『前賢故実』(6)伝承から飛鳥の2
久し振りに『前賢故実』の続きです。
今回は、「伝承から飛鳥」の2です。
膳巴提便。
膳巴提便は、欽明天皇6年に百済に遣わされ、虎を退治したという伝承が日本書紀に記載されています。
「巴提便」は、なぜか「はすひ」と訓まれていますが、不審です。「はてひ」ではないでしょうか。
そうすると、稲荷山古墳鉄剣銘に見える「半弖比」と重なると思います。
膳氏というのも気になります。
王辰爾。
王辰爾も欽明天皇の時代の人物で、誰も読み解けなかった高句麗からの国書を解読したとされます。
物部守屋。
物部守屋は敏達天皇・用明天皇の時代の大連で、仏教の扱いをめぐって大臣の蘇我馬子と戦い、敗死しました。
厩戸皇子。
近年、歴史教科書では、聖徳太子ではなく厩戸皇子と書かれているそうですが、『前賢故実』では「厩戸皇子」として載っています。
肖像の左側には、「家にあらば妹が手まかむ草枕旅に臥せるこの旅人あはれ」(3・415)という万葉集の歌が載っています。
上毛野形名の妻。
舒明天皇9年、上毛野形名は蝦夷討伐に向かいますが、破れてしまい逃げだそうとします。しかし、その妻はそれを押しとどめ、酒を飲ませて眠らせ、夫に代わって蝦夷を追い払います。
群馬のかかあ天下の元祖のような人物です。
« 明治42年「名所かるた」の富士山の歌 | トップページ | 今日の「歴史探偵」は七支刀と蛇行剣 »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 『前賢故実』(9)奈良時代2(2026.04.13)
- 『前賢故実』(8)奈良時代(2026.04.04)
- 絵はがき「奈良、大和路」(2026.03.28)
- 明治10年『滋賀県蒲生上郡 村名習字本』(2026.03.27)
- 京都の鳥獣戯画クリアファイル(2026.03.14)
「史料・資料」カテゴリの記事
- 『前賢故実』(9)奈良時代2(2026.04.13)
- 「上信電気鉄道 沿線名所案内」(2026.04.11)
- 『前賢故実』(8)奈良時代(2026.04.04)
- 明治10年『滋賀県蒲生上郡 村名習字本』(2026.03.27)
- 『前賢故実』(7)飛鳥時代から奈良時代(2026.03.25)
「歴史」カテゴリの記事
- 『前賢故実』(9)奈良時代2(2026.04.13)
- 平成8年『日本古代印集成』(2026.04.09)
- 『前賢故実』(8)奈良時代(2026.04.04)
- 『ならら』最新号の特集は「謎多き富雄丸山古墳」(2026.03.31)
- 『前賢故実』(7)飛鳥時代から奈良時代(2026.03.25)


コメント