飯泉健司氏『播磨国風土記を読み解く』(武蔵野書院)
少し前になりますが、8月7日に飯泉健司氏の『播磨国風土記を読み解く-住まうための文学』(武蔵野書院)が刊行されました。
播磨国風土記の詳細な注釈書です。
内容はそれぞれの郡里毎に、訓読文、本文(原文)、訳文、解説から成ります。
それぞれの郡には以下のようなキャッチコピーがついています。
・賀古郡-都鄙を循環する文学
・印南郡-朝廷と播磨の中間で
・飾磨郡-暴れ川が流れる平野の開拓
・揖保郡-豊かな土地の切磋琢磨
・讃容郡-誇り高き山里
・宍禾郡-国を作る
・神前郡-川沿いの奪い合い
・託賀郡-大河と国境
・賀毛郡-国造と開拓民の文学
・美嚢郡-都への憧れ
・逸文-大国の面影
末尾に、地理比定一覧、参考地図、索引がついています。
参考地図は、播磨国全図の他に、各郡がそれぞれ見開きページに収められていて、とても見やすく分かりやすいです。
全部で800ページを超える大著です。
今後、播磨国風土記を研究する上で不可欠な著作になることと思います。
« 体重変化(R5.2~R6.8)&シャインマスカット | トップページ | 渋谷でお食事会2024 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 埴輪ブーム(2024.10.07)
- 『ならら』最新号の特集は「正倉院展」(2024.10.02)
- 宮川禎一氏『鳥獣戯画のヒミツ』(淡交社)(2024.09.21)
- 五味文彦氏『料理の日本史』(勉誠社)(2024.09.08)
- 飯泉健司氏『播磨国風土記を読み解く』(武蔵野書院)(2024.09.02)
「日本書紀・風土記」カテゴリの記事
- 飯泉健司氏『播磨国風土記を読み解く』(武蔵野書院)(2024.09.02)
- 今日は古事記学会・上代文学会合同大会(2024.05.18)
- 秋本吉徳氏『播磨国風土記全訳注』(講談社学術文庫)(2024.05.17)
- 瀬間正之氏『上代漢字文化の受容と変容』(花鳥社)(2024.03.10)
- 奥田俊博氏『風土記文字表現研究』(汲古書院)(2024.03.05)
貴重な風土記を読み解いた大作だと思います。
また,書評をお願いします。
全部読むのは大変でしょうが・・・。
投稿: 萩さん | 2024年9月 3日 (火) 07時29分