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2024年3月

2024年3月31日 (日)

絵はがき「大和と萬葉集」4

 10年前に「大和と萬葉集 第二輯」という絵はがきを入手し、ブログに載せました。
Yamaman00
 選者は佐佐木信綱博士です。
 いつのものか分かりませんが、紀元二千六百年の紀元節の日に記したという佐佐木博士の識語がありますので、昭和15年の発行と思われます。

 袋の中には6枚の絵はがきが入っています。
 例えばこのようなものです。
Yamaman02kagu
 絵は高橋史光画伯です。
 その後、なんと高橋史光画伯のお孫さんからブログにコメントを戴くというサプライズがありました。
 高橋史光画伯は、京都で活動した日本画家(四条派)で、菊池契月のお弟子さんということです。

 それぞれの表側(切手を貼る側)には1首ずつ万葉歌が書いてあります。

 昨年の11月に、同じ高橋史光画伯の手になる、同様の仕様の絵はがきを6枚入手しました。
 6枚のうち5枚は以前入手したものと重複し、宇陀高城の絵はがきのみが新しいものでした。
 歌は「菟田の高城に鴫罠はる……」という日本書紀歌謡でした。萬葉集ではありません。

 さてこの度、同じく高橋史光氏の手になる同様の仕様の絵はがきを8枚入手しました。
 入手済みのものとの重複は1枚だけでした。ラッキーです。

 以下の7枚です。

 橿原神宮:……あきつ島 大和国の 橿原の 畝傍の宮に……(巻20大伴家持)と、
 飛鳥(雷丘):……飛鳥の 旧き都は 山高み 河とほしろし……(巻3山部赤人)
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 安騎野の冬:ひむかしの野にかぎろひの立つ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ(巻1柿本人麻呂)と、
 奈良の都:青丹よし寧楽の都は咲く花のにほふが如く今さかりなり(巻3小野老)
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 藤原宮跡:藤原の大宮づかへあれつぐや処女がともは羨しきろかも(巻1作者不明)と、
 吉野宮滝:よき人のよしとよく見てよしと言ひし吉野よく見よよき人よく見つ(巻1天武天皇)
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 孔舎衛:日下江の入江の蓮はなばちすみの盛人羨しきろかも(古事記 引田部赤猪子)
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 今回の中では、これのみ萬葉集ではなく古事記歌謡です。

 ということで、このシリーズの絵はがきを、重複を除き合計14枚入手したことになります。
 全部で何枚あるのでしょうか。
 今回のは袋に入っていませんでしたが、あるいは「第一輯」なのかもしれません。

2024年3月30日 (土)

昭和3年の「教育偉人かるた」(3)

 先日、昭和3年の「教育偉人かるた」を載せてからしばらく経ってしまいましたが、また続きです。
 今回は、西洋の文化人達。

 ニュートン。
S03kyoikuijin12
 ニュートンとりんごのエピソードは有名ですね。

 フランクリン。
S03kyoikuijin13
 フランクリンと雷の中での凧上げも有名なエピソードです。
 危ないですけどね。(^_^;
 この話は、学校で習った憶えはありませんが、子供の頃に本かテレビで知りました。
 今の子供たちも、何かで知る機会はありましょうか?

 ダーウィン。
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 進化論のダーウィンですね。

 エジソン。
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 発明王エジソン。

 以上は科学者ですが、ベートーベンが音楽家としては唯一採られています。
S03kyoikuijin16
 「大楽聖」という評価です。これは今も変わらないかもしれませんね。

2024年3月29日 (金)

絵はがき「近江八景」

 「近江八景」の絵はがきを入手しました。
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 石山観月堂(石山秋月)と瀬田之唐橋。
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 矢走之帰帆(矢橋帰帆)。
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 三井寺(三井晩鐘)と新唐崎ノ松(唐崎夜雨)。
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 堅田浮御堂(堅田落雁)と比良峯暮雪(比良暮雪)。
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 粟津晴嵐はありませんでした。
 本来は8枚あったことでしょうから、この1枚は持ち主が近江の旅先からどなたかに出してしまったのかもしれませんね。

 表側には7枚全てにこのスタンプが捺してありました。
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 下方に「近江八景めぐり-大正丸-」とあります。
 琵琶湖をめぐる遊覧船の中で販売された絵はがきでしょうかね。

 上に「11.5.10」とあります。
 昭和11年5月10日でしょうか。日付印の見方が分かりません。
 船の名前が大正丸であることから、1911年(明治44年)の可能性は低いでしょうね。

2024年3月28日 (木)

元気なベニカナメモチ

 玄関の向かって右側に大きな木がありました。ベニカナメモチです。
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 2階を超えて伸びていました。

 一昨年、屋根と家の外壁の工事をすることになり、この木は邪魔になるということで、伐採してもらいました。
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 この写真は一昨年の5月です。かわいそうなことをしました。

 ところが、この木の切り株から芽が出てきました。
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 写真は同年の7月です。なんとも生命力旺盛な植物です。

 そして、同年の12月にはこの様になりました。
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 ほんの数ヶ月で、すごいものです。
 生命力旺盛なばかりでなく、土も良いのかもしれません。

