高田衛氏ご逝去
近世文学研究者の高田衛氏が亡くなられたことを今朝知りました。
7月5日ご逝去。享年93とのことです。
高田先生には、平成19年に勤務先で開講されたリレー講座でお世話になりました。
演題は「『里見八犬伝』の文章」でした。
手に持っていらっしゃる八犬伝のc見開きはどういう場面でしょうね。
詳しい方ならばお分かりかもしれません。
朝ドラ「らんまん」の寿恵子さんが知ったら、聴きたかったでしょうね。
お目に掛かったのはその時の1回きりでしたが、私がその講座の担当でしたので、講演をお願いしたり、日程を調整したり、当日は高崎駅までの送迎をしたりなどしました。
講演をご快諾くださったことをはじめ、ありがたいことでした。
その年度の講師と演題は以下の通りです。
平成19年度 公開授業「美しい日本語」
高田 衛「『里見八犬伝』の文章」
中村 明「日本語の芸―ことばの粋とユーモア」
瀬戸賢一「日本語の味ことば」
城生佰太郎「美しい日本語」
葛西聖司「歌舞伎―名セリフの口承」
浅田次郎「小説とは何か 小説家とは何か」
北川和秀「語源の話」
長谷川宏「日本文化と外来文化」
国広哲弥「日本語表現の諸問題」
飛田良文「理想の国語辞典とは何か」
錚々たるメンバーでした。
あらかたは国語学者ですが、小説家の浅田次郎氏もいらっしゃいますし、NHKアナウンサーの葛西聖司氏もいらっしゃいます。
そんな中に私が紛れ込んでいるのは、いかにも場違いです。
畏れ多いことながら、ご病気でおいでくだされなくなった講師の方のピンチヒッターでした。
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