研究

2022年5月31日 (火)

昭和53年の稲荷山古墳

 先日、『稲荷山古墳出土鉄剣金象嵌銘概報』のことを載せました。
 当時、修士課程の3年生だった私は、院生仲間と稲荷山古墳に行きました。
 渋川の家でその時の写真を見つけ、東京に持ってきました。
 メモによれば、稲荷山古墳に行ったのは昭和53年(1978)の11月2日です。

 丸墓山古墳の案内板。
Inariyama08
 「平地に造られた円墳では わが国最大とされている」とありますね。
 このように書かれていたことはすっかり忘れていましたが、それは貴重と思います。

 丸墓山古墳か稲荷山古墳。
Inariyama09
 大事なことなのに、記憶が曖昧で。(^_^;
 43年半の歳月でもう思い出せません。

 稲荷山古墳の案内の標柱。
Inariyama10
 この解説標柱にある直刀に金象眼銘があったのでしょう。

 稲荷山古墳の礫槨。
Inariyama11
 金網越しに撮りました。左下に金網が写り込んでしまいました。

 礫槨の案内板。
Inariyama12
 直刀の他にさまざまものが副葬されていたことが分かります。

 いずれもプリント写真です。
 アルバムで直接空気には触れないように保存していたのですが、43年半の歳月で変色しています。
 ネガもあると思いますので、いずれそれをデジタル化したいと思います。

2022年5月21日 (土)

上代文学会賞は葛西太一氏

 今日明日は信州大学で上代文学会の大会です。
 会場とオンラインとのハイブリッド形式での開催で、私は自宅からZoomで参加しています。
 今日の第1日目は講演が2つと、上代文学会賞の授賞式、総会です。

 上代文学会賞は葛西太一氏が受賞しました。
 この賞は、該当者なしになる年も多い、権威ある賞です。

 授賞式。
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 授与者は代表理事の田中大士氏です。

 葛西氏のあいさつ。
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 Zoomの画面を勝手にキャプチャーして、しかもそれを公開してしまって良いものやら。(^_^;

 受賞対象は、『日本書紀段階編修論 文体・注記・語法からみた多様性と多層性 』(花鳥社)です。
Kasaitaichi03
 この本の内容は、まず日本書紀区分論で、日本書紀全30巻がどのように区分されるかを論じています。
 日本書紀区分論は森博達氏のα群・β群の説が定説のようになっていますが、結論自体は葛西説も森説にかなり近いものになっています。
 しかし、森説が主に歌謡や訓注の字音仮名の音価を手がかりにしたものであるのに対し、葛西説は文体と句読の差違を手がかりにしています。こういった全く異なる手段を用いながら、似た結論に至ったことに意味があると思います。
 続いて、この基盤となる本文が、数次に亙る編集段階を経て現在の姿になったことを具体的に論証しています。

 大変に注目される著書です。

 さて、会場の信州大学教育学部は長野市にあって、ほど遠からぬ所に善光寺があります。
 今、ちょうどご開帳で賑わっているようです。

2021年11月13日 (土)

「いすくはし くぢらさやる」&金魚4態

 今日はZoomで古事記学会の例会がありました。
 発表は1本で、記紀歌謡の「宇陀の高城に~」です。
 この歌謡、問題点は明瞭で、「くぢら」というのが鯨なのか鷹なのかということと、歌謡の前半と後半との関係ですね。
 今日の発表もそこがポイントでした。
 発表のあと、質疑応答が行われました。

 発表が60分、質疑応答が30分という、ゆとりのある時間設定で、質疑応答も活溌でした。
 質疑応答は、段々にみんなで考えるようなイメージになってきて、充実した会でした。

 明確な結論は出ませんでしたが、とても勉強になりました。
 発表と質疑応答を聴いた結果、個人的には、「くぢら」は鯨。その肉を「こなみ」と「うはなり」とに不公平に分ける、ということで良いのかなぁと考えました。
 そう考えたというより、そういう方向性が浮かび上がってきたように思いますが、参加された方々がどうお考えか分かりません。
 意見には個人差があります。

 それはそれとして、発表内容には、もっと深い考察がありました。
 今日の質疑応答を生かして、さらに進化した論文を発表されるのが楽しみです。

 私は、終始、カメラとマイクとは切ったままで静かに聴いていました。
 でも、画面越しとはいえ、質問された方々のお顔は久し振りに拝見することができて幸いでした。

 金魚の水槽をバックに陣取っていましたが、カメラを切ったままだったので、出番はありませんでした。
 水がやけに澄んでいたので、例会が終わった後、写真を撮ろうとしたら、近づいてきた金魚がいました。

 まずは、根元から芽が出てきたアナカリス。
Kingyo_r031113a

 カメラ目線で寄ってきた金魚。
Kingyo_r031113b

 歌を歌っている金魚。
Kingyo_r031113c

 ボケをかましている金魚。
Kingyo_r031113d

 首を傾げて、上から目線の金魚。
Kingyo_r031113e

 どれもうまくピントが合っています。
 実は、これだけ撮るのに、全部で70コマくらい撮りました。(^_^;

