無裁断「おとぎかるた」
「おとぎかるた」を入手しました。
箱の絵は一寸法師ですね。
ちょっとケチを付ければ、お椀の舟に箸の櫂にしては、鯛が異様に小さいです。まぁ。
絵札と読み札は次の通りです。
ご覧の通り、それぞれ4枚分が無裁断です。
版元かどこかの段階でのデッドストックだったか、購入したものの、切るのが面倒で遊ばなかったのでしょう。
いろは順で最後の部分。
色ズレが目立ちます。
「わ」の札、ワニではなく、ワニザメですね。いなばのしろうさぎのワニをワニザメとするのは結構古くからのことのようです。
「も」の札は、不滅の「ももから うまれた ももたろう」です。
「京」の札で京に上るのは一寸法師が多いのですが、このかるたでは金太郎になっています。
ああ、おとぎかるたの比較をやりたい。(^_^)
奥付は全くなく、版元も出版年も分かりません。
ただ、紙質は悪いです。かるたにしては薄く、再生紙です。
物のない時代のものでしょう。
仮名遣いは基本的に「現代かなづかい」準拠ですが、助詞の「へ」を「え」と書いたところがあり、四つ仮名の乱れも少しあります。
ということで、戦後あまり年を経ていない頃のものと思います。
(2)に続けます。
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