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2024年9月23日 (月)

明治34年の「一新講社」引き札付き

 久し振りに道中記(定宿帳)の話題です。
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 これが表紙です。表紙の左側に3枚の引き札が重ねて綴じてあるのをめくりました。

 引き札を元に戻してみます。
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 奈良のいんばんや庄右衛門で、右に「さる沢池西かど樽井町」、左に「興福寺南円堂下」とあります。
 鹿の絵が描いてあるのが嬉しいです。明治時代も奈良は鹿。

 2枚目の引き札。
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 こちらは大阪の大こくや音治郎の引き札です。

 3枚目の引き札。
M34isshin04
 こちらは京都の扇屋正七の引き札です。
 左側に「停車場及途中宿引車夫ノ奸策御注意ヲ乞」とあります。
 悪質な客引きや車夫がいたのでしょうね。
 「奸策」というのが物々しい言い方です。

 裏側。
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 伊勢山田外宮前の高千穂館北村屋甚蔵とあります。
 3枚の引き札にもこの宿の印が捺してあります。

 外宮のページ。
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 ここにもこの宿が載っていて、同じ印が捺してあります。

 奈良のページ。
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 奈良には、いんばんや庄右衛門と、うをや佐兵衛が載っています。
 いんばんやは、表紙に引き札が綴じてある宿です。
 もう1軒のうをや佐兵衛は、かつて存在した魚佐旅館の前身です。

 奈良の名所。
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 法華寺が「法花寺」、唐招提寺が「せうたつ寺」とあります。これは「せうたい寺」の誤植でしょうか。
 下の解説には「唐松堤寺」とあります。
 法隆寺は「法流寺」とあります。
 あれこれ自由な表記で、楽しいです。

 表紙に綴じてある引き札はどういう性格のものでしょうね。
 全部に伊勢の外宮前の高千穂館の印が捺してあるということは、3枚の引き札は高千穂館でもらったのでしょうか。
 どういう仕組みになっているのか、頭をひねったのですが、筋が読めませんでした。

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