壬申の乱をたどる(06)大伴吹負は稗田に出撃。不破でも戦闘
7月1日、大伴吹負は大津京を攻めるべく、北に向かって進軍します。
その途中、稗田に至った時に、河内から大軍が迫っているという情報に接し、兵を割いて、龍田、大坂、石手道に配備します。
龍田に遣わされた坂本財らは、淡海軍が高安城にいると聞いて高安城に向かいますが、淡海軍はいち早くそれを察知し、倉を焼いて逃亡します。
坂本財は高安城を占拠しますが、河内方面から壱伎韓国の大軍が迫っているのを知り、城を出て、衛我河で韓国軍と戦います。
しかし、兵力差は如何ともしがたく、坂本財は敗れ、味方が守っていた懼坂道に退きます。
この頃、河内守来目塩籠は大海人皇子に従おうと兵を集めていましたが、そのことが壱伎韓国に知られ、塩籠は自尽します。
大伴吹負の動きも速いですが、その隙に河内から倭に侵入しようとする淡海側の動きも迅速です。
吹負は全軍で大津京を攻めたかったでしょうが、河内から倭に攻め込まれては、背後を突かれる怖れや、飛鳥京を奪還される怖れがあるので、兵を割いてそれを阻止しなければなりません。
一方、正確な日付は分かりませんが、不破方面でも同じ頃に戦闘がありました。
大海人皇子方が不破の道を堅く守っていたので、淡海方は北の脇道を通って攻め込もうと考え、精兵に玉倉部邑を急襲させますが、出雲狛に撃退されます。
奇襲作戦は無理とみて、淡海側は大軍をもって不破を攻めることになります。
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