シンポジウム「万葉集禁裏御本の解明」に参加
今日は、日本女子大学で開催されたシンポジウム「万葉集禁裏御本の解明」を聴きに行きました。
内容は次の通りですが、最後の「討議」はありませんでした。
おひとり40分ずつの発表で、レジュメもそれぞれA4で12枚程度という詳細なものでした。
テーマにある「禁裏御本」というのは現存しない写本で、この写本をめぐって、4人の方が様々な方向から多角的に解説されました。
ただ、こう言ってはナンですが、禁裏御本は仙覚本であり、諸氏の示された諸本の系統図は仙覚本内部にとどまるものでした。そういうことであるなら、万葉集の本文校訂に関しては、資することはほぼありません。
そうすると、禁裏御本の研究の意義は、中世・近世における万葉集の受容史や研究史という位置づけになるものと思います。
全くの余談ですが、開会の挨拶をされた高野晴代先生は、NHK大河「光る君へ」の和歌考証をされています。
脚本の大石静氏と日本女子大学の同級で、それ以前(中学?)からのお付き合いだそうです。それは気が合うことでしょうね。
会場は満席で、教室の後ろに椅子が並ぶほどでした。私は開会の1時ちょうどに教室に入り、かろうじて机のある席に座れました。知り合いの先生方に何人もお目にかかれ、お話しすることができました。
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