文化・芸術

2022年11月20日 (日)

昭和6年の「名流花形大写真帖」(4)

 昭和6年の「名流花形大写真帖」の第4弾です。
 右ページは高津愛子、左ページは山田五十鈴。
S06hanagatashin20

 右ページは早川雪洲、左ページは上山草人。
S06hanagatashin21
 この見開きページは、海外の映画界で活躍した2人です。
 早川雪洲は、緒形拳が秀吉、高橋幸治が信長を演じたNHK大河「太閤記」で武田信玄を演じています。

 右ページはゲイリー・クーパー、左ページはモーリス・シュバアリエ。
S06hanagatashin23
 この見開きの間に本来はもう1枚あったのが破り取られています。
 索引によれば、そのページのオモテにはハロルド・ロイド、裏にはクライブ・ブルックがありました。
 ハロルド・ロイド目的に破り取ったのでしょうかね。

 右ページはジョン・クローフォード、左ページはグレタ・ガルボ。
S06hanagatashin24

 ということで、4回に分けてご披露してきた「名流花形大写真帖」、一応今回で終わりにします。
 昭和6年頃に活躍していた舞台俳優、映画俳優でどなたかリクエストがあれば載せます。

2022年11月19日 (土)

昭和6年の「名流花形大写真帖」(3)

 一昨日、昨日に続き、昭和6年の「名流花形大写真帖」の第3弾です。

 右ページは田中絹代です。
 左ページは千代田ポマードの広告ですが、左右のページでリンクはしていないようです。
S06hanagatashin15
 田中絹代の解説。
S06hanagatashin16
 末尾に体重が九貫七百目とあります。
 尺貫法には馴染みがないですが、この冊子の中で体重が1ケタ貫というのはあまり記憶がありませんので、思わずメートル法に換算してしまいました。
 一貫=3.75kgですから、九貫七百目は、9.7×3.75=36.375kgとなります。
 田中絹代、軽すぎ。

 右ページは林長二郎、左ページは坂東壽之助です。
S06hanagatashin17
 林長二郎はのちに長谷川一夫と改名します。
 というか、長谷川一夫が本名だそうです。

 右ページは月形龍之助、左ページは千早晶子です。
S06hanagatashin18
 月形の名は龍之介で親しんできましたが、この冊子では龍之助となっています。
 この当時はそう表記していたのか、あるいは誤植か不明です。
 この左右のページは本来は見開きではなく、中間の1枚が破り取られています。
 両ページの中間下方に破り取られたページの残骸が見えます。
 索引によれば、破り取られたページの表側は市川右太衛門、裏側は明石潮です。
 破り取ったのは市川右太衛門のファンでしょうかね。
 それにしては破り取り方が乱暴ですけど。(^_^;

 右ページは片岡千恵蔵、左ページは酒井米子です。
S06hanagatashin19
 酒井米子は「元録快挙 大忠臣蔵」(昭和5年、日活)、「忠臣蔵」(昭和13年、日活京都)で大石の妻りくを演じています。

 まだ続きます。

2022年11月18日 (金)

昭和6年の「名流花形大写真帖」(2)

 昨日の昭和6年の「名流花形大写真帖」の続きです。

 右ページは水谷八重子です。左ページはウテナクリームの広告ページで、水谷八重子が登場しています。
S06hanagatashin08
 これは、水谷八重子を特別扱いしているのか、あるいはスポンサーのウテナを特別扱いしているのか。

 右ページは木村光子、左ページは山本安英です。
S06hanagatashin09

 2人の解説は以下の通りです。
S06hanagatashin10

 右ページは伊井蓉峰、左ページは喜多村緑郎です。
S06hanagatashin11

 2人の解説は以下の通りです。
S06hanagatashin12
 伊井蓉峰は昭和3年の「実録忠臣蔵」(マキノプロ)で大石を演じています。

 右ページは柳さく子、左ページは飯田蝶子です。
S06hanagatashin13

 2人の解説は以下の通りです。
S06hanagatashin14
 飯田蝶子は、私が子供の頃、いろいろなドラマにお婆さんの役で出演していました。
 映画俳優には、このように身長と体重が載っています。
 尺貫法です。貫で言われると、なんか重く感じてしまいます。(^_^)

2022年11月17日 (木)

昭和6年の「名流花形大写真帖」(1)

 このようなものを入手しました。
S06hanagatashin01
 表紙にハトロン紙が掛かっていて、折角のをきれいに剥がせそうもなかったので、そのままにしました。
 「芝居と映画 名流花形大写真帖」とあります。

