壬申の乱の経緯(18)決戦を前に
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ただ、決戦間近です。
淡海方面では、大海人皇子方は、連戦連勝して栗太まで南下してきた村国男依軍と、湖西を進軍してきた羽田矢国軍とが大津京を目指しています。
淡海方も瀬田川を最後の防衛線として、戦備を整えていることでしょう。
一方、倭では、大海人皇子方が倭を勢力下に置き、大伴吹負は大坂を越えて難波の小郡に駐屯します。
そして、難波以西諸国の国司に命じて、正倉の鍵と駅鈴・伝印を提出させ、西国の財政・軍事権を預かります。
また、吹負以外の諸将は、兵を率いて三道を通って北上します。
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