昭和9年の絵暦
絵暦を入手しました。
タイトルは、「しん板はんじゑもとの月日」とあります。「もとの月日」というのは旧暦のことでしょうか?
左下に奥付があります。
昭和8年10月発行の絵暦で、盛岡のものです。
上部中央にはこうあります。
右から順に、笙(しょう)輪(わ)九曜(く)ということで、昭和9年の絵暦です。左端の犬は戌年を表しています。
というあたりまでは良いのですが、私には全体は極めて難解です。
散々首をひねって、分かったところまでを述べます。
あちこちにたくさん見えるサイコロは月を表しています。
サイコロの目は1から6までですので、サイコロを2つ使えば、1月から12月までを表せます。
また、次のようなマークもたくさんあります。
これらは日を表します。
右上から下に1日から4日。中の行は上から順に5日から8日。左端の行は上から順に9日・10日・20日・30日です。
10日以降は重箱で「じゅう」です。
暦の右上には大刀、左上には小刀が描かれています。
それぞれ、旧暦の大の月と小の月です。
このような絵があります。
掛軸には三猿が描かれています。これは庚申の日ですね。
60日に1回庚申の日が回ってきますので、年に6回ほどあります。
1月5日から11月8日まで、6つの日付が示されています。
次の絵は節分。
鬼やらい。分かりやすいです。12月28日ですね。
他に、判じ絵には次のようなものがあります。
銭を紐で通したものは百文です。それが2つで二百。そして、砥(と)、蚊(か)で、二百十日です。
日付は7月23日です。
次のようなものも。
塔(とう)と琴柱(じ)で冬至(とうじ)。
11月16日です。
分かったのは大体こんなものです。
いくら考えてもさっぱり分からないものが多いです。
更に眺めてみます。
« 横浜崎陽軒でいとこ会 | トップページ | 露草の花の色合い »
「文字・言語」カテゴリの記事
- 『続日本紀研究』70周年記念号(2025.02.09)
- 明治37年の「因幡の兎」(2025.01.19)
- 長音表記&リンコルン(2025.01.14)
- 『起源でたどる日本語表現事典』(丸善出版)(2025.01.12)
- 伊予弁のバリィさん(2025.01.09)
「史料・資料」カテゴリの記事
- 明治37年の「因幡の兎」(2025.01.19)
- 「ハナ ハト マメ マス」(2025.01.15)
- 長音表記&リンコルン(2025.01.14)
- 広瀬中佐の評価は(2024.11.24)
- 老農船津伝次平(2024.11.23)
コメント