瀬間正之氏『上代漢字文化の受容と変容』(花鳥社)
3月1日に瀬間正之氏の『上代漢字文化の受容と変容』(花鳥社)が刊行されました。
帯にはこのようにあります。
文字を持たなかった古代日本人が、中国語を表記するための漢字を用いて、いかにして日本語を表記できるようにしていったのか、その過程を広い視野から多角的に論じています。
目次は以下の通りです。
凡例
初出及び関連論文
序に代えて
第一篇 表記と神話-東アジアの文学世界-
第一章 高句麗・百済・新羅・倭における漢字文化受容
第二章 〈百済=倭〉漢字文化圏-音仮字表記を中心に-
第三章 『古事記』の接続詞「尓」はどこから来たか
第四章 上代日本敬語表記の諸相-「見」「賜」「奉仕」「仕奉」-
第五章 文字言語から観た中央と地方-大宝令以前-
第六章 漢字が変えた日本語-別訓流用・字注訓・字形訓の観点から-
第七章 高句麗・百済建国神話の変容-古代日本への伝播を通して-
第八章 歌謡の文字記載
第九章 清明心の成立とスメラミコト-鏡と鏡銘を中心に-
第二篇 文字表現と成立-達成された文字表現から成立論へ-
第一章 万葉集巻十六題詞・左注の文字表現
第二章 『論語』『千字文』の習書木簡から観た『古事記』中巻・下巻の区分
第三章 藤原宇合の文藻-風土記への関与を中心に-
第四章 菟道稚郎子は何故怒ったのか-応神二十八年高句麗上表文の「教」字の用法を中心に-
第五章 欽明紀の編述
第六章 続・欽明紀の編述
第七章 『日本書紀』β群の編述順序-神武紀・景行紀の比較から-
第八章 日本書紀形成論へ向けて
後記
総合索引/研究者・辞典類・研究機関索引
章の下の節は省略しました。
朝鮮半島における漢字使用も視野に収め、日本の文献も記紀、風土記、万葉集に及び、実に幅広く、圧倒される思いがします。
じっくり拝読し、勉強いたします。
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