明治10年『滋賀県蒲生上郡 村名習字本』
この様なものを入手しました。
題簽がほぼ剥がれていて書名不明です。
表紙を開くとこの様になっています。
ということで、書名は『滋賀県蒲生上郡 村名習字本』ということになりましょう。
明治10年4月刊行です。
揮毫者は村田海石です。
「村」の下が黒い四角になっていますが、これは、多分持ち主が遊びで塗りつぶしたのでしょう。
いつの時代も少年というのは困ったものです。(^_^;
以下のページはこの様になっています。



亜細亜洲東部、大日本帝国、近江国に始まり、以下、滋賀、栗太、野洲……と近江国12郡の郡名を列挙し、その先には、金屋、小脇、中野……と地名が列挙されています。
以下、省略して、末尾のページまではこの様になっています。


蒲生郡上郷と、近隣の愛知郡・神崎郡のうち蒲生郡上郷に近接する町村名を列挙したということなのでしょう。
町名は3,村名は127ということです。
3町というのは、松尾町、大窪町、村井町です。
ググってみますと、このうち後の二町は近江商人ゆかりの町だそうです。
実用的な書道の練習ですね。
当時は、当用漢字も常用漢字もない時代ですから、子供たちにどういう文字を学ばせるかといえば、月、火、水、上、下、左、右、大、中、小、草、木、花、実などなどと並んで、身近な地名も必須の文字だったのでしょう。
そのために近隣の町村名を教えるという趣旨と思われます。
以下は裏表紙の見開きです。
版木彫刻のための寄附金を納めた人の名が列挙されています。
文字が小さいですが、右ページの筆頭に北川貞治という人名が載っています。
滋賀県には北川という苗字が多いそうで、我が家の先祖といいますか、祖父の代までは近江国在住だったということです。
親近感を覚えます。
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