェクターを使って写真を70数枚お目に掛けました。下はそのうちの1枚です。
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 会場は高崎市総合福祉センターというところで、対象者は60歳以上(ひょっとしたら65歳以上)の方々です。忠臣蔵について詳しい方もいらっしゃったことでしょうが、無事に済みました。

 10:00~12:00でした。で、13:00から勤務先で授業なんですよ。

 慌ただしい移動でした。(^_^;

 出前講座でどこかに出掛けると、どこかついでに寄りたくなりますけど(そして、寄ればブログのネタにもなりますけど)、それは叶いませんでした。

 高崎駅から会場までの途中に、三代将軍家光の弟である駿河大納言忠長の墓所があります。いずれそこに行ってみたいと思っています。

2016年9月29日 (木)

まぼろしの「大忠臣蔵」

 趣味で忠臣蔵関係のあれこれを集めています。ネットオークションはその最有力手段です。

 最近、このようなものが出品されました。あまり考えずに入札し、無事に落札できました。
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 A4サイズで片面印刷ながら90ページを超える大冊です。
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 「イメージキャスト」というページがありますが、具体的な俳優名はあまり上がっていません。大石内蔵助の候補は①若山富三郎、②仲代達矢、③天知茂となっています。
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 浅野内匠頭は尾上菊五郎です。

 他に、男性の俳優が多く載っているページ。
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 女性の俳優が多く載っているページです。
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 どうも、これまで私が見た忠臣蔵にこういう俳優陣のものはありません。

 表紙には「テレビ東京開局20年記念番組企画書」とあります。ちょっと調べてみたところ、テレビ東京の20周年記念作品として実際に放送されたのは1985年の「風雲 柳生武芸帳」です。

 その5年後の1990年には25周年記念番組として「宮本武蔵」が制作されています。

 そして、その前年の1989年に松本幸四郎の「大忠臣蔵」が放送されています。

 どうやら今回入手した企画書は、開局20周年記念作品として企画されながら実際には制作されず、4年後に松本幸四郎主演で実現したもののようです。

 「まぼろしの大忠臣蔵」と言えましょう。

 貴重なものかもしれませんけど、私にとっては実際に制作された作品の配役表作成がライフワークの1つですので、残念ながらこの企画書はあまり意味がないのでした。(^_^;

2016年2月 1日 (月)

忠臣蔵(改訂総集版)のパンフレット

 ネットオークションで入手しました。
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 1枚の紙を2つ折りにして作った4ページのパンフレットです。

 見開きは以下の通りです。
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 解説部分。
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 これによれば、かつて日活が作成した天の巻・地の巻2巻もの(昭和13年版です)を一本化して、東宝が配給したということになります。お互いライバル同士の映画会社でこのようなことをすることもあったのですね。意外でした。

 配役表前半。主要な役を一人二役で演じています。阪妻、千恵蔵、アラ寛という3巨頭揃い踏みです。
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 裏表紙は次の通りです。
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 調べてみましたら、「女心はひと筋に」は昭和28年12月公開、「初祝い清水港」(次郎長三国志 第七部)は昭和29年1月公開ということが分かりました。とすると、この忠臣蔵も昭和28年12月頃の公開ということになりましょう。

 戦前に作られた作品を、戦争を歴て、15年後に再編集・再公開したということになります。

 15年前って、どんな感じでしょうかね。朝ドラで言えば、今から15年前というと「ちゅらさん」の頃です。結構昔のような、そうでもないような。

 どうも、昭和28年の頃は、日活は映画を製作していなかったようです。それで、東宝の配給ということが実現したのでしょう。

2016年1月12日 (火)

歌舞伎「実録忠臣蔵」のパンフレット

 ネットオークションで入手しました。
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 「実録忠臣蔵」というと、尾上松之助の映画を指すことが多いと思いますが、歌舞伎にもありました。明治23年のです。

 この時代ですので、当時は「パンフレット」とは言わなかったかもしれませんね。「しおり」とか「案内」などと呼んでいたのでしょうかね。

 「仮名手本」と違って、登場人物は、大星由良之助や高師直ではなく、大石内蔵助、吉良上野介です。大石内蔵助は市川團十郎です。
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 幕と場の構成は以下の通りです。

序幕
 ・殿中松の間廊下の場
二幕目
 田村邸大広間の場
 同広間庭前切腹の場
三幕目
 赤穂城内評定の場
 同 二の丸櫓台の場
中幕
 尼崎閑居之場
四幕目
 洛外嵯峨茸狩の場
 洛陽加茂川堤上の場
五幕目
 山科大石寓居の場
大詰
 本所吉良表門前の場
 同隣家土屋邸の場
 吉良邸炭部屋本望の場

 このうち「中幕」は忠臣蔵ではなく「絵本太功記」です。

 調べたところでは、歌舞伎の「実録忠臣蔵」は明治23年5月が初演だそうです。とすると、このパンフレットは初演時のものですね。貴重かも。
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 「午前第十一時より開場仕候」の「第」が興味深かったです。明治23年の頃、まだこういう言い方が一般的だったのでしょうかね。同時代資料は楽しい。(^_^)

