吉岡眞之氏『日本古代典籍研究』(八木書店)
このような本を購入しました。
奥付に拠れば、令和6年の11月7日刊行です。出たてのほやほや。
目次は以下の通りです。
序-歴史学研究と史料-
一 史料研究の意義
二 古代史料の編纂とその伝来
三 文献史料群の形成と伝来
四 写本研究とは
おわりに
第一部 史 書
第一章 蓬左文庫本『続日本紀』の伝来とその意義
はじめに
一 蓬左文庫本の現状とその形成
二 蓬左文庫本の伝来-蔵書目録の追跡-
三 蓬左文庫本の伝来-家康以前-
四 蓬左文庫本伝来の意義
おわりに
第二章 高松宮家伝来禁裏本『続日本紀』の筆跡
はじめに
一 グループ筆跡の検討
二 グループ相互の筆跡の関係
おわりに
第三章 東山御文庫本『続日本紀』の周辺
はじめに
一 付箋の内容
二 付箋に見える諸本
三 付箋の意義
四 近世初期宮廷の写本作成
おわりに
第四章 類聚国史
一 概要
二 書名と本書の性質
三 撰者と本書の成立
四 体裁
五 構成
六 諸本と伝来
第五章 尊経閣文庫本『類聚国史』
はじめに
一 古本
二 明応本
三 大永本
四 『類聚国史』抄出紙片
五 模写本
おわりに-『類聚国史』と壬生家・三条西家-
第二部 法制史料
第一章 尊経閣文庫本『交替式』
一 概要
二 書誌
三『貞観交替式』巻下
四『延喜交替式』
第二章 三条西家旧蔵『延喜式』巻五〇の書誌と影印・翻刻
はじめに
一 概要
二 書誌
三 内容の特徴
影印・翻刻
第三章 『延喜式覆奏短尺草写』の研究-翻刻・訓読・影印篇- 付一字索引・主要語句索引
はじめに
翻刻
訓読
影印
第四章『延喜式覆奏短尺草写』をめぐって
はじめに
一 『短尺草』の〝発見〟
二 『短尺草』研究の本格化
三 研究上の困難-その1
四 研究上の困難-その2
おわりに
第五章 尊経閣文庫本『法曹類林』
一 概要
二 伝来
三 本書第一紙について
四 箱および包紙
五 本書の体裁等
第六章 尊経閣文庫本『政事要略』
一 概要
二 前田家と『政事要略』
三 金沢文庫本の書誌
第三部 儀式書
第一章 尊経閣文庫本『本朝月令要文』
一 概要
二 尊経閣文庫本
第二章 尊経閣文庫本『小野宮故実旧例』
一 概要
二 内容・体裁・書名
三 伝本
史料対照表
第三章 尊経閣文庫本『年中行事秘抄』
はじめに
一 研究の現状-撰者・成立・伝来-
二 尊経閣文庫本
三 尊経閣文庫本の新写『年中行事秘抄』概観
第四部 説 話
第一章 尊経閣文庫本『日本霊異記』
一 概要
二 尊経閣文庫本
第二章 尊経閣文庫本『江談抄』
一 概要
二 尊経閣文庫本
三 「尊経閣文庫本『江談抄』言談一覧」について
跋/索引
本の内容の広さ深さにただただ圧倒されるばかりです。
吉岡先生は日本古代史の研究者で、特に続紀諸本の系統については教えられることが多かったのですが、続日本紀のみならず、これ程までに深く広く論文をお書きになっていらしたのでした。
ただただわが身の不勉強を恥じ入るばかりです。
しっかりと学ばせていただきます。
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