明治3年の『道中細見 定宿帳』(3)
昨日の続きです。東海道を東に進んでいます。
藤枝から静岡まで。
鞠子の左上に「名物 と ろ汁」とあります。文字はよく読めませんが、「とろろ汁」でしょう。
そのすぐ脇に安倍川が流れています。川の東には「名物あべ川もち」とあります。
蒲原から原。
ノドのすぐ脇に富士山が大きく描かれています。あえて見開きに亙るように配置したのでしょう。
沼津から箱根まで。
箱根の山が左半分を占めています。
もう明治3年になっていますが、箱根には「御関所」が描かれています。
箱根の続きから平塚まで。
右半分弱が箱根の山ですね。東海道一の難所です。
小田原・大礒の海にはたくさんの船が浮かんでいます。帆船ですね。
岡崎城や浜松城は描かれていたのに、何故か小田原城が描かれていません。
東京にゴールです。
江戸城が大きく描かれています。江戸城の入口付近に日本橋が描かれています。
上には、高輪、大木戸、田町、芝はしなど江戸の町名等が並んでいます。
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