昭和7年の「日本名将大鑑」(2)
昨日の「日本名将大鑑」の続きです。
一昨日のNHK大河は関ヶ原合戦でしたので、その関係の武将を。
実際の名将大鑑では各武将が隙間なく並んでいますので、隣近所からはみ出している部分はカットしました。
それで、継ぎはぎのような感じのお見苦しいものになっています。
徳川家康(右)と石田三成(左)。
家康の兜の前立ては先日の大河と同じですね。鎧は南蛮胴のようです。鉄砲玉を弾くにはこういうものの方が適切と思います。
三成は武装していませんね。こういう肖像画がありましたね。それを写したものでしょう。
徳川四天王から酒井忠次(右)と本多忠勝(左)。
酒井忠次が手にしているのは太鼓のバチでしょうか。それならば、三方ヶ原合戦の後に浜松城で太鼓を打ち鳴らしたという故事によっています。
本多忠勝は、鹿の角の脇立て、巨大な数珠、蜻蛉切の槍という3点セットです。
徳川四天王から榊原康政(右)と井伊直政(左)。
小西行長(右)と宇喜多秀家(左)。
小西行長はくたびれているのでしょうか。
大谷吉継(上)と島津義弘(下)。
大谷吉継は駕籠に乗っていますね。
黒田長政(右)と福島正則(左)。
黒田長政の大水牛脇立ての兜はかっこいいです。
あ、小早川秀秋はいません。
この大鑑では「名将」とされていないようです。
« 昭和7年の「日本名将大鑑」(1) | トップページ | 新町で公開講座&ぐんまちゃんグッズ »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 『矢部太郎の光る君絵』(東京ニュース通信社)(2024.12.27)
- 『光る君へ ART BOOK』(2024.12.16)
- ちりめん本『俵藤太』と『稲羽の白兎』(2024.11.05)
- 明治20年ちりめん本の『俵藤太』(2024.11.03)
- 埴輪ブーム(2024.10.07)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 『起源でたどる日本語表現事典』(丸善出版)(2025.01.12)
- 『大美和』148号(2024.12.30)
- 『ならら』最新号の特集は「昭和100年」(2024.12.28)
- 『矢部太郎の光る君絵』(東京ニュース通信社)(2024.12.27)
- 根来麻子氏『こてんみゅーじあむ』(文学通信)(2024.12.17)
「歴史」カテゴリの記事
- 『ならら』最新号の特集は「昭和100年」(2024.12.28)
- 『光る君へ ART BOOK』(2024.12.16)
- 『光る君へメモリアルブック』(2024.12.13)
- 萩松陰神社の絵はがきに(2024.12.08)
- 萩の松陰神社のクラウドファンディング(2024.12.07)
名将大鑑,とても参考になります。
見ると,たくさんの人物を一枚に描いてあるようですね。それを画像処理して,見やすくして投稿。
ありがたいことです。お疲れ様。
これからも頑張ってください。
投稿: 萩さん | 2023年11月18日 (土) 08時07分
萩さん
コメントをありがとうございます。
はい。長い紙の表裏それぞれに全部で68名の武将の絵が描いてありますが、スペースを節約するために、かなりぎゅうぎゅうに収めてありますので、どうしても個々の武将の周囲に、他の武将の槍だの何だのがはみ出してしまっています。
それが邪魔なので、余計なものはカットして、その空き地を似た色で埋めました。これが大雑把なので、お見苦しい状態になっています。(^_^;
絵自体は、典拠のあるものはそれに拠り、ないものも甲胄などはその時代のものにあわせているようです。
戦国大名の家来まではほとんど載せていない中で、徳川四天王は全部載せているあたり、なかなか興味深いです。
投稿: 玉村の源さん | 2023年11月18日 (土) 08時31分