 そして、今朝。
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 渋川に行っている間に急速に伸びました。
 赤い葉が綺麗です。
 枝が横にこんなに伸びたら、ドアが開かなくなります。←そんなこともない。(^_^)
 ただ、来訪者がドアホンを押すのにご迷惑です。

 そこで、横に伸びた枝を剪定しました。
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 大変すっきりしました。
 ドアホンも問題なく押せます。

 剪定した枝は、画面左側に見えているオレンジ色の枝葉シュレッダーで粉砕して、堆肥の材料にしました。
 SDGsです。

2024年3月27日 (水)

無事帰宅&血液検査

 5泊6日の渋川から無事に帰京しました。
 帰りがけに、かかりつけ医に寄って、先日採血された血液検査の結果を伺いました。
 こんなでした。
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 基準範囲から外れているのは、中性脂肪が高い点、γ-GTが低い点です。他は異常なしです。
 中性脂肪値はいつも高めです。夜中に甘いものを食べているせいでしょうか。
 いつも高めのコレステロール値は、今回は大丈夫でした。めでたいです。
 γ-GTが高いと肝臓に問題がありそうですけど、低い分にはどうなんでしょうかね。

 続きです。
Kensa202402b

 こちらでは、赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリットが低めなのですが、これはどうなのでしょうね。

 先生の仰るには、中性脂肪以外は何の問題もないとのことでした。
 今後とも健康に留意して暮らそうと思います。

 帰宅後は、いつものように金魚の所に直行しました。
 丸5日ちょっとゴハンなしでしたが、元気だったのでほっとしました。
 金魚たち、ゴメン。

2024年3月26日 (火)

たんぱく質と塩分(3)

 探索の第3弾。

 昨日の夕飯にはこれを食べました。
Hamburg
 ハンバーグ弁当です。デミグラスソース、美味しいです。
 さて、こちらは、たんぱく質31.5g、塩分4.33gです。
 偶然だと思うのですけど、たんぱく質が多いほど、塩分も多いです。

 しばらく前までは何も気にせずに食べていたのですが、段々、糖質、脂質、食物繊維などにも関心が湧いてきました。
 面白そうですけど、あまり深入りしないことにします。(^_^)

2024年3月25日 (月)

DVDケースを発掘

 渋川の家の片づけ、地味に続いています。
 昨日は、物陰からDVDケースが出てきました。
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 ファスナーを開くとこうなります。
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 全部で96枚のDVDを収納できます。

 市販のDVDやCDはそのまま保存していますが、テレビ放送を自分で録画したものは、1枚ずつプラスチックケース入りでは嵩張るので、こんな風にして保存しています。
 これがもういくつも。

 何を保存しているかといえば、大河ドラマを初めとする時代劇だったり、ブラタモリだったり、映画だったり、日本史系の教養番組だったり、さまざまです。

 今回発掘されたケースには、背表紙に「忠臣蔵2」というラベルが入っています。
 内容は「あゝ忠臣蔵」、「編笠十兵衛」、「赤穂浪士」(錦之介版)、「元禄忠臣蔵」などです。
 見つかって良かった。
 忠臣蔵関係は、私のライフワークの1つである「忠臣蔵配役表」作成のために見直すこともあるでしょうけど、他のはたぶん見ないですねぇ。
 せっせと録画したのに。壮大なムダ。(^_^;

 昨日はズボンも発見しました。状態的にはまだ十分に穿けます。
 ただ、サイズが合うかどうか。合わない可能性大です。

2024年3月24日 (日)

たんぱく質と塩分(2)

 一昨日の上州牛肉弁当に続き、本日も深夜の飯テロの時間がやってきました。♪
 というのは冗談ですが、どうも、たんぱく質と塩分のことが気になっています。

 昨日は青いコンビニでチキン南蛮弁当を買いました。
Torinanban
 これも好物です。
 たんぱく質は35.5g、塩分は5.84gです。
 さすが、鶏肉はたんぱく質多いです。しかし、塩分多いですね。

 今日は同じく青いコンビニで豚生姜焼弁当を買いました。
Shogayaki
 こちらは、たんぱく質28.4g、塩分は3.87gです。

 たんぱく質が多いほど塩分が多いわけではなく、これは味付けの関係でたまたまそうなったのでしょう。
 なるべくたんぱく質が多く、塩分が少ない食事を心掛けたいです。
 究極を目指すとプロテインになってしまいそうですけど。(^_^;

2024年3月23日 (土)

焼きまんじゅうとぐんまちゃん

 昨日、群馬県庁2階の県民センターで購入しました。
Gunmac_yakiman01
 左上隅にあるように、名称は「焼きまんじゅうとぐんまちゃん」のようです。
 確かに、「焼きまんじゅうぐんまちゃん」だと、ぐんまちゃんが焼きまんじゅうに変身しているように思えます。
 ぐんまちゃんは何にでも変身しますので。

 中身です。
Gunmac_yakiman02

 背後から。
Gunmac_yakiman03

 このストラップは新発売とのことです。
 確かに、初めて見ました。
 焼きまんじゅうは群馬県民のソウルフードだそうです。
 今までぐんまちゃんとの組合せがなかったとしたら、その方が不思議です。

 私、群馬に30年以上も暮らしていましたが、残念ながら焼きまんじゅうを食べたことは数回しかありませんでした。
 ご縁がなかったというか、近所にも、通勤途中にも、焼きまんじゅうを売っているお店がなかったせいです。

