映画・テレビ

2025年6月 5日 (木)

VHSの忠臣蔵

 渋川の家の物陰から見つかりました。
Chu_vhs

 もっとあったはずですが、それらもさらに探せば出てきそうです。

 市販の映像の媒体は、ビデオテープ→レーザーディスク→DVD→BDと進化しました。
 この先もまた新しいものが登場するかもしれませんね。
 レーザーディスクの寿命は短かったです。
 サイズが大きい上に収録時間数が短いという点でDVDに駆逐されてしまった感じです。
 自分でテレビ放送を焼くことができなかったのも敗因の1つでしょうね。

 さて、発見されたVHSは廃棄でしょうねぇ。DVDあるし。
 栄枯盛衰です。

2025年4月 2日 (水)

つい読んでしまう

 渋川の家の片づけ、地味に進んでいます。
 荷物の大半は本なのですが、東京に持って行くか、古書店に売るか、判断に迷うものがあります。
 それらはどうするかといえば、読んでみるしかありません。
 その結果、すぐに売却グループの方に行ってしまうものと、ついつい読み耽ってしまうものとがあります。
 昨日、つい読み耽ってしまったものは以下の3点です。

 青木和夫氏『白鳳・天平の時代』(平成15年5月。吉川弘文館)
Aokihakuho
 青木和夫氏の講演、講座概説、月報などへの寄稿を収録したものです。
 そういった性格の文章なので、大変に読みやすく、また岩波思想大系の古事記や新古典文学大系の続日本紀の編纂にまつわる話なども出てきて、大変に興味深く読みました。

 丹野達弥氏編『村木与四郎の映画美術』(平成10年10月。フィルムアート社)
Murakiyoshiro
 黒澤明監督のもとで美術監督を務めた村木与四郎氏の聞き書きです。
 代表的な黒澤作品のあれこれについて、撮影の裏話が満載で面白かったです。

 能村庸一氏『実録テレビ時代劇史』(平成11年1月。東京新聞出版局)
Tvjidaigekishi
 内容は帯に書いてあるとおりで、500ページ近い大著です。
 巻末に、昭和28年から平成10年までのテレビ時代劇のリストが載っています。

 3冊とも読み耽ってしまったほどなので、これらは荷造りの段ボールに収まることになりました。
 読み耽ってしまうものが多いと全く捗りません。
 といって、迷ったものをすべて東京行きにするのも、すべて売却にするのもまずいので、どうしたもんじゃろのぉと困惑しています。

 さらっと目を通しただけでどちらにするかの判断力を信頼するか、読み耽りそうになったらその本はもう東京行き決定とするか、そういうことでしょうねぇ。片づけの最中に読み耽ってはいけません。終わりません。

2025年3月14日 (金)

松の廊下の襖絵

 本日3月14日は江戸城松の廊下の刃傷の日でござる。
 どのくらい前だったでしょうか、江戸城松の廊下の襖絵の下絵が発見されました。
 こういうのです。
Matsunoroka01
 上下に金の雲が描かれています。
 そして、松はあまり太くないのが多数。
 海とおぼしき水が見えます。そして、白い千鳥が飛んでいます。

 この松の廊下の襖絵が、過去の映画やテレビドラマでどのように描かれているか、見てみました。( )のあとの人名は浅野内匠頭を演じた俳優です。

 「大忠臣蔵」(昭和32年、松竹)北上弥太郎
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 「忠臣蔵」(昭和33年、大映)市川雷蔵
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 「赤穂浪士」(昭和36年、東映)大川橋蔵
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 このころまでの松の木は太いのがどーんと描かれています。

