群馬のことばと文化14
今日は、県民公開授業「群馬のことばと文化」の14回目がありました。
講師は、文筆家で群馬県立女子大学群馬学リサーチフェローでもある今井昭彦先生で、テーマは「群馬県における戦没者慰霊」でした。
戊辰戦役から日清戦争の頃までの靖国神社の歴史を、群馬における戦没者慰霊と絡めてのお話でした。
靖国神社が、戊辰戦役での戦没者を慰霊するために設けられたことは承知していましたが、その「戦没者」というのは「官軍」の戦没者を指すもので、「賊軍」は対象外であるということは意外な点でした。
上野の彰義隊や、長岡や会津の藩士たち、西南の役の西郷軍は靖国神社に祀られてはいないのでした。
敵味方という立場の差はあっても、亡くなってしまえば等しく慰霊の対象とするのが日本人だと思っていましたが、違ったようです。
勝てば官軍。
150年も経とうというのに、「賊軍」は今なお「賊軍」なのですね。
ま、会津の人たちも、薩長の人たちと同じ所に祀られたくはないかもしれませんけど。
あれこれ考えさせられるお話でした。
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