2024年3月22日 (金)

たんぱく質と塩分

 今日はまた前橋で講座の日ですので、群馬に来ています。

 講座の雑談の中で、私のブログの話になりました。
 受講生の中に、私のブログをよくご覧くださっている方がいらっしゃいます。
 先月群馬に来たときに、夕飯は鳥めし弁当を食べたのでした。
 最近はたんぱく質をたくさん摂ろうと考えていたところ、その駅弁にはたんぱく質がとても多く含まれていました。
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 美味しいし、この駅弁を愛用しようと思っていました。
 ところが、その受講生は、この駅弁には塩分が5gも含まれていて、それは多いと言うのです。
 私、たんぱく質しか見ていませんでした。(^_^;
 広く目配りをしないといけませんね。

 講座が終わって、高崎で駅弁屋に寄りました。
 さて、何を買おうと眺めたところ、上州牛肉弁当が目に入りました。
Joshugyu01

 これも好物です。これを買って渋川の家に行きました。
 今日から(明日からか?)片づけに励みます。

 上州牛肉弁当はこういうのです。
Joshugyu02
 ステーキが入っとります。

 気になる成分は次の通りでした。
Joshugyu03
 たんぱく質は鳥めし弁当に及ばないながら、塩分は2gですね。
 これならばOKかと思います。

 青いコンビニでサラダも買いました。
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 このサラダ、ドレッシングが底に入っているのです。
 底というのはサラダの下です。上からは全く見えません。
 これ、初めて買う人は、ドレッシングナシかと思って、ドレッシングを別に買って、それを掛けてしまいそうです。
 最初に私が買ったときがそれでした。
 大分進んだときに、底からドレッシングを発掘しました。
 2度目からはもう大丈夫ですけど、こんな一見さんお断りのようなことはやめたほうが良いと思います。

2024年3月21日 (木)

昭和3年の「教育偉人かるた」(2)

 先日載せた昭和3年の「教育偉人かるた」から、独断と偏見であと5枚載せます。

 楠木正成。
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 楠公さん、好きなもので。♪

 楠木正行。
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 楠公さんの遺児正行も好きです。
 前回は、「大楠公、小楠公が両方入っています。ちょっと偏り。」と書きましたが、私も偏っています。(^_^;

 大石内蔵助。
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 忠臣蔵も大好きです。
 しかし、この絵札の解説、講談調ですね。

 西郷隆盛。
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 この解説文は西郷さんをずいぶん高く評価しています。
 西南の役では賊軍となったわけですが、そのことは完全に不問に付されているようです。

 ワシントン。
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 何の説明もなく、「桜樹を切った少年は、終身正直で通した。」とあります。
 少年時代のワシントンが、桜を伐ったことを正直に申し出たというエピソードは、周知のこととされていたのでしょうね。

2024年3月20日 (水)

合掌動物(犬)

 今まで何度かご披露している合掌動物シリーズ。今回は犬です。
Gasshoinu01
 今回もまた、全員とても真摯な姿、表情です。

 秋田犬。
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 柴犬。
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 柴犬の仔犬。
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 トイプードル。
Gasshoinu05

 チワワ。
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 円陣。
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 今日はお彼岸の中日ですので、虹の橋を渡った家族や友達のことを念頭に合掌しているのでしょう。

2024年3月19日 (火)

アマリリス発芽&マザーリーフその後

 今年も、アマリリスが芽を出してくれました。
Ama20240319a
 左側の葉はもう随分伸びましたが、ここほんの数日でするすると伸びました。
 右側は頭を出したばかりです。
 右側が本来の球根で、左側は去年分球したものです。分球といってもまだくっついていますけど。
 いやしかし、ピンボケでお恥ずかしいです。(^_^;
 2つの芽の隙間にピントが合ってしまったようです。
 かなり近づいて撮影したので、前後にピントの合う範囲も狭いです。被写界深度。

 別の球根。
Ama20240319b
 こちらもまだ頭を出したばかりです。
 これもまたピンボケですねぇ。(^_^;
 ヘタです。

 1月28日に、マザーリーフの葉から芽や根が出た写真を載せました
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 まさにハカラメ、不気味なほどです。
 思わず、「恐ろしい子」と呟いてしまいました。

 あれから2ヶ月弱。今こんなです。
Hakarame20240319
 すくすくと伸びています。
 さて、どうしたもんじゃろなぁ、です。

2024年3月18日 (月)

昭和3年の「教育偉人かるた」

 この様なものを入手しました。
S03kyoikuijin01
 『少年倶楽部』昭和3年新年号の附録、「教育偉人かるた」です。
 日本と世界の人物が対象になっています。

 例えば藤原鎌足。
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 鞠が随分派手です。

 菅原道真。
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 末尾、「東風吹かずとも、梅花よ、香れ!」と力が入っています。

 孟子。
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 孟母三遷の教えですね。

 リンカーン。
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 日本は28名で、以下の面々です。大体時代順に並べてみました。江戸時代はややあやふやです。
  日本武尊、聖徳太子、藤原鎌足、和気清麻呂、坂上田村麻呂、菅原道真、親鸞、平重盛、日蓮、北条時宗
  楠木正成、楠木正行、上杉謙信、豊臣秀吉、徳川家康、加藤清正、徳川光圀、新井白石、大石良雄
  頼山陽、中江藤樹、二宮金次郎、渡辺崋山、吉田松陰、西郷隆盛、伊藤博文、東郷平八郎、乃木希典