 「忠臣蔵」(昭和37年、東宝)加山雄三
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 「元禄太平記」(昭和50年、NHK)片岡孝夫
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 「赤穂城断絶」(昭和53年、東映)西郷輝彦
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 「元禄繚乱」(平成11年、NHK)東山紀之
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 「忠臣蔵1/47」(平成13年、フジTV)堤真一
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 「忠臣蔵」(平成16年、TV朝日)沢村一樹
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 いかがでしょうか。
 「元禄繚乱」(平成11年、NHK)の襖絵が下絵に最も近いように思います。
 近いといいますか、下絵を踏まえて襖絵が作られているのではないでしょうか。
 さすがNHK。しっかり下絵を踏まえています。
 下絵が見つかった時期を忘れてしまいましたが、平成1ケタの頃だったのではないかと思います。

 キムタクが堀部安兵衛を演じた「忠臣蔵1/47」(平成13年、フジTV)も下絵によく似ているように思います。

2024年10月 8日 (火)

黒澤明のポスター絵はがき

 この様なものを入手しました。
Kurosawa01
 これはパッケージです。
 黒澤明監督の全30作のポスターが絵はがきになっています。

 私が見た作品の中からベスト8を選びます。
 順序を付けるのは難しいので、年代順に並べます。
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 1番は「七人の侍」ですが、あとはなかなか。
 2番は「赤ひげ」かもしれません。
 8作品の中で7作品に三船敏郎が出演しています。

 裏というか表はこの様になっています。
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 郵便番号は7ケタで、料金は50円の時代です。
 調べれば年代の範囲は絞れるはずですが、まぁ。

2024年7月25日 (木)

中村錦之助「宮本武蔵」のパンフレット

 中村錦之助版「宮本武蔵」5部作(東映)の総合パンフレットを入手しました。
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 昭和51年1月の発行、全16ページです。

 吉川英治の『宮本武蔵』は何度も映画やテレビドラマになっていますが、私はこの錦之助版(監督は内田吐夢)が一番好きです。
 毎年1作ずつ5年間にわたって制作されましたので、その間の錦之助の成長が武蔵の成長と重なって、リアルさを増しているように思います。

 全5部作の配役。
 第1部と第2部。
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 第3部。
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 第4部。
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 第5部。
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 配役を見ていると、あれこれ思い出されます。

2024年6月15日 (土)

「時代劇かるた」

 「時代劇かるた」を入手しました。
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 パッケージの反対側です。
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 中身はこんな感じです。
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 絵札、読み札ともに未裁断です。
 サイズは小さく、紙質も悪く、もののない時代に作られた品のようです。
 仮名遣いも定まっていませんね。

 登場人物や作品から、およそいつ頃のものか推測できるかもしれません。
 ここに示したかるたには、市川右太右衛門、古川緑波、長谷川一夫、美空ひばり、榎本健一、嵐寛寿郎などが取り上げられています。
 なんか、懐かしいです。
 実際の映画はまだモノクロが多かったことでしょう。
 その映画を見て、このカラーの絵札を見るのも楽しかったかもしれません。

2024年5月31日 (金)

「宮本武蔵」の台本。芍薬の枝の切り口

 東映の「宮本武蔵 二刀流開眼」の台本を入手しました。
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 台本といっても、裏表紙に「東映本社宣伝部発行」と印刷してありますし、縮刷版です。
 実際に撮影に使用した台本ではなく、映画館等で販売した品なのかと思います。

 宮本武蔵:中村錦之助
 佐々木小次郎:高倉健
 お通:入江若葉
 本位田又八:木村功
 お杉:浪花千栄子 といった配役です。

 この映画には、私の大好きな芍薬の枝のシーンがあります。

 柳生石舟斎が、芍薬の枝を脇差しで斬り、それに手紙を付けて、お通さんに持たせて吉岡伝七郎に届けさせます。
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 お通さんは石舟斎に報告します。
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 石舟斎は伝七郎に失望しています。

 一方、宮本武蔵もその枝を手に取って見ることになります。
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 小茶は、お城の人にもらったと告げます。

