昨日の、「諸国産物見立評判番付」の3段目以下も眺めてみました。
字が小さいし、くずし字も苦手ですが。
西の3段目。
上段の一番最初、ぱっと見、「はかま ありぢごく」に見えました。
そんなわけはありませんね。
「播磨 あかしちぢみ」でしょう。
私、そんなレベルです。(^_^;
お隣は、備前焼ですね。
6番目に豊前の小倉織があります。
小倉って、福岡県なので、筑前かと思ったら、あのあたりは豊前なのでした。
その3つ先は、尾張の鳴海絞。桶狭間に近いので、関心があります。←関心に偏り。
下段は、恥ずかしながら読めないのが多いです。
1行目は、「肥前 唐津さんとめ」? なんじゃろ?
その隣は、「和泉 さかいうち物」ですかね。泉州堺の打刃物。
その5つ先に、相模の小田原提灯がありますね。
その4つ先に、近江の算盤。
これは知りませんでした。近江商人と関係ありましょうか。
その後は、紙がいろいろ出てきますね。
各地で、特徴のある和紙が漉かれて、名産になっていたのでしょう。
あれこれ面白いです。
【追記】
「さんとめ」は、織物である旨、ご教示頂きました。
日国に次のようにありました。
不審なことがあったら、辞書を引かねば。
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サントメ 【桟留・聖多黙】
【一】
〔一〕({ポルトガル}Sa~o Thome 聖トマスの意)
聖トマスが布教に来たという伝説による、インドのコロマンデル海岸地方の異名。
*増補華夷通商考〔1708〕四「サントメ 聖多点 日本より海上三千八百余里。 西天竺の内にて暖国也」
〔二〕(Sa~o Tome )
サントメ・プリンシペ民主共和国の首都。サントメ島の北東海岸にある港町。一五世紀後半にポルトガル人が建設して以来、同島の中心地。
【二】〔名〕
(1)「サントメじま(─縞)」の略。
*俳諧・二葉集〔1679〕「ひっくりかへさう餌飯の浦波 さんとめの袴もふるきこしの山〈笑吟〉」
*和漢三才図会〔1712〕二七「奥柳条(おくしま) 聖多黙(サントメ)〈略〉按三止女(サントメ)は南天竺の国の名、出於此称奥柳条」
*洒落本・辰巳婦言〔1798〕四つ明の部「下着はとんだふつり合にて、さんとめの三すしだち」
*雑俳・柳多留‐五三〔1811〕「桟留に成って柿苧の渋がぬけ」
(2)「サントメがわ(─革)」の略。
*随筆・守貞漫稿〔1837~53〕一六「黒さんとめ烟草納。さんとめは蛮夷の名。其来舶。黒革也」
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