明治8年の『大日本国郡便覧』(4)
毎日続いている明治8年『大日本国郡便覧』の第4弾です。
「藩」が琉球藩であることを教えてくださったわこにょさんと、ブログにコメントをくださった萩さんとに敬意を表して、わこにょさんゆかりの近江国と、萩さんゆかりの三河国とを取り上げます。
まず近江国です。
地図は西が上になっています。なんか落ち着かないので、90度左に回転させます。
データの一部。
神社は、日吉神社のみが上がっています。
著名な神社、まだあったかもしれませんが。
産物の中に伊吹もぐさが入っています。
もう1ヶ所。
名山・大山には著名なものが並んでいますね。
姉川の次に妹川というのが並んでいます。
姉川は、姉川の合戦で有名ですが、妹川というのは初めて見ました。
妹川に対しての姉川なのでしょうかね?
続いて三河国。
地図をアップにします。
中央の左下に岡崎の文字が見えます。
データの一部。
産物の中に、わざわざ佐久島の地名を挙げて海鼠腸が上がっています。産地として著名だったのでしょうかね。
もう1ヶ所。
こちらにも名山大山が並んでいて、やはり著名なものが多いです。
三河の語源については、今は異説があるようですね。
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三河を取り上げてくださって,ありがとうございます。
海鼠腸 佐久島を検索すると,佐久島産このわたが出ていました。
恥ずかしながら,このわたなど食べたことがありません。
名山に崇山とありますが,そんな山,聞いたことがありません。
石巻山の東に,嵩セという地名がありますが,正しくは嵩山(スセ)という地名です。
中国の嵩山(すうざん)に景色が似ているということでつけられたようです。
ちなみに,西郷の局を出した三河西郷氏の居城が,嵩山町(月ヶ谷城=わちがやじょう)にありました。
三河はもともと西三河のことで,美しい川ということだと思います。
東三河は穂の国,豊川(とよがわ←ほうかわ)・・・これは源さんの得意分野でしたね。
失礼しました。
投稿: 萩さん | 2024年4月18日 (木) 15時13分
萩さん
コメントをありがとうございます。
祟山はご存知ありませんか。とすれば、名山のところにある祟山は、多分嵩山の誤記なのでしょうね。
東三河はかつての穂の国としても、豊川という川の名までそれと結びつくかどうかは、どうでしょうか?
投稿: 玉村の源さん | 2024年4月19日 (金) 01時16分