昭和25年の「歴史かるた」(3)
一昨日からの昭和25年「歴史かるた」の続きです。
データがあると、並べ替えたり、集計したりしたくなります。サガのようなもので。(^_^;
しかも、これは既にカードになっているわけですから、並べ替えは簡単です。
電子機器を使うようになる前は、こうした作業はカードでした。カードの並べ替えは懐かしいです。
時代順に並べてみました。
伝承: 1
飛鳥: 4
奈良: 2
平安: 6
鎌倉: 2
南北朝:2
室町: 0
戦国: 3
織豊: 5
江戸:14
近代: 7
現代: 2
(合計):48
昨日、濁音・半濁音の札が4枚あるのが謎でしたが、分かりました。
このかるたは、いろは48文字のうち、「ゐ」「ゑ」「を」「ん」の4枚がありません。
その4枚の代わりが濁音・半濁音の4枚なのでしょう。
別に48枚にこだわることもないのでしょうけど、いろはかるたが48枚であることに合わせたものと思われます。
古いものから4組は以下の通りです。
石器・縄文・弥生の札はありません。邪馬台国も。
一番古い時代の札は、論語・千字文の到来ですが、285年ということはないでしょう。
聖徳太子の札が2枚あります。バランス的にはどちらか1枚で良さそうです。それだけ聖徳太子に手厚いです。
新しい方の4組は以下の通りです。
満州事変も太平洋戦争も否定的ですね。ハワイ奇襲や原爆はありません。
また、明治5年の東京・横浜間に鉄道が開通した次の札が満州事変です。日清・日露もありません。
占領下ということでアメリカに気を使ったかもしれない札がありました。
ペリーとハリスと両方要りますかねぇ。ペリーの黒船来航だけでも良いように思います。
そして、どちらの札の解説にも開港や通商をすすめられたとあります。
脅されたようなものですけど、大部好意的な書き方になっています。
南北朝の2枚は楠公さんと後醍醐天皇です。
楠公さんの札は湊川の戦いの方が良さそうに思いますが、それは七生報国と繋がるので避けたのかもしれません。
一方、桜井の別れならば、正成・正行両方を登場させられるという利点もあったかもしれません。
こうしたかるたにも時代背景は反映しますね。
あれこれおもしろいです。
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