映画・テレビ

2015年11月20日 (金)

昭和13年の忠臣蔵のパンフレット

 昭和13年のパンフレットを手に入れました。小さいもので、京都新京極の帝国館のです。表紙は浅野内匠頭を演じる片岡千恵蔵です。
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 こんな注意事項が書いてありました。
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 ほんの30年くらい前まで、禁煙の場所ってかなり限られていたように思いますので、これどうなのでしょうね。昭和13年の時点で「嫌煙」的な考え方があったとも考えにくいです。防火の観点からの決まりなのでしょうかね。

 主な配役は一人二役が多いです。役者が足りないわけではなく、全部で113名の役者名が並んでいます。その中で、これらの役者さん達は2役演じています。出番が少ないのは物足りないので、他の役もということでしょうかね。
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 近日上映のこんな作品も載っていました。
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 「剣客商売」といえば池波正太郎ですが、これは全く無関係な作品です。池波正太郎は大正12年の生まれで、当時15歳。少年時代の池波正太郎がこの作品を見たか、作品名を見て、作品名が記憶の底に留まったのでしょうかね。

2015年8月 7日 (金)

キムタクの忠臣蔵をバッサリ

 私の前期の授業、水曜1限の「基礎ゼミ」では、例年通り今年も忠臣蔵を取り扱いました。

 昔の映画なんぞも見てきたのですが、長谷川一夫(大石)、市川雷蔵(浅野)、滝沢修(吉良)、山本富士子(瑶泉院)、鶴田浩二(岡野)、勝新太郎(赤垣源蔵)などという豪華絢爛たる面々も、今の学生さん達は知りません。

 せめて最後くらいは知った俳優陣の作品を見せたいと思い、キムタクの「忠臣蔵1/47」を見ることにしました。平成13年のフジTVの番組です。これでももう14年も前のですね。

 このドラマのこと、放送当時、「まほろば」でもチラと話題になったような気がして、まほろばバックナンバーを見てみました。

http://kitagawa.la.coocan.jp/maho/mahoroba12.html

 この、2001/12/28あたりからのところで話題になっていました。朝倉山のオニさんや目白の花さんもご覧になっていたのでした。

 長い歴史のある「まほろば」。(^_^)

 さて、授業でそれを観ることにはしたものの、もう残りは8月5日(水)1回しかありませんでした。この作品は160分あるのです。半分に縮めないと授業時間内に収まりません。

 半減というのは厳しいですが、やってみました。

 この作品では、高田馬場の決闘の後、吉良上野介(津川雅彦)が安兵衛(木村拓哉)を500石で召し抱えようとするのを、安兵衛は断ります。吉良家は4200石でしたか。それで500石はないでしょうね。このあたり全部バッサリ。

 安兵衛は堀部弥兵衛(杉浦直樹)の養子となり、浅野家に仕えることになるわけですが、内匠頭(堤真一)が勅使饗応役に任ぜられ、安兵衛が吉良屋敷に挨拶に行くことになります。すると、吉良から、500石を蹴って200石で浅野に仕えるとは……などと嫌みを言われるのですが、さっきのをカットしてしまったので、ここもカットしないと話が通じませんから、バッサリ。

 討入りシーンも大幅にカット。

 でも、とても足りません。やむなく、吉良のイジメも刃傷直前以外は全部カット。畳替えも全部バッサリ。城明け渡しを巡っての赤穂大評定も全部バッサリ。

 その他、あれこれカットして80分に収めました。半日かかりました。

 完成版を通して見ると80分かかってしまうので、確認はせずに8月5日の本番に臨みました。

 いや、上出来でしたよ。(^_^) ←やや自画自賛。(^_^;

 残ったのは、高田馬場の決闘、安兵衛が弥兵衛の養子になるまでのいきさつ、安兵衛が内匠頭・あぐり(松たか子)に拝謁しての会話、仇討ち一辺倒の安兵衛とお家再興第一の内蔵助(佐藤浩市)との確執、安兵衛と妻ホリ(深津絵里)との情愛、盟友高田郡兵衛(妻夫木聡)の脱盟などです。

