壬申の乱をたどる(12)村国男依ら、息長の横河で淡海軍に勝利
7月7日、大海人皇子方の村国男依らが息長の横河で淡海軍を破り、その将境部薬を斬ります。
村国男依は、大海人皇子が吉野を脱出する2日前に東国に派遣された大海人皇子の舎人です。
男依はいち早く美濃の兵三千を率いて不破の道を塞いでいました。
そして、今また大軍を率いて大津京に向けて進軍しています。
天武天皇の舎人というと稗田阿礼が思い浮かびます。
舎人には有能な人物が多かったのかもしれませんが、身分は低いはずですね。
身分に拘らない人材登庸としても異例のことと思います。
男依は緒戦でみごと勝利を収め、この先破竹の進軍を続けます。
一方、敗北して斬殺された境部薬といえば、この14年前に起きた有間皇子の事件の折に、有間皇子の一味として捕われ、尾張国に流罪になった人物です。
のちに許されて、今は淡海軍の将になったということでしょうか。
まさか、中大兄皇子の意を受けて有間皇子の側にいたということはないのでしょうかね。
ともあれ、壬申の乱では破れて殺されるという、なかなか波瀾万丈の人生です。
淡海方が不破の手前まで攻め込んでいます。
大海人皇子方は押し込まれているようにも見えますが、兵力が充実するのを待っていたのかもしれません。
あるいはこのあたりまで淡海側の勢力範囲だったため、戦いながら南下するしかなかったのかもしれません。
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