『前賢故実』(9)奈良時代2
また『前賢故実』。奈良時代の続きです。
淡海三船
大友皇子の曽孫で、神武天皇から持統天皇(あるいは元正天皇)までの歴代天皇の漢風諡号を一括撰進したとされます。
また『懐風藻』の編者とする説もあります。
藤原豊成
藤原武智麻呂の長男。
弟の仲麻呂の台頭によって不遇の時期を過ごしましたが、仲麻呂の失脚によって返り咲きました。
川部酒麻呂
遣唐使船の楫取り。
天平勝宝6年、遣唐使の帰路、船から出火しましたが、酒麻呂の巧みな操船によって火を消すことができ、乗員や積荷は無事でした。
この功により位階10階の昇進が与えられました。
身分の低い楫取りながら、このように見開きに亙る大きな画像で描かれています。
大中臣清麻呂
公卿であり歌人でもあります。87歳という長寿を保ちました。
万葉集にも歌を残し、絵に書かれているのは「天雲に 雁そ鳴くなる 高円の 萩の下葉は もみちあへむかも」という万葉歌(巻20・4296)です。
和気清麻呂
道鏡を皇位に就けよとの宇佐八幡宮の託宣の真偽を確かめるために宇佐八幡宮に詣り、その偽りであることを知って称徳天皇に報告したため左遷されますが、道鏡の失脚によって都に呼び戻されました。
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