昭和7年の「日本名将大鑑」のまとめ
先日、「昭和7年の「日本名将大鑑」(9)終」というタイトルの記事を載せて、この大鑑の話は終わりにしたはずなのに、未練がましいことです。(^_^;
この名将大鑑には、どういう武将が載っているのかと考えましたが、それには、どういう武将が載っていないかを見る方が速いです。
◎皇族は載っていません。
日本武尊、高市皇子、護良親王などは載る可能性があると思いますが、載っていません。
◎朝敵や、天皇・院をないがしろにしたような武将は載っていません。
平将門、藤原純友、平清盛、北条義時、足利尊氏などは載っていません。
北条泰時、足利直義、高師直などはそのあおりを食ったのでしょう。
ただ、平家一門でも、平重盛、平宗盛、平教経は載っています。
平重盛は「忠ならんと欲すれば孝ならず。孝ならんと欲すれば忠ならず。進退これきわまれり」で載ったのでしょうね。
平教経は猛将のイメージがあります。平宗盛はちょっと納得できません。(^_^;
◎主君に背いた武将も載っていません。
明智光秀や松永久秀が載っていません。
大変分かりやすいです。
戦国武将の部下で載っているのは、信長、秀吉、家康の部下のみです。
武田や上杉の部下には著名な武将もいますが、そこまでは拾わなかったのでしょう。
山中鹿之助が載っていないのが不思議ですが、尼子氏の武将だからかもしれません。
絵はよく考証されているのだと思います。
得物は、源平・鎌倉時代の武将は弓、戦国時代の武将は槍が多いです。
鉄砲はいませんでした。
あれこれおもしろいです。
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