 天皇は1人もいません。あえて外したのでしょう。武将が目立ちますが、文化人も拾っています。
 大楠公、小楠公が両方入っています。ちょっと偏り。最後は東郷元帥、乃木大将です。

 外国は20名です。こちらもちゃんと分類排列すればいいのですが、私は未熟者のため手間が掛かるので、東西に分けたのみで、あとは順不同です。
  孔子、孟子、諸葛孔明、釈迦
  ベートーベン、リンカーン、ニュートン、カエサル、ワシントン、フランクリン、アレキサンダー、ネルソン
  ハンニバル、コロンブス、ナポレオン、エヂソン、マホメッド、キリスト、ダーウヰン、ソクラテス

 昭和3年の時点で、どういう人物が「教育偉人」と考えられていたのかの1つの例として、なかなか興味深い資料です。

 同時代資料は面白いです。←結論は大体いつも同じ。(^_^)

2024年3月17日 (日)

創作童話「上に候ふ御猫は」

 今から1000年ほども昔のことです。時の帝に大層かわいがられている猫がいました。
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 五位の位まで賜わり、命婦のおとどという名で呼ばれていました。

 あるとき、お世話係の馬の命婦がふと見ると、命婦のおとどが横になって寝ています。
Okinamaro02
 「まぁ、なんてお行儀の悪い」と言って起こそうとしますが、命婦のおとどはぐっすり眠っていて、起きる気配もありません。
 そこで馬の命婦は、命婦のおとどをおどかそうと、「翁麻呂、命婦のおとどに噛みつけ」と言って、翁麻呂をけしかけました。

 翁麻呂というのは、中宮様がかわいがっていらっしゃる犬です。
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 翁麻呂は、お許しが出たので、命婦のおとどに飛びかかりました。
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 命婦のおとどは必死で逃げ、丁度いらしていた帝の懐に飛びこみました。
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 帝は驚き、「馬の命婦よ。これはいかなることか?」とお尋ねになります。
 馬の命婦はかしこまり、訳を話しますと、帝は大変にお怒りになり、「翁麻呂を打ち据え、遠くに追放せよ。馬の命婦は世話役を解任する」と仰せになりました。

 かわいそうに、翁麻呂は引っ立てられて行きました。

 中宮様は、かわいがっていた翁麻呂がいなくなって、とても寂しい思いをしていらっしゃいました。
 事件から3~4日経った頃、犬が激しく鳴く声が聞こえます。

 何ごとかと思って、事情を聞きに遣らせると、犬を散々に打ち据えたところ、死んでしまったので、死骸は捨てたとのことでした。
Okinamaro06
 犬を打ち据えたのはこの連中です。
 宮中にもこんなにガラの悪いのがいるのですね。

 その日の夕方、傷だらけの犬がやってきました。翁麻呂によく似ています。
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 「あれは翁麻呂ではないか?」
Okinamaro08
 「翁麻呂ならば、名を呼べばやってくるはずだ」ということで、名を呼んでみましたが、反応がありません。
 エサを与えても食べません。
 「では、翁麻呂とは違うのだろう」ということになりました。

 その翌朝、中宮様がふと目をやると、柱の下に犬がうずくまっています。
 「ああ、翁麻呂は今頃来世で何になっていることだろう」と呟かれたところ、その犬は体を震わせて涙を流しました。
Okinamaro10
 その犬は翁麻呂だったのです。また打たれるかと恐ろしかったのか、あるいは帝のお怒りを受けた身を憚ってのことでしょうか、一晩、身を隠していたのでしょう。
 女房達は、「翁麻呂は生きていた」「翁麻呂が帰ってきた」と大騒ぎです。
 その様子をご覧になった帝も、翁麻呂をお許しになりました。

 命婦のおとどは、自分のせいでひどい目に遭った翁麻呂を気の毒に思い、傷をなめてやりました。
 翁麻呂も、面白半分に命婦のおとどを追いかけまわしたことを反省して謝りました。
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 その後、ふたりは仲良く暮らしたとのことです。

 今回のお話し、原作がありますので「創作」童話というには憚りがあります。(^_^;
 脚色童話でしょうか。

2024年3月16日 (土)

北陸新幹線、敦賀まで延伸

 今日、北陸新幹線が敦賀まで延伸されましたね。
 それを記念して(?)、E7系新幹線のミニチュアを載せます。
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 この新幹線、好きなんですよ。
 テツじゃないので、詳しいことは何も分からず、ただ、形と配色だけですけど。
 高岡の銅をイメージしたという銅色が効いています。

 先頭部のややアップ。
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 少し上から。
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 かっけーです。
 このミニチュアの発売元はトミックスです。

 9年ほど前にもミニチュアを買いました。
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 これはトミカです。
 トミカとトミックスの違いも分かりませんが、今回のミニチュアの方が、形も銅色も本物に近いように思います。

