明治29年の「東京名所案内寿語録」(7)
2日置いてまた明治29年「東京名所案内寿語録」に戻ってきました。
今回は7回目になります。何か言語的に興味を憶えたものや、ナゾのあるものを集めました。
玉川
「名物あい」とあります。
「あゆ」のことですね。
滋賀県で生まれ育った祖父は、「樋(とい)」のことを、「とよ」だったか「とゆ」だったかと言っていました。
「yu」「yo」は「i」と交替しそうですね。
赤門
「帝国大学の前にあり」とあります。
帝国大学自体は独立項目として登場していますので、二重に登場していることになります。
ま、赤門は元々は前田家の屋敷の門ですから、二重というわけでもありません。
日暮
これ、「日暮里」のことを明治29年の頃には「日暮」と言ったのかと思いましたが、そうではなさそうです。
日暮里はもとは「新堀(にひほり)」だったのを、享保の頃から「日暮里」と言うようになったとのことですので、語源的には「里」は切り離せません。
描かれている竹の子のようなのはなんでしょうね。石碑でしょうか。
百花園
「四季の草花あり」とあります。
向島の百花園ですね。
それは良いのですが、右側の絵が分かりません。
茶碗を積み重ねて紐で縛ったものとお弁当でしょうか。
見尽くせないほどいろいろな草花があるので、お弁当持参で見に行ったのか?
目黒
「不動の滝あり」とあります。
目黒不動ですね。近くに独鈷の滝があります。
絵は竹の子でしょうか。竹の子の産地だったのでしょうかね。
目黒のサンマではありません。
【追記】
「百花園」について、まほろばメイトの「源さんの後輩」さんからメールでご教示頂きました。
国会図書館のデジタルコレクションで読むことのできる『日本庭園史話』のP.258が参考になるとのことです。
https://dl.ndl.go.jp/pid/1067114/1/140?keyword=向島%E3%80%80梅干%E3%80%80百花園
早速見てきました。
バッチリですね。
平たいのは梅干し、積み上げているのは隅田川焼ですね。
当時の人は、この絵を見れば、それと分かったのでしょうね。
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