「倭漢高名鑑」
このようなものを入手しました。
タイトルは「倭漢高名鑑」とあります。
番付のような形式で、右側が日本の武人、左側が中国の武人です。
日本の武人の上半分。
著名な人物が多いです。
古いところでは、上の段に武内宿祢、坂上田村麻呂、下の段に文屋綿麻呂、坂上苅田麻呂と、なぜか恵美押勝がいます。
「麻呂」の「麻」の字は「广」になっています。
鎌倉武士の鑑と謳われた畠山重忠は下の段の5番目にいます。
楠一族では上の段に正成、下の段に正行と正儀がいます。
日本の武人の下半分。
上の段の6番目に「木曽巴女」がいます。女性はこの巴御前1人です。
同じく上の段の真ん中から少し先に細川勝元と山名宗全が並んでいます。
うしろから5番目には小四郎義時がいます。こうした番付で北条義時が評価されているのは珍しいように思います。
中国の武人の上半分。
中国には詳しくありませんが、それでも諸葛孔明など私でも知っている人名がちらほら並んでいます。
中央の、相撲番付であれば行司や勧進元が記されている部分の上半分。
源頼朝と足利尊氏という2つの幕府の初代将軍が並んでいます。
下には、阿倍比羅夫と高市皇子がいます。高市皇子もこうした番付にはまず登場しないように思います。
因幡守正盛というのは平清盛の祖父正盛と思われますが、なぜかなかなかの高評価です。
同じく下半分です。
錚々たるメンバーが並んでいます。
元のクビライが載っています。
そういえば、なぜかジンギスカンが載っていません。不思議です。うっかりミスでしょうか。
さて、全体を見渡すと、時代は応仁の乱くらいまでです。
戦国時代まで降れば大勢の武将達が登場することでしょうが、そこまでは含めていません。
思うに、徳川将軍家を憚って家康を載せないことにしたことで、戦国時代までは含めないことにしたのかもしれません。
皇族は高市皇子を唯一の例外として載せていません。高市皇子も中央の行司・勧進元枠です。
皇族を含めれば、日本武尊や護良親王なども登場したはずですが、やはり皇室への遠慮があったのでしょうね。
眺めているとあれこれおもしろいです。
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