「小学生国史満点かるた」
この様なものを入手しました。
「小学生 国史満点かるた」とあります。
全部で40組です。
「株式会社 不動貯金銀行」の印が印刷してあります。この銀行が顧客に配ったものでしょうか。
読み札から6枚。
こんな感じで、読み札は短歌形式になっていて、下の句の冒頭が年号になっています。
ただし、その年号は西暦ではなく、神武紀元なので、西暦よりも660年多い数字になっています。
これに対応する取り札。
下の句が取り札になっています。
仏教公伝は1212年です。660を引いて西暦に直すと552年になります。
これは日本書紀による年代です。
現在、仏教公伝は538年ですね。これは『上宮聖徳法王帝説』『元興寺縁起』による年代です。
戦前の教育を受けた亡母は「おいちにおいちに(1212)と仏教伝来」と憶えたそうです。このかるたと重なりますね。
平安遷都は「なくよ(794)うぐいす」と憶えますけど、このかるたの時代には「いよいよ(1454)つづく」ですね。
1414と憶えてしまう子供もいそうです。
読み札の裏側は解説ではなく、問題になっています。
裏側から2枚。
こんな感じで、1枚につき何問か問と答とが載っています。
年号を憶えるだけでなく、そのできごとの内容も学べます。
「建武の中興」については、特に功のあった人物として、護良親王、楠木正成、新田義貞、名和長年、足利尊氏の名が並んでいます。
この5人の中で尊氏だけボロクソな形容が付いています。ちょっとひどい。
「江戸幕府開く」については、家康を高く評価していますね。
奥付等は全くなく、いつのものか分かりませんが、一番新しい年代が昭和7年の満州国建国ですので、それ以降です。
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