 十分に筋の通った話になっていたと思います。受講生達の忠臣蔵についての予備知識は、4月以来の授業で結構身についていたはずですし、よく理解できたと思います。

 来年もこの作品を見るとしても、160分を2回に分けて見るまでもなく、この短縮版で十分と思いました。

 上に挙げた以外は、小林聡美(りく)、岡田准一(主税)などが出演していました。これなら、学生達の見知った人も結構多かったのではないでしょうか。

 討ち入りを目前にした大石と安兵衛のシーン。
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 「よく生きることを知らぬ者は、よく死ぬこともできぬ」という大石のセリフがありました。

 ラスト、切腹する安兵衛の介錯人は渡辺謙です。セリフはなく、配役表にも載っていません。友情出演のようです。
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2015年5月18日 (月)

「かくありたい」

 授業で昭和33年の「忠臣蔵」(大映)を見ているときに、こんなセリフに気付きました。

 赤穂城明け渡しの場面で、大石内蔵助(長谷川一夫)が、受城使の脇坂淡路守(菅原謙二)に対し、浅野家再興が叶うよう幕府上層部に取りなして欲しいと嘆願します。
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 それを受けて、脇坂は「臣下たるもの、かくありたい」とつぶやきます。
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 この映画、毎年見ていたのに、今頃気付くとは、迂闊なことでした。

 NHK大河「独眼竜政宗」で、少年時代の政宗が「梵天丸も、かく、ありたい」とつぶやくシーンが名場面、名ゼリフということで話題になりました。私も感動したクチです。

 あのセリフ、ひょっとしたら、この「忠臣蔵」から取ったのかもしれません。偶然の一致かもしれませんので、何とも言えませんけど、そんなことを考えました。

2015年3月 2日 (月)

元禄14年元日の日食

 3月というと、松の廊下の刃傷のあった月。12月と並んで忠臣蔵の月でもあります。HPの表紙も忠臣蔵バージョンに変えました。(^_^)

 しばらく前に、昭和46年の「大忠臣蔵」第1話の台本を入手しました。この作品はNET(現テレビ朝日)で1年間にわたって放送した連続ドラマです。当時、毎週楽しみに見ていました。

 第1話だけでなく、全体について主な配役は以下の通りです。

 大石内蔵助……三船敏郎
 吉良上野介……市川中車→市川小太夫
 浅野内匠頭……尾上菊之助(現・菊五郎)
 瑶泉院……佐久間良子
 りく……司葉子
 堀部安兵衛……渡哲也
 萱野三平……石坂浩二
 お軽……山本陽子
 小林平七……芦田伸介
 立花左近……松本幸四郎
 俵星玄蕃……勝新太郎

 豪華絢爛。民放の大河ドラマといった感じです。矢頭右衛門七は田村正和です。まだ若かったのですねぇ。間十次郎が蜷川幸雄という配役もあります。あの蜷川氏ですね。

 表紙に(カラー)と書いてあります。昭和46年というと、もうカラーの番組が普通だったような気がしましたが、そうでもなかったのでしょうかね。
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 この作品、第1話で日食が出てきたのが印象に残っていました。元禄14年は元日に日食があり、この年の大事件の予兆のような感じで描かれていたのが新鮮だったのです。この年元日の日食を取り上げた作品はそれまで見たことがなかったと思います。

 調べてみたら、この日食は史実だったので、「ほー」と思ったのでした。

 このシーン、第1話の冒頭付近に出てきたような気がしていましたが、台本ではラストシーンでした。
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 『武江年表』の元禄十四年の項に「正月元日、卯辰刻日蝕、[八分]」」とあります。午前中ですね。

 日食は新月の時にしか起きないので、1月に日食があれば、旧暦ではほぼ元日ということにはなりますけど、元日に日食なんかが起きたら、当時の人はさぞイヤだったでしょうね。

 浅野家と吉良家ゆかりの人々にとっては、実際にとんでもない災いが降りかかってしまったわけですけど。

2015年2月10日 (火)