2021年11月 8日 (月)

国文学研究資料館のコピー一番乗り

 今は東京都立川市にある国文学研究資料館は、国語国文学を学ぶ者にとってはありがたい存在です。
 コピー依頼をする入館者も大勢います。
 国文学研究資料館は、かつては東京都品川区戸越にありました。
 その地で、昭和52年の6月に開館式典が挙行され、7月から閲覧サービスを開始しました。

 当時私は修士課程の2年生でした。
 どんな施設か大いに関心を持ち、家から30分ほどの所にありましたので、早速行ってきました。
 資料を閲覧させてもらい、コピーも依頼しました。
 その折の書類が先日発掘されました。

 資料複写申込書。
Kokubunkencopy01
 
 領収証書。
Kokubunkencopy02
 どちらもカーボン紙ですね。

 領収証書の右上に、「昭和52年度 第1号」とあります。
 私がコピー一番乗りでした。
 自慢ではありませんが、これはなかなかなことかなぁと、感慨無量です。

2021年10月17日 (日)

萬葉学会2日目&訓点語学会

 昨日に引き続き、今日は萬葉学会の2日目。研究発表会です。
 そして、訓点語学会。
 どちらもZoomなので、発表ごとにどちらかを選んで参加しました。
 遠隔ならではですね。会場での開催だったらこんなことはできません。
 コロナ禍が収まっても、学会はハイブリッドでの開催が標準になるかもしれません。

 私は、普段このデスクトップパソコンを使っています。
Paso20211017a
 画面右上にうさぎのカレンダー、左側にはテレビが映っています。テレビを見ながらパソコンが使えます。
 このパソコンにはビデオカメラとマイクは付いていません。

 金魚部屋にはノートパソコン。
Paso20211017b
 Zoomなどはこのパソコンを使っています。
 リモート中、バックには金魚の水槽が映ります。♪

 ちょっと忙しかったですけど、2つの学会に参加できました。(^_^)

2021年10月16日 (土)

今日明日は京都大学で萬葉学会

 今日明日は京都大学で萬葉学会が開催されますが、Zoomです。
 第1日目の今日は午後から講演会でした。

 内田賢德氏「天平綺譚 万葉集巻十六の意匠」
 大谷雅夫氏「防人歌と「からごころ」」

のお二方です。

 有斐閣の『萬葉集全注』は、巻16だけが未刊です。
 芳賀紀雄氏が担当でしたが、概説を執筆したのみで急逝されました。
 その代わりに複数の方々が担当されることになり、内田先生はそのお一人だそうです。
 刊行が待たれます。

 講演の後、萬葉学会奨励賞の授賞式が行われました。
 受賞者は、奈良大学の鈴木喬氏です。

 鈴木さんには、美夫君志会で知り合い、以後、お世話になっています。
 知っている方が受賞されると嬉しいです。

 会場にいれば、あれこれ撮影したところですが、リモートのため、画面キャプチャーなどは遠慮しました。
 画像がないと寂しいので、無理やりそれらしいものを貼っておきます。
Gunmac_stamp02_20211016212901

2021年9月 6日 (月)

記紀の冒頭に登場する神々

 必要があって、記紀の冒頭に登場する神々を一覧表にしてみました。
Kikitop
 神名の前に付いている数字は「神世七代」の順番です。
 また、日本書紀の方で、神名の後ろに付いている数字は一書の順番です。
 たとえば、可美葦牙彦舅尊の後ろにある「一の236」は、「第一段の第2の一書、第3の一書、第6の一書」の意です。

 これを見て考えるに、単純に多数決では決められないにしても、クニノトコタチ、クニノサヅチ、トヨクモノという3神を最初の神とする伝承が古いのではないでしょうか。
 そして、その前にウマシアシカビヒコヂとアメノトコタチとを置く伝承が現れ、さらに、アメノミナカヌシ等の造化三神を置く伝承が現れた。
 古事記はその姿を反映していると見ることができる。

 神世七代については、古事記は、日本書紀の第二段の元になった伝承(3神+2神×4組)と、第三段の元になった伝承(同じく3神+2神×4組だけれども出入りがある)とを合体させたもの(2神+2神×5組)と見ることができます。
 その際、古事記ではクニノサヅチが邪魔になったので、これは除外した。

 ただ、除外したクニノサヅチは、神生みの段の所で、アメノサヅチとセットにして、オホヤマツミとノヅチとが山野に持ち別きて生んだ神の部分に登場させた。

 きれいな結論と思いますが、どうでしょうか。
 既にどなたかが同様のことを論文にしているかもしれません。
 探してみなければと思っています。

2021年7月 4日 (日)

第1回のワクチンを接種しました

 今日は、新型コロナウィルスの第1回目のワクチン接種をしてきました。

 密を避けるために、予約時間よりもあまり早く来すぎてはいけないということでしたが、雨のためにタクシー利用でしたので、タクシーをつかまえるところから考えると、そうちょうどの時間を狙うというのも難しいところです。
 結局、会場には予約時間の15分前に着きました。時間前ですけど、問題なく、受付、検温、問診、接種と進み、会場着から接種終了まで8分!でした。予約時間よりも前。(^_^) 快速でした。
 その後、15分待機して、15:48に全部終了しました。

