明治3年の『道中細見 定宿帳』
このような本を入手しました。
題簽には『道中細見 定宿帳』とあります。全部で140丁の大冊です。
内容は諸国の宿場毎の宿の一覧です。宿の一覧といっても浪花講と提携している宿なのだと思います。
ほぼ全国をカバーしています。
奥付にはこうあります。
明治3年の刊行で、書肆は大阪の版元ですね。
それ故か、巻頭には大阪の絵図が5ページに亙って載っています。
住吉から、天保山、阿部野、合邦辻まで。
茶臼山から、天王寺、味原池まで。
大阪の陣で真田幸村最期の地とされる安居天神も描かれています。
高津から道頓堀、四つ橋まで。
玉造から安治川まで。途中に大阪城が見えます。
右側1/3ほどで大阪の絵図は終了です。
左端には、上に平等院、下に山﨑、久世があります。この続きは東海道の絵図になっています。
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