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2024年10月16日 (水)

紫式部の兄弟

 先日のNHK大河「光る君へ」で、紫式部の弟の藤原惟規(高杉真宙)が亡くなりました。
 惟規は癒しキャラでしたので、ネット上では惟規の死を悼む発言が見えました。

 惟規は明治43年の国定教科書にも載っています。
M43tokuhon10a

 第五課です。
M43tokuhon10b
M43tokuhon10c
 当時の小学生はこういう教科書で学んでいたのですね。なかなか大変です。

 ここでは惟規は兄となっています。

 『紫式部日記』では、これに該当する記事は次のようになっています。

   この式部の丞といふ人の、わらはにて書(ふみ)読み侍りし時、聞きならひつつ、
  かの人はおそう読みとり、忘るるところをも、あやしきまでぞさとく侍りしかば、書
  に心入れたる親は、「口惜しう。男子(をのこご)にてもたらぬこそ、さいはひなか
  りけれ」とぞ、つねになげかれ侍りし。

 兄とも弟とも書いてありません。
 紫式部も惟規も生年には諸説あります。

 紫式部を称えるには、式部は兄以上だったという方が、よりインパクトがありましょうね。
 「光る君へ」では、癒やし系の弟として人物造形していて、それが成功していると思います。

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コメント

今で言えば,小学6年生の国語の教科書でしょうか。
漢字と平仮名が混じった文章ですが,
結構難しい漢字があるので,
読むのは大変だったでしょうね。

萩さん

 コメントをありがとうございます。

 5年生の教科書でしょうかね。
 当用漢字も常用漢字もない時代ですから、容赦ないですね。
 文章も文語ですしね。

 ふりがなのない漢字は、先生のお読みになるのをしっかりと聴いていないと、読み方が分かりませんね。
 上欄に載っている漢字は、覚えるべき新出漢字でしょうかね。
 さすがに「香爐峯」は挙がっていませんね。

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