昭和28年「大忠臣蔵」のチラシ

 偶然、日をおかずして先日と同様のものを入手しました。今回のは昭和28年の作品です。
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 ちょっとシワシワです。アイロン掛ければ伸びるかもしれません。

 配役表を部分的に切り貼りしてみます。
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 前回の昭和5年の作品で内匠頭を演じていた片岡千恵蔵が今回は内蔵助です。前回の作品にも出演していた山田五十鈴(13歳!だったようです)が、今回は瑶泉院です。時は流れています。

 そして、大石主税を演じている澤村アキオは後の長門裕之です。このあたりを見ると、昭和28年というのはかなり昔という気がします。私、もう生まれておったわけですが。(^_^;

2015年2月 8日 (日)

昭和5年「大忠臣蔵」のパンフレット

 昭和5年の日活作品「元禄快挙 大忠臣蔵」のパンフレットを入手しました。またまたネットオークションです。

 パンフレットといっても、小ぶりな1枚紙を縦に2つ折にしてあるだけの質素なものです。

 これが外側。中央付近に縦に「昭和五年十二月廿四日発行・発行所 京都新京極 帝國舘……」とあります。
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 これが内側。配役がずらりと並んでいます。私のライフワークの1つである「忠臣蔵配役表」のためのデータは、この作品については30名ほどしか判明していませんでしたが、ここには90数名の配役が載っています。良いものが手に入りました。(^_^)
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 俳優の名前が男女によってフォントが異なっています。
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 下段欄外には次のようにあります。
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 この映画館では、上映中は禁煙だったのですね。そして、席が男女別に分かれていたようです。暗闇の中で良からぬことをする者がいたのでしょうか? 男女別だとデートには使いにくいですね。

 どこの映画館でも同様だったのか、あるいはこの映画館は少数派だったのか。昭和5年というと、今から85年も前。当時20歳の人は今105歳ということになります。当時の映画館事情を知っている人は随分少なくなってしまったことでしょう。

 やはり同時代資料は面白いです。

 しかしまぁ、こんなペラペラの1枚紙がよくぞ85年も生きながらえてきたものです。私の手もとで失われてしまっては申し訳ない気がします。その辺に置いておいたら、また雪崩が起きて流されてしまうことでしょう。ファイル買ってこよう。

2015年1月13日 (火)

「日本誕生」

 先週と今週、古事記の授業で「日本誕生」というビデオを見ました。
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 授業では倭建命の段を読んでいます。この映画がちょうど倭建命が主人公ですので、映画を見比べるのも面白いかと。(^_^)

 この映画、昭和34年の東宝作品です。制作本数1000本の記念作品であり、芸術祭参加作品だそうです。

 特撮は円谷英二です。(^_^)

 メインストーリーは倭建命ですが、途中、天石屋戸と八俣大蛇の話が挿入されています。主な配役は以下の通りです。

倭建命・須佐之男……三船敏郎(二役)
景行天皇……中村鴈治郎
倭姫……田中絹代
弟橘姫……司葉子
美夜受姫……香川京子

熊曽建・兄……志村喬
熊曽建・弟……鶴田浩二

相模国造……田崎潤

天照大神……原節子

天御中主神……左卜全
思金神……柳家金語楼
天児屋命……三木のり平
布刀玉命……加東大介
玉祖命……榎本健一
伊斯許理度売命……有島一郎
天津麻羅……小林桂樹
手力男命……朝汐太郎
天宇受女命……乙羽信子

奇稲田姫……上原美佐

語り部の媼……杉村春子

 今どきの学生さんは誰一人知らないでしょうね。残念です。

 高天原の神々、お笑いの人や軽妙な芸風の人が多いですね。戦後14年、日本神話を扱うのは、難しかったことでしょう。作り方次第で、右からも左からも責められそうです。

 心を打つような種類の作品ではないのですが、最後、亡き倭建命の魂が白い鳥になって空を飛んでいる姿を見たら、不覚にも涙が出そうになりました。

2017年3月
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