 さて、しばらく前の「ブラタモリ」で、敦賀は昔から交通の要衝だったと言っていました。
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 なるほどと納得しましたが、今では敦賀止まりというのはやはり中途半端な気がします。
 でもこの先の予定はだいぶ先になってしまうようですね。
 京都まで、琵琶湖の東を通るか、西を通るかは決まっていたんでしたっけ?
 早くその先に延伸されるといいです。

2024年3月15日 (金)

上代文献を読む会『東大寺諷誦文稿注解』(和泉書院)

 3月15日に上代文献を読む会の『東大寺諷誦文稿注解』(和泉書院)が刊行されました。
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 東大寺諷誦文稿は平安初期に書かれた文献です。
 個人蔵でしたが、太平洋戦争の戦災で原本は焼失し、昭和14年に刊行されたコロタイプによる複製が残るばかりです。
 内容も難解で、私などは索引を手がかりに、必要箇所のみをつまみ食い的に利用するのみでした。
 その注解が刊行されたのは大変にありがたいことです。
 原本は395行ですが、この注解は700ページを超える大著です。

 帯の表紙側と裏表紙側は次の通りです。
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 上代文献を読む会の7年に及ぶ輪読を経て、その成果がこのような形で刊行されました。
 分担執筆した原稿は、さらにメンバーの討議を経て成書となったそうです。

 執筆者は、藤本誠、井上幸、井ノ口史、岡田高志、影山尚之、桑原祐子、辻憲男、中川ゆかり、根来麻子、村瀬憲夫、宮川久美の諸氏。
 「あとがき」によれば、輪読会には、これらの方々に加えて、廣岡義隆、稲城正己、福田めぐみ、遠藤慶太、李螢螢、大江篤、鷲尾亜莉沙の諸氏が参加されたようです。

 確かで貴重な研究成果と存じます。
 ありがたいことです。

2024年3月14日 (木)

昭和30年代前半の忠臣蔵映画

 今日は3月14日。殿中松の廊下刃傷の日です。
 そこで、最近入手した昭和33年・34年の忠臣蔵のチラシをご披露します。

 昭和33年大映の「忠臣蔵」です。
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 「日本映画界未曽有の豪華配役で放つ忠臣蔵!」とあります。

 確かに配役がたくさん列挙されています。
 字が小さいので、その一部を切り貼りします。
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 豪華な面々がたくさんです。

 次に、昭和33年松竹京都の「暁の陣太鼓」です。
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 これも主な配役を切り貼りします。
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 主人公は中山安兵衛です。

 最後に、昭和34年東映の「忠臣蔵」です。
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 こちらも、「日本映画の代表作!」「これが大東映の「忠臣蔵」映画だ!」と煽っています。
 一番下に、配役がずらーっと並んでいます。

 これも主な配役を切り貼りします。
S34chuchirashi02
 こちらも豪華です。
 北大路欣也が主税です。美空ひばりも出ています。

 日本映画の全盛期ですね。

2024年3月13日 (水)

わかりやすい詐欺メール

 様々な詐欺メールが届きます。
 中には詐欺メールかどうか分かりにくいものもあり、判断に迷うこともあります。
 詐欺メールの手口も高度になっています。

 そんな中で、とてもわかりやすいメールも届きます。
 例えばこんなのです。
Sagimail
 口座番号と名義は消しました。

 なかなかすごいです。
 タイトルが「警察庁について」。
 なのに、本文には「私たちは警視庁です。」とあります。
 警察庁なのか、警視庁なのか。
 大体、警察が「私たちは~」なんて言いませんよね。

 私には子供はいません。容疑者に対して「お子様」とは言わないでしょうね。
 窃盗容疑で逮捕された段階で、被害者に賠償金を支払わなければならないなんてこともありませんね。
 そして、被害者に直接賠償金を振り込むのでしょうかね。

 もう、ツッコミどころ満載です。
 そして、この銀行口座は犯人の物ではないでしょうね。
 犯人が開設した口座なら、たちまち警察に捕まってしまいましょう。
 そこまで愚かではないと思います。
 では、犯人は一体何がしたかったのか。
 不思議な詐欺メールです。

確定申告書無事投函

 先ほど確定申告書を無事に作成し、郵便ポストに投函してきました。
 ほっとしました。

 書類の作成は国税庁のHPから行いましたが、デジタルはそこまでで、それをプリントアウトし、源泉徴収票などは台紙に糊づけという、途中からアナログ方式です。
 税務署としても、e-Taxを歓迎しているのでしょうが、まぁ、そのうち。

 5万いくらの還付金が生じました。♪
 還付金詐欺には気を付けます。
 勤めていたときは毎年必ず追加徴収になりましたが、退職してからは毎年戻ってきます。
 ありがたいことです。

 投函しに行ったのは、午前3時前。
 道中、窓に明かりの点いている家がちらほら。
 丑三つ時ですぜ。
 人のことは全く言えませんが、皆さん夜更かし。
 もっと早く寝ないと。

2024年3月12日 (火)

伏見稲荷の豆柴にぎころ

 先日の日本女子大学のシンポジウムの折にお目に掛かった、同志社大学の福田智子先生に戴きました。
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 福田先生はご夫妻で参加されていました。
 このぬいぐるみは京都駅でお求めになったそうです。
 私が欲しそうな顔をしたせいでしょうか、「私は京都駅でまた買いますから」と仰って、下さいました。
 申し訳ないことです。

