大正7年の『東海道』(4)広重の「京師」
昨夜、ビデオデッキの中の録画済み番組リストを見ていたら、6月26日(水)のNHK「歴史探偵」をまだ見ていないことに気づきました。
テーマは広重です。
早速見てみたら、「東海道五十三次」や「名所江戸百景」について、あれこれ知ることができ、面白かったです。
「東海道五十三次」については、先日来、大正7年の『東海道』を載せていることもあり、さらに興味を惹かれました。
そのうちの1つが「京師」です。
広重の絵には山並みの向こうに茶色い山が見えます。これは比叡山だそうです。
実際の比叡山はずっと左側にあって、この画角には全く入らないのだそうです。
それを広重はずずーーっと、右側に引っ張ってきて、遠景としたのだそうです。
大幅なデフォルメですねぇ。
写真にも遠くにうっすらと山のようなものが見えますけど、あれは見開きの印刷が写ったもので、元の写真にはないはずです。
もう1つ。
広重の絵の右側です。
右側に見える塔は八坂の塔、その左側、山の中腹にあるのは清水寺だそうです。
同じく左側です。
中央青い屋根は知恩院だそうです。
京都の名所をあれもこれも描き入れたのですね。
少しのことにも先達はあらまほしきものです。
たまたま最近この『東海道』を入手していたお陰で、より興味深かったです。
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