 小規模な会場でしたが、たくさんのスタッフがいました。
 打ち手の確保が課題と言われていましたが、打ち手の数倍のスタッフが必要なのでした。
 皆さん、とても親切でした。

 注射は、ちょっとチクッとしたくらいで、特に痛いということはありませんでした。
 15分の待機中も、全く変わりはありません。

 今、注射後、6時間以上経ちますが、肩はじっとしていれば全く痛くありません。
 動かすと少し痛いくらいです。

 接種後、会場でこのような紙をもらいました。
Vac01a

 「接種日当日」の部分を拡大します。
Vac01

 「~数日」の部分の拡大。
Vac01c

 確率はかなり高いですよね。
 油断せずに、なるべく安静にして様子を見ることにします。

 副反応は若い人ほど重いとも聞きます。
 高齢者の私は軽く済むかもしれません。

 ワクチン接種が済んでも、体が磁力を帯びたとも、5Gで通信ができるようになったとも思えません。

 2回目の予約は、1回目と同様、LINEまたは電話です。
 LINEで予約しようと思ったら、空きがないということでした。
 HPを見たら、3週間後の7月25日(日)は「準備中」になっていました。それでは予約できません。
 午前0時、または明日の朝を待つことにします。

 今日はワクチン接種に専念しましたので、美夫君志会の2日目はパスしました。
 ワクチン接種は午後でしたので、午前中は参加できたのですが、何となく落ち着かなかったのと、早起きして寝不足ではよくないかと思いまして。
 小心者です。

 以下余談です。

 ワクチン接種を受けるためには肩の出る服を着なければなりませんが、毎日長袖のワイシャツの袖をまくって着ていますので、これではダメです。
 探したら昔着ていた半袖が見つかりましたので、これを着て行きました。
Vac01d
 この写真は19年前に大宰府の観世音寺で撮したものです。
 物持ちが良いです。(^_^)

2021年7月 3日 (土)

今日明日は、令和3年度美夫君志会全国大会

 今日・明日は、令和3年度の美夫君志会全国大会が開催されます。
 会場の中京大学とリモートとのハイブリッド形式です。

 第1日目の今日、私は自宅からZoomで参加しました。

 第1日目は、以下のお三方による招待研究発表です。

 ・井ノ口 史氏「母に贈る―大伴坂上郎女の「尼理願の死去を悲嘆して作る歌」―」
 ・馬場 基氏「木簡目線で万葉集を覗く」
 ・小松靖彦氏「防人歌とその戦争下における受容」

 いずれも刺激的な発表で、大変に勉強になりました。

 発表中の画面キャプチャーをしてはまずかろうと思い、会長挨拶のみ。
R03mifukushi

 リモート参加は40人ほどでした。

 コロナ禍で、昨年は多くの学会の大会が中止になりましたが、今年はオンラインまたはハイブリッド形式で開催されることが多いように思います。

 オンラインは、遠隔地等で会場への移動が難しい方の参加が可能になるのが利点です。
 対面ができないために、オンラインにせざるを得ずに始めた面もありましょうが、やってみれば、オンラインには大きな利点がありますね。
 コロナ禍が終息しても、ハイブリッドは続けた方が良いように思います。

2021年6月20日 (日)

古事記学会2日目終了&露草開花

 古事記学会の大会2日目、無事に終了しました。
 例年だと、1日目は公開講演会かシンポジウム、夜は懇親会。2日目は研究発表が6~7本と総会ですが、今回は予定されていたシンポジウムは来年に延期、1日目、2日目ともに研究発表会で、本数は両日合わせて5本という、ゆったりしたスケジュールでした。

 今日は3人のかたの研究発表がありました。
 1本目は、日本書紀の神代紀・神武紀の「六合」について、日本書紀の編纂論から考察した発表でした。
 2本目は、江戸期における荒木田久老による風土記出版の背景を考察した発表でした。
 3本目は、古事記編者の太安万侶が日本書紀の編纂にも関わったかどうかを、古事記序文とも絡めて考察した発表でした。

 2日間に亙り充実した大会でした。

 今朝、露草(万葉集では「つきくさ」)が咲いていました。
Tsuyukusa20210620
 露草は昼頃にはもうしぼんでしまいますので、実際にはもっと前に咲いていたのを見逃していた可能性があります。
 歳をとると早寝早起きになる人が多いようですが、私は一向にそうはならず、遅寝遅起きの度が進んでいます。(^_^;

 金魚は早い時間に朝ごはんをもらったせいか、食欲があまりなかったので、控えめにしました。
 そうしたら、昼休みに目が合ったときに大騒ぎ。「さっき食べたでしょ」と言ったのですが、「もらってない」「足りない」と言い張るので、少し食べさせました。夕飯は夕飯で、また大騒ぎでしたので、いつもは1日2食なのに、今日は3食。
 朝からリモートだと、金魚は3食になります。

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