明治3年の『絵入智慧の環 二編上』(2)
昨日載せた『絵入智慧の環 二編上』の続きです。
今回はヨーロッパ。
全体像は以下の通りです。
「ろしや」は巨大です。
北欧三国のうちフィンランドの名はなく、「ろしや」領になっています。
北。
スェーデンは「すゐでん」、ノルウェイは「なるゑい」、デンマークは「でんまるく」です。
ドイツは「ぶろしや」とあり、「べるりん」の都市名があります。
「いぎりす」にも「ろんどん」の都市名が。
南西。
「ふらんす」にも「ぱりす」の都市名があります。
スペインは「いすぱにや」です。スイスは「すゐつつる」でしょうか。
南東。
スイスの北には「ぜるまん」があります。
オーストリアは「あうすとりや」、ギリシャは「ぎりいす」です。
あれこれおもしろいです、といういつもながらの感想です。
古いものは楽しいです。
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昔の地図は面白いですね。
なかでもヨーロッパは,世界史の舞台そのもので,興味深いです。
伊藤博文が憲法の学習に行った「ブロシア」もありますね。
フィンランドがロシア領になっています。
フィンランドがロシアを脅威に感じているが,理解できる気がします。
ところで,赤,水色,黄色の色分けには意味があるのでしょうかね。
赤が重要な国なのかな?
投稿: 萩さん | 2024年8月26日 (月) 08時55分
萩さん
コメントをありがとうございます。
明治初めの世界地図、当時の人は興味津々で眺めたことでしょうね。
現代人が見ても興味津々ですよね。
同時代資料は楽しいです。
その楽しさのために、あれこれ集めているような感じです。
色分けに何か基準がありましょうかね。
隣り合う国同士が同じ色にならないようにというのは絶対条件として、着色した人の好みや判断が現れているかもしれませんね。
投稿: 玉村の源さん | 2024年8月26日 (月) 09時02分