« 元気に退院しました | トップページ | 全身麻酔のこと »

2025年3月12日 (水)

塩沢一平氏『大伴家持』(花鳥社)

 塩沢一平氏から『大伴家持 都と越中でひらく歌学』(花鳥社)を拝受致しました。
 令和7年2月28日刊行です。
R07yakamochi

 3月1日に群馬から帰宅したときに届いていたのですが、翌2日に入院してしまいましたので、ご紹介が遅くなりました。

 目次は以下の通りです。

凡例

序章 本書の構成と概要
 一 はじめに
 二 本書の構成と概要

第一章 巻八の夏雑歌群
 一 はじめに―特異な題詞
 二 「石竹花歌」
 三 「晩蝉歌」
 四 微妙な暦日への感興
 五 むすび

第二章 大伴書持と大伴家持との贈報歌群
 一 はじめに
 二 パラテクストが描き出す世界
 三 パラテクスト「四月二日」に枠取られる世界
 四 パラテクスト「霍公鳥を詠める歌二首」に枠取られる世界
 五 書持「贈」歌の意味
 六 家持「報送」が創り出す世界
 七 家持の序文的題詞
 八 欝結の緒を散らさまくのみ
 九 むすび

第三章 安積皇子挽歌論
 一 はじめに
 二 安積皇子挽歌と石見相聞歌・高市皇子挽歌
 三 安積皇子挽歌と日並皇子挽歌
 四 安積皇子挽歌の構成
 五 安積皇子挽歌と久邇京讃歌
 六 むすび

第四章 二上山の賦
 一 はじめに
 二 「二上山の賦」への階梯
 三 パラテクストとしての「賦」
 四 パラテクストとしての「依興」
 五 むすび

第五章 田辺福麻呂の越中家持訪問と福麻呂歌集の追補
       ―家持歌と万葉集編纂にもたらした意味―
 一 はじめに
 二 福麻呂により届けられた資料
 三 巻十九家持歌と福麻呂歌集
 四 処女墓への追同歌
 五 むすび

第六章 大伴家持が幻視したをとめ
 一 はじめに―上代文学と妖怪・幽霊・怪異―
 二 「桃の花」と「堅香子の花」と「嬬」
 三 「娘子に贈れる歌」
 四 井戸に立つ幻想の「をとめ」
 五 むすび

第七章 家持が過ごした久邇京時代の催馬楽「沢田川」
       ―「沢田川 袖つくばかり 浅けれど 恭仁の宮人 高橋わたす」―
 一 はじめに
 二 沢田川=泉川説
 三 沢田川=泉川支流説
 四 「いひなし」説
 五 久邇京に架かる四つ目の橋
 六 むすび―「袖つくばかり 浅けれど」

第八章 家持時代の「書かれる歌」と「詠唱される歌」との〈距離>
 一 はじめに
 二 音読と黙読との関係
 三 万葉官僚歌人達を取り巻く、歌・声が響く環境(1)「宣命」
 四 万葉官僚歌人達を取り巻く、歌・声が響く環境(2)「宣」と「読 申公文」
 五 「書かれる歌」そして「詠唱される歌」
 六 むすび
補論 詠まれる歌・書かれる歌、そして読まれる歌―万葉集から考える―
 一 はじめに
 二 読まれる歌
 三 書かれる歌
 四 詠まれる歌
 五 むすび

第九章 都が讃美される歌―「藤原宮役民作歌論」―
 一 はじめに
 二 巨勢道とは
 三 知らぬ国 寄し巨勢道より
 四 巨勢―序詞と被序詞―
 五 構造と主題
 六 むすび

第十章 『万葉集』と東アジアの恋愛詩
 一 はじめに
 二 『詩経』と『万葉集』の冒頭「雑歌」
 三 『文選』と『万葉集』「相聞」
 四 『玉台新詠』と『万葉集』「相聞」長歌
 五 むすび

終章 本書の成果と課題
 一 はじめに
 二 各章を振り返る

 初出一覧
 あとがき
 事項・人名/万葉集歌番号索引

 不勉強な私ですが、しっかりと拝読し、勉強いたします。

« 元気に退院しました | トップページ | 全身麻酔のこと »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

万葉集」カテゴリの記事

コメント

「贈」とか「報」とか「同」って文字が出てくると、ついつい何が書いてあるのかなって気になってしまいます。

三友亭主人さん

 コメントをありがとうございます。

 第2章あたりですね。
 三友亭主人さんの卒論と関わるのでしたっけ。
 ぜひ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 元気に退院しました | トップページ | 全身麻酔のこと »

2025年4月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ

ウェブページ