書籍・雑誌

2025年6月10日 (火)

『トランヴェール』最新号の特集は「アガる 民謡採集の旅」

 先日、群馬からの帰りの新幹線でゲットしました。
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 表紙は草津の湯もみです。

 特集は、「アガる 民謡採集の旅」です。
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 昭和初期に、当時失われつつあった日本の民謡を記録すべく、50歳で各地を巡り始めた民謡研究家の町田佳聲が取り上げられています。
 町田佳聲は、自らの足で全国を回って採録したおよそ2万曲もの音源の記録を『日本民謡大鑑』として編纂し、この本はNHKが戦前から約半世紀に亙って刊行されました。
 今では歌われなくなった唄も多く採録され、その資料的価値は計り知れないものがあるとのことです。

 町田佳聲のことは全く知りませんでした。50歳で民謡研究を始めたというのも、伊能忠敬と共に励まされます。
 いえ、私は50歳を遥かに超えているのですけど。

 この号の巻頭の「EKIBENギャラリー」は峠の釜めしでした。
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 この駅弁の掛け紙は茶色っぽい色だったという記憶がありますが、この写真の掛け紙は緑色です。
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 おぎのやの創業140周年の掛け紙です。

2025年6月 7日 (土)

『ならら』最新号の特集は、豊臣秀長と大和郡山城

 昨日、東京の家に帰宅したら、『ならら』が届いていました。
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 特集は「豊臣秀長が築いた大和郡山」です。
 来年のNHK大河「豊臣兄弟!」を意識したものですが、どうなんでしょ? ちょっと早いかも。
 9月、10月あたりの方が良いのではと思ったりしました。

 目次は以下の通りです。
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 20ページに「下河辺長流」があります。
 知りませんでしたが、長流の出身地には大和国の宇陀説と龍田説とがあるそうです。

2025年5月23日 (金)

岩崎拓也氏編『日本語表記の多様性』(ひつじ書房)

 岩崎拓也氏編の『日本語表記の多様性』(ひつじ書房)を購入しました。
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 この本のことは、昨日の根来麻子先生のTwitter(現X)で知りました。
 某アマゾンで注文しようとして、定価を見て「えっ!」と思ったのでしたが、買ってしまいました。

 本書は、記号や符号などを中心とした日本語の表記に関する論考を集めた論文集で、13人の研究者の論文が収録されています。
 編者による「まえがき」によれば、執筆者には「あなただったら日本語の表記研究をどうやるか」という形で依頼されたそうです。

 目次を切り貼りします。
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 以上のように、現代日本語の表記をテーマにした様々な論考が収録されていて、興味深いです。

 この論文集自体が横組みですけど、記号・符号といった表記も横書きメインになるように思います。
 日本語学会の機関誌『日本語の研究』は横組み・縦組み併用ですけど、横組みが圧倒的です。
 縦書き・横書きを巡る問題もありそうですね。

2025年5月20日 (火)

正宗敦夫『万葉集総索引』

 渋川の家の本、東京に持って行くものは梱包し、古書店に買い取ってもらうものは書架に残しています。尤も、あちこちの書架に散在しているのでは迷惑ですから、あとでなるべく集中させます。

 さて、『万葉集総索引』と『古事記総索引』がぽつんと残っています。

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 学生時代・院生時代には一方ならぬお世話になりました。でも、時は流れ、今は電子的に検索が出来るようになりました。これらの総索引はもうずいぶん手に取ってもいません。

 さて、どうしましょう。使わないものなら処分1択でしょうが、古書店に引き取られても、その後、幸せな生活が待っているとは思えません。使わないことが明らかでも、手許に残しましょうかね。

 こういう甘い人間なので、東京に持って行く本が減りません。

2025年5月19日 (月)

新潮日本古典集成『南総里見八犬伝』

 新潮の日本古典集成というと、二色刷りで、古典文学作品の本文のすぐ脇にセピアで語釈が印刷してあるという、ユニークな古典文学全集でした。

 その別巻として『南総里見八犬伝』が刊行されています。全12冊という大部なものです。私、これを買っていたのですが、東京に持って行くか、処分するか、迷っていました。持っていってもたぶん読まないしなぁという思いがあります。

 八犬伝は、学部の1年の時に、岩波文庫(全10冊)で読み始めて、3冊目あたりで挫折しています。新潮版でリベンジを果たしたい思いもあります。

 そんなことで、どうするか迷いつつも、散在している12冊を集めることにしました。

 徐々に集まって来ましたが、数冊足りません。もしかしたら、東京に持って行くつもりで梱包してしまったのかもしれません。そうなると、見つかったものだけ不揃いのまま処分するのもイヤなので、東京に持ってゆかざるを得ません。