 最後のページと裏表紙。
S06hanagatashin02
 奥付により、講談社の雑誌『富士』昭和6年新年号の附録であることが知られます。
 右ページに懸賞募集が載っています。
 この冊子には340人もの俳優が掲載されています。その中から外国人を除き、男女1名ずつの人気投票を行い、一番多くの票を獲得した男女の俳優に銀製の大カップを贈呈するとともに、その俳優に投票した読者の中から抽選で賞品を贈るという企画です。

 賞品は次の通りです。
S06hanagatashin03
 一等は総桐の重ねタンスですねぇ。今ではちょっとありませんね。
 四等の「シャープ鉛筆」というのは今のシャープペンシルでしょうね。

 索引は次のようになっています。
S06hanagatashin04
 いろは順です。この頃はまだいろは順が主流だったのでしょうね。

 本文は次のようになっています。
S06hanagatashin05
 右ページは五代目中村歌右衛門、左ページは十一代目片岡仁左衛門です。
 写真の下に紹介文が書いてあります。仁左衛門の場合は次の通りです。
S06hanagatashin06
 幕末の安政の生まれですねぇ。江戸猿若町というのはいかにも歌舞伎役者という気がします。
 当代は十五代目ですね。

 右ページは十五代目市村羽左衛門、左ページは七代目松本幸四郎。
S06hanagatashin07
 当代は十代目ですね。
 松本幸四郎は3人見て来たので、紛らわしいです。(^_^;
 区別するには、松たか子を基準にするとわかりやすいと聞きました。
 この松本幸四郎は松たか子のひいお祖父さんになりますか。

 この冊子、(2)以下、続きます。

2022年11月14日 (月)

「童謡かるた」

 かるたも収集品の1つです。
 どうも収集品が多くて。(^_^;

 「童謡かるた」を入手しました。
Doyocard05
 結構バタ臭い(←死語か)箱の絵ですが、中身は日本の歌が多いです。

 4組だけお示しします。
Doyocard06
 うさぎの登場する札が2組もあるのは、個人的な好みです。

 「は」の札は「春の小川」ですね。
 歌詞が「春の小川は さらさらゆくよ」となっています。

 最初の歌詞は「さらさら流る」だったのが、昭和17年に、当時の国民学校令施行規則では国語で文語文を教えるのは5年生以上と定められていたために、歌詞を「さらさら行くよ」と改訂したということです。
 この改訂は戦後かと思っていましたが、戦中だったのでした。
 このかるたでは「さらさらゆくよ」となっていますので、このかるたは昭和17年以降に作られたものということになります。

 箱の文字の「童謡」の「謡」が「謠」ではなく「謡」となっていますので、当用漢字が制定された昭和21年以降のものでしょう。
 紙の質は悪いです。戦後間もなくの物のない時代かと思います。

 札は帯封の付いたままでした。デッドストックではないでしょうか。
 折角の新品を私が封印切りしてしまいました。

 いろは順に並んでいましたが、「ゐ」「ゑ」「を」「ん」の札はありません。
 これは見識と思います。

2022年10月 5日 (水)

「ミルコト ミエナイコト サワルコト」展

 まほろばメイトの方からお知らせ頂きました。
Mirukototen01
 左側に「ミルコト ミエナイコト サワルコト」とあります。
 群馬県の新前橋で開催されている展覧会です。

 字が小さいので、主要部を3分割して示します。
Mirukototen02
 Mirukototen03
Mirukototen04

 あとになりましたが、展覧会の主旨は以下の通りです。
Mirukototen05
Mirukototen06
 作品に直接手を触れることのできる展覧会です。

2022年8月20日 (土)

お富さんの端布

 お富さんの端布を入手しました。
Otomisan01
 木綿で、サイズは36cm×90cmです。

 以下が1単位です。
Otomisan02
 歌舞伎を題材にした端布ですが、「お釈迦さまでも」「仇な姿の」「粋な」「お富さん」の文字があります。
 これらは春日八郎の歌謡曲「お富さん」の歌詞ですね。
 この歌が発表されたのは昭和29年とのことですので、この端布はそれ以降のものと言えましょう。

 粋な黒塀。
Otomisan03
 「粋な」の文字のあとに黒塀と見越しの松が描かれていて、なかなか粋です。
 下のコウモリは蝙蝠安を象徴しているのでしょう。粋です。(^_^)

 お富さん。
Otomisan04
 口にくわえているのはぬか袋でしょう。
 でも、洗い髪ではありませんね。

 切られ与三郎。
Otomisan05
 頬の傷が痛々しいです。

 他に、三桝、イチョウ、揚羽蝶の紋が描かれています。
 歌舞伎役者を象徴しているのでしょうが、三桝の團十郎しか分かりません。
 詳しい方ならばきっとすぐにお分かりかと思います。

2022年7月18日 (月)

『尚古鎧色一覧』2(紅威・赤威)

