ウオルト・デズニイの『ぴいたあ・ぱん』
このような本を入手しました。
「ウオルト・デズニイ」の『ぴいたあ・ぱん』です。
左下に書いてありますように、小学館の雑誌『幼稚園』12月号の付録です。
残念ながら年が書いてありませんので、いつのものか分かりません。
「ウオルト・デズニイ」という表記に引きつけられました。
一体いつのものでしょう。
しっかりした紙ですし、印刷もきれいですので、戦後すぐのものとは思えません。
全部で13の場面が描かれています。サイズは半ページのものから見開きページを使ったものまで様々です。
最初のページ。
最初の絵の文章は次の通りです。
おねえさんの名前の表記も「うえんでい」ですね。
子供たちが、ぴいたあ・ぱんに導かれて空を飛ぶ場面。
小さな弟は熊さんのぬいぐるみを持っています。
手放せないのでしょう。ライナスの毛布のような。
裏表紙。
これが最後の場面です。
裏表紙まで使って、無駄がありません。
この裏表紙の右上に何か印刷してあります。バックの色が濃いのでそのままでは良く読めませんが、拡大すると次のようにあります。
ここには「ウォルト・ディズニー」とあります。
なんだ、ちゃんと書けるじゃん、です。
ということは、「ウオルト・デズニイ」や「ぴいたあ・ぱん」「うえんでい」という表記は、この本を読む幼稚園児向けなのでしょう。
どんでん返しの思いでした。
今の幼稚園児向けの絵本では、こういった表記はどうなっていましょうかね。
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