 横から。
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 くるんとしたしっぽがかわいいです。

 顔がよく見えるように、劇団員の金魚に協力してもらいました。
Nigikoro03
 柴犬ですね。
 柴犬が狐のお面を額に載せているのでした。

 おなかにシールが貼ってあります。
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 豆柴でした。おなかを押すとピーと鳴きます。

 かわいい物を戴きました。対象年齢は7歳以上ということで、私もクリアです。

 福田先生のご専門は中古文学です。数年前に全国大学国語国文学会の編集委員会でご一緒しました。
 全国大学国語国文学会は、国語学・国文学両方に跨がりますし、国文学も幅広く全ての時代をカバーします。
 それで、時代の異なる研究者の先生方とも接点ができます。
 そこがこの学会の良いところです。
 複数の時代に跨がるような研究発表の場も、この学会が適しているのではないでしょうか。

2024年3月11日 (月)

東日本大震災から13年

 今日は、東日本大震災から13年になります。
 今朝10時のタイムスタンプで、渋川市役所からこのようなメールが届きました。
Shibukawa311a

 原発の事故によって電力不足となり、発災の数日後から計画停電が行われました。
 停電になるスケジュールを知りたくて、渋川市役所のメーリングリストに登録しました。
 それで、火災や、地震や、道路の通行止めなどの情報が送られてきます。

 毎年のようにアップしている、菩提寺の本堂に安置されている位牌です。
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 ご住職は毎朝お経を唱えていらっしゃるそうです。
 位牌には「東日本大震災」ではなく「東北関東大震災」とあります。
 この震災の正式名称が「東日本大震災」と決定する以前のもので、この位牌がいかに早く作られたかが分かります。

2024年3月10日 (日)

瀬間正之氏『上代漢字文化の受容と変容』(花鳥社)

 3月1日に瀬間正之氏の『上代漢字文化の受容と変容』(花鳥社)が刊行されました。
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 帯にはこのようにあります。
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 文字を持たなかった古代日本人が、中国語を表記するための漢字を用いて、いかにして日本語を表記できるようにしていったのか、その過程を広い視野から多角的に論じています。

 目次は以下の通りです。

  凡例
  初出及び関連論文
  序に代えて

  第一篇 表記と神話-東アジアの文学世界-
   第一章 高句麗・百済・新羅・倭における漢字文化受容
   第二章 〈百済=倭〉漢字文化圏-音仮字表記を中心に-
   第三章 『古事記』の接続詞「尓」はどこから来たか
   第四章 上代日本敬語表記の諸相-「見」「賜」「奉仕」「仕奉」-
   第五章 文字言語から観た中央と地方-大宝令以前-
   第六章 漢字が変えた日本語-別訓流用・字注訓・字形訓の観点から-
   第七章 高句麗・百済建国神話の変容-古代日本への伝播を通して-
   第八章 歌謡の文字記載
   第九章 清明心の成立とスメラミコト-鏡と鏡銘を中心に-

  第二篇 文字表現と成立-達成された文字表現から成立論へ-
   第一章 万葉集巻十六題詞・左注の文字表現
   第二章 『論語』『千字文』の習書木簡から観た『古事記』中巻・下巻の区分
   第三章 藤原宇合の文藻-風土記への関与を中心に-
   第四章 菟道稚郎子は何故怒ったのか-応神二十八年高句麗上表文の「教」字の用法を中心に-
   第五章 欽明紀の編述
   第六章 続・欽明紀の編述
   第七章 『日本書紀』β群の編述順序-神武紀・景行紀の比較から-
   第八章 日本書紀形成論へ向けて

  後記
  総合索引/研究者・辞典類・研究機関索引

 章の下の節は省略しました。
 朝鮮半島における漢字使用も視野に収め、日本の文献も記紀、風土記、万葉集に及び、実に幅広く、圧倒される思いがします。
 じっくり拝読し、勉強いたします。

2024年3月 9日 (土)

シンポジウム「万葉集禁裏御本の解明」に参加

 今日は、日本女子大学で開催されたシンポジウム「万葉集禁裏御本の解明」を聴きに行きました。
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 内容は次の通りですが、最後の「討議」はありませんでした。
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 おひとり40分ずつの発表で、レジュメもそれぞれA4で12枚程度という詳細なものでした。
 テーマにある「禁裏御本」というのは現存しない写本で、この写本をめぐって、4人の方が様々な方向から多角的に解説されました。

 ただ、こう言ってはナンですが、禁裏御本は仙覚本であり、諸氏の示された諸本の系統図は仙覚本内部にとどまるものでした。そういうことであるなら、万葉集の本文校訂に関しては、資することはほぼありません。
 そうすると、禁裏御本の研究の意義は、中世・近世における万葉集の受容史や研究史という位置づけになるものと思います。

 全くの余談ですが、開会の挨拶をされた高野晴代先生は、NHK大河「光る君へ」の和歌考証をされています。
 脚本の大石静氏と日本女子大学の同級で、それ以前(中学?)からのお付き合いだそうです。それは気が合うことでしょうね。
 会場は満席で、教室の後ろに椅子が並ぶほどでした。私は開会の1時ちょうどに教室に入り、かろうじて机のある席に座れました。知り合いの先生方に何人もお目にかかれ、お話しすることができました。