 昨日の『尚古鎧色一覧』について追加です。
 字があまりにも小さかったので、文字の部分を中心に赤系統の鎧色について拡大します。
Gaishoku04

 「紅威」の項。
Gaishoku06
 「紅威」は、威の素材が糸でも革でも、紅花で染めたものを言い、「あけ」の総称でもあるとしています。

 「赤威」の項。
Gaishoku07
 「赤威」は、威の素材が糸でも革でも、赤根で染めたものを言い、黒みがかっているけれども、使い込むに従って鮮やかさが増し、潮風に当たっても色が変わらないとあります。
 確かに、この彩色を見ると、「赤威」と比べて「紅威」の方が色鮮やかです。

 「紅威」の下に「緋威」があります。
Gaishoku08
 ここには、緋縅というのは革で威したものだという説があり、また緋は茜で染めたものを指すのが本義で延喜式にもそう見えるけれども、くれなゐ威を緋威というのが古今の通称なので、今それを改めるべきではないとしています。

 「赤威」の下に「赤糸威」があります。
Gaishoku09
 ここには4つの▲を付けて、赤威の実例を4領挙げています。このうちの3つ目は春日大社に伝来する源義経の甲胄ですね。2つ目の「本談きや」が分かりません。私の頭が固いせいかと思います。分かってみれば「なぁんだ」となりそうな気がします。
 これらの4領は全て茜染めで、それを「赤糸威」と言っているのですね。

 「薄紅威」の下に「紅梅威」と「韓紅威」があります。
Gaishoku10
 このうち「唐紅威」には、紅花は呉国から伝来したもので、呉藍(くれあゐ)というべきところ、「くれあゐ」は音韻変化を起こして「くれなゐ」となり、さらに外来の意味の「から」を重ねて冠して「からくれなゐ」になったとしています。
 この語源説は現在通説になっていますね。

2022年7月17日 (日)

『尚古鎧色一覧』

 ネットオークションでこのような本を入手しました。
Gaishoku01
 上下2冊です。
 ググってみると、天保5年(1834)の刊行とのことです。

 表紙をめくると、裏表紙は白紙で、遊び紙もなく、左ページからいきなり本文が始まっています。
Gaishoku02
 冒頭は白糸威です。
 出雲国の日御碕神社に所蔵されている旨の記載があります。

 次の見開き。
Gaishoku03
 紫色系の縅が並んでいます。

 その次の見開き。
Gaishoku04
 こちらには紅系の縅が並んでいます。

 こんな感じで、全く同じように続いて行きます。
 縅の名称にはふりがなが付いていて、ところどころに出典も記載してあります。

 鎧の大袖の色目は『国語便覧』などにカラーで載っていそうですが、大袖の色目、子供の頃から大好きです。
 楽しい本を入手できました。

 下巻の最後はこのようになっています。
Gaishoku05
 上巻の冒頭と同じく、これまたあっさりとした終わり方です。
 本来は天保5年の跋が付いているはずなのですが、それはカットされてしまったようです。

 奥付もあっさりとしたもので、いつの版か分かりません。
 ただ、「京都市」とあります。京都市の市制施行は明治22年(1889)ですので、それ以降の刊行ということになります。

 子供の頃から、鎧兜や刀剣が好きでした。
 近年、刀剣女子が流行りのようですけど、私の方が60年早いです。(^_^)

 甲胄や刀剣は美しい形をしていますが、あれは機能性を追求していった結果、機能美を備えた面もありましょう。
 しかし、鎧の縅の色は機能美とは関係ありませんね。どんな色でも良いわけですから。
 鎧が美しいのは、美しく着飾りたいという思い、活躍ぶりをアピールしたいという思いによるものなのでしょうね。

2022年4月26日 (火)

天寿国曼荼羅繍帳の絵はがき

 天寿国曼荼羅繍帳の絵はがきを入手しました。
Tenjukoku01
 発行は中宮寺。印刷は京都の便利堂です。

 全部で6枚入っています。1枚はこんな感じです。
Tenjukoku02

 6枚を並べると、全部繋がります。
Tenjukoku03

 描かれた亀の背中にそれぞれ4文字ずつ刺繍されています。
 その部分を切り貼りしました。
Tenjukoku04
 右上は、亀の背中の文字ではなく、月のうさぎです。
 以下、それぞれ以下のような文字です。

 ・孔「部間人公」主
 ・「于時多至」波奈大女郎
 ・天「皇前曰啓」之

 これらのうち、はっきり読めるのは、最初の「部間人公」だけで、あとはちょっと厳しいです。

 天寿国曼荼羅繍帳の画像はどこかに載っているでしょうね。
 至文堂の『日本の美術』なんかにありそうで、持っているかもしれませんが、とりあえず出てこないので、私にとっては貴重な絵はがきです。

より以前の記事一覧

2022年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ

ウェブページ