明治25年の『近江聖人』
この様なものを入手しました。
中江藤樹の物語です。
博文館発行。少年文学の第14編とあります。著者は村井弦斎です。
家を離れて学問に励んでいた藤樹は、故郷の母がアカギレに苦しんでいると聞き、良い薬を求めて、雪の中を故郷の家に帰るのですが、母は藤樹を追い返すというエピソードがあります。
私はその話を子供の頃チラと何かの本で読んだことがありましたが、今、その話はあまり知られていないように思います。
しかし、古いかるたやすごろくには、よくその話が取り上げられています。
昔は有名な話だったのでしょう。
そんなことに興味を持っていたところ、たまたまこの本をネットオークションで見つけて購入したという次第です。
奥付。
明治25年発行で、私が購入したのは明治29年の第10版です。
表紙裏にカラーの口絵が付いています。
カラーの口絵は、そのすぐあとにももう1枚折り込みで付いています。
帰って来た藤樹(藤太郎)を母が諭す場面。
巻末。
全部で143ページもありますが、読んでみます。
難しい漢字もありますが、総ルビですね。
昔の子供はこういう本を読んでいたのですね。
なかなか容赦ないです。
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