 そんな状況下、行方不明だった数冊が見つかりました。梱包してはいなかったのです。

 散在していた冊が少しずつ集まって来る様は、あたかも八犬士が少しずつ集まって来たようです。ということで、全12冊、東京に持って行くことになりそうです。

 この八犬伝は、注が一切ありません。大き目の文字で組んであり、行間も広いので読み易いです。高齢者を主な読者として想定しているのでしょうかね。

 挿絵はすべて載っているようで、本文の底本は国会図書館所蔵の馬琴の手沢本だそうです。

 大体、注なしで読めるのかいなと思いましたが、読んでみたら結構大丈夫です。

 思えば、朝ドラの「らんまん」で、すえちゃん(浜辺美波)が八犬伝の版本を愛読していました。江戸から明治の一般庶民も十分に楽しんでいたのでしょう。負けてなるものかは。

2025年5月13日 (火)

『トランヴェール』最新号の特集は「アインシュタインが見た東北」

 先日群馬に行った時に新幹線でゲットしました。
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 愛読しているJR東日本の車内誌です。
 表紙の絵は東北大学の附属図書館本館(現在は史料館)のようです。

 もう5月も中旬になってしまいましたが、『トランヴェール』5月号の特集は「アインシュタインが見た東北」です。
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 右ページのタイトルの左側を拡大します。
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 全く知りませんでした。
 いや、何となくおぼろな記憶のあったような気もします。

 アインシュタインのことだけでなく、東北大学の古生物学のことなども含め、充実した特集です。

2025年5月12日 (月)

金水敏氏『大阪ことばの謎』(SB新書)

 金水敏氏『大阪ことばの謎』(SB新書)を購入しました。
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 今年の5月5日発行です。

 目次を切り貼りします。
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 各章それぞれの各節のタイトル、それぞれに興味深いです。

 著者の金水先生は大阪市内のお生まれで、東京大学の学部・大学院・助手時代は東京暮らし。
 その後、神戸大学に就職されて以降ずっと関西暮らしとのことです。
 ネイティブの大阪弁話者で、かつ東京弁の世界でも暮らされたという経歴は、こうした書籍を著されるのに最適の研究者と思います。

2025年4月28日 (月)

『ならら』最新号の特集は、薪御能

 今日、『ならら』の最新号が届きました。
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 特集は、「平安の伝統紡ぐ薪御能」です。
 能というと室町時代のイメージがありましたので、「平安の伝統」といわれて「はて?」と思ったのですが、薪御能の源流は、貞観11年(869)の興福寺修二会に猿楽が演能されたのが始まりとされることによるのだそうです。

 目次は次の通りです。
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 22ページには、最近発見された飛鳥宮跡の大型建物群が取り上げられています。
 執筆者である奈良大学の相原教授は、皇后宮の可能性が高いとしています。持統天皇の皇后時代の宮です。

 32ページには、奈良県立万葉文化館の館蔵品展「柿本人麻呂」が取り上げられています。
 会期は5月10日(土)~6月29日(日)です。

2025年4月25日 (金)

木村幹氏『国立大学教授のお仕事』(ちくま新書)

 木村幹氏『国立大学教授のお仕事』(ちくま新書)を購入しました。
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 おおよその内容はタイトルと帯とによって知られます。

 この本のことは、昨日のTwitterにおける川村裕子先生のポストで知りました。
 「いずこも同じ」という共感で買い求めることにしました。
 今年の4月10日刊行というできたてほやほやの本です。

 目次を切り貼りして示します。
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 著者の木村幹氏のご専門は比較政治学ということで、国語国文学とは異なりますが、共通点は多いと感じました。
 やはり「いずこも同じ」ようです。

2025年4月 9日 (水)

「47都道府県ご当地文化百科」(丸善出版)

 「47都道府県ご当地文化百科」(丸善出版)というシリーズが出版されていることを知りました。
 各47都道府県が1冊ずつ発行されています。
 思わず3冊買ってしまいました。どの3冊かは予想通り(いえ、どなたも予想などなさっていないかもしれませんが)、群馬、東京、奈良です。

 群馬県。
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 中央に群馬県の地図。右側には上からだるま、焼きまんじゅう、富岡製糸場と生糸・繭。
 左側には上が草津の湯もみ。下は済みません分かりません。妙義山でしょうか?

 東京都。
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 東京都の地図の上に東京駅と大相撲、下には蕎麦、浅草寺、東京タワーと東京スカイツリーですね。

 奈良県。
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 奈良の地図の右側には石舞台古墳、柿の葉寿司、東大寺の大仏ですね。
 左側は鹿、三輪素麺、吉野杉でしょうか。
 やはり鹿は不可欠です。

 奈良県の目次を載せます。
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 こんな感じで47冊が刊行されています。
 群馬と奈良が令和6年、東京が令和7年の刊行です。
 全冊既刊かどうかは確認していません。
 他の府県も買うかもしれません。

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