嘉暦伝承本萬葉集の複製
嘉暦伝承本萬葉集の複製を入手しました。
奥付はありませんが、佐佐木信綱による解説の末尾に「昭和十六年七月」とありますので、この年のうちには刊行されたのではないかと思います。
冒頭部。
巻十一の目録です。
その次の丁から巻十一の本文が始まります。
本文の末尾。
巻十一の末尾まであります。
この左丁の裏に奥書があります。
佐佐木信綱の解説中にこの奥書の翻字がありますので、並べて載せます。
嘉暦三年は1328年で鎌倉時代末期になりますが、これは当時のこの本の所持者が記したもので、本文の書写年代は鎌倉初期とされます。
仙覚の手を経ない次点本です。
私、恥ずかしながら嘉暦伝承本はまだ見たこともありませんでした。
不勉強です。
もっと勉強します。
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