2024年3月 8日 (金)

ヤマトタケルシンポジウムの報告

 昨年の8月5日に、昭和女子大学で「ヤマトタケル 敗者の形象」と題するシンポジウムが開催され、私もオンラインで参加しました。
Yamatotakeru01
 主催は昭和女子大学近代文化研究所です。なぜ近代文化研究所なのかはよく分かりません。

 本日、『昭和女子大学 近代文化研究所紀要』第19号が届きました。
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 ひょんなことからご縁ができて、この紀要は数年前からお送り頂いています。

 去年のヤマトタケルのシンポジウムについては、報告の形で4ページに亙って掲載されていました。
 最初のページにはプログラムとシンポジウムの趣旨が載っています。
Sj_yamatotakeru02
 このページのあと、パネリスト4氏の発表要旨が2ページ半ほどに載っています。
 おひとり半ページ強ほどです。こちらの掲載は控えますが、こういう形で記録が残って幸いです。

 参加人数は108名(オンライン58名、会場50名)だったそうです。

2024年3月 7日 (木)

吉田屋の「奈良史蹟案内」

 奈良市の旅館吉田屋の「奈良史蹟案内」を入手しました。
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 1枚物で表裏に印刷されています。
 表紙の人物は誰でしょうね?
 立っている場所が海岸のようですけど、奈良には海はないし、猿沢池とも思えないし。
 満月が照らしていますね。月の下には山が3つ並んでいます。唐の阿倍仲麻呂かもしれませんね。

 鉄道路線図が載っています。
Narayoshidaya02
 ちょっと薄いです。

 そして奈良市の地図です。
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 駅から吉田屋までの部分を拡大します。
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 省線奈良駅からと、大軌電車乗り場から吉田屋旅館までの道筋が太い赤線で示されています。
 吉田屋旅館の場所は猿沢池の東ですね。

 この旅館は今もあります。
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 東大寺付近の拡大図。
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 裏面はモノクロで、名所案内になっています。
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 冒頭に総記があり、そのあと15ヶ所が取り上げられています。
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 この旅館に泊まったお客さんに差し上げたパンフレットなのでしょうね。
 いつのものか分かりませんが、名所案内の冒頭に、「皇祖神武帝は二千六百年前此の地に入り給ひ」とあります。
 紀元二千六百年は昭和15年(1940)ですから、このパンフレットはその前後のものと思われます。
 また、上に載せた駅から吉田屋旅館までの道程の地図で、三条通に面して郵便局と警察署があり、警察署の方が東側なので、昭和13年以前と推定されます。

 ただ、東大寺付近の地図で下中央に「物産陳列場」があります。
 この施設は、明治35年に「奈良県物産陳列所」として開業し、大正10年に「奈良県商品陳列所」と改称し、昭和9年には「奈良県商工館」と改称されていますので、年代が合いません。この施設は名称が変わっても、長く「物産陳列場」の名で親しまれていたのでしょうかね。

2024年3月 6日 (水)

シンポジウム「万葉集禁裏御本の解明」

 今週の土曜日、3月9日に日本女子大学で「万葉集禁裏御本の解明」と題するシンポジウムが開催されます。
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 ポスターの右下に掲載されているメンバーを拡大します。
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 ポスターの裏面に趣旨が書かれています。字が小さくて済みません。
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 禁裏御本については不勉強で全く知らないのですが、京大本に代赭で書き入れられている異本注記の元本が禁裏御本(現存せず)で、禁裏御本はかながき万葉集(現存)の元本でもあることが昨年判明した、という関係性にある様です。
 かながき万葉集は非仙覚系の写本なのでしょうか?

 参加したい気はしますが、13時開始です。昼夜逆転の日々のため、不覚を取るかもしれません。

2024年3月 5日 (火)

奥田俊博氏『風土記文字表現研究』(汲古書院)

 2月29日に奥田俊博氏の『風土記文字表現研究』(汲古書院)が刊行されました。
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 目次は以下の通りです。章の下の節は省略しました。

  序 章 風土記の文字表現-書くことと読むことをめぐる序説として-
  第一章 地名説明記事と地名-『播磨国風土記』を中心に-
  第二章 『播磨国風土記』の表記-文体との関わり-
  第三章 『播磨国風土記』の漢語表現
  第四章 『常陸国風土記』の漢語表現
  第五章 『豊後国風土記』の漢語表現
  第六章 『肥前国風土記』の漢語表現
  第七章 『出雲国風土記』の漢語表現-『文選』の受容をめぐって-
  第八章 風土記の文体と表記
  第九章 風土記と公文-「史籍」としての風土記-
  終 章 公文から古典へ-「史籍」としての文字表現-

 このように、五風土記全てを対象に、そこに用いられている漢語表現を分析されています。
 じっくりと拝読したく思います。

2024年3月 4日 (月)