 すると武蔵は、
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 柳生石舟斎の斬った芍薬の枝の切り口を見て、吉岡伝七郎は何も感じなかったのに、武蔵はその枝を斬った者の技量がただ事ではないことを見破ります。

 達人は達人を知ると言いますか、こういうの大好物です。(^_^)

2024年5月25日 (土)

昭和女子大学で無声映画の「伊豆の踊子」

 6月22日(土)に、昭和女子大学でこのような催しが行われます。
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 内容は以下の通りです。
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 少し分かりにくいのですが、『ブックレット17』を刊行するとともに、当日は伊豆の踊子の無声映画を弁士付きキーボードの生演奏付きで上映する。
 さらに、『ブックレット17』の著者と弁士との対談を行うのですね。

 おもしろそうです。「恋の花咲く 伊豆の踊子」は、ウィキペディアによれば、昭和8年(1933)2月2日公開、監督は五所平之助、主演は田中絹代、大日方傳だそうです。

 映画の伊豆の踊子というと、美空ひばり、吉永小百合、内藤洋子、山口百恵のものが思い浮かびますが、無声映画もあったのですね。

 ナマ活弁付きというのも心惹かれます。

 事前の申し込みが必要です。
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 さて、どうしましょ。
 先日来ご紹介している、群馬県立女子大学の源頼信、青山学院大学のAIの国語国文学研究への方法、そしてこの昭和女子大学の伊豆の踊子が全部6月22日(土)なのです。体は1つですからねぇ。

 よく考えます。

2024年5月13日 (月)

昭和35年「国定忠治」(東宝)の台本

 昭和35年「国定忠治」(東宝)の台本を入手しました。
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 この台本は決定稿ではなく第2稿です。
 右下に1959とありますが、封切りは翌年です。
 右上には「総天然色」とあります。当時はまだモノクロの作品もあったことでしょう。
 主演は三船敏郎です。

 国定忠治といえば、行友李風による新国劇の台本の名場面が思い浮かびます。
 この東宝の映画には、そのままの場面はありませんが、少しかすっている場面があります。
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 もう1つ。
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 また、国定忠治といえば、東海林太郎の「赤城の子守歌」も思い起こされます。
 忠治は勘太郎という子を負ぶっているわけですけど、それと関わる場面もありました。
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 忠治に負ぶわれている勘太郎を演じているのは、当時4歳の中村勘九郎(平成24年に亡くなった中村勘三郎)です。

 私はたぶんこの映画は見ていないと思います。
 国定忠治で思い起こされるのは、「国定忠治、鬼より怖い。にっこり笑って人を斬る」というものです。
 そのセリフはこの台本にはありませんでした。別の忠治だったのでしょう。片岡千恵蔵だったかもしれません。

 見ていないのにこう言ってはナンですけど、三船敏郎は国定忠治には似合わないような気がします。
 実際に見てみたいです。

2024年3月14日 (木)

昭和30年代前半の忠臣蔵映画

 今日は3月14日。殿中松の廊下刃傷の日です。
 そこで、最近入手した昭和33年・34年の忠臣蔵のチラシをご披露します。

 昭和33年大映の「忠臣蔵」です。
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 「日本映画界未曽有の豪華配役で放つ忠臣蔵!」とあります。

 確かに配役がたくさん列挙されています。
 字が小さいので、その一部を切り貼りします。
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 豪華な面々がたくさんです。

 次に、昭和33年松竹京都の「暁の陣太鼓」です。
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 これも主な配役を切り貼りします。
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 主人公は中山安兵衛です。

 最後に、昭和34年東映の「忠臣蔵」です。
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 こちらも、「日本映画の代表作!」「これが大東映の「忠臣蔵」映画だ!」と煽っています。
 一番下に、配役がずらーっと並んでいます。

 これも主な配役を切り貼りします。
S34chuchirashi02
 こちらも豪華です。
 北大路欣也が主税です。美空ひばりも出ています。

 日本映画の全盛期ですね。

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