我妻多賀子先生を偲ぶ会
昨日の正午から、神田神保町の学士会館で「我妻多賀子 偲ぶ会」が開催されました。
先生の一周忌を前に、先生のご長男である建太郎氏が開かれた会でした。
我妻先生の主な経歴は以下の通りです。
我妻先生のお父上は、日本古代史の坂本太郎先生です。
先生のお名前「多賀子」は多賀城由来ではないかと思いますが、分かりません。
我妻先生は、我々が携わった『古典基礎語辞典』の中心メンバーのおひとりです。
そのご縁でお声掛け頂きました。
参列者のスピーチのトップは、NHK大河「光る君へ」の和歌考証をなさっている高野晴代先生でした。
びっくりしました。この業界、どこで誰が繋がっているか分かりません。
高野先生は、『古典基礎語辞典』を座右に置いて、困ったことがあると引かれ、我妻先生の書かれた項目に教えられることが多いと仰っていました。(この辞書は、それぞれの項目毎に執筆者名が記されています)
そうですね。書いた本人は亡くなっても、書き残したものを通して、故人の教えを受けることができるのですよね。
昨日は、思いもよらず、懐かしい方々にもお目にかかれ、嬉しかったです。
数十年の時を経て、ぱっと見、誰か分からなくても、少し話をすれば、話し方や声や、表情で、ありありと記憶が蘇ります。
我妻先生のおかげで、良い時間を過ごすことができました。これも故人の御遺徳です。
学士会館の近くの桜は満開でした。
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