『ならら』最新号の特集は「龍神様に会いにいく」

 本日、『ならら』の3月号が届きました。
Narara202403a
 特集は、辰年にちなんで、「辰年辰の月! 龍神様に会いにいく」です。

 目次は以下の通りです。
Narara202403b
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 20ページに、天理大学の大谷歩氏「大伴家持」があります。
 その文章によれば、当初は「大和人物志」なので家持の在京時代の作品を取り上げようと思っていらしたそうです。
 それが、元日の能登半島地震を受けて、越中時代の家持に変更されたとのことです。
 そして、末尾は「家持の愛した北陸地方の、一日も早い復興を願うばかりである。」と結ばれています。
 本当にそのように思います。

【追記】
 三友亭主人さんから戴いたコメントにお応えして、室生龍穴神社の部分を追加します。
Narara202403e

2024年3月 3日 (日)

創作童話「雛人形」

 うさぎのぴょん太くんと、彼女のぴょん子ちゃんが一緒に道を歩いていると、道路脇の用水路を金魚の金太郎君達が泳いでいます。
 なにか急いでいるように見えます。
Kaerugami01
 「お~い。金太郎くんたち、どこに行くの?」
 「あ、ぴょん太くん、ぴょん子ちゃん。いやぁ、かえるのけろきちくんのうちにお雛様が飾られているっていうので、みんなで見に行くところなの」
 「あ、けろきちくんのところ初節句だね」
 「お雛様、見たいなぁ」
 「じゃ、僕たちも一緒に行くよ。かえるのお雛様かな。楽しみだなぁ。かえる雛♪ かえる雛♪」

 「こんにちは。けろきちくん」
Kaerugami02
 「あ、金太郎くんたちとぴょん太くん、ぴょん子ちゃん。こんにちは」
 「初節句、おめでとう。お雛様が飾られているっていうので見に来たの」
 「ありがとう」

 「うちのお雛様だよ」
Minihina01
 「かえる雛♪ かえる雛♪ かえ……。かえる雛じゃない!」
 「あ、そうだね。このお雛様は、知り合いのおじさんが用意してくれたんだけど、かえるのお雛様は見つからなかったそうで、人間のお雛様なんだよ。NHK大河が平安時代だし、気に入っているよ」
 「そうなの。素敵なお雛様だよ。御内裏様をよく見せて」
Minihina02
 「男雛が向かって右側なのね」
 「そうなの。その知り合いのおじさんが飾り付けてくれたんだけど、そのおじさん、男雛が右の方が落ち着くんだって」
 「おじさんのこだわりなのね。横からも見せて」
Minihina03
 「すてきね」
 「ありがとう。おじさん、来年は、ぼんぼりの中に豆電球を仕込みたいとか言っていたよ。でも、おじさん口先ばかりだから、どうかなぁ」

 「豪華五段飾りね。五段だと左大臣・右大臣はいないのね」
 「そう。ちょっと残念。あ、「たのしいひなまつり」の歌には「赤いお顔の右大臣」って歌われているけど、おじさんに聞いたら、あれはおかしいって。そんな身分の高い人がSP役をするはずはないので、あれは随身と呼ぶのがいいって。歌詞の間違いみたいだよ」
 「そうか。知り合いのおじさん、あれこれこだわりがあって、面倒臭い人だね」
 「ちょっとね。(^_^)」

 「随身がいないのは寂しいから、知り合いのねこさんに来てもらったの。こんなだよ」
Minihina04
 「ぎゃー。折角のみやびな世界が、一瞬にしてガラが悪くなったね」
 「本当にそう。バランスは大事だね。どっちのねこさんも強そうだけどね。平安貴族から見れば、武士なんて、あんなイメージだったのかも」
 「あ、確かに」

 などなど、みんなの語らいは夜まで続いたのでした。

2024年3月 2日 (土)

今日の「ブラタモリ」は「正倉院」

 今日の「ブラタモリ」は「正倉院」でした。
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 テーマは、「なぜ1,300年もお宝を守れた?」です。
 正倉院の建物の構造のうち木材の厚さ、高床式、免震構造のこと、宝物を収める木箱のこと、勅封のこと、消防団のこと、正倉の中のものは全て保存の対象になっていること、などが取り上げられました。

 正倉の中に置かれた木箱の防湿効果は目を見張るものがありました。
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 蘭奢待の写真も出ました。
Buratamoshoso02

 私も持っています。
Ranjatai04
 大体一緒。♪

 うちに、ネットオークションで入手した『正倉院宝物』全三巻があります。
Buratamoshoso05
 この本、大きくて嵩張るので、処分するつもりで玄関に出したのですが、取っておこうかと思いました。
 先日渋川の家を点検したときに、渋川の家にもこの本がありました。
 すっかり忘れていましたが、そちらは新本で購入したはずです。
 取っておくとしたら、そちらですね。渋川の家の本を東京の家に運び、東京の家のを処分です。

 「ブラタモリ」のレギュラー放送は今回で終わりと勘違いしていました。
 そうではなくて、3月いっぱいで終了ですので、あと数回あるようです。

2024年3月 1日 (金)

体重変化(R4.8~R6.2)

 月が代わりましたので、恒例の体重変化グラフです。
Taiju202208_202402
 2月前半までは続落で、後半にやや上昇しました。

 去年も全く同じ変化をしていました。
 夏やせという言葉はありますが、冬やせですかね。
 あるいは、渋川の家の片づけに励む時期ということで、片づけダイエットの影響もありそうです。

 今日はこれだけです。
 簡単なものですみません。

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