明治42年「名所かるた」の富士山の歌
今日は富士山の日だそうですね。
2月23日(ふ・じ・さん)の語呂合わせですね。
何か富士山の絵がないものかと探したら、6年前に入手した明治42年の「名所かるた」に思い至りました。
あ、このかるたは、雑誌『少女の友』の新年号の付録で、絵は川端龍子です。
ありました。
富士山の歌だけでも良かったのですが、隣りに実朝の箱根路の歌がありましたので、一緒に載せます。
「鎌倉殿の13人」の折の実朝様の声が聞こえてきそうです。
さて、この富士山の歌ですが、恥ずかしながら誰の歌か分かりません。
調べてみたら村田春海(1746~1811)の歌でした。
万葉集には赤人の歌もありますし、その歌の反歌は百人一首にも採られています。
それなのに、なぜ江戸時代の人の歌を、と思いました。
ところが、この歌は、正岡子規の「五たび歌よみに與ふる書」(明治31・2・23 )にも採り上げられています。
「心あてに見し白雲は麓にて
思はぬ空に晴るゝ不盡の嶺
といふは春海のなりしやに覺え候。これは不盡の裾より見上げし時の即興なるべく生も實際に斯く感じたる事あれば
面白き歌と一時は思ひしが今ま見れば拙き歌に有之候。」
とあります。「拙き歌にこれ有り候」と貶しているのですけど。
当時はこの歌、有名な歌だったのでしょうね。
時代によって、著名な歌、そうでない歌には差がありますね。
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