 料金も載っていますね。


2015年12月27日 (日)

磯部をゆく(2)松岸寺

 磯部にある松岸寺というお寺に行きました。磯部駅から東へ20分ほどの所にあります。

 あと少しで松岸寺という地点。左側に「この先歩行者 通行不可能」という立て札が立っていますけど、そう言われても……。
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 通行不可能なのは車道の向かって左側のみでした。確かに、左側はガードレールの左側に歩行者の歩ける余地は無さそうです。歩行者は車道の右側を歩けということでしょう。松岸寺は車道の左側にありますので、右側に渡るのは遠回りになりますが、仕方ありません。車道の右側を歩き、右奥に見えているセブンイレブンの少し先で道を渡ると松岸寺への参道がありました。

 しかしまぁ、歩行者に冷たい道路事情ですね。群馬県は自動車大国です。歩行者は邪魔者扱いなのでしょう。大体、歩いている人、少ないし。そういえば、松岸寺まで片道20分を往復する間、行きも帰りも全く人とすれ違いませんでした。これまたなかなかすごいことです。(^_^)

 山門です。写真は省略しましたが、曹洞宗の禅寺ですので、山門脇に「不許葷酒入山門」の石柱がありました。
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 山門の手前にこのようなものが。動物のお墓か供養塔ですね。動物好きとしては嬉しいことです。ペットではなく、農耕等に使用した牛馬を供養するものかと思います。
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 境内には群馬県の重要文化財に指定されている鎌倉時代の五輪塔2基があります。
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 風雨を防ぐための建物に入っているので、格子の間から撮影しました。向かって右側です。
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 向かって左側。
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 解説板によれば、1基には正応6年(1293)の年紀があるようです。
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 佐々木盛綱の墓と伝えられているようですが、年代は100年近くもずれます。

 佐々木盛綱は治承4年(1180)の源頼朝挙兵以前から頼朝に従った古参の御家人です。建仁元年(1201)には上野国磯部郷に居住していたことが『吾妻鏡』に見えていますので、そんなことから、佐々木盛綱の墓という伝承が生じたのかもしれません。ただ、墓としては年代が合いませんが、供養塔ならば佐々木盛綱夫妻のものでもOKかもしれません。

 この五輪塔の近くにある墓石には、播州赤穂の家老であった大野九郎兵衛の墓であるとの伝承があります。
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 大石内蔵助達の討ち入りが失敗に終わった時に備えて、2番手として磯部に潜んでいたというのですが、どうなんでしょ。なぜ磯部にいたのかというと、ここに吉良の領地があったので、上野介がここに逃げてくる可能性があったからというのです。信憑性は薄いように思えますが、さて。

 松岸寺では、この墓石の傍らにはその旨の解説板などは一切設けていません。

2015年12月10日 (木)

ふなっしーの忠臣蔵

 こんなものを見つけました。
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 大星由良之助の扮装をしたふなっしーです。
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 忠臣蔵ぐんまちゃんや、忠臣蔵キティちゃんの同類と思いましたが、ひと味違っていました。

 「梨園」つながりで、歌舞伎の扮装なのだそうです。

 ちょっと「おお!」でした。(^_^)

2015年11月30日 (月)

矢頭右衛門七展

 こんなチラシが回ってきました。
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 会場は前橋文学館です。

 赤穂浪士の1人、矢頭右衛門七のお母さんのお墓が前橋文学館の近くの大蓮寺にあることからの展示ではないかと思います。

 チラシの一番下に、主催者等の名が並んでいました。
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 これを見ても、中心になっているのは町内会で、前橋文学館は会場を提供しているのに近いのかもしれませんね。

 「協力」の筆頭にある安中松岸寺には赤穂の家老大野九郎兵衛の墓と伝えるものがあります(個人的には疑問に思っています)。

 群馬にも赤穂浪士ゆかりのものがちらほらありますね。

 右衛門七のお母さんのお墓です。
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2015年11月20日 (金)

昭和13年の忠臣蔵のパンフレット

 昭和13年のパンフレットを手に入れました。小さいもので、京都新京極の帝国館のです。表紙は浅野内匠頭を演じる片岡千恵蔵です。
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 こんな注意事項が書いてありました。
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 ほんの30年くらい前まで、禁煙の場所ってかなり限られていたように思いますので、これどうなのでしょうね。昭和13年の時点で「嫌煙」的な考え方があったとも考えにくいです。防火の観点からの決まりなのでしょうかね。

 主な配役は一人二役が多いです。役者が足りないわけではなく、全部で113名の役者名が並んでいます。その中で、これらの役者さん達は2役演じています。出番が少ないのは物足りないので、他の役もということでしょうかね。
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 近日上映のこんな作品も載っていました。
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 「剣客商売」といえば池波正太郎ですが、これは全く無関係な作品です。池波正太郎は大正12年の生まれで、当時15歳。少年時代の池波正太郎がこの作品を見たか、作品名を見て、作品名が記憶の底に留まったのでしょうかね。

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